里長の愛娘 憐(れん)。
非情にやんちゃな娘で里の男の子と共に駆けずり回っていたのも懐かしいかな。
その時は突然やってきた。
鬼になったのだ。
以来彼女は一人座敷牢の中。
以来友も無く親も無く。
以来ただただ一人生きるのみ。
何不自由なく暮らすが牢からは出られない。
それから程なくして私の傍付きだと、女が来た。
憐と生涯を共にする覚悟だという。
おかしな人だと思った。
あの時以来怖くて、恐ろしくて…汚らわしく感じてみて見ぬふりをしてきた、
自身の体。唐突に生えてきた。
見た事ないほどに大きく。
なぜ余計なものが生えてきたのだ。お乳が大きくなればよかったのに。
女は言う。
今後恐らくは非常に昂り、眠れない夜が来ると。また鬼になってしまうかもしれないほどの気の高ぶりだと。
実の所あの夜、お前は変身したのだと母に言われ、自分に目もくれず牢に入れられたのだが、ならば一体全体どうして、元の姿(余計なモノが生えはしたが)に戻っているのか、記憶にないのだ。
女は言う。
今はまずこの体に慣れて頂きたいと。
それから半年。
何度目の昂る夜を迎えたかもはや忘れたが、幸い最悪の事態は免れてはいるものの、
昂りは幾度となく訪れ、乗り越えてきた。
女の手によって。
女の口によって。
ただ自分では決して致すなと釘も刺された。歯止めがきかず、かえって変身に至るやもしれぬと。
慣れてきたら様子を見ながら何れと。
昂ぶりには慣れつつも、女の介添えがむずがゆく、火が出るほど恥ずかしい。
そして最近夢を見る。
今では何でも話せる間柄だが、これは口にすると現実になるのではないかと
恐ろしく、言えていない。
それでもこのままというのも、怖い。
やっぱり今夜聞いてみようか。
最近夢に✕✕✕——