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ブラシと絵柄の話【マシュマロ返信①】

6月に募集した質問へのお返事第一弾です。送ってくださった方、ありがとうございました。今回は「そのガビガビの四角いブラシ何ですか」「今の絵柄にどうやって行き着いたんですか」への返答です。

▼ブラシについて

●純さんの作品のモコモコとした質感がとてもすきなのですが、どのようなペンをお使いなのか気になります

● ブラシはどのようなものを使われているのでしょうか?

●どういった経緯でいつも使われているブラシにたどり着きましたか?

● ブラシの設定を知りたいです、どうすればドット絵から進化したようなイラストが描けるのか、その秘密を教えていただきたいです。

● どんなソフトで絵を描いていらっしゃいますか?ペンのざらざらした感じが味があって好きなのでいつも気になっていました!


……………………………………

ソフトはProcreateで、メインのブラシは自分でカスタムした四角いブラシです。2019年半ばにiPad Proを導入してから使用しています。元々Photoshopで愛用していた「マイルドな四角いブラシ」の再現をProcreateで試みたのですが、思うようにカスタマイズできず「四角すぎるブラシ」しか作れませんでした。

↑Photoshop


↓Procreate


筆圧が感知されない状態にも陥りました。筆圧感知に関しては、Photoshop時代からよく効かなくなっていて慣れてたので(慣れるな)、まあいいか〜の気持ちで使い始めて今に至ります。多分ブラシ自体よりも筆圧がコントロールしづらいことの方が、絵作りに影響していると思います。


ザラっとした質感のは、10年以上前にPhotoshopで作ったテクスチャがうまく反映されてそうなっている…んだと思います。自分も知りたい。まとめると「偶然の産物を惰性で使っていたら馴染んでしまった」ということになるのかな。


ドット絵と間違われたりドット絵風と言われることが時々ありますが、そのような意図は特に無いです。端から端まできっちり管理されているというのが個人的にドット絵から受ける印象です。対して私の絵は、意識が行き届いてない箇所が画面上に点在しており、全然違うものに見えます。


↑載せる必要ないけどHP用に昔描いたドット絵


自然と今のタッチに落ち着きましたが、もう少し言語化すると「インプットとアウトプットの解像度を近づけたい」という欲求がここ数年ありました(今も)。


丸いブラシや筆みたいなブラシは、楽しいけれど滑らかすぎて、自分に入っている情報量の割に、出ていくときの情報量が多いと感じるのです。ガビガビのブラシは脳内の不明瞭さ、記憶の曖昧さ、あと筆圧の弱さとも親和性が高く、重宝しています。


▼絵柄について

● どのようにしてその絵柄・描き方に至ったのかよければ聞きたいです!

● junさんの柔らかい雰囲気の絵が大好きなのですが、今の表現に定まるきっかけとなった物事または影響を受けた作品等ありますか?

●2008年くらいからずっと拝見しているのですが、画風の変遷があり、どういう心境でこういう風に変化されていくのだろうと思いました。

最初の頃の滑らかな感じも、途中のゴリゴリの油絵っぽい作品も、今のデジタルとアナログぽさが不思議に混じった質感もどれも素敵です。

また、どれもデジタルのみで描かれているのでしょうか?


……………………………………

どれもデジタルです。近年の描き方は、愛犬の死を経験した2015年以降の数年間で育ちました。この頃は他人の絵をあまり見ていなかった(興味が薄れていた)時期で、創作物からの影響は特に思い当たるものが無いのです。


犬の話は今回ほどほどにしますが、愛犬の生と死はその後の絵を変えたと思います。以前より空想することが減り、意識が外側へ引っ張られて、今この世で息づくものたちに強く惹かれるようになりました。



翌年から小さな絵が増えました。小さな絵のほとんどは自分を楽にしてあげるために描いていました。(空想することが減ったと書きながらなぜか空想っぽい絵を持ってくる)


今よりも短時間で気軽に、ラクガキの感覚が強かったです。構図とか色とか、こんな風に見せようとか、深く考えていませんでした。今はもう少し思考を巡らせたいと思いつつ、このときの大らかさも大事にしたいです。


2015年ですらもう昔の絵と呼べてしまうし、それ以前の更に大昔の絵は何を思って描いていたのか、他人事のようです。


ただ過程はいつも楽しんでいました。ソフトなどの使い方を覚えるのに人一倍時間がかかるため、何年経っても新しい発見がありました。初期の頃はとにかく足し算が面白かったですね。そういう絵はもう描ける気がしないので、描いておいて良かったです。


※絵はHPで制作年ごとにご覧になれます。

(frame embed)





今思い出しました。2013年前後(↑このあたり)は商業的でない絵が好きでした。それは現在にも繋がりますが、当時は若干捻くれが入ってたように思います。多忙で少し気が滅入ってました。仕事の絵をザラザラさせすぎて「あんまりザラザラさせないでください」というリテイク指示がありました。


また、取り憑かれたように2年近くゲームをやり込み、感性が鈍る期間が訪れました。ゲーム用のアカウントに篭って時間を費やしました。


そしてその期間の終わりごろから急に巧拙への関心が湧いて、世の絵描きさんの絵がみんな凄まじく上手く見えていました。比べて落ち込むとかではなく、ただただ皆さんを尊敬しました。自分も上手くなるべきだと、暫く慣れない練習をしましたが、上手い絵が描きたいんだっけ?と突然悟って終了しました。頭の中が忙しない…。


そんなこんなで、返信も突然終わります!

勢いで書いたら想定より長文になってしまいました。ありがとうございました。


まだ色々と質問やメッセージをいただいております。しばらく空くと思いますが、返信②、返信③とやっていきますので気長にお待ち下さい。




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Comments

あなたのシェアに感謝します!私はそれから非常に得ることができました。

sakuraboy

ものすごくありがたく読ませていただきました。 特にはっちゃんの存在の大きさを実感しました…


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