今回は過去作のリメイクです!
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〜太平洋 日本列島関東地方沖〜



パチ
「んん・・・」
【白銀麗子 17歳 都内の名門女子高校に通う女生徒】
(ここは・・・どこ?
私はなんでこんなところにいるの?)
白銀麗子は、目覚めた瞬間に異様な感覚に襲われた。冷たい床の感触、薄暗い光、耳に響く低い機械音。ここはどこなのか。なぜ自分がこんな場所にいるのか。頭の中は霧に包まれたようで、何も思い出せなかった。

(他にもたくさん人がいる・・・なんなの?)
ザッ!ザッ!ザッ!

「え?なに?」 ざわ・・・
パッ
「はじめまして皆さん。そしてようこそ。この船、リベラトゥール号へ。」
「あなた方にはこれから命を賭けて戦ってもらいます
プロレスのリングの上でね」
ザッ
「ちょっと!何言ってんのよ!」
「突然こんなところに連れてこられて、そんなこと言われて従う訳ないでしょ!」
「そうよ!ふざけないで!」
「家に帰して!」
少女が強気に黒服たちに抗議する様子を見た周囲の女性たちからも非難の声が上がり始める。
すると・・・
「ぎゃっ!」 ブシュッ 「…は?」

ドサッ!
「え!?」
「きゃーっ!」
周囲の女性たちから悲鳴が上がる
少女は倒れ込み、床に血が広がっていく
「態度には気をつけてくださいね。
この船に乗った瞬間から、キミたちに人権など無いのだから」

「そもそも、ここにいるのは無理をしてでも大金を手にしたり、我々の助けを必要としている人たちのはずなんですがね?」
白銀「あ・・・」
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白銀麗子は思い出していた。
父親の事業の失敗で一家離散の危機に陥っていた事を。
一ヶ月前に借金を肩代わりしてくれるという人物が現れたこと。その際にとある契約書にサインをしていた事を。
なぜそんな事になったかは思い出せない。しかし、確かになにかの契約書にサインをした記憶は、実に鮮明に思い出せる。
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「それでは話を続けましょうか。
あなた達にはこれから10日間、この船で生き残りを賭けて戦ってもらいます。
競技は主にプロレスになりますが、ちょっとした趣向は凝らしたものになるでしょうね」
「見事最終日まで勝ち残れば、船から降りられます。
その上で、それまでに手にした勝ち星に応じた大金や支援を得られます。」
「だけどもし、それまでに失格となれば・・・
あなた方は正式に我々組織の所有物となります。つまりは家畜です」
「若い健康な女性であれば、換金方法は多いですから」
「えっ!」 「・・・そんな」 ざわざわ・・・
「そんな破滅に陥らないようがんばってくださいね」
ブツン
画面が消え、静まり返ったホールには顔を絶望に染めた女性たちが立ち尽くしている。突然に放り込まれた日常とはかけ離れた状況。
たった今告げられた理不尽な宣告。誰も声を発しないまま、時間がただ過ぎ去っていく。
黒服 「それでは早速ですがこのクルーズと第1ラウンドの説明をいたしましょう・・・・」
沈黙を破り黒服が説明を始める。
要約するとルールは以下の内容だった。
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【全体のルール】
・合計3回のラウンドに分かれて異なる形式の試合が行われる。
・第1ラウンド開始時に各参加者には3ポイントの持ち点が与えられる。
・3ポイント以上の持ち点を持ったまま最終日を終えれば下船が出来る。
・ポイントは1ポイント1000万円の現金に換金が出来る。
・ポイントによって交換できる特典が用意されている。
(各参加者ごとに違うものも有り)
・ポイントが0になれば即失格。地下の営倉送りとなる。
・時間内にそのラウンドのクリヤー条件を達成できなければ失格
【第1ラウンドルール】
・第1ラウンドは翌日の午前9時から午後9時までの間で行われる
・競技は 制限時間30分のアイアンマンマッチ
・ギブアップか3カウントで勝敗が決まる
・一回の勝敗で1ポイントが移動する
・対戦相手はおのおので探し、双方同意の上で対戦を決めること
・午前9時から午後9時までの時間内で最低1試合は行う
・不正防止の為に、ポイントがまったく移動しない試合は認めないものとする
※1試合以上を戦い、1ポイント以上を対戦相手から奪い、かつ3ポイント以上を所持していることが第1ラウンドの通過条件。
以上が説明の全てだった
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〜休憩室 フリースペース〜
白銀麗子 穴澤ほのか 高島さや 海老名栞
白銀麗子はホールで声をかけてきた海老名栞に加えて、ショックで立ちすくんでいた高島さや、そんなさやを元気づけようとしていた穴澤ほのか達をさそってフリースペースに移動していた。
海老名 「大変なことになっちゃったね・・・」
白銀 「本当に・・そうですね・・」
白銀 「朝になったらあの人達の言っていた第1ラウンドが始まってしまいますけど、本当に誰かとそんな争い事をしないといけないんでしょうか・・・」
静かな環境で一旦落ち着いて状況を整理し、現状を打開する方法が無いか話し合ってみたものの、良い案は浮かばず、時間ばかりがすぎていった。
海老名 「・・・あ!」
白銀 「?」
海老名 「いいこと思いついちゃったかも♪」
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海老名「ね。こんな風に時間切れで引き分けにして試合を終わらせれば、みんな無事に生き残れるよね?」
白銀 「でも、八百長防止のためにポイントが動かない試合は無効だって書いてありましたよ?」
穴澤 「そこは交代で1回ずつフォールしてポイントを戻せばいいんじゃないかしら」
白銀 「たしかに・・・それなら大丈夫そうですね」
海老名 「じゃ、決まりかな!」
穴澤 「さやちゃん。私達もこのやり方でやってみない?とりあえず明日を乗り切らないと落ち着いて考える時間も取れなそうだし。ね。」
高島 「あっ、はい。ほのかさんがそう言うなら、私はそれでいいです・・・」
海老名 「じゃあ決まりだね♪」
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~翌日~

〜シアターラウンジ特設リング〜
第1ラウンド開始時刻のAM9:00。

白銀麗子と海老名栞のふたりはリングの上に立っていた。
自由を意味する名を持つ豪華客船リベルトゥール号。
この巨大な船の上を舞台にした美しき乙女たちの熾烈かつ残酷な争い。
その争いの始まりを告げる最初の闘いが、今始まろうとしている。