暴虐王女の国2-⑨
Added 2025-11-22 10:41:33 +0000 UTC⑨お互いを賭けた尋問ゲーム 「あら、私に物申すとは良い度胸じゃない……」 終わりなど無いのではないかと思えたミシェルへの強制笑わせ責めは、女王の傍へと歩み寄った一人の女性の進言によって一時的な中断を余儀なくされた。 「い、いえ……あの……物申すとかではなく、私は……女王様の身体の方が心配と言いうか……」 女性は女王の隣で膝をついて手を組みそのように言って頭を下げているが、女王は彼女の態度をあからさまに不機嫌そうに見てハァ……と興の削がれた溜息を一つ吐く。 「いつもは途中で邪魔なんてしてこないのに、何でこの子の時は邪魔をするのかしら? ねぇ? 妹大好きなお姉ちゃんの……エリィ?」 女王の横で膝をついて頭を下げているのはミシェルを罠に嵌めたエリィその人だった。 彼女は女王に凄まれ肩をビクリと震わせて視線を床へと彷徨わせてしまう。 「わ、私は……その……あまりに興奮しすぎると……女王様の身体に障るのではないかと思っただけで……えっと……」 「あら、私はいつも通り振る舞っているだけよ? 貴女だっていつも傍で見ているのだから分かっているでしょうに……」 「そ、それは……そうだけど……」 「それとも、何? ミシェルちゃんだけは特別扱いして欲しいとでも思っているのかしら? この私に……」 「ち、違っ! あまりに女王様の興奮が度を過ぎると……皇女様を止める人間が居なくなってしまうというか……」 「別に止めなくても良いじゃない? マリリアの好きなように責めさせるのがいつものルールでしょ?」 「だ、だけど……その……彼女を初日で壊してしまうのは……如何なものかと……思ったから……」 「ミシェルちゃんは罪人よ? 別に壊れようがおかしくなろうがどうでも良いじゃない♥」 「い、や……その……彼女は……あれでも長年組織の相談役も務めていたから……それなりに情報を持っている筈で……」 「ふぅ~~~ん? 情報……ねぇ?」 「だ、だから……すぐ壊すのではなく……ゆっくりと情報を引き出す責めに切り替えた方が……」 「言いたいことは分かったわ。つまりエリィちゃんはこう考えているという事よね? 組織との橋渡し役の彼女は生かして情報を吐かせた方が私達にとっては有用だ……と。」 「そ、そう! その方が女王様も長く楽しめるかと……」 「長く楽しむ……ねぇ……」 「……?」 「……今更組織の情報なんて私が欲しがっているわけではないって、エリィちゃんだったら気付いているはずよね?」 「うっ! そ、それは……」 「私は秘密を漏らすまいと必死に我慢する女の子を見るのが好きなの。別に組織の情報が必要だから尋問にかけているわけではないわ」 「し、しかし……だったらなぜ組織の人間ばかりを……」 「そりゃあ……国を転覆しようと目論む悪者は捕まえるのが当然でしょ?」 「で、でも……情報が必要ないなんてことは……無いはずだ!」 「まぁ……エリィちゃん達が暗躍していた頃であれば暗殺を警戒くらいはしていたでしょうけど、今の組織にはそんなだいそれたことをやろうとする人間なんていやしないわ。ましてや国家転覆だなんて……もはや夢物語と思って諦めているんじゃないかしら?」 「う、ぐ……うぅ……」 「潰そうと思えばいつでも潰すことが出来る……そんな状態の組織の情報なんて今更集めるだけ無駄だと思わない?」 「それは……組織の事をもう敵だとも思っていないという意味なのか?」 「そうよ。だから貴女もメルちゃんも生かして遊ばせてあげているじゃない♥」 「くっ、遊んでいるのは女王と皇女の方ではないか!」 「生かしてあげているだけでも感謝してもらいたいものね。貴女がどうしてもメルちゃんを助けてほしいって言ったから望み通りにしてあげたのに……これじゃあ私だけが悪者みたいじゃない……」 「うぐっっ! でもメルは……結局人質で、私の事を利用するために都合よく使っているだけで……」 「あぁ〜ん? 今のは聞き捨てならないわねぇ……。人の好意をそんな風に曲解させて口走っちゃうなんて……とても残念だわ。別にこっちは今からでも2人とも処刑しても構わないのよ?」 「ひっ! も、申し訳ございません! それだけはご勘弁を……」 「さぁ~て、どうしましょうかねぇ? 今の暴言もそうだし……人がせっかく気持ち良くなる瞬間を味わおうとしてた所を邪魔したのも……正直水を差されたみたいで気分が悪いのよねぇ〜?」 「うっ……私なら……どんな罰でも受けますから……メルだけは……」 「そうやって貴女にだけ罰を与えても、貴女は応えないもの……」 「ぅぅ……」 「フム♥ だったら……こういうのはどうかしら? これから全員参加型のゲームをするというのは……」 「げ、ゲーム?」 「そっ♥ ルールは簡単よ。貴女がそこのミシェルちゃんから私が欲しいと思った情報を引き出せたら貴女の勝ち。逆にミシェルちゃんがタイムリミットまで耐え切ればミシェルちゃんの勝ち」 「女王が欲しいと思う……情報?」 「そう。私としては組織の事なんてどうでもいいとは思っているけど……でも、可愛い女の子の情報なら大歓迎で欲しいと思っているわ♥」 「可愛い……女の子の情報??」 「組織に所属していて尚且つ二十歳前後の可愛い女の子の情報……それを知れたなら捕まえて次の“玩具”候補にしようと思っているから、こっちで調べる手間が省けて一石二鳥だわ……」 「聞き出したら……その子を捕まえに行く……と?」 「えぇ♥ 貴女にはメルも責め役として付けてあげるから、二人で存分にイジメてミシェルちゃんからその情報を引き出して頂戴?」 「メルと……二人で……」 「見事に引き出せたなら、貴女とメルはマリリアの玩具としてではなく正式に私のメイドとして立場を昇格させてあげるわ♥ 勿論、今みたいに毎晩交互に遊び相手になる……っていう制約も撤廃してあげる♪」 「……っ!? 皇女様の遊び相手(くすぐりイジメ)から……解放されるっ!?」 「フフフ……どう? 魅力的な条件でしょ?」 「うっ……うぅぅ……」 「でも、もし……万が一……貴女達が聞き出せなかった場合、貴女とメルは無能だと判断して公開処刑に処すことにするわ♥」 「っ!?!? こ、公開……処刑っ!?」 「皆が見てる前で二人とも裸に剥いて、と~っても恥ずかしくて苦しい方法で処刑してあげる♥」 「恥ずかしくて……苦しい?」 「あぁ、でも……貴女達が勝てればそういう事はしなくて済むから安心なさい?」 「……じゃあ、もし……ミシェルが情報を吐いたら……ミシェルはどうなる?」 「そりゃあ……必要な情報を吐いちゃったミシェルちゃんは用済みになるからぁ……当然処刑よね?」 「っ! ミシェルも……処刑??」 「彼女の事は一緒に捕縛されたユナちゃんに死刑執行人になって貰う事にしましょう♥」 「……ユナを……死刑執行人に?」 「貴女も妹ちゃんの死刑執行人になりかけたから分かるでしょ? あんな感じでミシェルちゃんの命を奪って貰うの♥」 「くっ! (あの悪趣味な処刑方法か……)」 「さて、ルールを教えたところで早速ゲームの準備に取り掛かりましょうか……」 「ま、待って! 制限時間は……何分? 私は……何分以内に情報を聞き出さなくてはならないんだ?」 「あぁ……時間? それは……ユナちゃん次第……と言ったところかしら?」 「ユナ……次第?」 「説明するより準備の段階を見て貰った方が早いわね……。あなた達? ユナとメルをここに連れて来なさい?」 女王はその様に告げるとパンパンと合図の手を打ってメイド達に送って指示を飛ばした。 すると、メイド達は即座に女王の意図を読み取って……別室に放置されていたメルとユナをこの部屋へと呼ぶためにゾロゾロと隣の部屋へと向かっていった。 「ハァハァ……。勝手に……あんた達だけで……話を進めないでくれるかしら? ゲホゲホ! はひ、はぁはぁ……」 満身創痍の体で低く呻くようにその様に言葉を捻り出したミシェルは、生気の失われた目で女王を睨み憤りをぶつける。 しかし女王はミシェルに睨まれても別段恐れる様子も見せず、冷ややかな目で彼女を見据えて淡々と言葉を返す。 「ミシェルちゃんは自分の命が惜しいと思うなら最後まで喋らない事ね……。別に自分の命より裏切り者姉妹を助けたいって言うのなら強制はしないけど……」 女王にその様に言われミシェルは奥歯をギリリと噛みしめながら睨み目を強くさせる。そして、覚悟の宿った目で女王に食って掛かる。 「私の命なんてどうでも良い! でも、情報を漏らせばその娘さんが捕まるって事になるなら……看過できないわ!」 女王はそれを聞くとクスリと笑って言葉を続ける。 「でしょうね? 仲間思いのミシェルちゃんは簡単に仲間を売るなんて事……出来ないわよね? でもそうでなくちゃゲームは面白くないわ♥ 簡単に自分の命を投げ捨てられちゃゲームにならないのだもの……」 ミシェルにとっては自分の命などもはやどうなっても良いと考えているが、しかし自分のせいで組織の人間が捕まって苦しめられると考えると簡単にはゲームを降りる事など出来ない。 それが自分の近くに居るユナの命が掛かっているという事であればミシェルも頑なに情報を漏らさない覚悟が出来ていたが……そうではなく組織の“誰か”という自分とは離れた位置にいる人間となれば、そんハードルは少し下げられてしまう。 裏切り者2人の命を救うか、組織の適当な女子の一人の身柄を差し出すか……そして、話せば自分の命も差し出す事になる。 女王の玩具になるくらいなら死ぬことは怖くない……と思っていたミシェルにとって、自分の命は交渉材料にはなり得ないが……人の命が掛かっているとなると躊躇が生まれてしまう。 果たして自分の判断で親友だった裏切り者を殺しても良いのか? それとも、組織の誰かを売って自分と同じ苦しみを味合わせる道に引き摺り込んでいいのか? どちらを選んでも後味が悪い…… ミシェルは二つの条件を天秤にかけ……悩み、苦悶の表情を浮かべてしまう。 心の天秤の皿はほんの少し“喋ってはダメだ”の方に傾いているが……それもグラグラと揺れている状態であり明確に決断するには至れない。 ミシェルがそんな心持ちで悩んでいると、奥の部屋へと呼び出しに向かっていたメイド達が二人を連れて扉から戻って来るのが見えた。 体をメイドに支えられながらフラフラした足取りで部屋へ入って来る裸の格好にされたままのユナと、気まずそうに眉根を寄せてそれを見守って歩いてきているメル……。女王は部屋へ連れて来られた二人を見比べてニヤリと笑いかけると、メイド達にユナをもう一度拘束する様指示を出し準備を整えさせる。 「ちょ、ちょっと!! ユナを……どうするつもり?」 自身の悩みを一旦隅に置いたミシェルは、何やらユナに拘束を施そうとしているメイド達に慌てて言葉を放った。しかしメイドは誰もミシェルの言葉など聞く耳持たずに返事を返さず、淡々と雑務をこなすような手際で力の抜けきったユナを、準備していた“診察台”の様な台に寝かせ手足を拘束していく。 ユナが寝かされた診察台は、妊婦の診察を行うためにある様な両足をM字に開脚させ少し持ち上げて拘束する為の足置きが用意された特別な拘束台となっていた。 台は診察台を模倣して作られているようで、寝かせてあるユナの身体は背もたれ部分が若干ナナメに傾いた形状となっており正面に拘束されているミシェルからでもユナの上半身はしっかり見える形となっている。 M字に開脚させられたユナは膝を顔と同程度の高さまで持ち上げられ、その高さに用意されていた“足置き”に膝から下の部位をベルトで動けないよう拘束され、最後に足首の部分に頑丈な枷が装着され身動きが出来ないよう施されている。 足がM字に開いているという事は勿論、ミッシェルから見て正面にはユナの未熟な性器が丸見えに晒されていて……そこが先程の責めでしっとりと湿っている状態である事を彼女に見せていた。 ユナはその事を恥ずかしそうに赤面しながら顔を悶えさせているが、彼女の羞恥心など意に返そうとも思っていないメイド達は脚の次は手の拘束をと言わんばかりに淡々とユナの両手を診察台の上の方へと引っ張り上げていく。 診察台の枕の更に上の方には手首を拘束する為であろう手枷が鎖に繋がって垂れていて、それをユナの手首に装着すると彼女は両手を万歳する格好を取ったまま腕を降ろせなくされる事になる。手枷に繋がった鎖は診察台の床付近まで伸びて台座のフックに繋がれている為、ユナがいくら手を降ろそうと頑張ってもピンと伸びきった鎖は彼女の力ではたゆませる事も叶わず……彼女を万歳の格好に固定したまま拘束する事となった。 ユナは恥ずかしさで頬や顔の大部分は真っ赤に染めているが、これから自分が何をされるのか分からず不安が募り額の部分だけは青くさせている。 女王はそんな赤面し怯える彼女の背後へとゆっくりと近づき耳元でルールを告げていく。 「今から……貴女には“とある事”を我慢してもらう予定なのだけど……我慢できずに“それ”をしちゃったら貴女には特別な罰を下すつもりだから……必死になって“それ”を我慢しなきゃ駄目よ?」 ユナはビクンと身体を震わせて恐る恐る女王の横顔を見るが、彼女は耳元に口は近づけるが自分の方を見ようとはしない。彼女の視線は目の前にいるミシェルの方に熱く注がれている。 「ユナちゃんは……さっき、お水を飲ませて貰ったでしょ? その中にとある“お薬”が入っていたのだけど……気付いたかしら?」 ユナはお薬と聞いて再び身体をビクつかせてしまう。そして、首を横に振ってその様なモノが入っていたという事実に気付かなかったと女王に態度で示す。 「そのお薬はね? “オシッコがしたくて仕方がなくなる”っていう効果の付いたお薬なの♥」 その話を聞いてユナはドキリとし、何気に見た自分の下腹部に異様なじれったさが湧き始めたのを確認してしまった。 「今からマリリアが……貴女の事をくすぐってその“オシッコ”を出せようとするけど……貴女はそれを我慢しなきゃ駄目よ?」 マリリアがくすぐる……という言葉を聞いてユナは声を震わせながら「ヒィ」と小さな悲鳴を上げる。 そうこうしている間にも、先程までは意識にすら登っていなかった下腹部のじれったさがどんどんと募っているようでユナに不安の種を植え付ける。 「さて、そういう事だからエリィちゃん? もう分ったと思うけど……この子がタイムリミットよ。正確には彼女がお漏らしするまでがタイムリミットになっているわ♥ 彼女が漏らす前までに情報を聞き出せたら貴女達の勝ち……逆に聞き出せなければミシェルちゃんの勝ちって事になるわ♥」 その様に説明を行った女王にエリィは心の中で舌打ちをした。 まさかユナを使って時間制限を設けるなど思ってもいなかった。時間制限が無いのであれば何だかんだ言い訳をして続きは後日に……とか言いくるめられたかもしれないが、ユナが漏らすまでという時間が決められてしまえば必ずどちらかに勝敗が下ってしまう。ユナに盛られた薬がどの程度の強さがある利尿剤なのかは想像できないが、マリリア皇女がくすぐるというのであればさほど長くは持たないであろうと想像がつく。 それまでに大人しくミシェルが情報を吐いてくれればいいが……彼女を裏切った自分に素直に応じてくれるとは思えない。 そういう事であれば、もはや本気で責めて彼女の気力を削いでしまうしか方法は無い。 『くっ! ミシェルの身体を壊させたくないっていう想いで中止を求めたのに……結局私達の手でミシェルを責め立てなきゃいけなくなったし、メルの命まで巻き込む事になってしまった……。私が余計な事をしたばかりに……』 ギリリと歯ぎしりをしてミシェルの方へと歩みを進めるエリィに追いつくように駆け寄ってきたメルが必死そうな顔をして彼女に声をかける。 「姉さん! 本当なの? ミシェルさんから情報を吐かせたら皇女様の相手をずっとしなくて済むって……本当?」 正確には“ずっと”ではないのかもしれないが……しばらくはその相手をしなくて良いというのは約束通りであろう。女王が何かしら条件を付ける時は必ずその条件を達成すれば約束は守るし、達成できなければ確実に罰を下す……そういう人なのだから今回だって間違いはないだろう。 「えぇ……。ずっと……ではないけど、私達の処遇は改善されるって女王は言ってくれてる……」 巻き込んでしまった手前申し訳ないと思っているが、マリリア皇女の相手というのは主にメルの方が苦痛に感じていた為……この条件はメルの方がメリットは大きいだろう。 それが分かっているからメルは、エリィの手をギュッと握って力強く言葉を返す。 「だったら、絶対吐かせよう! どんな手を使ってでも……絶対に吐かせなきゃ駄目だよ!」 メルにとってミシェルやユナの処遇や命など自分の命と比べれば遥かに軽いと思っている。だから負ければ処刑されると分かっていても彼女の身を案じる事などしようとも思っていない。メルにとって最優先は自分の命であり……姉や組織など二の次で、自分が楽になれるならばそれで良いという考え方だ。だから、この条件をすんなりと受け入れて、ゲームに嬉々として参加する構えだ。 「最初から本気で行こうね! 私……足の裏を思いっきりくすぐるから……姉さんはワキとか脇の下とかをお願い! 手を抜いたりしたら……許さないからね!」 この妹はいつもこうだ。自分ファーストで他人の事など構いもしない…… エリィは自分の妹に複雑な感情を抱きながらも、本気でやらないと自分達の命が危ないのだと再度自分に言い聞かせ足場を踏んでミシェルの背後に立つ。 「……エリィ! あんた……私の事騙しておいて、よくも堂々と顔を出せたものね!」 背後に立つと早速ミシェルが棘のある言葉でエリィを責め立て始める。 「私はあんたの事親友だと信じていたのよ? それを裏切って……よくそんな平気顔していられるわね!!」 ミシェルの言葉一つ一つがエリィの良心を抉る。ズキン……ズキン……と心の痛みを覚えるが、エリィに反論の言葉は浮かばない。彼女の言う事は何一つ間違っていないのだ……反論出来よう筈もない。 「女王に味方して自分を愚かだと思わないの? 恥ずかしいと思わないの? あの時私に言った組織への忠誠心は何処へいったの? 嘘だったの? あんたの言っていた理想も夢も……全部嘘だったの?」 嘘ではない……夢も理想も……国がどうあるべきかを語った事も全て本心からの言葉だった。だけど……それらの言葉は……メルという人質を取られ捨てる事を余儀なくされた。 エリィだって悔しい。自分一人だけであればいつでも組織の為に命を捨てる覚悟でいた……。それなのに……妹が捕まった事で思想も覚悟も全て狂ってしまった。 「私だって……好きでコッチについた訳じゃ……ないわよ……」 どんなに言い訳をしたってミシェルを罠に嵌めてしまったという事実は覆らない。だから、エリィはミシェルの追及に反論したくてもその反論の言葉が紡げない。結局は不可抗力だったと返す以外に言葉が見つけられなくて……そう伝える事しか出来ない。 「フン! あんたが妹を溺愛してるってのは聞いた事あったけど……まさかそれが組織を裏切る口実になってしまうとはね。呆れたわ……」 エリィは黙って俯くしかない。 しかし、それを聞いていたメルの方は違っていた。彼女は自分が引き合いに出され不満げな表情を浮かべてエリィの代わりに言葉を紡ぐ。 「その言い方だと……私の事を見捨ててでも組織の方を守れって聞こえるんですけど? それって……酷くないですか?」 ミシェルの足元に胡坐をかいて座ったメルは、普段の朗らかな表情とは打って変わって弱いものをイジメるような意地悪な表情を作って彼女を見上げている。 メルは口の端をニヤつかせて、股を開かせて素足の状態で拘束されたミシェルの足元に左右の手をそれぞれ忍ばせるように位置取る準備をさせた。それを見たミシェルは足裏が無防備である事を思い出したかのようにギクリと顔を強張らせ急に言葉の歯切れを悪くさせて言い訳染みた言葉を返し始める。 「そ、そうは……言ってないわよ! ただ、組織の規律はそれだけ厳しいって……エリィに念を押したかっただけで……」 言い淀むミシェルにメルはジトリとした目を向けて口の端を持ち上げる。 メルの両手は足と地面との間人できていた“隙間”に逆手の格好で差し込まれいつでもミシェルの足裏を刺激できる体勢を整えている。 「でも……ミシェルさんだったら見捨てるのが当たり前なんでしょ? 私が人質になってて……言う事聞かなければ殺されるって状況だったとしても、組織の規律とやらの方を優先して私の事見殺しにするつもりなんでしょ?」 メルは意地悪くその様に告げると「ほら、どうなのよ?」と言わんばかりに中指だけを立ててミシェルの足裏を縦にツゥ~っと一撫でさせた。 「ぅひぃぃぃっっっ!?!?」 その一撫でがあまりに足裏の肌をこそばゆく刺激してきた為、ミシェルは顎を突き上げて悲鳴を上げさせられてしまう。 「ミシェルさんがそういう感じなら……私も遠慮なんてしなくて良いですよね? これでも女王様から直々に教わってきたから……私、得意なんですよ? ヒトの足裏をこしょぐって笑わす事……」 中指の一撫でに続いて、人差し指・小指・薬指……っと順番に上から下へとなぞりを入れ始めるメルの両手。その刺激を順番に味わう度にミシェルの身体はビクリ、ビクリと敏感に反応してその都度情けない悲鳴が零れ出してしまう。 「やっ! ぅひぃぃっ!! やめて!! あっひゃ!! 私の足にっっ! 触んないでっっ……へひっ!?!?」 「どうです? じれったいでしょ? こそばゆいでしょ? 私……マリリア皇女様に鍛えられて……コチョコチョが上手くなったんですよ? ほら、こうして撫でてるだけでミシェルさんの弱点がすぐに分かってきちゃう♥」 足裏の皮膚に触れるか触れないかの弱い刺激を……ミシェルがじれったく感じるようゆっくりした動きで繰り返していくメルの最初のくすぐり…… 彼女の責めはまだまだ前戯程度の動きでしかなかったが、足裏が無防備にされされているミシェルにとってはその優しい撫でさえもこそばゆく感じてしまい……顔を俯かせてクックッと肩を震わせながら笑いをこらえる仕草を取ってしまう。 「やっっめ……ひぅッっ!? うくくっっ……やめろって……言って……ぃひっ!?!?」 徐々に徐々に指の撫でるスピードが早くなっていく。そして撫で方も、指の腹で触れていたのを爪の先で引っ掻く様な刺激に徐々に切り替えて刺激を強いものへと変化させていく。 ミシェルはその手の動きをやめさせたくて仕方がないが、拒否する言葉を返したところでメルの手が止まる訳でもなく逆に「早く笑え!」と言わんばかりに刺激が強くなって返って来る。だからミシェルは軽々に口を開く事も出来ず、口の端を笑みの形に歪ませながらも引き攣る様な小粒な笑いをそこから漏らし続けてしまう。 「フフフ♥ 始まったわね? それじゃあ……マリリア? ユナちゃんの事お漏らししたくなるようにくすぐってあげて頂戴?」 ミシェルの笑い我慢が始まるや否や女王はその様に皇女に告げ、彼女が設定したゲームの始まりを暗に周囲に周知させる。 マリリアはその言葉を聞き「待ってました!」と言わんばかりに元気な「はぁ~い♥」という返事を返して既に苦悶の表情を浮かべていたユナの上半身の方へと歩みよる。 「ひぐっ! うぐぅぅぅ! こ、皇女……様……」 ユナは膀胱に次々に溜まっていく尿意を感じ取りながらも、顔を青ざめさせて皇女の顔に視線を合わせる。皇女はニコニコと子供らしい満面の笑みを浮かべてユナの脇腹付近に立ち、ソッと自然な仕草でユナの張ったお腹に右手を添えてイイコイイコと撫でる動作を加え始める。 「ひぎぃぃっっ!? や、や、やめて……くださいっっ! 皇女……様ッ……はぅッっ!?」 膀胱に溜まっていた恥液がその撫でによって尿管へと運ばれたかのような錯覚を受け、ユナは思わず開いていた股の括約筋を強く閉めるよう意識を集中する。 実際にはその撫では尿意を移動させるような意図は込められていなかったが、しかし利尿作用のある薬を飲まされたユナにとっては下腹部付近への刺激はイコール尿意の増幅に繋がる刺激となる為油断など出来ない。 例え、優しく腹を撫でられるだけの刺激であったとしても……尿意に負けてはならないと気を引き締め直す事が余儀なくされる。 「ユナちゃん? ちゃ~~~んと我慢しなきゃ駄目だよ? 女の子がこんな格好でシーシーしちゃったら……はしたないんだから……ね?」 腹の撫で上げを終えたマリリアはその様にウインクして見せると、腹に置いていた手を肌に這わせる様に上へと移動させながらゆっくりと自身もユナ頭の方へと移動を開始する。 マリリアの手はそのままユナのほんのりと膨らんだ胸を撫でさせ、乳首をほんの少し手のひらでこねる動きをさせて……そのまま彼女の鎖骨部分へと手を滑らせていく。 ユナは先程受けた皇女による胸弄りの記憶が蘇り身震いを起こしてしまう。皇女の胸弄りは子供とは思えない程に洗練された快感を呼び起こし……性知識のほ殆ど無いメルでさえもそれだけでイかされた程の技術を秘めていた。 その過程の一部が一瞬とは言え垣間見えてしまった為、ユナの身体は無意識に快感に備えて身を強張らせてしまう。 「ほら、お友達の見ている前でこんな格好しているんだから……これ以上恥ずかしい思いをしたくないでしょ? だったら……あたしにどんな事されても、オシッコ……我慢しなきゃダメだよ?」 鎖骨をサワサワと触られたユナはその刺激にゾクリと寒気を覚え思わず上半身をブルりと震わせてしまう。それと同時に、下腹部にドクンと血が流れ込むかのように新たな尿意が溜まり……膀胱が更に恥液によって満たされる感覚を覚えてしまう。 「皇女……様……や、や、やめ……て……」 自身の膀胱に溜まっていく尿意の量がそろそろ許容範囲を越えそうだ……と感じ始めたメルは、顔を青ざめさせて皇女にやめてと懇願を繰り返す。 これ以上の強い刺激を与えられたら……いつまで括約筋を閉めて我慢するという行為が保てるか分からない。 漏らしてしまったら……また、女王たちに仕置きされる。それはもう嫌だ…… ユナは先程までの責め苦を思い出して涙を目尻に浮かべながら首を横に振る。 これ以上は何もしないで……という想いを込めてその様に振舞うのだが…… 「ユ~~ナ~~ちゃん♥ お顔が怖い怖いって言ってるみたいだよ? ほら、あたしと会う時は“笑顔”で居てって……さっき言ったでしょ?」 皇女はそんなユナの想いなど知ろうともせずに手で鎖骨部分をコチョコチョと触りながら徐々にその手を横へと移動させ始める。 皇女の右手は鎖骨の延長線上にあるユナの“腋”を狙って妖しい刺激を撒きながら移動してくる。 手を万歳の格好で拘束されているユナにはその移動を阻止できない。 モジョモジョと指を動かしながら這って近づいて来るその手を……怯えながら見届ける事しか出来ない。 やがて、皇女の右手がユナの左腋窩の直前まで辿り着くと、今度は皇女の左手がユナの右腋にそっと忍ばされてくすぐる体勢を整える。 ユナの両脇は、彼女が抵抗する間もなく皇女によって蹂躙一歩手前まで準備が成されてしまった。 ユナは不安そうにそのくすぐろうと構える左右の手を交互に見やって、再び顔を左右に激しく振って最後の懇願を零す。 「皇女……様! だめ……無理! 今……それは……我慢できなくなる……」 しかし、その懇願は……やはり皇女の耳に届く事はなく…… 腋をくすぐったらどんなリアクションを見られるだろうか? と期待するような眼差しを送っている皇女によってユナの苦しい我慢比べが開始される事となる。 ユナの意思とは関係なく……無慈悲な刺激と共に……