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② 魔法少女とモブ少女

① → https://nobe.fanbox.cc/posts/7005813


『ご機嫌麗しゅう、マジカルエリカさん』


『っ!?セリーヌ…また貴女の仕業ね…』


セリーヌとエリカが再び対峙していた。今回は深夜の校庭。今朝とは違い、不気味な雰囲気を醸し出していた。

そんな対峙の様子をボクは牢屋の中から見ていた。牢屋の壁にはセリーヌの水晶玉より映し出されたリアルタイムの映像が映されていた。

ボクの身体はギチギチに縛られたままだった。縄抜けをしようとしても解ける気配はない。いや、仮に縄抜けできたとしてここから逃げ出すこともできないのだから…。


『これでおしまいよ!』


映像ではエリカが必殺技を出すところだった。


くる…。


『うふふ。コレを見なさい。』


セリーヌは水晶玉を取り出し、エリカに見せつけた。


『な……』


そこにはボクの姿が映し出されていた。エリカと同じ高校の制服を着用したモブの女の子が囚われていた。

“人質”

そのためにボクは囚われてしまった。


『この子の命が惜しかったら抵抗しないことね』


『卑怯よ…』


『あら、そんな態度をとって良いの?』


セリーヌが指を鳴らすと、ボクの身体に巻かれた縄が怪しく発光し、ギリギリと締め付け始めた。


ギチギチ…


「んぃ…!」


ボクの身体に縄がキツく食い込む。痛みに抵抗するために身体をくねくねと捩らせるもの痛みが引くことはなかった。


『やめて!』


ボクなんかを助けるためにエリカは声を張り上げた。


『そう思うなら変身を解除して、変身する時に使うその杖を渡しなさい。』


『…分かったわ……』


そういうとエリカは変身を解除した。


「え……」


そこにいたのは同じクラスの帆宇摩 えりか さんだった。学校では生徒会長を務める彼女がマジカルエリカの正体だった。


『これも…』


帆宇摩さんは変身するために使うであろう魔法の杖をセリーヌに渡した。


『うふふ、賢くて助かるわ。』


セリーヌは上機嫌だった。そして自身の杖を帆宇摩さんに向けて、詠唱した。


『“スタイルチェンジ”“ツースーバラ”』


すると帆宇摩さんの身体を黒い光が包み込み、ピチッと張り付いた。


『ん……力が…』


帆宇摩さんの身体のラインをくっきりと絞り出すようにゴムみたいな黒いタイツスーツのようなものが覆っていた。

首から下をその黒いスーツに包まれてしまった帆宇摩さんは指先を使うことすらできなくなっていた。


『これで貴女の魔法は無効化されるわ』


『くそ…』



『そして……“クバンキ”』


セリーヌが詠唱すると、紫色に発光した麻縄の束が帆宇摩さんめがけて飛んでいった。


ギチギチ…


ギチギチ…


ギチギチ…


一瞬のうちに帆宇摩さんの身体は麻縄によって拘束された。寄しくもボクと同じ胸を強調する後手縛りを施されていた。


『ヘンタイ…』


『減らず口は牢屋で叩くことね』


セリーヌは帆宇摩さんの足元に影のワープホールを作り出した。


『うわぁぁぁぁ』


縛られた帆宇摩さんはその穴の中へ吸い込まれるように消えた。


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