途中エロはあるもののほぼつなぎ
次回は……最後まで読んだ方なら分かるだろうけども、つまりそういうことです
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クルーザーは夜の海をゆっくりと航行した後、イギリス西部、ある島に船を止める。
セティオたちはベッドルームで休んだ(ちなみに、当然のようにダブルベッドのスイートルームしか用意されていなかった。計3部屋もある)。
3名と1匹を乗せた船は、波にゆらゆらと浮かんでいた。時の流れるまま、冷たい風が吹き抜けていく。
そうしてゆっくりと、朝がやってきた。
カーテン区切りの取り払われた昨日の広間。
絨毯だったはずの床も、壁もまるで液体の汚れの跡はなく、ソファも綺麗になっていた。
「あれえ……?」
「いくら汚しても大丈夫なのよ。床とか壁に驚いてるんでしょう」
アデリーンははだけたネグリジェ姿でいる。ソファにゆっくりと腰掛ける。
「寝てる間に絨毯が床の側へ裏返って、この下でごしごしと自動で掃除されてるわけ」
彼女はソファで膨らんだお腹を撫でていた。この体内で、アルフレートがまどろんでいるのだ。
そこに、眠そうに目をしょぼしょぼさせるリゴーが入ってくる。彼は片手に白いコーヒーポットを持っていた。
「ううー、おはようございますー。お注ぎしますよ」
「コーヒーありがとうね」
「お注ぎいたします。セティオ様も」
リゴーの後ろから、白い陶器のコーヒーカップやソーサーがふよふよ浮かんでついてくる。それがソファ前のテーブルにひとりでに移動すると、リゴーがなんとかコーヒーを注いだ。眠そうであり、危なっかしい。
「リゴー、ごめんなさいね。悪魔って朝弱いんでしょ」
「そう。夜行性なんです……」
「ミルクは?」
「絞ってきましたよお。……エリーの新鮮な、おちんちんミルクです」
「おお!!」
「あら、わかったのね。予想できてたのかしら」
「あ、でもリゴーさんのかな、とは思ってましたけど」
「ええっ!??」
リゴーはまたしてもコーヒーポットを取り落としかけた。
「ち、違いますセティオ様!!そんな、わたくしのは青臭くて合わないですよぉ……」
「そうなの?」
「エリーは牛の遺伝子も入れて、品種改良してあるからおいしいのよ。コーヒーにも紅茶にも合うように体が調整されてるわ」
――陸に住む一般人が聞いたなら卒倒するような会話である。
セティオとアデリーンはミルク入りのコーヒーを飲んだ。リゴーも小さな箱からティーバッグを取り出して、紅茶を煎れはじめる。
セティオはコーヒーのおいしさに舌を巻いた。
「おお……」
「ね?」
「なんか……華やかなかんじです」
アデリーンもコーヒーに口をつけた。
一方、紅茶ができあがるのを待っているリゴーはうつらうつらと頭をゆらめかせ始める。
コーヒーや紅茶の湯気が、それぞれ立ち上がる。
暖かな風景だった。
「リゴー、紅茶できてるんじゃないー?」
「……あおっ、ああ、はい」
「今日は本当に眠そうね」
「ちょっと昨日の夜、エリーに……その。 ……おそわれ、まして……」
リゴーは、恥ずかしそうにもじもじした。
股間を気にするように、手をやった。リゴーは攻めだったらしい。
「なるほど……あなたもまた絞られたのね」
「エリーちゃんもすごいですね」
「受けだったらコーヒーの味が変わってたかも」
「さ、察しないでください。気まずそうにしないでください……あっ!エリー!」
「わうん」
とことこと青いオオカミのエリーが扉の向こうから入ってくる。
昨日と変わらずその大きなペニスを露出させ、ぶらぶらとリゴーに近寄っていく。
「今は『エリーくん』のほうがいいんですか?」
「どっちでもいいかなーって。ただ、反応するのはちゃん付けのほう」
「ちょっ、そのっ、今度はわたくしのお尻を使いたがってます!!」
「セティオさん……セティオ『くん』でもういいのかな? ……あなたがエリー使ってもいいわよ。ヤリたいみたい」
「……」
セティオは迷った。
リゴーは「ひいいい!!そんなお客人の前でっ!!!」などとわめいた。だが、その股間が少しずつ立ち上がりつつある……期待を膨らませてもいるらしい。
(……でも。自分もしたいかも)
セティオは悩んだ。エリーの、赤黒い犬の大きなそれも、魅力的だ。
「……あ、私はパス。今は赤ちゃんいるから、もうちょっと落ち着いてからね」
「ひいいいい!!……え、エリーちゃん、そんな無理矢理……もうわたくし」
「すいませんリゴーさん。ぼく……」
「へ? ……えっ?」
セティオは服を脱ぎ始めた。
エリーに向けて、お尻を突き出す。
「……してみたいです。エリーちゃんと」
「あっ……そ、そうですか。ふーん……」
リゴーはセティオの露わになった巨根を見ていた。
「ま、まあわたくしめも、お客人の前で……まあ助かりましたよ。ええ」
「リゴー、ちょっと分かりやすいかもね」
「いやいやいやいや、何がですか? ははは」
「リゴーさん、ごめんなさい」
「いやいや気にしてないですし。 いや、何を謝られてるのかわかりませんって。恥ずかしい思いをするのはまっぴらごめん……」
アデリーンがリゴーの肩をぽんと叩いて撫でた。
「セティオくんのエッチな姿を見れるのよ」
「……」
リゴーはぶつぶつと、小さな声を出した。
「……ま、まあそうですね。おちんちん素敵ですし」
「でしょ」
「……あのご主人。ここで……その……シコっても?大丈夫ですか?」
「好きにして」
アデリーンはコーヒーにまた口をつけて飲んだ。リゴーも紅茶のティーバッグを捨てたのち、できあがった紅茶をすする。
一方、羞恥に頬を染めるセティオは、尻にエリーのそれがあてがわれるのを感じる。
「いい朝ね、リゴー」
「……ま、まあ。この船の執事になってよかった、かもですね」
――そしてゆっくりとした朝の中、行為が始まった。
大きなオオカミの重みが、後ろにのしかかってくる。
セティオは自身の中に入り込んでくるものを感じた。
「……あっ、あふっ、ああん」
「まあ、普通のセックスだと思ってやればいいわ、セティオくん」
「普通の、って、あっやばっ、いつもとちがっ……わあっ、中で暴れてるっ、犯されちゃってる!!!……はっ、ふぁあっ、あっ」
「……」
リゴーはそわそわと右を見たり左を見たりしてから、紅茶を一口飲んだ。アデリーンは涼しい顔でコーヒーを飲んでいる。
「やぅっ、きゅっ、ああっ!!」
「コーヒー、なくなっちゃった。リゴー、産み直しの時ってコーヒーはもうちょっと控えた方が良いのかしら」
「へあっ、ご主人様っ、この状況でそれは何も分からないですっ、言葉を理解できる状況じゃ……あっやば、わたくしもカタく……」
セティオの奥深く、たくさんの人々を呑んできた尻穴はずぶり、ずぶりと、奥まで抵抗なく犯され続けている。
セティオはそれでも嬌声を上げていた。エリーも気持ちいいことが見て取れた。狼のペニスは大きく、人も丸呑みにしてきたのだろう。セティオの穴にぎちぎちと詰まっては、引き抜かれる。
セティオの竿は、腰の動きに揺られて、ぴくん、ぷるんっ、と浮かせて、また戻るのを繰り返していた。
「やっ、あっ、ああああっ」
「わうっ、あうんっ!!」
「アデリーンさん、見てて、ぼくイっちゃう、イっちゃうところ見ててっ」
「あっ……そうだ」
――だがセティオの懇願はむなしく、なぜか、アデリーンは部屋を出て行こうとする。
「いいもの、持ってくるね」
「ええええっ、アデリーンさん、ちょっと、そのっ」
「……」
アデリーンは部屋から出て行く。
――なぜ?
それを良いことに……リゴーは悠々と服を脱いで、幾分か落ち着いた様子でその竿をさらけ出した。
「せ、セティオ様、すいません。……エッチです、エッチすぎます、わたくしもオナニーさせていただきまっ……」
「あっ、うん、気を遣わなくて良いよ。たくさんぴゅっぴゅして……あっ、きゅんっ、んうっ」
――アデリーンは外へ出ていた。
船を停泊している、さびれた埠頭へと出る。潮風が木材を腐らせて、ボロボロだ。
そこにいたのは……軍服の男たち。そして、鎖につながれ、口には球体状の鉄である口枷、ボールギャグを噛まされた裸の男たち7名だ。
「……今日も上質そう! ありがとう、お疲れ様ですー」
「品質は保証しますよ」
軍服の男が言った。
「ドクター・ホリンジシュコーヴァー様。……海賊の拿捕、3件の報酬です。海賊の男たち7名を、確かにお届けしました」
「ありがとう。サインしますので、書類を」
「……」
軍服の男たちが、折りたたみ式のアウトドアテーブルを用意してある。アデリーンはそこで書類に受け取りのサインを行った。
こうして「配達物」たちはアデリーンのものとなった事になる。
取引が終わって、アデリーンは船へ、何事かをわめく海賊たちを引っ張っていく。それを振り返りながら、軍服の男たちは首をかしげた。
「……あの女が、海賊の拿捕をしていた。で、その報酬が海賊って。 ……なんなんだ?どういう事だ?」
「……奴隷売買だぞ」
男の一人が言った。
「知らない方がいい、って思ってる。国が絡んだ奴隷売買だろ。知らねえほうがいい」
「なんかドクター、舌なめずりしてなかったか」
軍服の男たちは何も知らずに、自分たちの船へと戻る。イギリスの海軍船だった。
ドクター・ホリンジシュコーヴァーという偽名を名乗るアデリーンは、セティオのもとへ行く前に、いくつかの海賊船を壊滅させている。
その報酬として、セティオたちの元へと海賊たちは連れられていった。
つまり、そういう事である。
捕らえられた彼らがどんな遊びに使われるのか、どんな運命をたどるのか。
それを知る者は海軍の男たちに、一人もいない。ここまで分かりやすいのにも関わらず、である。