お世話になっております。若林です。
今回のご質問はこちら。
「新人漫画家が軌道に乗るためにやることを知りたいです。」
→自分が「どんなものをどのくらいできるのか」を人にわかってもらえるようにするといいんじゃないでしょうか。
身もふたもない話をするなら「売れるものを描けばいいのでは」になるんですけど、そういう話は置いておきます。
「軌道に乗るには」「可能性を高めるには」「生存率を上げるには」の話をしますね。
新人作家は、まだ世に出たばかりなので、どんなものをどのくらい描けるのかが、周りからはあんまりわかりません。下手したら、作家本人もわかってないことだってありますよね。
「どんなものを」というのは、例えば、どういうジャンルが得意で、どういうキャラを動かせて、どんな話が作れて、どんな絵が描けて、どんな価値観を持ってるのか……などです。
「どのくらいできるのか」は、どのくらいのペースで描けるのか、どのくらいのバリエーションを作れるのか、どんな媒体に対応できるのか……などです。
まずそれを、周りにわかってもらう必要があります。「周り」というのは「編集者」と「読者」です。
編集者にわかってもらえれば、「こういうのを描いて欲しい」「こういうのを描いたらいいんじゃないか」と仕事をもらうことができます。
読者にわかってもらえば、「もっとこういうのを描いてくれるんじゃないか」「もっとこういうのを読みたい」とファンになってもらえます。
わかってもらうために手っ取り早いのは、①得意なものを②たくさん③いろんなパターンで描いて見せ続けることです。
①まずは得意なものだけでいいです。「これが描ける人」になりましょう。
「何でも描ける人」って思われようとする必要はありません。どうせ「何でも」は描けませんし、そういうことしてると「いろいろ描いてるけど何を描いてもピンとこない人」と見られたりします。(何を描いても面白い天才だって言うなら話は別ですけど)
②次に、その得意なものをたくさん描きましょう。しつこいくらい描いてようやく「これが描ける人」と周りにわかってもらえるようになります。
③そして、たくさん描くなら、その得意なものの中でいろんなパターンを描きましょう。ここで幅を広げることができると期待値が広がります。
こうしていろんな人に見せ続けてると、そのうち「どんなものをどのくらい描ける人なのか」がわかってもらえるようになりますよ。
特別な才能に頼らない方法としては、これが一番真っ当なやり方かなと、僕は思います。
「あなたはどんな漫画が描ける人なんですか?」ってことです。