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5周年記念ss ステータスと肉体が連動した世界(4)

通行禁止になっているメインの街道から外れて、獣道をしばらく進んだ先。 ぽっかりと穴が空いたように、その洞窟はあった。 「ついにダンジョンか……」 当たり前だけど、人生初のダンジョン攻略である。 実際に中へ入ってみると、なんとも言えない気味の悪さがあった。 洞窟らしく暗くて微妙に寒くもあり、湿った空気は肌にまとわりついてくるよう。 4人でぞろぞろと歩けるだけの広さはあるものの、人の気配はまったくない。 そもそも今は周囲の人間が近づかないようにしていることもあり、現れるのは魔物ばかりだ。 逆に気配があれば敵がいると分かるため、その方がありがたくはあった。 「みんな、戦闘の準備を!」 しっかりとダンジョンしているだけあって、道中の敵とは種類も異なりいくらか強くなっている。 最初は歯ごたえを感じていたものの、しかし進んでいるうちに気にならなくなっていった。 「はあぁぁっ!」 片手で盾を構え、気合いとともに人型の魔物へと突進していく女騎士。 鎧に包まれた姿は以前とさほど変わらないが、筋肉質な肉体の威力は明らかだった。 敵もさらに一段階強さを増しているはずなのだが、攻撃を受け止めても力負けしていない。 むしろ盾で受け止めるだけでなく、そのまま足を前へ出して押し切っている。 そして、予想外の膂力にモンスターが体勢を崩したところへ── ドスッ! 空いていた方の腕で剣を振りかぶり、盾と入れ替えるように振り下ろす。 無防備な胴へと至近距離から斬撃を食らい、そのまま息絶えるモンスター。 体力も増したため、横から雑魚に攻撃をされてもほとんどダメージを受けている様子もない。 そうして女騎士を相手に手こずっている群れを、俺が処理するのも簡単だった。 (思ったよりも順調だな) 理由は明快、ここ一帯で出現するモンスターよりも、俺たちは基礎的な能力値が高いのだ。 魔法を使ったり連携を工夫しなくても、普通に戦うだけで圧倒できてしまう。 ステータスの上昇という、基本的かつ強力な恩恵。 そして戦闘で得た経験値が、そのままパーティーのさらなる強化に繋がっている。 『成長加速』……紛れもないチートスキルだと改めて実感する。 ただそのスキルが、この世界においては別の問題をもたらしていた。 「少し、動きにくいな……」 ギチッ、ミシッ 女騎士の呟きは、洞窟ゆえによく響いて聞こえた。 昨日の時点で装備のサイズがギリギリだったのだろう、そのうえで今もレベルアップを重ねているのだ。 鎧を固定している各部位がミシミシと音を立てている。また境目が広がったせいで、彼女の肌もちらりと顔を覗かせる。 会ったときのスレンダーな彼女からは想像もできないような厚みのある輪郭が、鎧ごしにも うっすらと見えていた。 あきらかに普通の戦士よりも逞しく、本来の想定されたサイズをはるかに上回る肉体。 昨日、所持金の都合で新たな鎧を買えなかったのが悔やまれる。 (この依頼が終われば、防具を買うだけのお金が手に入るはず) ケチるつもりはないし、優先して対処しないといけない問題だ。 レベルアップも想定して、サイズは大きめに調整してもらったほうがいいだろう。 そんなことをつらつらと考えながら先へ進んだ。 少し広くなった洞窟の最奥、その中央にこのダンジョンの主はいた。 「ブモオオオォォ……」 今までの魔物よりも大きく、別格だと分かる異形の姿。 翼と尻尾からしてデーモン、いわゆる中ボスだろう。 背後には人間から奪ったであろう金貨や宝石が山のように積まれている。 第一印象としては、ボス戦らしくていいのだけど……。 「なんか……やたらとゴツくないか?」 相手を見つめつつ、俺は思わず呟いた。 3又に分かれた槍を持つ腕は丸太のように太く、脚も短いながら寸胴のよう。 相手は人間とは違う存在だとは理解しているが、それでも一般に知られている姿じゃない。 力士やレスラーをさらにデカくしたような体型。 ただ同時に、それは既視感のある異常でもあった。 「能力によって変わるのは、俺たちだけじゃないってことか」 聖女の説明を思い返す。 魔王は「世界の理」を変えたのだ。つまり、人間だけでなく魔物にもその影響が現れていてもおかしくない。 魔物の方も能力に応じて、肉体が変わる。もちろんスライムのような不定形なら分からないけれど。 人の形に近い魔物は、その体型がステータスをよく示しているはずだ。 「だとすると、あの悪魔は……」 相当な攻撃力を持っているとみて間違いない。 見るからに重そうだし、体力もかなりあると考えた方がいいだろう。 だとすると真正面から力押しで勝負するのは損な気もしてくるが……。 「あまり考えてても仕方ないか」 まだ戦闘は初心者だし、実際にやってみないと分からないことも多い。 俺たちは武器を構え、はじめての中ボス戦が始まった。 ギインッ、ガキイッ! 「ぐうっ!?」 ボスの槍と剣を何度か打ち合わせてみたが、やはり強い。 女騎士もいつものように盾で受け止めようとするが、衝撃でじりじりと後退していく。 まともに食らえば手痛いダメージを負いそうだ。 純粋な力だけなら、おそらく俺も女騎士も勝てないだろう。 「大丈夫だ、下がっていい!」 俺は彼女に声を掛けながら、敵の後ろに回り込む。 勇者として伸びているステータスは攻撃力だけではない。 デーモンへ向けて手をかざし、呪文を叫ぶ。 「ファイア!」 魔法を放つタイミングで、胸当ての内側で柔らかな肉が揺れた気がしたが……無視して戦いを続ける。 炎を背中に受けたことでこちらに気づき、反転して向かってくるデーモン。今度は女騎士の攻撃が通りだす。 隙だらけだし、地道にダメージを与えられそうではある。大変だけど勝てなくはない、そのくらいの手応え。 だけど── ギチッ 「くっ……」 俺も女騎士も、合わない装備がたびたび悲鳴を上げている。後衛の聖女も、片腕で胸を支えつつ息苦しそうだ。 鎧の動きにくさや服のキツさを抱えて長時間立ち回るのは、思わぬ事故が起きかねない。あと苦しいし。 できれば短時間で終わらせたいが、なにか隙を生み出せれば……。 「僧侶、床を凍らせてくれ!」 「えっ、あ、はい!」 俺はデーモンの攻撃を受け止めつつ、思いつきで指示をする。 慌てて彼が放った氷の粒は、ダンジョンの床に張り付いてそのまま薄い氷の膜となった。 魔物にはまともなダメージが与えられなくとも、無機物の表面を凍らせるには十分だ。 それがデーモンの太い足の真下にまで広がり── 「グオオオオオッ!」 女騎士と2人でどうにか拮抗させていた力関係が、一気に崩れる。 踏ん張りが効かず、地響きを立てて転倒するデーモン。 「「今だっ!!」」 チャンスとみて、2人での突貫。 そして左右から渾身の一発をお見舞いする。 深々と刺さった2本の剣が、ダンジョンボスの急所を貫いていた。 「ガアァァアァ……」 会心の一撃2発は流石に堪えたようで、崩れるように消えていくデーモン。 そして静かな洞窟と、俺たちだけが残される。 初めてのボス撃破。 「や、やった……うっ!?」 しかし、喜ぶ暇は与えられなかった。 身体が熱く、内側から湧き上がってくるような違和感。 そして同時に、服がキツくなるような感覚が全身に広がっていく。 今まで以上に激しい変化に動揺しつつ、でも頭の片隅では何が起きているのか理解していた。 強敵を倒したことによる、連続のレベルアップ。 ミシッ、ギチッ…… 全身のあちこちが一気にキツくなっていく。 自分の身体を見下ろすと、胸当てが前にせり出して今にも外れてしまいそうだ。 だが動けないほどじゃない。それよりも── 「あっ……んっ、うっ……!」 少し後ろから聞こえたのは、聖女の苦しそうな吐息だった。 顔を歪めながら抱えている胸元は修道服が限界を迎えて、破裂寸前の水風船のような形状をしている。 押し潰されている膨らみ……同じだけの圧力が、自身の胸板にもかかっているのだろう。 無理やり締め付けられて、呼吸すらまともにできていないようだ。 俺は彼女のもとへ駆け寄り、その胸元に手を当てる。 「乱暴だけど、ガマンしてくれ」 胸と布が密着している部分を避けつつ、彼女の肌を傷つけないように、脇まわりのわずかな空間に剣の切っ先をあてがう。 少しだけ切れ込みを入れて、そこから指を差し込み、横乳の部分を引き裂いた。 ビリィッ……どぷんっ! 裂けたそばから、一気に乳肌があふれだす。 内圧から逃げ場を求めるように、胸板からはみ出していく横乳。 本来のボリュームを取り戻した乳房は、二の腕にぶつかるほどに体積を増していた。 「大丈夫か?」 「はい、ありがとうございます……」 胸の圧迫から開放され、彼女の声にも落ち着きが戻る。 顔色も良くなってきたし、すぐに対処できて良かった。 「勇者様、怪我が……」 聖女に指し示されて、自分の脇腹に切り傷ができていることに気づく。 おそらく、デーモンの槍を躱しきれずに負傷していたのだろう。 アドレナリンが出てるせいか痛みを感じてないけれど、今までの旅の中では一番大きい負傷だ。 「今のレベルアップで、より強力な治癒魔法を覚えたみたいです」 自らの能力を確認しつつ、俺の傷口に手をあてがう聖女。 これだけ魔力が上昇すれば、より強力で消費の激しい魔法を使えるようになるのも自然だろう。 自分の両手で持ち上げるのも難しそうな肉量の彼女の爆乳を見つつ納得する。 「じっとしていてくださいね」 魔法を唱えて、治療するいつもの光景のはず……。 だが、いくら待っても今まで見てきたような光が放たれない。 その代わりに── ジワァ…… 「え?」 パツパツに張り詰めた修道服、具体的には胸の先端あたりに、濡れたような染みが生じた。 それに気づいた直後、顔を赤らめて自分の乳袋を抱きしめる聖女。 おくれてフワリと鼻をついてくる、甘く、どこかねっとりとしたその匂いは……。 「母乳……?」 白い服だから分かりにくいけど、うっすらと乳白色の染みが広がっていく。 聖女は改めて自分の能力や魔法を確認して、おずおずと口を開く。 「これが、今回の治癒魔法みたいです……」 「はい?」 一瞬、こちらも思考が止まりかける。 たしかに胸に魔力が詰まっているなら、わざわざ手を介さずに直接飲ませたほうが効果的かもしれないけど……。 「少し待ってください」 固まっている俺に声をかけつつ、ごそごそと胸元で手を動かす聖女。 何をしようとしているかは、すぐに察せられた。 「い、いやっ、流石にそこまでは──」 「今は、勇者様の傷を治すのが最優先です!」 俺の静止にも聞く耳を持たず、むしろ気迫で黙らされてしまう。 彼女は覚悟を決めた顔で、胸元に手を差し込み── ドブルンッ! 今しがた切れ込みを入れたばかりのスリットから、片乳をまろび出した。 柔らかく、重たげに揺れる彼女の爆乳。たぶん頭より大きいだろう。 そして胸の先端、ぼってりとピンク色をして肉の詰まった乳首からは、トプトプとミルク色の液体が滴っている。 「勇者様、はやく飲んでください」 「わ、わかったよ……」 聖女として、パーティーの回復役として、傷ついた人をそのままにしておけないのだろう。 実際、彼女の言い分の方が正しいのは理性でわかっている。……魔法を使う方法が授乳でなければ、抵抗する必要もないのだけど。 これは仕方のないことなんだと自分に言い聞かせつつ、姿勢を前傾させて口を開く。 「むぐっ!? んっ……」 聖女が俺の頭を抱き寄せ、彼女の乳首が口腔に差し込まる。 同時にねっとりと温かな液体が口腔に迸り、舌と喉に絡みついた。 生クリームを舐めたみたいな濃厚な味わいが口いっぱいに広がっていく。 暖かなものが染み渡るような感覚。 「……ぷはっ」 恥ずかしいような、申し訳ないような気持ちで喉を動かし、母乳が止まったタイミングですぐ口を離す。 自分の体を見下ろすと、先程まであったはずの傷は綺麗に癒えていた。 「治ったみたいですね」 「あぁ……ありがとう」 母乳を飲んでこうなるとは……高濃度の魔力の詰まった液体なのだと思い知らされる。 そして改めて感じる、ステータスの上がった肉体への違和感。 (動きにくい……俺も装備を買い替えないと) 自分の身体だ分かっているのに、脳が知覚したことのない感覚を送ってくる……その困惑は大きい。 でも、これで身体に合った装備を買い直せる。サイズの合わない装備の圧迫感や不快感から開放される。その喜びも大きかった。 「しかし、すごい数のお宝だな」 魔王の出現から活発になったらしい。 この半年、通りがかる商人たちを狙っていたのだろう。 「私たちでは運びきれないね」 「場所を教えて、街の人々に取って貰ったほうがいいかもな……ん?」 部屋の奥に積まれた金や宝石を眺めつつ、足元で何かがぶつかった。 デーモンが倒れた所に、キラリと光るものが落ちている。 「さっきのボス、アイテムをドロップしてたのか」 手に取ってみると、それはずっしりとした重さを感じさせる装飾品だった。 かなり太いしゴツゴツしているが、形状からして腕輪のようだ。 「たぶん前衛のためのものだろう」 厄介だったパワーと戦闘スタイル、そして腕輪の見た目からして、近接戦闘で使うものに間違いない。 となると一番必要なメンバーは、やはり女騎士だろう。 「これからも激しい戦いが続くだろうし、先に着けておいてくれ」 「ありがとう、さて……どんな効果かな」 戦利品を渡し、彼女がそれを腕に嵌めた瞬間だった。 「ぐっ……あぁっ!?」 「だ、大丈夫か?」 ミシッ、ギチチッ…… 突然、苦しそうにうずくまる女騎士。 レベルアップは終わっているはずなのに、鎧が軋む音が響きだし── バキャアッ! まるで殻を破るように鎧が弾け飛び、内側から何かが膨れ上がるように露わになった。 いや、正確には俺には覚えがある。 彼女の身体。 昨夜見たときよりも一回り……いや、ふた回りは大きくなって、うっすらとではなくはっきりと筋肉の凹凸が浮き上がっている。 伸縮性のあるインナーはかろうじて残っているため、全裸ではないが……。 「これは……」 「まさか、呪いのアイテムか!?」 自分の身体を見下ろして固まっている女騎士。 装備が着れなくなる……『呪い』『弱体化』といった単語が脳裏に浮かぶ。 「ちょっと待ってくれ、あとは帰るだけだが、だとしたら慎重に進まないと……」 俺は動揺しつつ、状況を確かめるために彼女のステータスを開く。 装備を着てない状態で、どれだけ能力が低下しているのか。 場合によっては俺が1人で前線を支えなきゃいけない可能性も── 「あれ……むしろ増えてる?」 予想外の現象に手が止まる。 改めて画面に表示された値を見直してみるが、彼女は呪われてないし状態異常や弱体化のようなマイナスの効果も何一つ表示されていない。 むしろ攻撃力は増加して……というか、体力も守備力も上がっている表示だ。 疑問に思いつつアイテム欄を見ると── 「『ちからの腕輪』……単純にバフだけかかってる?」 腕輪によって、剣のバフ以上に大幅なステータスの増加がかかっていた。 強いモンスターからのドロップ品は、店で買うものよりも強力なのはテンプレだけど……。 「攻撃力が上がって、鎧が限界を迎えたみたいだね」 筋肉の増加によって、サイズが合わなくなったらしい。腕輪が原因とは言えるけれど、たち悪いものではなくて安心する。 露わになった彼女の肉体を改めて眺める。 長身なのは相変わらずだが、そこに横幅と厚みを増した体格の良さが上乗せされている。 体重が増えたのは間違いなく、それと連動して体力も増加したようだ。 ついでに守備力も増しているのだけど……筋肉量でヒップサイズも上がったのだろう。 「少なくとも、戦闘への参加はできそうだよ」 自分の身体を確かめつつ、俺に報告する女騎士。 守備力だけでいえば、元の鎧はいわゆる初期装備で魔物の攻撃を防げていたとは言い難い。 今さら脱げたところで戦闘面には大差ないだろう。 むしろ腕輪のバフによる分だけで、今までの装備分を上回っている。 実質的には、裸同然の今の方が強化されてると言うべき状況だった。 (身体に合う鎧なら、後でどうにでもなるだろうし……) 肌着だけなのは困ったけれど、とにかく大事に至らなくてよかった。 俺は、様変わりした身体を眺めつつ、仲間たちへ方針を伝える。 「街に戻って、体制を整えよう」 帰路は予想以上にスムーズだった。 聖女のお陰で回復していたのもあるが、レベルアップの恩恵が大きい。 俺は先頭で難なく立ち回れたし、女騎士も防具なしで圧倒していたし。 とくに問題なく街へと帰還し、依頼主へ報告に向かったのだが……。 「うぉ、なんだあれ、すっご」 「デカいな……」 通行人や冒険者たちが足を止め、俺たちの方を眺めている。 その視線の先にあるのは女騎士の身体だ。 インナー姿なうえに、男の戦士たちよりもステータスが高く……つまり逞しくなっている。 力を抜いていても腕や背中に筋肉の凹凸が浮かんでいるため、本人の意図はなくともその力を見せつけてしまう。 パーティーの中でも頭一つ長身だったこともあり、どうしても観衆の注目を集めていた。 「こういう形で注目を浴びるのは、予想もしてなかったよ……」 普段から余裕のある彼女にも、いくらか困惑や恥ずかしさが滲んでいる。 そして、聖女も似たような状況にあった。 「おい、その隣にいるのも……」 「すっげぇな……」 ゆさっ、むちっ、だぷっ 彼女の場合は言わずもがな、その胸だ。 スリットは内側から押し広げられ、横乳を見せつけるための穴のように広がっている。 深いく切れ込み入れてもなおサイズは足りていないようで、前面の布は乳首を抑えつけるようにピンと張り、いわゆる乳テントと化していた。 女騎士に注がれた視線はそのまま下へと移動して、聖女のスリットつき爆乳袋へと注がれる。 とくに男からの欲望まじりの視線は、彼女の顔を赤くするには十分すぎるものだった。 「半年前までは、こんなことはなかったのに……」 清廉であろうとしてきた彼女にとって、自分の身体が欲情をかきたててしまうというのは、なかなかに心苦しいものがあるのだろう。 それだけステータスが上昇したという喜ばしい面もあるのだが、これ以上は生活もままならない。 とにかく、急いで装備一式を揃えてしまおう。 依頼を報告すると、予想通りに次の街へのルートが開通。 宝箱で得たお金と報酬で、十分すぎるほどの額が手に入った。 (これで装備が買える!) 昨日は所持金の都合で入れなかったが、これで堂々と必要なものを買うことができる。 防具を取り扱っている店に寄ったのだが……。 「申し訳ありません、店に置いてある服はすべてサイズが合わず……」 「そんな!」 ステータス上昇の思わぬ弊害が発生していた。 防具を売る店で買おうとしたのは、女騎士の鎧と聖女の修道服。 しかし、そのどちらもが入手できないという。 当然のことだが、こういった店には需要のあるものしか置いていない。 この一帯には聖女ほどの胸を持つ魔法使いもいないし、女騎士ほどガタイのいい騎士もいない。 彼女たちは、規格外と言えるステータスに達しているのだ。 「入荷するにしても、遠くの街から取り寄せることに……」 つまり、そんなサイズに合った服は需要がなく、用意されているはずもない。 お金はあるのに防具を買えない……どうにかなると思っていた装備が、どうにもならない。 想定していなかった事態に落胆するが、俺はリーダーとして判断を下す必要があった。 「ここでじっと待つわけにもいかないし……先へ進もう」 魔王を討つ旅で、延々と足止めされるわけにもいかない。 聖女の服については切れ込みを入れた部分を補修して、応急的に過ごせる格好に作り直してもらうことにした。 「恥ずかしいですが、これも試練と思うしかないですね」 胸については変わらず横乳を晒す格好だけど、それにくわえて下半身。 我慢していただけで、胸に合わせて尻も大きくなっていたのだ。 それを解決するために調整された修道服は、長いスカートではありつつも、腰あたりまで深いスリットが入ることになった。 その境界を内側から押し広げるように、むっちりとした太腿と巨尻が晒されている。 「私の方も問題はなさそうだけど……」 女騎士については、身体を包む鎧が用意できないため、最低限の部分を覆えるアーマーを加工してもらうことになった。 胸や股間といった必要最低限の部分を覆いつつ、それらを紐で繋いでいく。 紐であれば長いものに交換ができるため、どうにか身体にフィットさせることはできた。 できたのだが……。 「これでは、騎士というより戦士だね」 格好としては、ビキニアーマーと呼ぶ他ない。仕方ないと受け入れつつ、苦笑する女騎士。 確かに、ゲームで見た女戦士が、こんな格好をしていたっけ。 これなら動きに支障は出ないだろうが、「良かったね」とも言えずに曖昧な笑みでごまかす。 「ま、まぁ……先に行けば合うサイズの装備も置いてるかもしれないし」 気休めではあるが、進まなければ解決しないのも事実だ。 これ以上は人目も気になるし、はやく先に進んでしまおう。 俺は次の街へと歩き出し、話題を変えることにする。 「この先に何があるか、何か知ってる?」 「私が行ったことのある場所ですと、聖職者の街があります」 聖女が語るには、女神信仰が盛んな街らしい。 それゆえの施設が整っていて、そこなら彼女の服も用意できそうだ。 「そこに神殿がありまして、勇者様を歓迎してくれるはずです」 神託を得て俺を召喚したのだから、女神信仰の成果と言えるかもしれない。 聖女は、ひとつ重要なことを口にした。 「そこで……転職が可能なはずです」 判明している影響 体力……体重 魔力……バストサイズ 攻撃力…筋肉量 守備力…ヒップサイズ 聖力……男性器のサイズ(女性は一定値を超えるとふたなり化) 勇者 性別:男 レベル  7→15 体力  72→107 魔力  23→46 攻撃力 35→58   守備力 43→64 聖力  15→27 運   18→23 魅力  33→41 スキル 成長加速……ステータスの伸びが著しく高い。 能力伝播……パーティーメンバーなど、関わりの深い相手に自身のスキルが作用する。 特記事項 胸の成長が進行し、胸板では説明がつかないレベルに膨らんだ。 大きめの胸当てで誤魔化しているが、尻の方もデカくなりつつある(自覚なし)。 聖女 性別:女→ふたなり レベル  7→15 体力   47→63 魔力  108→131 攻撃力  15→25 守備力  30→42 聖力   65→83 運    7→15 魅力   21→30 特記事項 並外れた魔力量を反映して、胸も規格外の爆乳となった。 治癒魔法を使用するたびに母乳を分泌する体質に。 歩く際に胸と尻が揺れるのもあるが、男性器も肥大化しておりスカートの中で歩行の邪魔している。 騎士 性別 女 レベル  8→16 体力  75→116 魔力  25→37 攻撃力 38→104   守備力 51→72 聖力   2→2 運   51→63 魅力  60→92 装備 鋼の剣    攻撃力+10 ちからの腕輪 攻撃力+40 体力+15 守備力+10 特記事項 剣と腕輪バフによって肉体の成長が一気に進行した。 筋肉量の増加に伴い、汗をかきやすくなったのが悩み。 視線を浴びることは覚悟していたが、昨夜に抱いた相手に自分の姿を見られたのがショックだったらしい。 魔法使い 性別 男 レベル  7→15 体力  36→42 魔力  21→33 攻撃力  7→16  守備力 19→27 聖力  11→18 運   18→25 魅力  14→18 特記事項 仲間たちの変化で目立っていないが、しっかり成長している。 ただ、元の服がぶかぶかだったので違和感はない。

Comments

コメントありがとうございます。 まだ騎士らしく振る舞っている彼女ですが、転職も近いのでどうなることやら……。

HNZM

鎧を着れない蛮族化

瀬谷(アイコンは渦巻トグロウ様)

回復のために今後も飲む必要がありますね。

HNZM

聖女様のおっぱいいっぱい飲んであげないと…♥(チュパチュパ♥🥛)

スコール☆


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