僕にはヒーローがいる。クラスメイトの女の子。
内気な僕と、分け隔てなく接してくれる。そんな当たり前のことが嬉しかった。きっかけはジャスティスVの話だった。現実で辛いことがあった時、画面の向こうのヒーローに助けを求めていた。
ジャスティスVについて熱弁する彼女を横目に、思わず漏れ出た「面白いよね」という、誰にも聞こえないはずの雑音が、彼女の耳に届いてしまった。
「ジャスティスV知ってるの!?」
真っ直ぐ見つめてくる、期待いっぱいの瞳に心が奪われた。
小宮果穂。背が高くて、元気で、優しくて、思いやりがあって、特撮が好きな女の子。
それまで楽しくなかった学校生活が、急に待ち遠しくなった。
通学路が一緒だったこともあって、途中で合流して、一緒に登校することもあった。
憂鬱な朝も、嫌いな体育も、行きたくない塾だって、明日小宮に会えるから。ただそれだけで前向きに生活ができた。
いつしか彼女は僕にとってのヒーローから、アイドルになっていった。
「小宮さんアイドルの事務所からスカウトされたんだって…!」
クラスの女子が話しているのを耳にした時の衝撃は忘れることができない。
すごいとも思った。でも、アイドルになるなんて嫌だ、と思う自分もいた。
彼女は、小宮は僕にとってのアイドルでいてほしかったから。
『放課後クライマックスガールズの小宮果穂です!ヒーローみたいなアイドル目指してい~~~~っぱい、頑張ります!』
TVから大音量で流れる楽曲。画面の向こうで歌って、踊って、笑っている小宮。
ああそうか、彼女は みんなのアイドル になったんだと、現実を突きつけられた。
今でも小宮とは、話すこともある。でも、前ほど仲良くは無くなってしまった。
アイドルになった彼女を持ち上げる連中や、ガード気取りで接触を阻止してくる女たち。レッスンに追われ、TV出演に追われ、彼女は毎日学校で会える存在ではなくなってしまった。
今まで友達だった小宮果穂は、もういない。画面の向こうの存在になってしまった。そんな気がした。
小宮に会えないかもしれない明日を迎えた僕は、急に朝が憂鬱に感じた。
ああ、そういえば今日は体育もあったっけ。それに塾の日だ。
また嫌な日々が始まる。重い足を踏み出して、ドアを開ける。
思うように前に進めない。まるで足かせが付けられているようだ。処刑される人もこんな気持だったのかな。
もうすぐ小宮の家の近くに差し掛かる。会おうと思えばすぐに会える距離だけど、実際よりも遠く感じてしまう。足元しか見ていなかった顔を上げようとしたその瞬間。聞きたかった声が耳に入ってきた。
「おはよーーー!!」
「果穂~おはよ~~」
小宮だ!小宮がいる!考えるより先に目線は声の聞こえた方を追っていた。
「こみっ……!?」
パンツが、見えている。特撮好きな僕の友達、みんなのアイドル小宮果穂。
みんなのアイドルのパンツが見えている。黄色の布地が顔を出していた。
「…って果穂!パンツ見えてるよ!」
「え?あっ!は、恥ずかしい…!だ、誰も見てないよね…?」
「家出てすぐだから大丈夫でしょ、気をつけないとだめだよ~」
「う、うん。今日ちょっと急いでたから…」
その瞬間、僕の中で何かが弾けた音がした。夏はまだ先なのに、僕の体は熱を帯びていた。
という妄想。283プロなら結構事情汲んで普通に学校通わせてくれると思いますけどね!!子役ならともかく、アイドルですからTV出演頻度もそこまででしょうし、小・中学校は義務教育ですから、あさかほは学業最優先にしてそう。
まあそれでも毎日確定ではなくなってしまったでしょうし、それを憂うクラスメイト君もいるでしょうね…
こういう感じでマジでラッキースケベイラスト集を作る可能性ありますよ、あります。