お世話になっております。若林です。
こないだ他の作家さんとお話ししてたら「編集から余計な設定を入れさせられる」という話題が出ました。
単純な探偵ものをやりたいのに、主人公にファンタジー設定を入れようとか。
単純なラブコメをやりたいのに、主人公には暗い過去があることにしようとか。
単純なバトルものをやりたいのに、エロ要素を入れようとか。
「単純にできるものを複雑にしたがる」というのは、編集も作家もよくやりがちだと思います。
特に編集側からそういう提案が頻出してると、作家側は不信感を抱くようになります。
下手すると「あの編集は無能」という結論に至ることもありますね。
ただこうなってしまうそもそもの原因は、双方のコミュニケーション不足だと思われます。
まず編集側が物語に設定の追加を求めるのには、何かしら理由があります。
今のままだと企画として弱いから、探偵を吸血鬼にしよう。
キャラの動機に説得力が無いから、主人公は昔ヒロインに命を助けられたことにしよう。
媒体読者にウケるように、バトルしてると服が脱げるようにしよう。
……みたいな理由で提案してることがあります。
じゃあ編集の言うことが正しくて、その通りやればいいかというと、そういうわけでもありません。
結局作家が納得してないものを描いても、漫画は面白くなりませんし。
大事なのは「なぜそんな提案をされるのか」その理由を理解することです。
企画として弱いと思われてるなら、余計な要素を入れるのではなく、大事な要素を目立たせよう。
キャラの動機に説得力が無いなら、そこが伝わるように情報を整理しよう。
媒体読者の好みを掴めてないなら、もっとリサーチしよう。
相手の提案そのものではなく、提案理由に着目すると、お互い目指すべき方向が見えてくると思います。
このコミュニケーション不足は、大体の場合、編集と作家双方に問題がある気がします。
打ち合わせでは、相手の発言の意味や理由をちゃんと理解する必要があります。
ただ新人のうちは、相手の発言の意味を、理解できてないことに気付いてなかったりします。
まず相手の言葉の一つ一つ、わからない時は確認しながら、お互いの向いてる方向を調整しましょう。
※追伸
「編集の言う通りに描いたのに会議で落ちた」「売れなかった」という話もよく聞きます。
この問題、おそらく改善案を出された時に「どうしたら問題を解決できるか」ではなく「どうしたら提案を活かせるか」に着目してしまった結果なんじゃないかなーって思います。
そうなると、作家側は「編集の言った通りにしたのだから文句あるまい」って思いますし、編集側も「言った通り修正されたのだから良くなったに違いない」っていう思考になるでしょう。
お互いに問題の本質を見失ってる状態というのは、不幸です。
ただこれも、日頃のコミュニケーション不足から来てると思います。
怖くてわからないことを質問できないとか。
すぐに否定されるから提案できないとか。
お互いに気を付けて、考えてることを共有できる関係を作りたいですね。
Qさん!
2020-02-18 08:52:33 +0000 UTCzaehar
2020-02-17 02:35:22 +0000 UTC