ある、平日。 陰鬱な曇りの日で昼なのにどんより暗い。
間もなく午前10時
大学生の僕は、自宅のソファに腰掛け、カチカチに緊張していた。
今日、両親は共にいない・・・。結婚記念日の旅行で2日は家を空けるからだ。
高校生の弟は授業の後は部活で午後5時頃まで帰ってこない。
つまり、正午にかけては僕以外にだれも家にはいないことになる。
実をいうと僕自身も本当なら今日、この時間に家にはいないことになっている。
今日は研究室にも休むことを事前に連絡しているし、単位の取得が必要な講義も無い日なのである。
あらゆる偶然が重なってできた、この空白の時間を使って僕は今日大人の階段を上る決心をした。
今から遡ること5日前、今日の午前10時から正午までの2時間でデリヘルを予約したのだ。
或る日、悶々とした気分のままネットでエロコンテンツを漁っていた僕は、偶然見つけたあるサイトに釘付けになった。
或る日、悶々とした気分のままネットでオカズを探していた僕は、偶然見つけたあるサイトに釘付けになった。
Club Vampiress ~闇の乙女たちの誘惑~
あまり聞いたことはないが、複数の都市に展開しているデリバリーヘルスらしい。
店のジャンルはいわゆる痴女性感で、女性からの責めが中心のマゾ向けのサービスを提供する場だった。
そして、店名が示すように店のコンセプトも独特だ。
在籍女性達は人間界に密かに身を潜める女吸血鬼達であり、サイトに迷い込んできた愚かな男達の元を訪れて性的な交わりによって魂を吸い取ってしまうのだそうだ。
実に凝っていることに、紹介写真の女性達は裸体のうえにマントだけを羽織り、最低限の部位だけを隠した姿でセクシーなポーズをとっていた。
どうやらコスチュームを着てのプレイも無料オプションで付いているらしい。
僕は別段そういうプレイに興味があったわけではない。
だが、倒錯的なコスチュームを着た女性たちを見ていると、いけない物を覗いているかのような奇妙な興奮を覚えたのだった。
だが、驚いたのはそれだけではなかった。
なんと、あまり高級な店ではないにも関わらず、在籍女性達の写真は無修正のものばかりで、誰も皆思わず目を惹かれる美人ばかりだったのだ。
今まで、こんなサイトを訪れることは何度もあったが、女性達の顔が隠されていることや、学生の目から見て高額な料金がどうしても障害になり決心がつかなかった。
急いで来週にかけてのスケジュールを確認した僕は、すぐに好都合なタイミングであることに気付いた。
丁度、家から人が居なくなる日が来週に迫っていたのだ。
このチャンスを逃す手はないと、ぎこちなく決心した僕は 震える指で“魔物”達の紹介ページに移動した。
誰もがうっとりするような美人ばかりで目移りしたが、そのうち僕はひとりの女性に目が留まった。
“吸精ヴァンパイア令嬢” 鏡花 (23)※人間としての戸籍上
身長、177cmと僕以上の長身、綺麗なセミロングの黒髪と、やや垂れ目の母性的な表情、そしてIカップというプロフィールに違わぬ豊かな乳房を見せつける麗しき女吸血鬼だった。
紹介ページの説明によればかなり人気の嬢とのこと。
令嬢の通り名の通り由緒正しい純血の女吸血鬼であり、クラブの吸血鬼たちの筆頭格。
その強大な魅了の魔力でもって男達を快楽の冥府へ導くという・・・・・・。
中々な説明である。
だが、画面を通しても濃厚な匂いが漂ってきそうな彼女の色気はそれを大袈裟に感じさせない程だった
こういう店の常として幾分盛っていることは頭で理解はしていても、僕はその誘惑に勝つことはできなかった。
彼女の妖しい視線に全身を撃ち抜かれた僕は、それまで気になっていた
“肉食系吸血ギャル”麗華のこともすっかり忘れて、半ば衝動的に予約を入れてしまったのだった・・・。
あれから5日後。
店からは、今最寄りの駅に着いたと連絡があったばかり。 家への経路も教えた。 あとはただ待つだけ・・・
周到な準備の末、ついにその日を迎えた僕はそれでもいくらかの不安を拭えないまま、あの美しいヴァンパイアの来訪を待ち侘びていた。
その時、玄関のチャイムが鳴る。
ビクリッ! と心臓が跳ね上がった僕はなんとか立ち上がって玄関へ向かう。
「い・・・今開けます・・・。」
刷りガラス越しに見える来訪者のシルエットを見るだけでも、その長身で優美なボディラインが見て取れ、妄想に拍車を掛けたのだった。
「こんにちは! 今日はよろしくお願いします!」
「え・・・?! あ・・・その・・・。」
一瞬、目の前の人物が誰なのかわからず言葉を失ってしまった。
あまりに清楚な佇まいに、一体どこのお嬢様が迷い込んできたのかと僕は混乱してしまったのだった。
「・・・・・・ショータくんでいいんだよね?」
「え・・・?! あ・・・は・・・はい。そうです!」
ショータというのは予約する時に伝えていたHNだ。
それでようやく彼女こそが待ち侘びた人物だということに気付いた。
「はじめまして! 鏡花です! 今日はよろしくね、ショータくん!」
正しい家に来たことを確認すると、女性はにっこりと笑い、愛想よく会釈をした。
あまりに綺麗なその笑顔にドギマギしながら、僕は彼女を迎え入れた。
僕は改めて目の前の美女に見入る。
露出が殆どない服装。アクセサリの類も付けぬ飾り気のない恰好。
セミロングの黒髪や、ナチュラルなメイク、清潔感のある服装も相まって格式高い女学院生のようである。
写真通りどころか実物の方が上とも思えるその美しさは芸術品のように完成されている。
まさに、令嬢・・・・・・。あのプロフィールに少しも偽りがないとは驚くばかりだ。
だが、セクシーで淫靡なボディラインと豊満な胸は隠しようもない。
きっと、誰かの家を訪れてもデリヘルだとばれない為の服装だろうが、きっとここに来るまでにすれ違った男達から熱い視線を注がれたに違いない。
纏う雰囲気は違うが、彼女はまぎれもなくサイトの写真に写っていた美人ヴァンパイアだった。
「そろそろ、上がっていいのかな?」
「あ・・・・・・! ど・・・どうぞ・・・、入ってください・・・!!」
「ふふ・・・、お邪魔しま~す!!」
僕は、緊張に震えながらもなんとか平静を保ち、とりあえず彼女を居間に通した。
彼女はとてもリラックスした様子でソファに腰掛け、僕に笑顔で話しかけてきた。
「ふふ・・・、ショータくん。 今日は私を呼んでくれてありがとうね!」
「あ・・・! は・・・はい・・・!! 」
「ねぇ・・・、どおして私を選んでくれたのかな・・・? 私って、ショータくんの好み?」
「え・・・あ・・・あの!!」
顔を真っ赤にして言葉を詰まらせる僕を、鏡花さんはとろんとした優しい目で見つめている。
「・・・・・・。」
鏡花さんはまるで僕を品定めするかのようにまじまじと見つめてくる。
こんな綺麗な人に見つめられたら身体が強張って声が出ない。
はちきれんばかりに豊満なバスト、肉感的な身体。身長は僕よりも高く
少し目尻の下がった穏やかな笑みはとても母性的であると同時に淫靡さを醸し出している。
淡いピンクのルージュを引いた唇から紡ぎ出される言葉は、セクシーな声色と相まって魔法の言葉のように僕に響く。
「そんなに緊張しなくていいのよ・・・。 やさしくしてあげるから・・・ ね・・・?」
「は・・・はい!!」
宥めるような彼女の気遣いの言葉に僕の緊張はいくらか解れる。
それでも心臓は高鳴ってしかたないのだが・・・。
「ショータくん、童貞だよね・・・?」
いきなりかけられた言葉に、僕はビクンと身体を震わせる。
「え・・・? それは、えぇ・・・と!!」
「ふふふ・・・、見てればわかるわよ・・・。 とってもウブなんだもの・・・。」
目を細めて僕を見つめる鏡花さん・・・
先ほどまでの清潔な雰囲気とは違う・・・。 今の彼女の表情にはもう淫らで妖しい雰囲気がありありと見て取れた。
「とても苛め甲斐がありそう・・・・・・。
ねぇ・・・・・・、私に虐められたくて呼んだんだよね・・・?」
「え・・・、それは・・・その・・・!!」
「隠さなくてもいいよ・・・・・・、君の顔に書いてあるわ。
「マゾなんだよね・・・、キミ?」
「・・・・・・!」
身体の中に、冷たいものが走る
心の奥底の、自分でも気づいていない・・・・・・、気付かないようにしていたことを抉り出されるような感じがした。
「うちのお店を見つける子達はみんなそう・・・・・・。
美しい女に襲われ犯されたい願望を持ち、自ら私達を呼び込んでしまうような子ばかり。
とっても濃密に・・・、破滅的に・・・
私達の手で、ぐっちゃぐちゃに犯されちゃうのが好きな・・・・・・、
救いようのないマゾ犬ボウヤばかり・・・。
自覚はないみたいだけど、君からも同じ匂いがするわ・・・。
とっても可愛いくて、美味しそうな・・・・・・。血の滴るようなマゾ犬クンの匂い・・・・・・♥」
「うふふふ・・・。」
「・・・・・・っ!!!」
部屋の中の空気が心なしか、ぬっとりと粘り気を帯びたような気がした・・・・・・。
服装の違いなどもはや問題にならなかった。
そこにいるのは、まさに店のサイトで画面越しに誘惑してきた痴女そのもの・・・・・・。
僕は忽ち彼女の淫らな言葉の虜になり・・・・・・、その瞳から目を反らすことが出来なくなってしまった。
「それじゃ・・・、そろそろ準備しよっか・・・。」
鏡花さんは持ってきたバッグを開けると、中から黒い布のようなものを取り出した。
蛍光灯の光を反射して、鮮やかな黒と赤がキラキラと輝き、僕の目を刺す。
「あ・・・!!」
サイトの紹介ページで彼女が羽織っていたマントだ・・・!!
鏡花さんは畳んでいたマントを取り出すと、バサッ、と広げて皴を伸ばした。
マントは思っていたよりも裾が長く、それにとても高級感がある・・・。 スーパーとかで売っているパーティーグッズなんかよりずっと本格的だ。
長身の鏡花さんが着ても、大分引き摺るのではないだろうか・・・。
僕の身体を震えが駆け抜けた・・・。
Club Vampiress の設定では、この清楚な美女の正体は吸血鬼・・・。
もちろんそれはあくまで設定で彼女が普通の人だとはわかっている。
でも、実際にとりだしたそのマントを見ただけで・・・、
この綺麗なお姉さんが、繊細な指先で皴を伸ばしている様を見ただけで・・・。
彼女が、異界からきた美しい魔物のように感じてしまうのだ・・・。
いまから僕は・・・。
こんな美人のお姉さんに・・・ 虐められて・・・・ 吸われる・・・!!
「ふふ・・・、そんなにこのマントが気になる・・・?」
「え・・・、あっ!!」
ぽけ~っと見惚れている様から、僕の頭の中がエロい妄想で満たされているのはバレバレだった。
思わず縮こまる僕を微笑まし気に眺めながら鏡花さんは話を進める。
「これは一応、店のユニフォームみたいなものだから持ってきたの・・・。
着るか着ないかは相手に決めてもらうんだけど・・・。 質問は不要かな・・・?」
答えなど最初から分かっているふうに含み笑いをする鏡花さん。
僕はコクッと頷いた。
「よかった・・・・・・。私もこのマントを着てするのが好きなの・・・・・・。
本来の姿で獲物を襲えるし、気分が盛り上がるのよね・・・・・・。
ふふふ・・・、君にもたっぷり味わわせてあげるね・・・。
包んで、気持ちよぉ~くして・・・、 溶かしてあげる・・・。 」
いつの間にか、鏡花さんが僕を見る目は、獲物を狙うかのような妖しい輝きを纏い始めていた。
もう、始まっている・・・。
「ショータくん・・・、どこで遊ぶ・・・? このソファでもいいけれど・・・。」
「そ・・・その・・・、僕の部屋で・・・。」
「いいわ・・・、もちろんベッドもあるんでしょう? たっぷりと愉しめそうね・・・。」
鏡花さんは立ち上がると、マントを片手に僕の横を通り過ぎていく。
「ショータくん、洗面所を借りるわよ。
君は今のうちに服を全部脱いでここで待っていて・・・。変身してくるから・・・。」
「え・・・、ぜ・・・ぜんぶ!?」
鏡花さんは立ち上がると、マントを片手に僕の横を通り過ぎていく。
「ショータくん、洗面所を借りるわよ。
君は今のうちに服を全部脱いでここで待っていて・・・。変身してくるから・・・。」
「え・・・、ぜ・・・ぜんぶ!?」
「もちろん、全部よ? じゃなきゃ獲物を味わえないじゃない・・・。
パンツも履いちゃだめ・・・。」
「命令よ・・・。」
気持ち耳元に顔を近づけながら、ねっとりした声色で囁かれた“命令よ・・・”という言葉に僕の心は溶けた・・・。
ぴくぴくと震える僕を妖しい流し目で見遣りながら部屋を後にする鏡花さん・・・。
ひとり、取り残された僕は手足の先まで震えていた・・・。
股間は堪え様もなくカチカチに勃起し、爆発寸前。 冷静になることはもはや不可能だった。
僕は震える指でボタンを一つ一つ外しにかかる・・・。
指先が震えてうまくできない・・・。 自分の身体が自分でなくなったみたいだ・・・。
いつもの倍の時間を掛けて、やっとのことで上着を脱ぐ。
続いてシャツ・・・、ズボン・・・。 そして、 パンツ・・・。
「あ・・・、ああぁ・・・・・・。」
上を脱ぎ終わるのに、どれくらい時間がかかっただろうか・・・
彼女は服を脱いでマントを羽織るだけ・・・、わざわざ洗面所に行く必要などないし
とっくに着替え終わっているころだ・・・。
なのに、僕が脱ぎ終わるのを待つように、意地悪に時間を引き延ばしているんだ・・・。
もう始まっている・・・・・・。 この一人でいる時間すら・・・・・・、彼女の焦らしプレイだ・・・・・・。
やっとの思いで全てを脱ぎ終わったときには、既に体力を大幅に消費していた・・・。
息が・・・くるしい・・・。
こんな状態で・・・、あんな美人に襲われたら・・・ 体が持つのか・・・。
だが、僕の不安などまるでお構いなしに・・・、 廊下の方から、
サラ・・・ サラ・・・と、爽やかな衣擦れの音が近寄ってきた。
「待たせたわね・・・・・・、カワイイ私のボウヤ・・・。」
心溶かすような声に恐る恐る振り返る僕・・・。
そこには、漆黒のマントを身体に巻き付けた魔女が静かに佇んでいた・・・。
「・・・っ!!」
僕はたちまち魔法にかかる。
そこにいたのはまさに恐ろしい吸血鬼の令嬢だった。
「さぁ・・・、こっちへ来るのよ・・・。 可愛がってあげる・・・。」
「は・・・・・・、はい・・・っ!!」
僕は、震える身体をなんとかコントロールして、フラフラしながら彼女の眼前に立った。
「ふふ・・・、本当にそそるボウヤ・・・。 おいしそうな生贄だわ・・・。」
鏡花さんは腕を組み、妖しく僕を見つめながら近寄ってくる。
サラ・・・ サラ・・・ とマントが床を撫でる冷たい音が心地よく耳をくすぐった。
近づいてきた鏡花さんはそのまま僕に触れたりはせず、ゆっくりと僕の周囲を回る。
そして、射るような目で僕の身体をくまなく観察しはじめたのだった。
彼女がゆっくり歩むたびにマントの裾が揺れて、甘い匂いを纏う微風が僕に吹きかかる。
直接触れられていなくても、それだけで興奮が堪えようもなく積もっていく。
「改めて聞こうかしら・・・・・・?
恐ろしい吸血鬼を、自ら呼び込んで・・・、自らを差し出してまで得たいのはなぁに?」
「私に・・・・・・、どうしてほしいの・・・?」
「ボ ・ ウ ・ ヤ ♥」
「あ・・・あぁ・・・!! お・・・・・・おそわれ・・・たい・・・。です・・・・・・。
ぼ・・・ぼくは・・・・・・、ぼくは・・・っ!!」
サラ・・・
「ひぃぃぃっ!!」
冷たく艶やかな裾が、急に僕の背中を撫でる。鏡花さんが急に寄りかかってきたのだ。
危うく達してしまいそうだった・・・・・・。
「なぁに? 全然聞こえないわよ? もっとはっきり言ってくれないかしら?」
「ああぁ・・・・・・ああぁぁ・・・・・・!!」
「あらあら・・・、オチンチンがとっても大きくなってる・・・。
このマントの感触がそんなに気持ち良かった・・・?
「なら、もっと味わわせてあげようかしら・・・・・・?」
「さぁ・・・、どうして欲しいのかそのお口で言ってごらんなさい?
私に襲われたいの・・・? 吸われたいの・・・?」
サラサラの髪が首筋を撫で、甘い匂いが僕の鼻腔をくすぐる・・・・・・。
僕の身体をゾクゾクゾクッ、と震えが駆け抜けた・・・・・・。
理性が壊れる・・・・・・。
「お・・・襲われたい・・・ですっ!
きょう・・・か・・・さんに・・・! 襲われたい・・・です!!」
「ふふふ・・・っ!!」
股間は、身体に渦巻く興奮を抑えきれず、いよいよピクピクと震えはじめ、透明な我慢汁をとろ・・・、と滴らせた・・・。
「活きの良いボウヤね・・・、こうやってからかうだけでザーメン漏らしちゃいそうねぇ・・・。
でも、だめよ・・・。君の精は私への捧げもの・・・。 私が残さず奪ってあげるのだから、まだ出してはだめ・・・。」
そして彼女は僕の正面に立ち、尊大に生贄を見据えた。
「君のような若い獲物は久しぶり・・・、 たっぷり可愛がって、味わってあげる・・・。そして、どろどろに溶かしてあげるわ・・・。」
バサアァァァァ!!
僕の眼の前で巨大な赤い翼が広がる。 そして、中から出てきたあまりに美しい裸体に視線も心も奪われてしまった。
「ああぁ・・・・・・っ!!!」
マントの下は全くの裸・・・。
豊満なバストも、包み込まれそうなほどに肉感的でありながら見事にくびれた腰も・・・。
何もかも余すところなく僕の眼前に突きつけられる。
拡げられた真っ赤なマントはまるで芸術作品の周囲から余計な視覚情報を遮断するカーテンのように彼女の美を際立たせている。
改めて思った。 こんな美女がどうしてあんなマイナーなデリヘルに在籍しているのだろうか・・・。
下手な女優など勝負にならないくらい美貌もスタイルも兼ね備えているのに・・・。
「さぁ・・・まずは貴方の味を教えてもらうわよ・・・・・・。」
生白く妖しい肉体に見惚れて固まる僕に、鏡花さんはマントを広げたまま近づいてくる。
それに伴い、温い風と、甘く濃厚な匂いが僕の身体にまとわりついてくる・・・。
ブワァッ! バサアアァァァァッ!!
「あぅぅ・・・っ?!!」
正面から僕に抱き付き、マントで覆いこむ鏡花さん・・・。
僕の身体は魅惑的な赤の奔流に飲み込まれ、忽ち外界から切り離された。
そして、鏡花さんの甘い匂いと温もりが支配する彼女の世界に閉じ込められてしまったのだった。
僕よりも背が高い鏡花さんと、その彼女の身長すら超える長さのマントに包み込まれたことで
僕は足先まで完全に彼女の中に取り込まれてしまった。
指一本外には出せない。完全に自由を奪われてしまった。
不思議なことに、気持ちよさを感じるたびに僕の身体からはみるみる力が抜けていった。
そして、いつのまにか鏡花さんの腕に抱きかかえられる形になってしまったのだった。
「あああ・・・ああああ~~~~~っ!!!」
さわさわ・・・ さわさわ・・・・・・
黒く揺蕩う布が、獲物の肌を愛撫する
やさしく・・・・・・、あまく・・・・・・、
徐々に、抵抗する意思も力も溶かしていく・・・・・・。
マントの中にあったのは彼女が作り出した未知の世界だった。
僕の身体を包み込む肌の感触・・・
背中を撫でるマントのツヤツヤした生地も、充満する香しい匂いや温かな空気も・・・
身体に感じる全てがかつて感じたことの無い物だった。
僕の身体はまるで全身、生暖かい快楽の底なし沼に沈んだよう・・・。
ここは彼女の中だ・・・。 普段なら触れることのできない神秘的で不可侵の領域に今、閉じ込められているんだ・・・!!
このままじゃ・・・、溶けちゃうかも・・・。
「あらあら・・・、この程度で私に飲まれてしまうのね?
ここまで弱い子だったとはねぇ?」
「でも、だからといって手加減なんかしてあげないわよ?」
「もう理性がもたないというなら、そのまま狂ってしまいなさい・・・・・・。」
鏡花さんのなすがまま、僕はリビングの壁に押し付けられる。
そして、いよいよ彼女による責めが始まったのだった。
「ちゅ・・・、ちゅ・・・はぁ、 ちゅ・・・っ」
「ん・・・っ!! んん・・・!!」
途端に奪われる唇・・・・・・。
初めてのキス・・・。
まさか、ファーストキスがこんな美人に・・・、しかもこんなに激しく・・・・・・
「ん・・・ちゅく、ちゅく・・・っ!!」
「・・・っ!!!」
鏡花さんの舌が、僕の口を割って侵入してくる・・・。
あ・・・あ・・・、 舌が・・・からめろらえ・・・ んぁぁ・・・!!!
ぢゅく・・・、ぢゅく・・・!!! ぢゅるる・・・
僕の口と、彼女の口の間に、 お互いの唾液が混じり合ったものがダラダラと滴り落ちる。
舌は僕の喉の奥まで達した、彼女がさらに僕の口内をまさぐろうと口を圧しつけてくると、まるで脳の髄まで舐め溶かされそうな気分になる。
んあ・・・・あ・・・!!
あぁ・・・、大人のキス・・・!! す・・・すごい・・・っ!!
舌を通してドクドクと流し込まれる鏡花さんの唾・・・。
僕は彼女の為すがまま、それを喉の奥へと受け入れて咽そうになる。
若い女の人の唾は甘いと聞いたことがあるが・・・。
ハチミツみたいに濃くて・・・あまったるい・・・・・・!!
く・・・くちの中が・・・っ!! 犯されるぅぅぅ~~~~っ!!!
「ちゅ・・・、ちゅぱ・・・っ。
くふふ・・・、ふふふふ・・・・・・っ!!」
「はぁ・・・、はぁ・・・・・・。」
「初物の味だわ・・・、おいしい・・・♥
どう? ヴァンパイアのキスの味は・・・?」
「初めてが私だなんて、もう普通の女の子相手じゃ何も感じられないでしょうね?
まぁ、これから私に喰われる君にはそんな機会は訪れないけれどね・・・。」
ちゅぷ・・・。
「もっと飲ませてあげるわ・・・、私の魔力でいっぱいの、あま~い毒の唾♥」
僕はもう息も絶え絶えなのに、鏡花さんは全くの余裕だ。
「ふふ・・・休ませてなんかあげないよ・・・?
私はまだ全然満足できていないわ・・・。
美味しい君の血肉と精気・・・・・・、たっぷり味わってあげる・・・♥」
ほっそりした指が鼠蹊部を撫で上げ、肉棒に絡みついてくると僕はいきなりの刺激に震えあがった。
ああ・・・、指が・・・僕の・・・股間に・・・!!
マントで僕の動きを奪い、抵抗できないようにしながら彼女の指がさらに責めたててくる。
彼女の指先が先っぽから滴る我慢汁を掬い上げ、亀頭の周りをくりくりと刺激しながら塗り伸ばしていく。
その刺激で、僕のモノはさらに滾々と透明な汁を溢れ出させ、彼女の責めを甘んじて受け続けている。
「ふふふ・・・♪ 君って責めれば責めるほど、美味しそうな匂いを出すのね?
その苦しそうな、切なそうなお顔もそそるわ♥
君は”当たり”ね・・・。 すぐに吸い尽すのはもったいないわ・・・。
じっくりじっくり、私の手でイジメ抜いて・・・。 たぁ~っぷり、愛を込めて犯してあげる・・・♥」
ちゅ・・・っ ちゅっちゅ・・・♥
ちゅぷ・・・、れろ・・・・・・、ちゅぅ・・・っちゅ・・・。
手コキと共に、再び激しいキスが僕に襲い掛かる。
彼女は目を細めると、僕の口内を味わいながらさらに股間を責めたて始める・・・。
甘い甘い唾液を飲まされるたびに、僕の身体は興奮と快楽に痺れていく・・・・・・。
壁にもたれ掛かっていなければ倒れてしまいそうなくらい。
彼女の毒が僕の身体に回っていく・・・・・・。
くっちゅ、くっちゅ、くっちゅ・・・、 くっちゅ、くっちゅ、くっちゅ・・・、
くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅ・・・、くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅ・・・・・・
(ああぁぁぁ・・・・・・!! ああぁぁぁ・・・・・・!!!)
鏡花さんの指の中で、水音と共にしごき上げられる肉棒・・・。
僕は我慢などできなかった。
彼女と出会う前から溜め込んでいた興奮が、彼女の手業に導かれて為すすべなく尿道をせり上がってくる!!
ん・・・っ!! ぁ・・・っ! だ・・・めっ!! もぅ、でる・・・。
あぁ・・・、あああ~~~っ!!!
びゅびゅぅぅぅっ!! びゅるる・・・っ!!
びゅびゅ~~~っ!!
僕の股間から、まるで粥のような濃い白濁液が大量に噴出した。
普段、自分で出す量の何倍も多く、遥かに濃い精液が噴水のような勢いを伴って噴出したのだ。
「あ、ああ、・・・・・」
僕は夢見心地のような呆けた顔で、ぴくぴくと体を震わせていた。
こんなに気持ちのいい射精は今まで経験したこともない。
いつも自分でやる自慰など比較にもならない、快楽も尋常ではなかった。
僕は放出後、全身の力が抜け壁伝いにへなへなと倒れこみそうになる・・・。
しかし、ヴァンパイアはこれだけでヘタレることなど許してはくれなかった。
倒れそうになる僕を、鏡花さんは抱え込んで無理やり立たせる。
「ふふっ!! 勝手に休んでいいとでも思っているの? まだ、私は全然満足できていないわ!!」
「ああぁ・・・、鏡花さん・・・、 まって・・・。か・・・からだが・・・っ!!」
正直に言って、今のキスと手コキだけで僕は満身創痍だった。
彼女にとってはほんの小手調べに違いない。
だが、既に僕は想像していた以上の快楽をたっぷり味わってしまったのだ。
身体はだるく、これ以上の責めを受けるのもしんどい状態だった。
「今のはほんの前戯よ、君の力で出せる程度の精気なんて用は無いわ!!
私が吸いたいのは、こんな上澄みではないの。 君の身体の奥底から、もっと濃厚なエキスをたっぷり啜らせてもらうからね・・・。」
容赦なく僕の命を吸うつもりであることを惨酷に宣言するヴァンパイア。
僕は震えあがった。
これから彼女は、今のすら上回る快楽責めを僕に施そうとしているのか。
それを味わってしまったら僕の身体は無事で済むのか・・・?
僕は怖かった。だがもう遅い。
既に僕はこの綺麗な人に嬲られ、めちゃくちゃに壊されることに大いなる期待と魅力を感じてしまっていたのだ。
その破滅的な誘惑に抗う力は、もう僕に残されていなかった・・・・・・。
ばさぁ・・・
「さぁ・・・、歩きなさい・・・。貴方を喰らうのはベッドの上よ・・・。」
「はぁ・・・ああ・・・・・・!!」
そして、彼女は僕を伴って歩き始めた。
一歩一歩、を進む度に さら・・・さら・・・、とサテンが僕の身体を撫でてくる。
「あ・・・、 気持ちいい・・・・・・!!」
悪魔の愛撫が、疲れ切った獲物の身体を快楽によって急き立てる。
僕の身体は彼女の望むが儘、歩みを進めていった。
「ふふ・・・、好きなだけ浸るがいいわ・・・。 でも気をつけることね・・・。
気持ちがいいからってあんまり溺れちゃうと溶けちゃうから・・・。」
「あぁ・・・、本当にとけそう・・・。 でも、鏡花さんになら・・・・・・。 溶かされたいかも・・・。」
「ふふふ・・・。 言われなくてもそのつもりよ・・・。 でも、まだだめ・・・。
獲物を喰らう時はたっぷり愉しまなくちゃ・・・・・・。」
そして、甘い匂いに酔わされた僕はフラフラした足取りで彼女に寄り添い、暗い部屋へと導かれていった。
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
つづく
Casapig
2021-07-01 15:10:10 +0000 UTC唯识无垢
2021-07-01 06:44:20 +0000 UTCCasapig
2021-03-08 15:54:16 +0000 UTCastaloto02
2021-03-07 16:42:16 +0000 UTC