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猫柳咲姫とローズのこと1

本編では語り切れなかった話、その2

SS 「渡来船」「渡来船2」と本作のつながりについてです。


本作、「血と薔薇の花園」は、FF関係にある愛璃様()原作で、過去に私が続編を投稿したSS「渡来船2」から5年後を舞台にした作品となります。


本作のヒロイン”猫柳咲姫”はローズの新たな側近となる吸血娘です。


彼女もまた過去作のマリアと同じく、ローズに直接噛まれて強力な吸血鬼と化した元人間の女性です。

吸血鬼化した時期は、黒百合とほぼ同時期で「渡来船1」以前となります。


ローズと出会ったときにはまだ幼かったものの、潜在的な魔力の高さを見込まれ吸血鬼にされてしまいました。


とはいえ、まだ幼い少女だった彼女をローズはそれほど重要視しておらず、のちにマリアを眷属にして腹心とします。成長に期待はしていたもののローズからすれば咲姫は黒百合ら多くの眷属たちと変わらない扱いだったのですね。


ところが、咲姫はローズが考えていた以上に魔性の子でした。

吸血鬼にされて以来、咲姫はローズに強い憧れと執着を抱き、何とかして彼女に振り向いてもらおうとします。


咲姫は元々、とても美しく大人びたところのある娘で、同年代の男子や時にはもっと年上の男達をも惹きつける不思議な魅力があり、彼女自身もそれを自覚していました。


吸血鬼になったことで、彼女はその魔性を一気に開花させます。


咲姫がほんの少し、見つめて囁きかけるフリをすれば、誰もが簡単に首を差し出しました。

そして、彼女は簡単に相手の血を吸い眷属とすることができました。


そして、咲姫はお姉様に自分の価値を認めてもらおうと、とびきりのプレゼントを用意することにします。

通学路の途中にある源智社学院の校庭で練習に励む学生達にサキは食指を伸ばします。

スポーツの名門であるこの学園の生徒たちは良質な精気に溢れ、ローズ様の生贄として最適だと考えたからです。


当時既に、日本にはキルシュ・ローバックスの手により、紅葉台学園というローズの城が出来ることを咲姫は知っていました。 そこで彼女は大胆にも第2の城をローズのために用意しようと考えたのです。


咲姫は自分の眷属とした年上の少年たちを学園に送り込み、自分が入学できる年齢になる前からこの場所を牧場へと作り替えていきます。


彼女は利用できる他人は全て利用し、幼馴染や当時のクラスメートたちさえ眷属にし利用してきました。


幼くしてローズの眷属になってしまい、ローズの食事を見てきた彼女の良心は大きく歪んでおり、なんの罪悪感もなく数々の凶行に及んでいきます。


その行動原理は、ローズ姉様に愛されたいという偏執的な愛であり、その為に周りの人間がどれほど苦しもうと彼女には関係ありませんでした。


そして、その愛ゆえにローズに重用されるマリアには嫉妬を覚えており、いずれ源智社を紅葉台学園以上の城に育て上げてローズの心を手に入れようと画策するのでした。


しかし、彼女の願いは思わぬ形で突然叶うことになりました。

紅葉台にてマリアとローズが滅ぼされたのです。


(つづく。)

猫柳咲姫とローズのこと1

Comments

吸血鬼達は血や精気を奪うことで若返ることができますが、食事をしなければ普通に年を取りますね。

Casapig

なるほど… 吸血鬼になっても成長するのですね。 ある年齢に達すると成長が止まり、老化しない体になるのでしょうか?

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