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くのいち姉妹と恐怖のくすぐり屋敷 オマケ②ー3

②ー3 「っっッっぃぃぃぃーーーーーっっ!?!?」  その瞬間、梢の指先から強烈な電撃が放たれたかのような刺激を感じ、稲穂は目を剥いて驚く表情を作り顎を突き上げてしまう。  別に梢の人差し指が魔法を放った訳でも何でもないのだが、その指先がツツツ……っと土踏まずを撫でた瞬間、稲穂の足裏は痺れるような寒気に襲われ足に走っている全ての神経が拒否反応を示した。  その刺激が“くすぐったい!”と知覚されると稲穂は顎を突き上げたままガクガクと身体を震わせ、目に溜まった我慢の涙を一筋垂らせて口をグニャリと曲げさせてしまう。そして、ブルりと身体を大きく震わせると同時に……普段の彼女からは到底想像できない大笑いがその口から吐き出され始めるのだった。 「っぃっっ! ギャ~~~~~~~~~~ッッッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ、いやぁ~~~~っははははははははははははははははははははははははははははは、そこダメぇっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへ、そこ触らないでぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」  自分の母親にお淑やかな大人という印象しか持っていなかった美月と時雨は、その子供のように笑い乱れる彼女の姿が信じられず目を見開いて驚愕の表情を浮かべてしまう。しかし、稲穂が笑った次の瞬間には今度は自分達を拘束していた“くすぐり観音”もそれに反応して稼働を開始し、4本の腕が二人の脇腹・足の裏それぞれに回され手を近づけてくる様子を見せつける。そして、残った2本の腕は彼女達の口に噛まされたボールギャグを外そうと後頭部に運ばれその作業を速やかに行おうとする。 「あぁ~~あ、笑っちゃった♥ もっと粘るかと思ったけど、やっぱりココは耐えられなかったみたいね? それじゃあ……約束通り娘ちゃん達を……」 「ぃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! あひゃはははははははははははははははははははははは、やめてっへへへへへへへへ!! 待ってぇへへへへへへへへへへへへへへ、お願いっひひひひひ、待ってぇへへへへへへへへへへへへへへへ!!」 「待つわけないでしょ? それがルールなんだもの♥」  梢がその様に声を低くして稲穂に告げると……観音達は娘二人の口から口枷を外し終え、彼女達の口から声を奪っていたボールギャグを吐き出させほんの一瞬声を出す自由を彼女達に与えてあげた。  二人は自由を得られた瞬間「プハッ!」と口を開き糸を引く涎を垂らしながら母に向けて言葉を投げかけようとする。 「母さ……ま、ひゃっ!?!?」  しかしその投げかけようとした言葉は、すぐさま足裏と脇腹に加えられたくすぐったい刺激によって掻き消えてしまう。 「はぎぅぅぅっっっぐ!! ぅぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐっっ!!」  美月と時雨はその刺激を必死に我慢しようと口を固く閉じようと試みるが……口枷を外し終えたその手が今度は彼女達の“腋”をくすぐり始めた事で状況は一変し、特に時雨の方が先に耐えられなくなり稲穂と同じく豪快な笑いをその小さな体から吐き出してしまう事となる。 「いびゃ~~~~~~っっははははははははははははははははははははははは、くすぐったい! くすぐったいぃぃぃぃひひひひひひひひひひっひひひひひひひひひひひひひひひ!! やめでぇへへへへへへへへへへへへへへ、腋ぃひひひひひコチョコチョしないでぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、イヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ、ぁはははははははははははははは!!」  笑いながらも必死に手足をバタつかせようと力む時雨だが、彼女の非力な腕力や脚力ではカラクリ観音の拘束力には敵わない。ギシ……ギシ……っと軋む様な音は立てられるがガッシリと手首足首を掴んでいる観音の手が力を緩める事など無い。  腋と足裏を晒された時雨は観音のくすぐり責めから一切逃る事は出来ず、その無慈悲な刺激を受け続けるより他ない。  一方で同じ刺激を受けても尚ギリギリ笑う事を堪えられた美月は、笑い出してしまった時雨の爆笑を耳に入れつつも緩みそうになっている口に必死に力を込めなおして笑う事を阻止していた。 「くっっふっ!! んぐぐぐっっっ……くっっ!!(笑ってないで少しは我慢しないさいよ! コッチまで笑いたくなって来るじゃないっっ!!)」  腋と足裏両方から同時に加えられるおぞましいこそばゆさに必死に負けまいと唇を噛んで笑いを堪えている美月だが、折角我慢していても隣から聞かされる時雨の子供のような笑い声を聞いてしまうと釣られて笑いたくなる衝動が高まってしまって余計にくすぐったさが増してしまう。  加えて目の前では足裏をくすぐられて笑う母の姿も見せつけられている……。  そのくすぐられている姿を見るだけでも可笑しさは募ってしまうのに、横からも節操のない笑い声が飛び込んできて自分だけ我慢しているのが馬鹿馬鹿しくさえ思えてしまう。二人は刺激に素直に笑っているのだから……自分も笑ってしまっていんじゃないか? という、我慢を無為にするような思考が勝手に湧き立ってくる。 「くぅぅぅっふっ! ふっっぐぐぅぅぅぅぅぅ!!(ダメ! 一度笑ってしまったら……自分で笑いを制御できなくなる! 笑ってはダメ! 我慢しなきゃ……私だけでも我慢を……)」  理性を司る本能がその様に傾きかけた天秤を修正しようと思考を巡らせるが、それを上回る勢いで笑いたい衝動が自分自身に誘惑を持ちかけて来て心が流されそうになる。  みんな笑っているのだから自分も笑ったらいい……笑いを我慢するのは辛いんだから我慢する必要はない……思いっきり笑ってしまえばいい……  っと、我慢すべきだと主張する理性を笑いたいと思っている衝動が抑え込んで、美月を駄目な方へと誘導していく。 「ぃぐぅぅっひっ! んぐぐぐぐぐっっ……ぐっぅぅ!!」  しかし我慢すればする程こそばゆさは強くなっていく。  笑いの衝動もそれに比例して強く大きくなり……もはや理性で抑え込む事も困難になり始める。 「ぷっっ! くふっ! ふっっふ……ふふっ!!」  駄目だと思っていても口からは堪え切れなくなった笑いが少しずつ漏れてしまう。 「うぷくっっ、くふっっふっっっ! んぐくふふふふふふふ……」  体はビクつき、唇は笑みの形になり、目尻には我慢をし過ぎた涙が溜まっている。  そして、顎がクックックと小刻みに震えを見せ始めると……美月は縋る様に顔を上げて母の姿をもう一度視界に入れる。  足指までも後ろに引っ張られ足裏全体を反る様な形に拘束された母の無防備な足裏を、梢は人差し指を駆使して上下左右に素早く撫でて笑うに足る刺激を送り続けている。  反る様に拘束された足の土踏まずはほぼ平らになるよう肌を伸ばされた状態にされ、足の内側に走っている神経もさぞかし緊張させられ敏感になっている事だろう。  梢はその敏感になっているであろう母の土踏まずの肌を指の先でカリカリと引っ掻いたり、指の腹でスリスリと撫で回したりして、足の神経が存分にこそばゆさを感じるであろう刺激を遠慮なく送り込んでいる。  その刺激に耐えられない母は……笑いが止められない。  たった指一本だけのくすぐりに時雨以上の大笑いを強いられている。  あの我慢強い母が……  優しくも真面目で厳しい……尊敬する母が……梢に良いように弄ばれて、情けなく悶えている。  常に美月の憧れの存在で居続けた“あの”母が……くすぐりなどと言う子供染みた刺激に負けて涙を流しながら笑い悶えている。  その姿を見てしまうと……急激に可笑しさが増してしまう。  自分の理想の母親像とはかけ離れた母の姿がそこに在って……ギャップの可笑しさがこそばゆさに混じって尚笑いたい衝動を強くさせる。  こんな母の姿を見たくはなかった……と思う反面、これが理想ではなく現実の母の姿なんだと理解し……美月は力んでいた口元からスッと力を抜いてしまう。  そして……刺激に促されるままに力ない笑いを吐き出し始めてしまう…… 「っっ……はは……ははははははは、あははははははははははは……はひゃ……ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」  力の抜けた笑いはすぐに本流の笑いとなり美月の腹から搾り取る様な笑いを吐き出させ始める。 「っっはっっははははははははははははははは、いははははははははははははははははははははははははははははは、ェヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ、んぁはははははははははははははははははははははははははははははははは!!」  笑いが本格化し始めると美月の身体は強い脱力感に襲われ、手足に全く力が入らなくなる。しかし、笑いを吐き出す器官である横隔膜や肺、喉や口には逆に力が集中し、彼女を笑わせる事に全力を費やそうとする。 「ぃぎゃ~~~~っはははははははははははははははははははははは、ぇひゃはははははははははははははははははははははははははははははははは、ぎひぃ~~~ひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、イヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ、んははははははははははははははははははははははははははははははは!!!」  身体に力が入らないのに無理やり笑わされているという今の状況は、まるで自分の身体が笑うために操られているように感じられ不快で苦しい。  不快で苦しいが……しかし美月にはどうする事も出来ない。  観音の手が“笑え!”と指示するようにくすぐるのだから、笑うしかない。  一度笑いの衝動に身を委ねてしまえば……もう自分の意思で笑う事を制御などさせては貰えない。美月もそれを理解していて笑ってしまったのだ……。 「ひぃひぃ! み、美月ぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひ!! 時雨ぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」  自分のせいで苦しめられる事になってしまった娘たちを見て稲穂が笑いながら名前を呼ぶ。それに応えて娘達も母に助けを求めるように懇願の言葉を吐く。 「はぎゃぁぁ~~はははははははははははははははははははは、お母様ぁぁははははははははははははははははは、苦しいれすぅぅふふふふふふふふふ!! コチョコチョ苦しいぃぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひぁははははははははははははははははは!!」 「イヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ、母様ぁぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、息がっっはははははははははははははははははははは、息が出来っひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、にゃははははははははははははははははははははははは、ひぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」  娘たちの悲痛な笑い声を聞いて稲穂は顔を青ざめさせながら笑う。そして懇願してしまう……。母としての体裁を守るかのように…… 「おでがいぃィぃ梢ぇへへへへへへへへへへへへへ!! 娘達だけでもぉっほほほほほほほっほほほほほほほほほほほほほほほほ、娘だけでも解放してあげてぇっへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!! お願いだからぁぁぁぁっはははははははははははははははははははははははははは!!」  二人の苦しむ顔を見て稲穂は必死に梢へ懇願を口にする。しかし梢は稲穂のそんな懇願など聞く耳持たんと言わんとする様に足裏へのくすぐりを強くさせる。  人差し指だけの刺激からそれに親指を加え、二本の指で足裏の肌を摘まんでいくように肌を強く刺激し始める。 「ィッッギャ~~~~~~ッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ、いひゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっははははははははははははははははははは、梢ぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、やめて! 梢ぇぇぇっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへ、イヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!」 「娘ちゃん達を助けたいんなら……あんたが笑うのを我慢なさい? それ以外にあの観音たちを止める手段は無いわ♥」 「ちょほ~~~~っほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ、そんにゃのムリぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! くすぐり強くされてるのにぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、今更我慢なんて出来にゃひぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、ぃあははははははははははははははははははは!!」 「情けないわねぇ……。まだ挨拶程度のくすぐりしか施してないのに……」  人差し指で撫でる刺激を……。親指で少し強く引っ掻く刺激を……と、二本の指を駆使してくすぐり方にも工夫を凝らす梢の責めに稲穂は笑う事を一切我慢できずにいる。  特に親指から時折送られてくるジョリっと音を立てる程の引っ掻きは、伸びきった土踏まずには効きすぎる程のこそばゆさを稲穂に与え笑わずにはいられなさせてしまう。 「おでがいぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! あひ!? イヒッ!! っっひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、だひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」  笑い悶える稲穂に梢のくすぐりは一切容赦がない。効くと見るやそこを集中して責めるし、手の数も時間に応じて増やしていく。 「ほ~~ら、指の数……どんどん増やしていくわよぉ♥ コチョコチョコチョ~♪」  人差し指と親指の刺激に加え中指もくすぐりに参加し、稲穂の足裏を更にくすぐったい刺激で埋めようと責めて来る。  くすぐりが3本指に変化した事でくすぐったさの質にも変化が生じ、稲穂は刺激がリセットされたかのような錯覚を起こして増々笑いのキーを高める事となる。 「ぃっひゃ~~~~~~ははははははははははははははははははははは!! こしょばいっっ! こしょばいぃぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひ!! 梢っへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、それこしょばいぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」  3本になったくすぐり手は稲穂の土踏まずの広い肌を隅々まで刺激し尽くす為に上へ下へ左へ右へと縦横無尽に駆け回ってくすぐりを広げていく。  その動きはランダムで動きが予測しにくく、常に稲穂の身構えようとする箇所とは逆のポイントをくすぐって来て虚を突かれる刺激を送り込んで来る。  その巧みなくすぐり方に稲穂は一切対応できず、梢の意のままに笑いを搾り取られ続けてしまう。 「っひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ、くはははははははははははははははは!! 梢っへへへへへへへへへへへへへへへへへ、やめてっへへへへへへへへへへへへへへへ!! こんなの耐えられる訳ないっひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」  笑う稲穂に対して梢の手は激しさを増すばかり。慈悲を加えるどころか、更に笑いを搾り取ろうとするようくすぐり方を工夫し始める。 「やめてあげる訳ないじゃない♪ だってこれは……罰よ? 私との賭けに負けたあんたへの罰なんだから、私の好きにさせて貰うわ♥ あんただって私が負けていたら同じことをしようと考えていたでしょ?」 「かっっはははははははははははははははは、考えてないぃぃひひひひひひひひひひひひひ!! 私は別にぃぃひっひひひひひひひひひひひひひ、あんたの事イジメたいとおもってもなかったぁはははははははははははははははははは!!」 「う~~~そ、ばっかりぃ♥ 娘ちゃん達の奮闘っぷりをカメラで見ながらあんた……この椅子の使い方を私に質問して来てたじゃない♪ それって私が負けたらコレに拘束しようって考えていたって事でしょ?」 「あひぃへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、ヒィヒィ! 違っふふふふふふふふふふふふふふふふふふ、安全かどうか知りたかっただけでっへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、そんな意図は無っっははははははははははははははははははははははははは!!」 「はいはい♥ この期に及んでイイ子ちゃん振らないの♥ あんたのズルさは私がよぉ~~く知ってるんだから♪ そんな言い訳してもバレバレよ?」 「んあぁぁぁっははははははははははははははははははははは、誤解だってばぁはははははははははははははははは、私はあんたみたいに変態じゃないからそんな事しないぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」 「へぇ? 私の事……変態って蔑むんだ? ふぅ~~ん? 自分の事は棚上げして……娘ちゃん達の前ではカッコつけちゃうんだ?」  稲穂の素直でない言葉の数々に呆れを呈していた梢だったが、その……娘の前で体裁整えようと小賢しく言い訳を並べ始めた稲穂の態度に苛立ちを覚え思わず稲穂の足先から目だけを覗かせジロッと強いジト目を向けて睨む。  その鋭く睨む目を見た稲穂は「しまった……」と言わんとする様に顔を青ざめさせ、取り繕うように首を横に振って謝罪の言葉を返してしまう。 「はひひひひひひひひひ、ご、ゴメンっっ!! 今のはつい……」  言い過ぎたと謝ろうとする稲穂だが、梢はその謝罪に対してくすぐりの強化を持って応えようとする。 「なぁ~~~にが“つい”よっ! あんたはいつもそうじゃない! 自分の体裁を整える為にすぐ嘘ついて自分だけを良く見せようとする! それがあんたのズルいとこだっていつも言ってんでしょうがっ!」  3本の指でのくすぐりから遂に全ての指を使ったくすぐりに変化し、稲穂に本格的な罰を与え始める梢……。彼女は5本×2の10本の指を駆使して左右の足裏をこれでもかと言わんばかりにコチョコチョとくすぐり回して稲穂への断罪を遂行する。 「ぃびゃ~~~~~~~~~~~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、ちょっっほぉぉぉぉほほほほほほほほほほほほほ、にぎゃ~~はははははははははははははははははははははははははははははははははははは、やべでぇぇぇぇぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、ゆるじでぇへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」  目にも止まらぬ速さで指がコチョコチョ動き稲穂の足裏全体を余すことなくくすぐり尽していく梢の本気のくすぐりに、稲穂は成す術なく笑わされ息も出来なくなる程の窒息感を与えられる。  ゴキブリが這い回る様に指をカサカサと動かして足裏中をくすぐり回している梢は、適当に手を動かすのではなく稲穂の反応を注意深く観察し最適であると思われる箇所を割り出してソコを的確にくすぐってくる。そのくすぐりの正確さは稲穂の弱点を知り尽くしている梢であるからこそ発揮できるものであり、ある意味二人の関係値の深さを物語る要素でもあるとも言える。  それを傍から見せつけられている美月や時雨は……自分達の知らない所で母と梢は何かしらの交友を持っているのだろうと察する事は出来るが、もっと深く知ろうと思案したくても観音たちのくすぐりによってその思考は吹き飛ばされ考えがまとめられない。  そうこうしている間にもくすぐりは苛烈さを増し、数珠繋ぎに連鎖してしまう笑いが彼女達の呼吸を阻害し尚一層の呼吸困難を強いてくる。 「ぃぎゃはははハハハハハハハハハハハハハハハ、あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、ぇひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! くるヒィ! くるひぃぃぃよぉぉぉほほほほほほほほほほほほほほ!! 笑うの苦ひぃっひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」  腋をくすぐる観音の手は休むことなく指を動かし続け伸びきった腋の肌を絶妙な力加減で揉み解し、笑いたい衝動を極限まで高めて来る。 「ぉひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ、いひっいひぃ! ヒィヒィ! いひっ! イヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ、やめてっっへへへへへへへ!! 苦しいっっひひひひひひひひひひひひひ!!」  足裏をくすぐる手も梢に負けず劣らず素早く正確な指捌きを披露し、二人の笑いたい欲を存分に掻き立てて笑い悶える事を強要する。 「だひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、ひゃあしゃまぁぁっははははははははははははははははははははは、たしゅけてぇへへへへへへへへへへへへへへへへ、息出来ないぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! 笑い過ぎて息出来なくて苦しいよぉォほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ、たしゅけてぇへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」 「っぐっっっはははははははははははははははは、だはははははははははははははははははははははははははは、そこやめっっへへへへへへっへへへへへへへへへ、そこ弱いぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、ぁははははははははははははははははははははははは!!」  目の前で機械の手によって笑い苦しめられている娘達を見せられて稲穂の申し訳ないと思う気持ちが強く掻き立てられてしまう。出来れば……娘達だけでも苦しみから救ってあげたい! と、そう強く願っているが……彼女達を助ける事が出来るのは自分しかいないというのが脳裏に過ると、笑ってしまってる自分が情けなくて申し訳なくて悔しくて堪らなくなる。  笑いたくないのに……梢のくすぐりがあまりにくすぐった過ぎて……笑ってしまう。  足裏に這い回る10本の指がいちいち自分の笑いのツボを刺激して笑わせて来るものだから、我慢しようとする気にもなれない。  くすぐりに抵抗出来ないよう完全拘束された足裏をコチョコチョと楽し気に這い回る梢の手が憎い。自分の事を確実に笑わせて来る梢のくすぐり技巧の精密さが……小賢しくて腹が立つ。  だけど……一度“くすぐったい!”と感じてしまった足裏は、自分がどんなに腹を立てていても意思とは無関係に笑わされ“くすぐったい”を増幅させてしまう。  笑えば笑う程くすぐったさは増し、梢のくすぐりに支配され続ける事になる。  これが梢の得意とする“くすぐり責め”という拷問である事は、実験と称して被験体に何度もされているから百も承知だった。実験を経て自分の弱点もバレ、梢の弱い場所も知ることができたが……しかし今まで彼女がいかに手加減してくれていたかというのがこの責めを受けて理解させられる。  何せ……苦しい事に耐えられるようしっかり鍛えて備えていた筈の自分が……今、音を上げてしまう程の苦しみに苛まれてしまっているのだから…… 「っっはっっはっっはっっはひひひひひひひひひひひひひ! 梢ぇっっへへへへへへへへへへへへへへへへへ、分かった! 謝るっふふふふふふふふふふふふふふ!! 謝るからはははははははははははははははくすぐるのやめてっっへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」 「えぇ~? 別に謝らなくて良いわよ。あんたのそんなズルいトコ……今に始まった事じゃないし♪」 「お願いだからっっはははははははははははははは、止めて! もう……無理! 娘達も……限界……だからっははははははははははははは……」 「ほら、また娘ちゃん達の事盾に使ってる♥ ホントは自分が苦しみたくないだけなのに……娘の事が心配だ~って感じに振舞ってるじゃない……。こう言われて私が拒否すれば結局私だけが悪者になっちゃうって……分かってて言ってるよねぇ?」 「はひひひひひひひひひひひひ、イヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ、ぇへへへへへへへへへへへへへへへへ、心配はホントっっほほほほほほほほほ!! ホントだからっはははははははははははははははははははは!!」 「本気で心配してるんなら笑う事ぐらい我慢できるでしょうに?」 「無理ぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひ、あんたのくすぐり……我慢……出来ないっひひひひひひひひひひひひひひひひ、ぁはははははははははははははははははははははは!!」 「我慢出来なくても頑張って我慢するのが母親ってものでしょ? あんたの娘を想う気持ちはそんなものなの? この程度のくすぐりにも負けてしまうものなの?」 「我慢できないものはっははははははははははは、出来ないっひひひひひひひひひひひひひ!! こんな拘束されてっへへへへへへへへへへへへへへへへへ我慢出来る筈がないぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!」 「情けないわねぇ……。そんなんじゃ娘ちゃん達に愛想尽かされちゃうわよ?」 「っっひ!? ひゃへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ、そんにゃ事……言わないれっへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」 「娘が心配って言ってるけど、自分は全然我慢する努力が出来ていない。口だけのお母様なんだって軽蔑されちゃうわよぉ?」 「いひゃ~~~~っはははははははははははははははははははははははははは、やめてってばぁぁっはははははははははははははははははははははははははは!!」 「それが嫌なら……根性見せて我慢して見せないさよ。ほらぁ! 笑わずに耐えて見せないさい? ほらほらぁ! コチョコチョコチョコチョコチョ~~♪」 「ィっッっぎゃ~~~~~~~~~~~っはははははははははははははははははははははははははははははは、あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、無理だってばぁぁっっははははははははははははははははははははははは!! もう許じでっへへへへへへへへへへへへへへへ!!」  梢のくすぐりは一層激しさを増す。指先をランダムに動かしてコチョコチョ刺激したり、爪を立てて上から下にツツツ~っと撫で降ろしたり、カカトの硬い肌をジョリジョリと強く掻き毟ったり、土踏まずの肌をモジョモジョと全ての指でくすぐってみたり……  ありとあらゆる技を駆使して稲穂の笑いを搾り取っていく。その搾り取り方は一切の容赦がなく、稲穂が疲弊しきっていてもなお続けられた。 「っあははははははははははははははははははははははは、ゲホッ、ゲホ! くるひっっひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、やめてぇへへへへへへへへへへへへへへへへへ、ゲホッゴホ!! ぷぁっはははははははははは、息が続かないぃぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひ、ぁははははははははははははははははははははははは!!」 「だひゃははははははははははははははははは、ゲホゲホゲホ、いぎゃははははははははははははははははははははははははは、死にゅっふふふふふふふふふ、ゴホ、ゲホ!! 死んじゃうぅぅぅふふふふふふふ!! お母様ぁぁあはははははははははははははははははははは、助しゅけてぇへへへへへへへへへへへへへへへ!! いやぁ~~~ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」  機械による的確なくすぐり責めにより笑う事が止められず、美月と時雨は急激に体力を消耗しまともな呼吸が出来なくなっている。  このままでは本当に命に関わる事態になりかねないという状況であるのは火を見るより明らかではあるが、稲穂には彼女達を助けてあげる事が出来ない。  笑いたくないのに、笑ってしまう……笑う事を我慢したいのに、気力だけでは梢のくすぐりに抗う事が出来ない……  情けないことだが自分の力では笑う事を止めるのは不可能だと自覚できてしまう。  この足裏を襲う絶望的なくすぐったさを我慢するなど、今の自分には無理であると諦めざるを得ない。  自分の力では無理だと分かったのだから……もう……後は、どんなに悔しくても梢にこのような妥協案を提示する事しか出来ない。  これを言って……その後にどんな目に遭わされるか分かり切っているけれど……しかし、今の自分が持つ選択肢の中ではこれを選ぶ以外に娘達を救う事など出来ない。  だから、稲穂は必死に懇願する……  懇願という名の妥協案を提示する…… 「わ、わ、分がだぁぁはははははははははははははははははははは、娘達の観音はわだじが引き受けるッっふふふふふふふふふふふふふふふ!! 全部私が引き受けるがらぁはははははははははははははははははは、だがら娘達だけでも助けてあげでぇへへへへへへへへへへへへへへへ!!」  自分が笑うと観音が動いてしまう……と言う事なら、その観音で自分の事を責めさせなさい。代わりに娘達を助けて……っという意図の妥協案を示した稲穂。それを聞いて梢のくすぐりの手がピクリと止まる。しかし、すぐに目を呆れを含んだジト目に変えくすぐりを再開させてしまう。 「まぁ~~だ、娘達の前で良い格好しようっていうの? 懲りないわねぇ?」 「ち、違っふふふふふふふふふふふ!! この罰は元々私が被らなくちゃいけない罰だったんだからぁはははははははははははははははははは、私が責められるのが当然の流れの筈ッふふふふふふふふふふふふふふ!!」 「そうは言っても……あんたが娘達に“忍びの厳しさを教えて貰いたい”ってお願いして来たんじゃない。罰を与えて厳しい現実を突きつけるのは当然の流れでしょうに?」 「はひひひひひひひひひひひひひ、ぁははははははははははははははは!! でも、娘達はまだぁははははははははははははは、ちゃんとした忍びじゃないぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! 厳しさは私が教えてあげなきゃいけないって思ってるぅぅふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ!!」 「…………まぁ、彼女達が半人前だってのは今回証明された訳だけど……。でも当初の予定ではあの子達がくのいちを諦めるよう仕向ける為にワザとハードな模擬任務に来させたんでしょ? だったら、彼女達が嫌になる程のお仕置きを与えた方が手っ取り早いじゃない」 「それでもっっほほほほほほほほほ、罰だけを押し付けて諦めさせるっていうのは間違ってるぅぅふふふふふふふふふふふふふふふふふふ、ちゃんと任務をさせてみてから判断させたいって思ってたからぁはははははははははははははははははは!!」 「あぁ……成程? あんたは、この模擬任務を終えた後に現実の厳しさを教え込む予定でいたと? 本当の任務はこんな生易しいものじゃないぞって教えるつもりでいたんだ?」 「そうっふふふふふふふふふふふふふ!! だからっははははははははははははは、賭けに負けた罰は私が受けるのが正しいっっひひひひひひひひひひひ、ぁははははははははははははは!!」 「まぁ……あんたがそれでいいなら、別に良いけど……。でもほんとに良いの? あのくすぐり観音はあんたが笑えば容赦なくあんたの弱い所……くすぐり尽すわよ?」 「っっ!? くふふふふふふふふふ、うぐふふふふふふふふふふふふふふ!!」 「足裏のくすぐり如きにゲラゲラ笑っちゃってるヨワヨワなあんたが……あの正確無比なくすぐりを施して来る観音達を相手にできると思う?」 「ハヒハヒ、はひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!! それでも……やる! やるから娘達を……っくふふふふふふふふふふふふふ!!」 「今より情けない姿を娘ちゃん達に見られる事になるわよ? それでも良いのね?」 「良い! 良いからっはははははははははは、早く……」 「分かった……。そこまで言うんならあんたの希望を叶えてあげようじゃない♪」  稲穂の出した妥協案に「仕方ないわね」と息を吐いて要求を呑んであげた梢だったが、その口元はまた新しい楽しみが出来たと言わんばかりに期待の笑みを携えている。そしてすぐさま観音達に指示を出し、くすぐりをやめさせ……精根尽き果てぐったりとした二人を、用意した椅子に座らせて念のためにと縄でその椅子に縛り付ける。  その間にくすぐり観音達を稲穂の足元と背後に向かわせ、くすぐる準備を整え待機させる。  足裏には中腰になり片膝立ちになった観音像の8本の腕……80本の指が構えられ、腋・脇の下・脇腹にもそれぞれ2本ずつの腕が背後から回されいつでもそれらの部位を同時に攻め立てらてるようにと構えを取っている。  稲穂は処刑準備を整えていくその2体のくすぐり観音を不安気に見つめつつ、目の前に座らされた娘達を見て安堵の息を零す。  とにかく彼女達をくすぐりの魔の手から離す事が出来てよかった……と心の底から安堵の気持ちが湧き上がってくる。  しかし、その安堵はすぐに自身に送り込まれる壮絶な刺激に塗りつぶされてしまう事となる。  地獄のように苦しい……酸欠の辛さに後悔させられる事となる。  

Comments

元の話を知っていればこそ稲穂の考えだったり梢の攻め方だったりの裏が見れて楽しいですよね。 自分も改めて2人の関係を詰め直して再編成するのが楽しかったです♪

ハルカナ

攻めと受け手が逆転してるが故の言葉攻めがとてもいいですね。次回も楽しみにしています!

ななや


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