以前とぅうぃっとぅゎーで「メイキングって需要あるのだろうか」と呟いたところ、割と反応頂いたので、skebでご依頼頂いたイラストでついでに工程をまとめてみます。
============================
まずはラフ。
モデルの指定があったので、服装等はそれを準拠。
元々OLという設定だったのでオフィスにしようかとも思いましたが、今の世の中だとリモートワークも多いしおしゃれな部屋の方がいいだろうと考え、シックな部屋の資料を捜して反映。
参考にした画像はこの辺り。
『pure ref』という無料のソフトを使って資料を自由に並べて表示しています。
=====================
次に線画。
(本当は良くない事なんですが)自分は仕事以外で色ラフをやらないタイプでして、ラフの後はすぐ線画に移ってしまいます。
後で画像付きで説明しますが、背景後方にぼかしを入れたかったので背景や家具などはそれぞれ別で描いていきます。
線画は「全体」と「顔のパーツ」という括りで分けます。
瞳は自分のやり方だと線画があると邪魔になるので塗りだけで描きます。
=======================
次に背景のベースを描いていきます。
こちらは主役ではないので目立たせない様に線画無しです。
先に背景を進める理由として、背景を後回しにしてしまうとパースが狂ったり、統合性が取れなくなったりするので、キャラをざっくり置いた後はキャラを塗り進めずそれに合う背景を形作ってしまうという方法にしました。(ここ最近そうなりました)
今回はソファの背もたれとシートでパーツ分けして、シートをキャラのレイヤーよりも上に置いています。
マスクを使ってキャラの一部を消すというのも考えましたが、マスクだと調整に時間を掛けないと不自然になりやすいのでパーツ分けしました。
===================
ライトやら小物やら模様やらを足して完成度を高めていきます。
自分の力では模様などを手書きするのは無理なので、テクスチャや素材などに頼ります。
ソファはクリスタに最初から入っているノイズ素材を使いました。
壁のレンガ模様は自作素材です。
飾ってある絵は美術館がロイヤリティフリーで公開している絵画の画像を借りました。
=====================
背景が完成したら、パーツ分けしているので一端ソファとキャラを非表示にし、「表示レイヤーのコピーを結合」をします。
そうして作ったレイヤーに「ガウスぼかし」を25ぐらいで掛けて、ソファより後ろの背景をぼかします。
こうする事でキャラにカメラのピントが合っている様に演出できますし、そこまで背景を描き込まなくてもそれっぽく見えるのでオススメです。
あんまり多用しても良くないですが。
=================
キャラの色分けをしていきます。
レイヤーは上から髪→黒(スカート&タイ)→ブラウス→肌という順番で作ります。
重なる時に上に来る物体のレイヤーをちゃんと上に持ってくる様にするといらない手間を省けます。
=====================
顔を塗っていきます。
本当なら全体をバランス良く塗っていくべきなんですが、顔がキマらないと他が良くても台無しなので、まず顔をある程度完成間近まで持っていきます。
顔を塗らずに目だけ完成させる事もあります。
自分の場合、目だけはどんな絵でも先に完成させます。
その後、顔をクオリティラインに他も塗っていきます。
================
顔に合わせて身体全体を塗ります。
最初は一緒くたにしていましたが、途中で「手は別にした方がいいかも」と思ったので切り取って別パーツにして塗りました。
重なる部分は予め別パーツにすると調整しやすいと思います。
デジタルの利点ですね。
普段はレイヤーをクリッピングして塗り足し、納得したら結合、更に何かあれば同じく新規レイヤーで描いて納得したら結合…を繰り返すのですが、今回は久々のイラストだったので後で調整しやすいように結合せずレイヤーを残したままにしてあります。
=================
その後、ブラウス、スカート、髪と塗り込んでいきます。
自分は「やわ肌ブラシ」という無料のブラシ一本でほとんど塗り進めます。
置いた色が混ざったり伸びたりするのでグラデーションが作りやすく、ペタペタ塗っていけるので愛用しています。
肌以外の部分はおおよそベース・1影・2影・ライトの4レイヤーぐらいで塗り進めます。
どう塗り進めたかどうかの詳細が知りたい場合はデータ配布していますのでそちらでご確認を。
ブラウス
スカート&タイ
髪
==============
タイツを描き足します。
まずレース部分を配布のブラシで描いてメッシュ変形し、足の形に合わせます。
その下に1枚レイヤーを作り、タイツ部分をハードライトで塗ります。
============
タイツの繊維、影、ライトを描き足して質感を上げてタイツの完成。
==============
仕上げです。
キャラと背景の間にスクリーンを置き、キャラが見易い様に調整します。
線画も隣接する色に近い色に置いて馴染ませます。
光の当たっている部分にスクリーンで白をフワっと置き、ブルーム処理を加えて完成です。
ラフではメガネを掛けており、完成品ではメガネや猫耳なども描いてありますが、今回は未公開という事で。
gif
以上ざっくりとですが、メイキングでした。
感覚で描き進める事が多く、あんまり考えながら描いてないのでなかなか説明が難しいですね。
こちら↓の記事でメガネや猫耳など含む、レイヤー未統合のデータを配布していますので、より詳細に知りたい方は支援の程、宜しくお願いします。
https://mugetsu-illust.fanbox.cc/posts/2153314