SakeTami
錫(あおがね)
錫(あおがね)

fanbox


Special 3rd イラスト連動SS

―――蛍光グリーンの液体がたたえられたプール この液体は、化学薬品を作る過程で廃棄された液体のたまったものである。 そう、ここは地下に建設された廃液貯蔵池である。 液体は蛍光グリーンで彩られており、暗闇だった地下を緑色の光で照らしている。 この液体が人体に有害であることは、一目見れば分かるのだが、どのように害を及ぼすかは分からない。 どのような害があるのか生物で実験しようにも、最近は世間がうるさいのでそれも出来ない。 いずれこの廃液貯蔵池も満杯になってしまう。 それを防ぐために企業は廃液の再利用アイデアを練っているのだが、一向に浮かんでこない。 そんなある日、一人の女性がこの貯蔵池に落ちてしまった。 貯蔵池の真上のフロアで、床になんらかの強い衝撃が加わった影響で床が破壊され、穴が空いてしまったのだ。 その際に穴を調べていたところ、うっかり足を滑らせ、貯蔵池に落ちてしまったそうな。 落下し、下を見て女性は死の恐怖を覚え、一瞬にして頭の中が真っ白になってしまった。 ―――どぼん 女性は廃液の中に飲み込まれていった。 一瞬のうちに廃液の中に消えてしまった。 しばらくすると廃液の中から女性が浮かんできた。 恐怖でこわばった表情は、まるで魂を抜かれたかのように表情が無くなっていた。 見たところ、女性の身体に変化はないが、力が抜けたかのように身体がしんなりとしている。 しかし、次の瞬間女性の身体に変化が現れた。 女性の身体は、廃液に浸かっている部分から溶け始めていた。 いや、銀色の液体に変化していたのだ。 しかし、女性はその様子を眺めているのにもかかわらず、一切動じない。 そうこうしてるうちに女性の身体はどんどん銀色の液体で染められていく。 まず末端の手足と後髪を銀色に染め、次に女性の大事な部分を一気に銀色の液体で覆い尽くす。 しばらくすると下半身は完全に銀一色になり、髪も銀で輝いていた。 さらに銀の侵食は胸にさしかかり、左胸を銀色の球体へと変えていった。 やがて彼女の顔の左半分も銀色に染まり、右胸も銀色に、 そして残った顔の左半分も完全に銀色と化した。 彼女の身体を構成するすべてが銀色の液体で染まった。 銀色に染まった身体を見てもなお彼女は驚いたり悶絶したりする様子はない。 しばらくすると、乳房と口、性器から廃液と同じ色の液体が噴きだし、ちろちろと流れ出した。 彼女の体内も廃液で侵食されているようだ。 時間が経つにつれて液体特有のてかりが消えていき、 最後には彼女の身体は金属の塊へと変化していったのであった。 やっと彼女が動き出したかと思うと、彼女は突如自分の股間と胸をもみ始めたのだった。 失われていた表情も、何か快楽を感じてるかのようにゆるんだ表情へと変化していた。 もまれて気持ちよくなったのか、先程廃液を噴射した部分から今度は銀色の液体をとろとろと流し始めたのだ。 どうやら彼女は人間ではなくなり、金属で出来た生物に変貌してしまったようだ。 他の社員が彼女を救助しようとするも、彼女は救助を拒み、その場で自慰に近い行動をひたすら繰り返し、 ついには貯蔵池から二度と出てくることはなかった・・・。 一人の女性の人間性を犠牲にしたことで、この廃液の効果が判明したのはなんとも皮肉であろう。 この廃液の効果が分かった翌日から、社内で行方不明になる人間が増え始めたことと、因果関係があるのかについては、それはまた別の話・・・。


More Creators