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セティオくんがんばる 8:最後の語らいと、夜釣り_1

voreへのつなぎ回?

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 夜になって、残ったハスキー犬の彼と卓についた。その彼もまた、裸になっている。

 名前は、アルフレート・エーリオというらしい。

 裸の二人は最後の食事を、黙々と食べた。どこかの海軍基地から横流しされた、カレーチキンの缶詰。それを二人とも、船で一番豪華な皿に盛り付けてある。

 その皿は最後には洗って、海に投げてやろうと二人で話してある。

「セティオくんはさ」

「うん」

「僕を食べて、ここを出たら、何をするの」

「んんー……学校。学校へ行くの。 ――サン・サタン海洋学校」

「聖なるサタン……って意味か? なんだ、それ?」

「悪魔学についての学校なの。堕落することが良いことなんだって。えっちな事もできるかも」

 セティオは、もぐもぐとチキンを頬張りながら言った。

「ドクター・ホリンジシュコーヴァーっていうキツネのおばさんがね、僕に依頼してるの。この船のみんなを食べたらね、学校に行けるの」

「カナダ……いや、イギリスの依頼だな? ……いちばん怒らせてたから。船長」

「バチが当たったね」

「そうだな」

 セティオはカレーチキンを飲み込んだ。喉が動いて、小さな食事をするりと飲み下していく。

「ただの暗殺だったら誰も怖がらない。でもヘンな消えかたをしたなら他の海賊は怖がるんだって。そう言ってたよ」

「違いないな」

 ハスキーのアルフレートは、かちゃん、とフォークを置いた。

「僕……いや、俺たちはな。 ……殺されて死ぬのは、覚悟して来てる」

「でも……みんな最後の顔は」

「怖い、って顔だったんだろうな。覚悟してても、実際に来るときが来ちゃあ、そうなんだよ」

「ふうん」

「お前には、縁が無いだろうけど」

「……気持ちよさそうな顔にも、なったけどね。みんな」

「……」

 アルフレートは目線をそらした。

「あのさ……あの」

「うん」

「……もう食事って、なかったのか」

「もう無いよ。全部カラ」

「お前は、俺たちの事食べられるだろ。――たくさん食べて、まだ腹、減ってんのか」

「食べ足りないよ」

 ハスキーのアルフレートは、そう言ったセティオをにらんでいた。

 だが……ぐう、とその腹が鳴った。

「腹ぺこなまま、死ぬのかな、俺」

「魚、取ろうよ」

「……」

「腹ぺこはまあ、よくないから」

 アルフレートにとっては、セティオは意外な反応を示した。他人の空腹ということに対しては、ひとかけらの同情を寄せるらしい。

「お前を食べてやることって、俺にもできるのかな」

「できなくはないと思うけど……すぐ抜け出ちゃうよ? きっと」

「……」

「釣り竿、あるよね」

「ある。船倉だ」

 

 セティオが隠していた小型ボートに一糸まとわぬ二人が乗って、満月の下、海釣りをする。

 ゆらゆらと揺れる波の間に、月の光が写って輝いている。

 アルフレートが、釣り竿の糸の先、ルアーを見つめて待っていた。

「釣れないね」

「ああ」

 セティオもゆっくり待っていた。最後の命に対する余裕なのか、哀れみなのか。今ではハスキーの海賊にはわからない――捕食者の気まぐれ。

「僕……俺、さ」

「うん」

「海賊としても、ダメだったんだ」

「そうなんだ……釣れないし、そうかもね。うふふ」

「ああ。普段から全然。 ――腕っぷしもこの通り強くないし。銃を撃っても、反動でアバラ骨が痛むありさまだし。昔、骨折して傷跡が痛むんだよ」

「略奪の時、人は殺せたの?」

「殺した。この間は4人くらいかな」

「やるじゃん」

「褒められても嬉しくねえ。お前には特にな。 ……反動の少ない銃を、船長が買ってくれたからかも」

「……あの船長さん、優しかったんだね。あの人、初めておちんちんでヒトを呑んで、ちょっと泣いてたもん」

「そ、そうなのか……」

 対話が続く。

 ルアーが揺れたのは、そんな時だった。

「うおっ……」

「手伝おうか?」

「いやっ……俺一人でっ……ああ」

「逃げられたね」

 針を確認してみれば、釣り餌は食べられている。彼は、がっくりとうなだれた。

「……メシが。最後までダメなのか俺」

「ルアーが揺れたの、気づくのが遅かったよ」

「そうか?……そうかも」

「貸して」

 セティオが釣り竿を受け取る。

 すぐに魚がルアーを揺らしたが、またしても逃げられる。

「夜だから、見えないね」

 そう言うと。

 セティオは左手でペニスを持ち上げる。

 セティオはそこに、右手に持った釣り竿の柄をゆっくりと挿入した。

「ひゃあっ……んっ、んっ」

「バッ……バカか!? ふざけてんのか!?」

「違うよっ!! ……大まじめだって。こうしたほうが気づけるもん……」

 ぴくぴくぴくんっ、と揺れる、セティオの巨根。

 釣り竿が挿入されて、ゆらゆらと揺れながら、固くなっていく。

「水面でルアーが揺れるのをさ。こんな暗いのに見ないでもいいよ」

「だ、だからって!!……なんでっ!!」

「針の先に、エサつけて。こうしたらルアーが揺れるとわかるもん」

 と、おちんちんと挿入された釣り竿を揺らしながら、言う。

「細かい作業でもミスりそうだぜ。ふざけた眺めだよ……」

「ああっ……ひゃああっ」

「声出さないでくれよっ……こっちもムラムラしちまう、やめろっ」

「でもっ、でもっ……はうあっ!」

 ――びゅくびゅくびゅっ、と、漏れ出すような射精が釣り竿を伝った。その勢いの弱さを見るに、我慢していたらしい事がアルフレートにも読み取れた。

「本当にオナニーのつもりはなかったんだな」

「そっ、そうだよ……」

 ――そんな釣り方の発明から。ものの数回試しただけで、魚が釣れていった。引っかかるたびにセティオが嬌声をあげるので、暗い中でも魚が釣れたことがわかる。

 びゅくびゅく、ぶびゅるるるっ、という射精もセットとなっていた。

「……」

「ひゃううっ……小魚なのにっ」

「……大物が釣れたら、どうなるんだ?」

「そ、その時はっ、その時はやばいかもおっ」

 男もまた、ギンギンに勃っていた。

「あっ、ひゃあああっ、大物っ!!」

「なっ……」

 そのペニスと釣り竿が、ぐいん、と引き寄せられた。釣り竿が抜けそうになり、危うくセティオは両手で取り戻す。

 捕食者として屈強な男も捕まえてしまうその力は、大人よりも大きな魚を釣り上げた。

 落ちた魚がびちゃあっ!!と音を立て、ボートを大きく揺らした。

 セティオも後ろへ倒れると、腰をかくかくと動かして、たくさんの精を噴水のように出した。

「あっ、あ、あああああっ……きもちっ、んっ、んっ」

「……」

「はあっ……はああっ……はずかし」

「……恥ずかしい?」

 ハスキーの男は魚とセティオとを夢中で見ていたが、今更な言葉に驚いた。

「恥ずかしいよ。恥ずかしいから、いっぱいびゅーびゅー出ちゃうんじゃん」

「……変態め」

「できたら、乱暴されたり好き勝手されながら、たくさんの人の前で出したりしたい」

 セティオはそのまま竿をしごきはじめた。

 ――ぼびゅるるるるっ!!!

「……でも、はあっ、……はあっ!!」

「……」

「はあー」

 セティオは出し終える。

「……でもさ、はあっ……みんな弱いよね」

「ん……まあ、そうかもな」

「乱暴にされたいし、ひどいことされたい。でも……みんな弱いから、燃えないよ」

「食べるから?」

「うん。食べられるから。みんな――サン・サタン海洋学校って言ったでしょ。悪魔学についての学校。そこなら、もしかしたら、僕よりすっごい捕食者さんに、会えるかも」

「お前、それが目的なのか」

「……ぼくの事、いじめながら犯してくれる子もいるかも。わくわくしてる」

「ダメな俺には、一生縁が無い場所だな……」

「ダメなわけじゃないよ、きっと」

 ボートに散らばった魚の数々と、先の大物が、びちゃびちゃとまわりで跳ねている。

「俺は、お前に食われるんだぞ。もう諦めたさ」

「うん。そうだけど。……学校への縁が無いって言ってるけど、君にも『堕落』ってことの才能くらい、あるかもしれないじゃん。みんなエッチだよ。みんな隠してるだけだよ。自由にやってないだけ」

「お前みたいなヤツには、なれないよ」

「おちんちん、出して」

 セティオは、小さな魚を拾い上げた。

「え?」

「ぼくみたいなヤツに、なれるかもしれないじゃん」

 ハスキーの男は、魚を見た。言わんとすることに気がついて、表情が固まった。次に、自分の股間のそれに目をやった。

「お腹減ったって言ってたよね。おちんちんで、もごもご言わせて、もがくヒトたちはね」

「や、やめろ!!」

「どろどろにしてさ、自分で口から飲んでもおいしいんだよ。栄養も取れてるみたいだし」

「やめてくれ!! ……ああっ!!?」

セティオくんがんばる 8:最後の語らいと、夜釣り_1

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