こちょクエ!? ⑫『ドМにとって“生殺し”ってご褒美ですか? それとも天罰ですか?』
Added 2025-09-08 11:30:06 +0000 UTC12:『ドМにとって“生殺し”ってご褒美ですか? それとも天罰ですか?』 「中々……衰弱死して下さらないわねぇ……」 「そりゃあそうさ、ヨワコ様はレベルが上がったお陰で体力“だけ”は大幅にアップしているんだから……くすぐりだけで死に追い込むには時間も労力もかかり過ぎちゃうよ♥」 「むぅ~~~! それでは、面白くありませんわ!」 「ハハハ、そうは言っても見てごらんよ……限界まで追い詰められたヨワコ様の悲惨な姿を……」 「……まぁ、コレはコレで……興奮を禁じ得ないのは間違いないですが……」 「窒息寸前で酸素供給した回数27回……くすぐりでイった回数8回……失禁した回数2回……白目をむいて気絶した回数7回(すぐに覚醒させた回数も7回)。これだけ責め抜かれて正気を保っているんだから、ヨワコ様も大したものだよ♥」 「そうですわね。ゲームならではと言ってしまえば元も子もないですが……でも、これだけ頑丈な玩具を調教したのは初めてです♥ 貴重な経験をさせて貰えましたわ♥」 「そうかい? それは良かった。んで? これから……ゲームが始まるまでどうするんだい? まだ多少は時間がありそうだけど……」 「ウ・フ・フ♥ そんなの決まっているじゃありませんかぁ♪ 時間がある限り……可愛がって差し上げますわ♥」 「ハハ……キュートアグレッション(可愛い物を見ると攻撃的な衝動に出てしまう性癖)も大概にしときなよ? 君の可愛がるは、ヨワコ様にとっての地獄そのものなんだからさ……」 「地獄? またまたぁ♥ ピリカ様ったらぁ……面白いご冗談を。私が可愛がると言った時は本当に可愛がりますのよ?」 「その可愛がり方が……いや、まぁ良いや……。それじゃあ僕は、ゲームが起動されるまで所定の位置に戻っておくことにするよ。くれぐれもヤり過ぎないでくれよ?」 「はぁ~~~い♥ 行ってらっしゃいまし……♪」 私は……ピリカとルカ様の会話を耳鳴りの止まない耳で聞きつつ、焦点の合わない目でその様子を眺め……浅い呼吸を繰り返し朦朧とした意識をどうにか繋げていた。 「ハァハァハァ……ゲホゲホゲホ! ハヒ、ハァ……ハァ……ハァハァ……」 私が“お仕置き”から解放されたのは現実時間で恐らく2時間以上も経った後の事だっただろう。目はグルグルと周り、脳は快感に焼き尽くされ、手足の先はくすぐられてもいないにのビクビクと勝手に痙攣を繰り返している。 正直……気持ち良かった。 苦しいと思う比率の方があまりにも高かった分、時折差し込まれる“僅かな快感”が際立って感じられ……私の脳はその快感を味わいたいが為に苦痛を容認してしまっていた。 最初は、たまに差し込まれる肺への酸素供給に強烈な快感を植え付けられていたけど……それはやがて“くすぐりによる強制笑わせ”の方にも波及し、最後の方ではくすぐられて快感を覚える身体に書き変えられてしまっていた。 くすぐられ……無理やり笑わされ……苦しめられる、という一連の流れが無性にいやらしい行為に思えてしまって……私の眠っていた“被虐を快感に変えるシステム”を稼働させてしまった。 これによって…… くすぐったい→笑う→苦しい→辛い→怖い……っという、当たり前の心情サイクルは塗り替えられ…… くすぐったい→笑う→苦しい→辛い→でも、気持ち良い♥ などという、いかがわしい不穏分子がサイクルの一部に混じるようになった。 くすぐられて気持ち良いとか、くすぐられる事を期待する……っと思う事は確かにこれまで何度かあったけど……ルカ様の責めはそれを恒久化するに余りある改造を私の脳に施したのだ。 その証拠に……くすぐりが終わった今でも、既にルカ様のくすぐった刺激を思い出してワキの肌がウズウズと切ない疼きを起こしてしまっている。 ピリカにくすぐられ……嬲られた足裏が……刺激を求めてピクピクと小刻みな震えを繰り返し、終わった事への寂しさを訴えかけてきているのだ。 その事象を取ってみても……私の身体は変態的な身体に調教されたのだと自覚できる。 私の歪んでいた性癖はさらに歪みを増し……身体はくすぐりという刺激を尚更エッチな刺激だと認識したし、私の脳も……その刺激をまた受けたいと渇望するようになってしまった。 あんなに苦しんだのに…… あんなに……はしたない姿をルカ様に見られたのに…… あんなに……情けない顔を……情けない振る舞いを……見せてしまったのに…… もう嫌だとか……もう逃げたいとか……今すぐ解放されたい……って、何度も願った筈なのに…… 私は、どうして……ルカ様にイジメられたあの光景を思い出してエッチな感情を湧き上がらせてしまっているのか? またヤられたいと……思ってしまっているのか? 理解出来ない。考えても理解出来ない。っというか……思考をまとめる前にエッチな感情が溢れてきて……うまく思考がまとまらない。 「……沙織ちゃん? どうだった? 私のくすぐり責めは……」 ルカ様に下から見上げられその様に問いかけられ、私は胸を大きくドクンと跳ねさせてしまう。 「とっても……苦しかったでしょ?」 ルカ様の右手が……拘束されたままになっていた私の左腋にそっと触れ軽い刺激を加えて来る。 私はその刺激に「あひゃっ♥」という悲鳴にならない甘い声を上げ、撫でるその手に身を委ねてしまう。 「くすぐったくて仕方がないけど……腕を降ろせないから抵抗できなくて……くすぐられれば笑う事しかさせて貰えない。そんな無防備にされた腋を……こんな風に好き勝手にコチコチョ弄られて……無理やり笑わされて……酸欠になって苦しめられて……」 ルカ様の人差し指が私の汗まみれの腋の窪みをヨシヨシと撫でて労ってくれる。その刺激は、あのお仕置きの時のくすぐりとは比べ物にならない程に優しい刺激だが……くすぐりに敏感になっている私の腋はその刺激さえもくすぐったいと認知し、私の口から無条件に笑いを搾り出そうとする。 「あっっ……はっ……はははは……はひゃ♥ あは……はは……はは……はは……」 強すぎない刺激であるせいか、私の笑いは塊として一気に出る事はなく小出し小出しに断続的に口から出され、私の笑欲を満たしていく。 ルカ様には“力のない笑いを吐いている”という姿に見られているだろうが、この程度の刺激では私も力の限り笑うという行為に至れずむしろモヤモヤさせられる。 「でも……苦しんでる筈なのに……何度もイっちゃってたね? 顔も……酸欠で真っ青になっていたのに……表情は恍惚とした顔になってた……。それってさ? 気持ち良く感じたんだよね? 私にくすぐるられる事を……」 ソワリ……ソワリ……と、焦らすようにワキを上下にゆっくりくすぐるルカ様の手に……私は、恥ずかしいとは思いつつも喘いでしまうのを止められない。 撫でられる度に、腋が悦ぶように震え……神経に“くすぐったい”という感覚と“気持ち良い”という感覚を同時に伝えてしまう。 「こうして焦らされるのも……気持ち良くて堪らないでしょ♥ ホントは……もっと激しくくすぐられて思いっきり笑わされたいって……思っちゃてるでしょ?」 その様に本心を見抜くような問い詰められ方をされ、私は再び心臓をドキンと高鳴らせてしまう。しかし私の天邪鬼なプライドはその様に聞かれて素直に頭を縦に振ろうとはせず……恥ずかしいと感じながらも目を瞑って頭を横に振って思いとは逆の行動を取ってしまう。 「ウフフ♥ 恥ずかしがらなくて良いのよ? ここは、私と沙織ちゃんしかいない二人きり♥ 誰も沙織ちゃんの事変な目で見る人はいないわ……素直に自分の欲望を曝け出して良いのよ?」 素直じゃない私にそんな諭しの言葉を告げたルカ様は、上下に撫でるだけの刺激に留めていた指先を僅かに曲げ、今度は熊手で引っ掻くように私の腋窩を少し強く刺激し始める。 汗に濡れ摩擦抵抗の薄くなった腋の肌に、ルカ様の黒いマニキュアが塗られた爪が間隔を開けて同時に撫で下ろしてくる。その刺激はただの撫で降ろしとは比べ物にならない程のこそばゆさを生んで、私の“くすぐられたい欲”を存分に満たしてくれる。 「おほっ♥ ほひょ~~~~ほほほほほほほほほほほ、こほほほほほほほほほ、ぇへへへへへへへへへへへへ♥ ひゃだぁはははははは、くちゅぐったぃぃぃ♥」 上下に引っ掻くルカ様の手は、やがて指先をランダムに動かし始め本格的なくすぐりの刺激を私の腋に与え始める。私はその刺激に耐えられなくなり思わず腕を降ろしてしまいそうになるが、手首の枷がガチャンと鳴って私の抵抗を許可してくれない。 抵抗できない事を改めて認識させられると、ルカ様のくすぐりが余計にくすぐったく感じてしまって……私は、口を大きく開いたまま笑いを吐き出し始めてしまう。 「ほにゃははははははははははははははははははははは、やぁははははははははははははははははははははははははは、ルカしゃまぁぁはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、くしゅぐったいぃれすぅぅぅぅふふふふふふふふふふふふ!! 腋ぃぃひひひひ、くしゅぐったいぃぃぃ♥」 肺から酸素を思いっきり吐き出して笑い始めると、私の肺はすぐに酸欠になって苦しさを覚える事になる。でも、その苦しさはなぜか不快に感じられず……むしろ、痺れる程の快感を脳に伝達し私の股間からノータイムで射精を行わせてしまう。 それを見たルカ様は、顔を惚けさせてニヤリと口角を上げ…… 「ほら……またイっちゃった♥ これでも、自分が変態じゃないって言い張る?」 下腹部から広がるゾクゾクとした寒気と射精の快感……それが脳に達する頃には、次の射精の準備をしようと膣内に愛液の精製がすぐに始まってしまう。 射精して快感の余韻に浸りたいのに……私の身体はその余韻すら楽しむ事を放棄し次の射精に備えている。そのサイクルは自分でも異常だと感じているが、それを淀みなく促しているのは紛れもなくルカ様のくすぐりであると理解出来……私に言い訳のしようもない納得感を植え付ける。 私ハ……るか様ニ、クスグラレテ……快感ヲ感ジテイル…… その事実が浮き彫りになって……私は、天邪鬼に振舞っていた最後の抵抗に諦めの沙汰を下す。 「ひぃぃひひひひひひひ、わだじぃぃぃひひひ、変態になったぁぁみたいでしゅぅふふふふふふふふふ♥ ルカ様にぃぃひひひひ、くしゅぐられてぇへへへへへ、気持ち良くなりゅ変態にぃぃひひひひひひひひひひひひひひひひ♥」 自分の痴態を見られ、そして……行為に対しても疑いようのない反応を返してしまっている自分に、もはや天邪鬼に振舞う意味などない。 否定しても意味が無いのなら……受け入れるしかないじゃないか…… 私はその様に思い至り、恥も体裁もかなぐり捨ててルカ様を悦ばせるであろう言葉を吐いてしまう。 その言葉を聞いた瞬間、ルカ様の惚けた目がカっと見開き……目の奥に燃えるような炎を宿して私に舌舐めずりをして見せた。 そして、遊ばせていた左の手も持ち上げて……私の右腋へと配置させていく。 「うん♥ 素直に良く言えました♥ ご褒美に……また、コチョコチョで気持ち良くしてあげましょうね♥」 右の腋、左の腋……それぞれに手を添えて、指先に少しずつ力を込め始める。 ググっと腋肌に爪の先がめり込んで……奥に走っている敏感な神経にゾワっと強烈な寒気を伝え、緊張を強いて来る。 「ほひゃ……ひゃひゃ……あひゃひゃひゃ♥ うひひ……ひひ♥」 その指が柔肌をほぐすようにモニョモニョと揉み始めると……私の期待は最高潮まで高まって、股間をキュンキュンと疼かせてしまう。 「ほ~~~ら、段々くすぐったくなってくよぉ? ほ~ら、ほら♥ コチョ……コチョ……コチョ~~♥」 あくまで焦らすように……あくまで快感を強めるように……ルカ様のくすぐりはゆっくり丁寧に私の腋窩を揉み解して徐々にギアを上げるようにくすぐったくさせていく。 「ギャ……ハッ、ひゃ……はっひゃ! アヒャヒャヒャ♥ くしゅぐったいぃぃぃひひひ♥ ルカしゃまの腋コチョ……くしゅぐったくて……気持ち良ぃぃひひひひひひ♥」 「コチョ……コチョ……コチョ……コチョ~♥ どう? もっと強く刺激されたい? もっと大笑いするようなくすぐりを与えられたい?」 「ほひょひょひょひょひょ、っひひひひひひひひひ♥ 強く……シてくだひゃいぃぃぃ♥ もっと……笑いたいれすぅぅ♥ ルカ様の手で……私の事……もっと……笑わせて♥」 「フフフ……こんなにだらしなく涎なんて垂らしちゃってぇ♥ 可愛い顔が台無しよ?」 「はひぃぃ……恥じゅかしいれすぅぅぅ♥ でもぉ……私……ルカ様にコチョコチョされたい♥」 「もう、仕方のない子ねぇ……。そんな顔で懇願されちゃ……サービスしたくなっちゃうじゃない♥」 「あひひひひひひひひひひひひ、くひひひひひひひ♥ あひゃはははははははははははははははははははははは、うひひひひひひひひひひひひひひひ♥ あぁぁぁ、くしゅぐったいぃぃぃ♥」 汗によって滑りが良くなった腋の肌を、細くて長いルカ様の10本の指がコチョコチョと這い回る。その動きはしなやかで無駄がなく、だけど強すぎず弱過ぎずの絶妙な力加減に調整されていて……くすぐられた箇所は抗う事の出来ない笑いの欲求を次々と生み出されていく。 「ほ~ら、コチョコチョコチョ~♥ こちょこちょ~♥ コチョコチョコチョコチョコチョ~♪」 期待通りの待ち望んだ刺激が与えられ、私はすぐにそのくすぐりに見合う分の笑いを口から次々と吐き出していった。それと同時に、股間の疼きもすぐに限界近くまで高められ……割れ目の奥には今にも溢れ出してしまわんとする愛液で満たされてしまう。 くすぐったい……笑うの苦しい……気持ち良い……恥ずかしい…… 様々な感情がごちゃ混ぜにされ、私の致したい欲を存分に掻き立てていく。 股間からは小さな絶頂を迎えているかのような、小刻みな射精が何度も放出されていた。 もう少し強い刺激が腋に加えられれば……私はそれに大笑いを強いられて、気持ちの良い絶頂を迎えてしまう事だろう。 ルカ様もそれを理解しているようで、私の最大の弱点である窪みの少し下にある大笑いのツボを避けてくすぐっている。 最後に……このツボを思いっきり搔き乱して……私の事を笑わさせようとしている筈だ。指が徐々にソコに近づいて来ていて、私の期待を存分に駆り立ててやまない。 あと少し……もう少し……指がもう少しで触れちゃう!! 「フフフ♥ さぁ、沙織ちゃん? これで気持ち良くイっちゃえ!」 そう言って、ルカ様の指がいよいよその弱点へと触れようとしたその瞬間! ――キーン、コーン、カーン、コーン♪ 頭の中に聞き覚えのある間抜けな音が鳴り響いて……私は一気に惚けた意識が現実に戻されてしまう。 今まで積み重ねた致したい欲の重なりが、その間抜けなチャイム音で一気にガタガタと崩れ出す感覚に陥る。 「……っと、ざ~~んねん♪ 時間が来ちゃったみたいね?」 チャイムはルカ様にも聞こえたようで彼女はそれが聞こえた瞬間私の腋からパッと手を放し、名残惜しむように溜息をついて私の頬を撫でる仕草を行った。私はその仕草に困惑の表情を浮かべ「何で? 何でぇ??」と不満な言葉を口から放つ。 「プレイヤーさんがログインしちゃったみたいだから……残念だけど、この続きはまた今度ね♥」 っと、ルカ様が言うと身体の周りに突然光の粒が現れ、彼女の身体を包み始める。 「ちょ、ちょ、ちょ!! 嘘でしょ!? こんな良い所で終わっちゃうの!? そ、そんなの酷過ぎ――」 私がその言葉を言い終える前にルカ様の姿は光に包まれてパッとその場から消え、彼女が居るべき中央広場のバザール前へと転送されてしまった。 それを茫然とした顔で見届けた私は、今度は光が自分の方に集まってきているのを見てハッとさせられる。 「ひっ! こ、こんな生殺しの状態で冒険の続きを始めるなんて気が狂っちゃうっ! 自由が利く内にコレ処理しないと……」 せめてこの疼いた下腹部を処理し終えてから転送されたい! と強く思うが、しかし手足は拘束されたままで自分で股間を弄る事も許されない。 私がそれをもどかしいと思っている間にも光は強く発光し……私の視界を真っ白に染めていく。 「あ、あ、あぁ! ふ、ふざけんなぁぁぁ!! こんな中途半端な状態で転送なんてされてたまるかッっ!!」 と、最後に憤りを叫んでみるが……ゲームシステムは私の魂の叫びなど聞く耳持たないと言わんばかりにさっさと私の身体を異空間に放り出し……そして、視界が晴れるまでに所定の場所まで私の身体を転送完了させてしまうのだった。 ―――――― ―――― ―…… ――ラフレシアの森。 私が転送されたのは、ラフレシアの森のボス……ラフ・ラフレシアと戦う直前に用意されたセーブクリスタルの前だった。 転送が完了すると、私の裸だった格好には勝手にいつものあの服が着せられ……隣には無表情を決め込んだピリカが既に居て、後は操作主が私の身体をコントロールするだけの状態まで準備が整えられていた。 大量にかいていた汗も、失った体力も回復されていて……涙も涎も顔に垂らされていない。手足も、今まで拘束がされていたのが嘘であったかのように枷の跡などもなく……ぼんやりしていた頭は妙にスッキリしていて逆に現実感が湧かない。 『うぅ……最後のセーブポイントに戻されてる……』 私がそれに気づくと、すかさずピリカから意地の悪い念話が飛んできて私の事を茶化して来る。 『やぁ♥ 僕が去ってからどうだった? あれからたっぷり気持ち良くして貰ったんだろ? 良かったじゃないか♥』 事情を知らないであろう(いや、知っていてワザとそう言っている可能性もある……)ピリカの言動にカァ~ッと溜まっていた欲求不満が一気に高まり、私の顔に血と熱を滾らせてしまう。 『くぉらぁぁぁ!! 何てタイミングで転送させるのよっ!! こっちとら、もう少しで気持ち良くなれたっていうのに寸前で止められたのよ? これじゃあ欲求不満もいいトコだわ!! どうしてくれんのよ! 私の期待を裏切った責任……ちゃんと取りなさいよねっ!!』 私がその様に憤りをぶつけると、ピリカは困ったように眉根を寄せて手を左右に広げてみせる。 『う~~ん、転送のタイミング云々は僕がコントロール出来るような事ではないから……こればかりは仕方がないよ』 と、その様に弁解すると、今度は私の顔を覗き込むように見て顔に意地悪な笑みを浮かべ直して見せる。 『でも、欲求不満は良くないねぇ~~♥ それは君もスッキリしないだろうから……分かったよ、じゃあその事はルカ様に伝えておいてあげる♪ 次は、こんな事にならないように……徹底的に責め抜くようにしてくれって、伝えておいてあげるよ♥』 ピリカにそう言われ私は顔を青ざめさせ首を左右に勢いよく振る。 『ちょ、冗談じゃないわよ! あれ以上ヤられたらマジで死んじゃうって!!』 『でも……死ぬほど苦しい方が気持ち良くなれるんだろ?』 『うっぐっ! そ、それは……』 『だったら遠慮する事はないさ♪ 死ぬほど苦しい思いをしていっぱい果てさせて貰ったら良いよ♥』 『い、いや……でも……』 『ルカ様も君を気に入ったみたいだからね♪ これからのオフ時間はいつでも可愛がってもらえると思うよ? 良かったじゃん♥』 『ひっ!? い、いつでも!?』 私は、優しい顔のイライザが突然意地悪なルカ様の表情に変化する瞬間を思い出し、身震いを起こしてしまう。 顔の前に構える細い指……それがコチョコチョと動いて私の抵抗できない身体をまさぐる様子……それを思い出して、ゴクリと生唾を呑み込んでしまう。 『いつでも……。うぅ……いつでも……アレ……を?』 想像するとまた……股間が切なく疼き始めてしまう。 手の動きを想像してもゾクゾクするし、くすぐりの刺激を思い出せば体が震えあがってしまう程の寒気を走らせ股間をいやらしい湿度で満たしてしまう。 『はい、はい……妄想はそこまで! 昨日はラフレシアの処刑シーンを見て現実の君は果てたみたいだから、今日はサクッとボスは倒すと思うよ♪ だから君も、操作主のキミに逆らわないで冒険を進めてくれよ? 余計なデバグ処理はしたくないからね……』 想像だけでエッチな気分マックスにまで高められた私の事などお構いなしにピリカは私にそう促しを入れる。すると、その言葉通りに事を進めるかのように操作主のワタシが私の身体を操作し始める。 それから……ピリカの言葉通りに私の身体は操られるままにボスのラフ・ラフレシアを楽々と撃破し、処刑イベント見る事もなく薬草を採集してその場を後にする事となった。村へ帰る道中(というか、ボスを倒していた間もずっと)私はルカ様とのプレイを思い出し、股間をムラムラと疼かせ続けた。 そして、村へ帰って来ると……私は再び中央のバザールへと赴き、ルカ様……改め、イライザにクエストの完了を伝える事となった。 「あら勇者様、お帰りなさいまし。危険な森だったかと思いますが……お怪我などされませんでしたか?」 話しかけると、ルカ様の声で白々しい気遣いの言葉が掛けられる。 『こっちは、貴女のお陰で身体にも心に大きな傷(トラウマ)を負いましたとも!』 っと、私が皮肉を込めて心の中で返すが、現実の私の口は…… 「いえ、大した敵ではありませんでした」 と、塩だけで作ったスープのように無味無臭なあっさりした返答をし……私を困惑させた。 「流石は勇者様♥ この程度の依頼など恐るるに足らず……でしたわね♪」 イライザはシナリオ通りのセリフを感情なく紡ぎ、話を先に進めるべく次の話題に切り替える。 「ところで勇者様? その腕を見込んで改めてご相談があるのですが、よろしいでしょうか?」 「はい、どのような相談でしょう……」 「実は……わたくしには【エルサ】という“妹”が居るのですが、彼女……ハーピィの巣に素材を取りに行くと言ったきり戻らないんです」 「なんと! それは大変だ!」 「もしかしたら魔物に捕まってしまっているのではないかと……わたくし気が気じゃありませんの! 勇者様! どうか……わたくしの大事な妹を洞窟から連れ戻して頂けないでしょうか?」 私はその話を聞いて『さっきまであんなに私の事を楽しそうにイジメ抜いてた癖に、心配していたとは良く言う……』と呆れるが、私の皮を被ったAIは「勿論です、任せてください!」などという正義感の塊のような返答を返し更に私を呆れさせる。 その返答を聞いたイライザは、お姉さんらしいにこやかな笑顔で頭を下げてお礼を言うが……その視線は不自然なほどに私の股間に集まっていて、お礼を言い終えると邪悪な笑みを口元に浮かべ一瞬ルカ様の片鱗をその口に宿らせる。 私が嫌な予感を覚え自分の股間に目をやると……そこには、森からの帰り道に勢い余って溢れ出してしまった“切な汁”が内太腿を伝って垂れている様子が確認出来、私は燃え上がる様な恥ずかしさに体中がカァっと熱くなって……イライザの顔をまともに見れなくなった。 『は、恥ずかしいっっ!! 恥ずかし過ぎるっ!! これじゃあ、プレイを思い出して悶々としてた事が丸分かりじゃんっ!! バレちゃったじゃん!!』 股間から溢れた動かぬ証拠を慌てて手で拭って、何事もなかったかのように振舞おうと試みるが……思いのほか溢れた切な汁の量は多かったため片手では拭いきれず中途半端にしか拭きとれない。その様子を無言で眺めているイライザだが、言葉に出ていないだけでジト目で見る視線は私の事を心の中で蔑み罵っている様子がありありと伝わって来る。 きっと、中のルカ様は今頃私の事を罵倒しているんだろうな……と、感じつつも、私は生温くネバついた切な汁を手のひらで何度か太腿に塗り広げて苦笑いを浮かべて胡麻化し、イライザのもとを後にした。 『ねぇ、ピリカ? ハーピィの巣って……確か村の西にある洞窟の事だったよね?』 私は記憶を頼りにハーピィというモンスターの姿を思い出しつつ、ピリカに念話で確認を取った。 『そうだね。そこも大して遠くはないからすぐに辿り着けると思うよ♪』 【鳥人魔獣ハーピィ】 そのモンスターは半人、半鳥の怪物であり……体は人の女性のような姿をしているが足には鳥のような鋭い鉤爪が生え、手は翼と同化した羽根を生やし飛んで空から攻撃してくる。と、モンスター図鑑で見た事がある。 普通のモンスターであればその機動力やら鉤爪の攻撃やらが脅威になるだろうが……この、こちょクエの世界ではその認識は違う。 いや、戦闘面では違わないけれど……問題は、モンスターに捕まったその後だ。 ハーピィの羽根は空を飛ぶ為に使われるのは勿論だが、無力化させた対象をくすぐる事にも利用される。 魔力を帯びた羽根は、普通の鳥の羽根など比べ物にならない程のこそばゆさを生むと言われてる為、人型のモンスターも好んでその羽根を使うと言われている。 ゲームの中ではそれを“一撫でで失神してしまいそうになる程のこそばゆさ”と表現されていたけど……実際にどれほどの刺激を味わうのか体験した事が無いからまだ想像できていない。 「ど~せ、このクエストでも……ハーピィに嬲りものにされるんでしょうよ……」 私は、今までのワタシの所業を思い浮かべて諦め半分でその様に呟きを入れるが……私の股間はそんな私の諦めの想像からも被虐欲を感じ取って疼きを起こし始めてしまう。 『うぅ……でも、羽根に身体中を撫でられるんだよね……? くぅぅぅ! 耐えられないだろうなぁ♥ 滅茶苦茶こしょばいんだろうなぁ~~♥』 私は村の外へと歩を向かわせながらその様な妄想を繰り広げ、股間をキュンキュンとときめかせて堪え切れなくなった欲望を駄々洩れにさせてしまう。 ピリカはそんな私の惚けた顔を見て…… 『全く……変態はこれだから始末に負えないよ……』 っと、呆れながら呟くが……その言葉は私に届く事は無い。 私の頭の中はくすぐられる事への期待と不安で一杯になっていたのだから……届くわけがないのだ。