お世話になっております。若林です。
今回の質問はこちら。
「売れる作品を作るためにどのようなリサーチをして作品の方向性を決めてますか?」
この質問を頂いてから改めて考えてみたんですけど、実は僕、「リサーチ」(市場調査)ってあんまりしてないかもしれません。
まず、僕の作品ができるまでの流れを説明しますと……
①何を描いたら面白いかと考える作業
②それをどう描いたら面白くなるか考える作業
③それを誰に向けて描いたらウケるか考える作業
④これらを見返して作品の方向性を決める作業
⑤失敗した時の受け身の取り方を考える作業
⑥発信の仕方を考える作業
⑦実際に形にしていく作業
……ざっくりこんな感じでしょうか
この中で、リサーチらしいことをしてるタイミングは、①③⑥なのかなと。
何を描いたら面白いかを考える時に、世の中で流行ってるものを眺めて「自分だったらどう描くかなー」とか考えてるうちに、自分の描きたいものとか、見たいものに気付いたりすることがあります。
また、思いついた企画を考えていく上で、その作品は誰が買ってくれそうな漫画なのか、誰に読んで欲しい漫画なのかを、ネットを眺めながら考えてることもあります。
そして漫画を世の中に発信していく上で、どういう方法で発信したらターゲット層に届きやすいかを、いろんな情報を参考に考えたりもします。
ただ、これらのタイミングで実際どのくらいリサーチをしてるかというと、実は意識してやってることってほとんど無いんですよね。
「リサーチするぞ!!」って言ってリサーチすることはほとんどありませんし、そもそもどうしたらリサーチができるのかもよくわかってないです。
なので、その都度リサーチをしてるのではなく、普段自然と入ってくる情報を思い出しながら「なんとなくこうかなー」って考えてる気がします。
こうして振り返ると、よくそんなんで描いてたなって感じですが、リサーチしようにもやり方が思い付かないのでしょうがないです。
むしろ、他人より自分を観察して、「自分はどこにでもいるような普通の人間である。」「自分がこうなのだから、きっと他にも同じような人がいるだろう。」と考えて、それを作品作りの根拠にしていくことがほとんどです。
なので、「女性向け」にと考えてる場合でも、それは「自分の中の女性性」に向けて考えてたりするんですよね。「自分が女子だったらこうだなー」みたいな。
だから僕にとってのリサーチは、ほとんど自分自身と向き合う作業だったりしますね。
あとは身近な人間の中で、想定する読者に一番近い人に意見を聞いたりします。ほとんど妻になっちゃいますけど。
あと、自分が描こうとしているものの類似ジャンルの作品を教えてくれる編集さんがたまにいらっしゃるんですけど、そういうのを見てしまって影響されるのが嫌なので、ほとんど見ないんですよね。見るとしたら①の段階までで、それ以降はなるべく見ないようにしています。
漫画家が、自分でできるリサーチの方法、僕も知りたいです。
ほぼろっく
2021-06-01 03:54:19 +0000 UTC