お世話になっております。若林です。
26・27日に静岡県富士市で「富士山紙フェア2019」が開催されます。
そこのマンガ小説教室という講座で講義をすることになりまして、どんな話をするか考えています。
「WEBを使った漫画家への道」というテーマで話すことは決まってるんです。
要は「今はWEBで漫画を発表して人気が集まるとプロになれるんですよ」という話ですね。
だからって、漫画の投稿ができるWEBサービスやそこからプロになった人の紹介をしてもつまらないかなと。
「Twitterで漫画描いてバズれば出版社が声かけてくれるよ」でいいですし。
わざわざ説明しなくてもみんな知ってるでしょうし。
なので何か、僕の視点から話せることは無いかなと。
僕的に重要なのは、「プロになってから人気を集める」世の中から「人気を集めたらプロになれる」世の中になったことなんですね。
しかもプロになることって、元々人気を集めるための過程だったものじゃないですか。
なのでそこを目指すんじゃなくて、プロになった後の話をしたいなと。
僕がプロになってからもWEBで個人活動をしてるのは、「生存率が上がるから」なんですね。
真面目な話、競合になると僕は勝てないんですよ。
雑誌のアンケートとか、マンガ賞とか、他人と比べられる勝負になると、まあ勝てないんです。
勝てないと作品も終わっちゃうので、あまり失敗もできないですし。
失敗ができないと、余裕が無くなって、考え方も保守的になります。
作品も厳選されたものしか試せないので、試せる回数が少ないと、それだけで生存率が下がります。
でもWEBでの個人活動は、まず他人と競合することがありません。
みんなが同じようなラブコメ漫画を描いてても、勝負じゃないので何も終わったりしませんし。
失敗したらすぐ次の作品を描いたり、改変して出し直すこともできます。
下手な鉄砲でも数撃てば当たりますし、当たればまた出版社から声がかかります。
いろいろ失敗を経て洗練された作品なので、その後の生存率も上がります。
この「失敗し放題」なところがWEBでの個人活動の一番の良さだと思うんですよね。
もちろん競合によって洗練されてく面もありますけど、常に競合してる必要も無いじゃないですか。
落ち着いて作品を作れる場を持っとくのも大事だと思うんですよね。
マンガ教室に来るような新人の人こそ、WEBの 「失敗し放題」な部分を活用して欲しいです。
ただ失敗は怖いですしね。新人ほどその傾向も強いでしょう。
なので「失敗とどう向き合うか」みたいな話も今度したいと思います。
メンタル激よわなのに、「失敗とどう向き合うか」なんて話せるんだろうか……。