「私とリザードン」完全版の方。(古い作品のおすそ分け
Added 2024-05-13 06:51:24 +0000 UTC「私とリザードン」の完全版の方みつかったのでおすそわけします。もう10年になりますね!↓不完全版リンク
「ん…ちゅ…じゅる……」
夜の森に囁く音は、空風が木の葉を揺らすとは異質の、湿ったものだった。パチパチと焚き火の弾ける音に、橙色の炎がひとつ。その傍らにもうひとつの、小さな炎。それをゆっくりと辿っていくと、薄明かりに照らされた、一人の女性とポケモンの姿があった。
「ふぁ、ヒューゴの舌、おっき…ん…ぷは……」
女性は彼の巨体の上に跨るような形で座っており、その太い首に腕を巻きつけていた。明らかにトレーナーとポケモンのそれとは異質な雰囲気に、冬の空気も夏のような熱気を帯びる。女性の方はほとんど裸同然だった。綺麗に折りたたまれた洋服が、その行為が無理矢理でないことを語っていた。
ポケモンとのキス。軽いスキンシップ程度のものならば、経験がある者もあったかもしれない。しかし、目の前で起こっているその光景はそんな易しいものではなかった。巨大なリザードンと女性のキス。顔の幅ほどもありそうな舌に顔をうずめ、体液を貪る。
「んんっ……じゅる……」
彼女は獣の唾液塗れになった顔を持ち上げる。まるで平泳ぎの息継ぎをするかのように、何度も何度も舌の表面に顔を押し付ける。まるで、ベッドの上でぬいぐるみを抱きしめる子供のようにすら見えるその行為を、巨獣の舌は柔らかく受け止める。リザードンもそれに答えるように彼女の頭に舌を巻きつける。彼女はそのまま頭を左右に動かすと、舌のとぐろの中で鼻先を舌に擦り付ける。粘り気のある音を立てながら、その行為は数分にも及んだ。
「にゃ…ヒューゴの舌…やわらかくって…きもちい……」
舌の中から顔を引き抜くと、手のひらで彼の太い首筋を愛しげに撫でる。すべすべとした皮の感触が心地よい。上等なシルクのような感触にうっとりしていると、リザードンがだらりと垂らした舌で彼女の上半身をべろりと舐めあげる。そのまま数秒間見つめ合う彼女達。先に堰を切ったのは、彼女の心だった。
「ヒューゴ!わたし、もう…!!」
言うが早いか、彼女はポケモンの口の中に顔を突っ込んだ。粘つく唾液を押しのけながら、彼女の顔は舌の根元で優しく受け止められる。熱い息遣いと、舌が唾液をクチュクチュと掻き回す音に包まれて、彼女の心は震えるように彼を求めた。滑らかな舌の表面に顔を何度もこすりつける。舌の汚れが顔中について口臭の何倍も臭う。ネバネバとした口の奥の粘液が彼女の髪に、顔に、鼻に口に絡み付いていく。昂ぶった心は、むしろその臭いを、彼の臭いを、さらに求めるほどに歓迎していた。貪るように口の奥へ這い進むと、彼女の上半身が全てリザードンの口の中に納まってしまう。
「んはぁっ!いい、いいよぉ、……もっとぉ…舐め…て…」
彼女を受け入れるのみだった舌が、攻めに転じた。狭い口内で彼女の首筋を、鎖骨を、なぞるように舐めまわす。脇をくすぐるように撫でると、形の整った乳房にゆっくりと巻きつき、その頂上に向かってしぼり上げるように圧迫する。ねっとりとした滑らかな舌で、優しく、力強い愛撫は続いた。口に含まれた彼女の身体はビクビクと跳ねるように動く。その姿はまるで鵜に呑まれていく川魚のよう。
「んにゃぁ……はぅ…。ねえ、ヒューゴ……おねがい……来て」
もう、どうにも切なかった。口の中は乾き、それと反比例するように、彼女の下腹部は湿り気を帯びていた。腕は身体を支えるために、どうやっても使う事ができない。ぬめぬめと柔らかい彼の舌の愛撫を受けて、もっと、全身を触って欲しくなった。
「ふにゃっ!あぁぁあっ!」
トレーナーの命令、彼の意思、それとも愛する者のためだろうか。そんな事はどうでもよかった。リザードンは、人の腕ほどもあるその赤い竿で、ぬるぬると彼女の股間を撫でつける。熱い触感の衝撃に身体をびくりと跳ねさせ、暑さに舌を出す犬のように、ハァハァと息を荒げる。熱い棒が、太ももの間を、往復するように撫でていく。まるで木挽きの職人のように、ある瞬間だけ強く素早く、またある時はゆっくりと舐め回すように、肉棒が股間を擦る。一番気持ちいところを知っているかのように、まるで彼女の頭の中を覗いているかのように、嬌声と動きがシンクロしていく。
「ヒューゴぉ……頭の中…じんじん痺れて…ひゃぅっ!!あん……なか、中に……」
今大事なのは、気持ちいいこと、ただそれだけ。彼女もリザードンも、ただ欲望のまま。種の違いなど関係もなく、あふれた欲望は、その受け皿へ。そうなるのが全く自然の事で、それが一番しあわせに違いなかった。リザードンの、太くて熱い塊が、彼女の割れ目をくぐって、ナカに進入する。急にジクジクと熱を帯びた下腹部。生理反射で眼に浮かんだ涙を、彼の舌が優しく舐めとっていった。
キツく膨潤した肉を掻き分けて入ってくる彼の先端に、身体は仔鹿のようにプルプルと震える。
「お゛っ……あぁ゛あっ……ヒューゴの、それ、おっき……っんぅ!!」
何度受け入れても、やはり定めを越えたリビドーのやりとり。暴力的な彼の欲望は、その小さな受け皿を壊してしまいそうなほどだった。いくら多量に分泌された巨獣の粘液が潤滑剤になっているとはいえ、それ自身のサイズが、既に彼女がギリギリ支えられるものだった。まるでコップの縁で留まる水面のように、その行為は溢れる寸前の危うさを呈していた。それは、燐光を湛えるガラス細工。ふたりはそれを、壊れないように。大事に、大事に、優しく育てるように愛しんでいく。
下腹部を貫く激しい異物感。彼女の粘膜は、彼のものを慈しむように、強く強く抱きしめた。身体のなかに、竜の体温を感じる。ゆっくりと身体を動かせば、彼女の中と固く突き立てられたものが、舐めあうようにこすれあう。汗で濡れた腹部が、大腿が、竜の滑らかで、獲物を捕食するためによく伸びる爬虫類のそれのような皮膚と、ねっとりとした摩擦を生む。
口内では、高まっていく彼の興奮に唾液は粘度を増し、彼女の顔中にパックをするようにそれを包み込んでいる。それは口や鼻をふさぎ、感情の昂ぶりと共に激しくなった呼吸に、風船のように膨らんでは縮みを繰り返している。彼の匂いのする粘液は、彼女を優しく包み込み、また大きな舌は両の胸を、器用に撫で回しながら、腰にまで巻き付いている。外側も、内側も。すべてが彼と繋がったような気すらしたその時、彼と同一でない事への飢餓にも似た猛烈な亡失感が襲ってくる。それは、彼女の心を彼の元へと更に駆り立て、求めさせ、貪らせた。
「ふあっ、あぁっ!!ヒューゴぉ!!すき!大好きぃぃ!!」
頭の中に光があふれたのと、獣の精がナカを満たしたのは、ほぼ同時だった。迸る熱の奔流を受け止めた彼女の中心は、まだなお欲しがるように激しく収縮を繰り返す。そちらに全ての力を使っているかのように、全身からはぐったりと力が抜けたままだらしなく舌を出す。ヒトの身に余るほどの多幸感が体中から溢れ、それは数瞬の間だけ、孤独感を和らげてくれた。もっと、もっと一緒にいたかった。大好きだった。意識の外に追いやられた、根源的な欲求。それは絶対に到達できない、遠い遠い理想郷。ただ彼さえいればいいのに、ここに彼はいなかった。
「んぅ…はぁ、はぁ……もっと…もっとぉ…ヒューゴの……」
口の奥、喉の入り口にほとんど顔を突っ込んだ状態の彼女は、ぐりぐりと顔を粘膜に押し付けると、身体をよじりながら懇願する。数秒の後、巨獣の喉がぷくりと膨れたかと思うと、大量の粘液が口内の彼女に向かって吐き出された。
「ひゃぁぁぅぅ!!ん…にゃぁぁ…ネバ…ネバって…んんぅっ!!」
溢れるほどの粘液の勢いで、口からずるりと垂れ落ちる彼女の身体。糸をたっぷりと引きながらリザードンの腹の上にしがみつくと、その柔らかい腹部の上で、粘ついて暖かく臭い彼のものに全身がまみれた感触、征服された快感がたっぷりと感じられた。ピクピクと震える彼女の身体を、リザードンの腕が優しく抱きかかえると、全てが彼のものになった気すらした。身体をもぞもぞと動かすと、スライムのようにまとわりつく彼の粘液の軽い拘束感が、彼の庇護下にあることすら感じさせ、彼女はうっとりと目を閉じる。橙色の竜も、それに呼応するように安らかな感情を覚えていた。そんなしばらくの静寂の中、腹に押し付けられる彼女の耳に、彼の腹がぐぅ、と鳴る音が聞こえた。いけない想像に彼女の身体がびくんと跳ねる。もう止まらなかった。全てひとつになりたかった。彼のものになりたかった。わたしのものにしたかった。彼になりたかった。
「ひゅ、ヒューゴ…わたしを……食べて……?」
彼女はとろりと溶けた視線で彼の目を、顎を、大きく開かれた口の中を見つめると、粘液を纏わせた身体をゆっくりと、彼の下顎の方へ持っていく。突然の提案に呆けたような顔をした彼の、だらりと垂れた舌を抱きしめるようにすると、舌の上に上半身を当て、そのまま滑るように口の奥へ身体を押し込む。粘つく舌の上をぬめる身体に、頭が痺れ、夢のモヤの中に入っていくような感覚を我慢しながら、頭を喉の中へ押し込んでいく。彼の中へ、これから全身を取り込まれるという想像に、背徳感と羨望を同時に感じたと同時に、頭をすっぽりと包み込んだ熱い肉の壁。思わずため息を漏らすと、リザードンが一瞬えずき、粘ついた喉の肉は彼女の頭を強く締め付ける。顔中に張り付いた粘膜が、口にまでめり込んでくる。呼吸もしづらい彼の体内。体内の、独特の臭いのする空気。におい。粘ついた粘液の味。舌に餅のようにからみつくどろどろの液体。頭しか入れていないのに、もう全身が彼の中に入ってしまったかのようで、頭のなかで狂ったように快感の信号が打ち鳴らされる。
(く、苦し…ああん…!!気持ちいい!もっと、私を飲み込んで!!私をあなたの餌にして!)
宙ぶらりになっている足をばたつかせると、肩を芋虫のようにうねらせ、もっと奥へと、彼の中へと入ろうとする。リザードンもそれを受け入れ、平たい舌を彼女の身体に蛇のように絡みつかせると、その儀式が無事に済むように、ぬらぬらと唾液をぬりつけていく。そのまま頭を持ち上げると、彼女の上半身は地面に垂直になり、いくぶんかその行為を楽にした。重力に任せて肩が狭い食道に押し込まれると、口からはみ出ていた彼女の下半身が、徐々にリザードンの口の中へと入っていく。彼の柔らかい喉はぷくりと膨らんで、頭がその中に収まっているのがよく分かった。足が膝まで口の中に入ると、彼女の身体は一度大きく跳ねた。その後の動きは本当に素早く、舌で下半身をぐっと押し込むと、リザードンは一度の動作で彼女の全身を飲み込んだ。
(んんっ…はぁ!!熱い!ぬめぬめしてぇぇっ!!!ああんん!!)
体中を熱い粘膜に包まれて。つま先が喉の中に収まった頃には、彼女の頭は胃袋の入り口へと迫っていた。唾液よりもはるかに濃厚な、先ほど吐きかけられたほどの粘液を体中に絡ませながら、徐々にその肉の洞窟を進んでいく。それはまるで男女の行為のようで、全身が快感を受ける器官になってしまったようで、喉から叫び声が漏れそうになったが、狭く息苦しい中ではそれも叶わず、心の中で嬌声が爆発する。
(んぅぅぅぅー!!!ヒューゴの、おなか、の、中ぁぁっ!入っちゃった…!)
頭部はすぐに獣の胃袋に到達した。愛しい彼の中に身体を埋める喜び。普通なら心地よいとはいえない臭気も、彼の臭いだと思うと、これ以上なくよい香りに思えた。ドロドロの粘膜が彼女の頭を受け止めると、苦酸っぱい液体が口の中に入る。彼の胃液の味。全身が痺れたような狂喜に打ち震え、貪るように顔を胃壁にうずめる。リザードンの胃袋は彼女の頭を優しく受け止め、その内部へと彼女の身体を取り込むかのように柔軟に伸びる。頭を柔らかく受け止めた胃袋は、肩、胸、臍と、濃密な粘液をまぶしながら彼女の身体のすべてを受け止めていく。だんだんと身体が胃の中に収まっていくにつれ、狭い胃袋の中で身動きがとりづらくなってくる。きっと彼女ひとりが丸くなってようやく入るぐらいだろう。腰までが収まった。胃液と胃粘液の溜まった袋の中で、さかさまになりながら、背中に、腹に、身体に張り付く胃壁の感触と、愛するポケモンに身体ごと取り込まれたという事実に身悶えが止まらない。身体がバタバタと暴れるたびに、ぐよぐよと柔らかくそれを受け止める胃袋は、彼の愛情の顕現のように感じられて、それが心の底から愛しかった。粘液を絡みつかせながら、リザードンの体温と、臭いと、粘膜に包み込まれる、幸せの絶頂。
(ひ、ひゃぅん!!ん…くぅ……ヒュー…ゴ……私を…)
身体全体が彼の腹の中に収まった。彼とひとつになれた。心も身体も、ようやく。熱く、ネバネバした胃袋の中で、縮こまるように丸くなると、全身を優しく、リザードンの胃袋が包み込む。そのまま消化されて、彼の中に溶ける事ができたら、どんなに幸せだろうか。ぬめぬめと暖かい肉の袋の中で、全身を周囲にこすりつけながら、彼女の意識は眠るように途絶えていった。
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「おはよう、ヒューゴ」
彼女は身体に染み付いたにおいをあえて取らずに、そのままで昨晩畳んだ衣服を着る。今までもずっとそうしてきたように、平然と次の町を目指していく。そのせいか。行く先々で「リザードン臭い」と言われるのだが、その言葉はむしろ彼女の心を急速に乾かし、その晩の行為をまた熱いものへとしていくのだった。