SakeTami
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鉄拳脱糞 リリ編

「あぁ…!お、お願いします…道を、道をあけてえぇ…!」


街を行く人々を道の端へ追いやったのは、少女の悲鳴にも近い懇願でも、身をよじり、長い金髪を振り乱しながら走る姿でもなく、彼女のお尻から放たれる強烈な悪臭だった…。


トイレに行くチャンスを優雅な女性を演じる為という目的で何度も見失い、油断により引き起こしてしまった公道を歩行している際に突如発生してしまった急激な便意…。

肛門を突き破らんとする軟便と絶体絶命な現状への後悔を零れそうな涙と一緒にグッと堪え、「もう絶対に間に合わない、これ以上我慢しても辛いだけ…漏らしてしまえ…解き放ってしまえ…」と心の中で何度もこだまする悪魔の囁きに必死に抗いながらリリは絶望と呼ぶにふさわしい道を歩いていた。


「は、早く…あけな、さ、い…私を誰だと思ってるの…も、漏れちゃう…漏れちゃうでしょおぉ!!」

(なんで…なんで私が…この私が…こんな目に…遭わなきゃいけないのよおぉ…!)


プリュッ!ブリリッ!ビチッ、ビチチッ…ムリリリリリイィ…ブリ!ブリブリブリリイィ!!


「え、この女…クソ漏らしてる?」


「お、おい…早く離れろ!臭い!マジでクセェ!」


これまでの人生で最大級とも感じれる程の強烈な尿意と便意。鉄拳トーナメントの参加者としてもいよいよ古参選手の領域に入ったリリの前に現れた新たなるライバル…南米から来た健康的な肢体を持つ女性、アズセナ。自分のルーツであるコーヒーを強く勧める彼女を前に、リリもまた紅茶の魅力を語り続け、その味を確かめていた…喉を潤すのに必要な量を大きく超える、自分の趣味の方が上等であると誇示するためだけに飲んでしまった大量の紅茶…彼女に訪れてしまったのは当然の欲求だった。


更に、リリの為に茶葉を選定した従者もまた過ちを犯していた。いつまでも終わることのない格式の高さからくる責務により下腹部が膨らんで見えるほど溜め込んでいたお嬢様の為に、緩やかではあるが宿便を溶きほぐし出やすくするような効能を持つ種類の茶葉を織り交ぜる調整をかけていたのだ。


(嫌…試合に負けたわけでも…恐ろしい目にあったわけでもないのに…こんな…こんな普通の場所で…普通にお手洗いに間に合わずにお漏らしなんて…絶対に嫌ですわ…!)


公衆の面前での失敗…試合の際に発生した失禁、脱糞KO負け…公式な記録を数えただけでもリリはこれまで幾度となく粗相を重ねていた。駄目にしてきた洋服や下着の数はそれこそ山のようにあって数えるのは容易ではないだろう。

そして、そんな記録に残っている事案の裏で更に大量に起きてしまっている、闇に葬られたお漏らしの数々…そのほとんどの理由が、自分はトイレを我慢できずにお漏らしなんてしてしまうわけがないという、根拠のない自尊心から来るものであった。車の中で限界を迎えお漏らしをしても、試合に挑む前に緊張のあまり控室の中で大小便を垂れても…今日の運勢が最悪だっただけ。今度こそ、今度こそはしっかりとお手洗いに向かい何事もなく用を足すことが出来る…と信じているのだ。


だからこそリリは同行していた飛鳥が心配しながら何度も訪ねた「トイレに行きたいか」という問いに対してスプーン一杯ほどの軟便をパンツにチビるその瞬間まで脂汗を垂らしながら「貴女のような粗相の常習犯と違って私は何度もお手洗いに行ったりしませんわ」毅然と振る舞い続けてしまったのだ。


これから起こる悲劇の一つの大きな理由はそんなリリの判断の甘さ…しかし、もう一つの理由は彼女自身が原因ではない。


ブビュッブブブブブブチチチチイィ…!ブビビビブビビビブリリリリュリュリュリィ…!!


「ふぅーーっ!うぅ…!んんん…んぐぐぐうぅ~!!」

(あの…皆の哀れむような顔…汚れたお尻と脚で…歩く屈辱…!お願い…お金ならいくらでも…いくらでも払うから…今すぐにウンチさせてぇ…!)


施設の水道管の故障による女子トイレの一斉閉鎖…故障した区域を離れかろうじて向かったトイレにも、信じられない程の行列が並んでいた…。


「はあうぅっ!あ、あっああぁっあ…」

(も、もう…駄目…!オナラ、オナラを出さないと…う、動けないぃ…!)


恐らく、尿意や便意を催した瞬間にトイレに向かっていたとしてもこの現状であれば、無意識のうちに諦め癖が定着しつつあるリリのお尻では時間の問題だったであろう…。


(少しだけ、ほんの少しだけ…これ以上、粗相をしないように…オナラだけ出て…!お願い、あともう少しだけ頑張って…私のお尻ぃ…!)


ムリリリリリリリ!!ブッブブブブブッブブブリブリブリブリ!みちみちみちみちみちいぃ!!


「〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!??」


ブリュリュリュリュリュリュ!ブビュビュビュビュブブブブウッ!ビシャアアアアァァァ!!


「うわぁ!とうとうやっちまったぞ、あの女!」


「おい早くどけ!足に下痢便が付くだろ!」


ジョジョジョジョ…じょおおおおおおお~チョロチョロチョロチョロロロ…


結局、リリは人混みもそこそこの場所で盛大に決壊してしまった…。どこか物陰に隠れ、そこでしゃがんで思い切り野糞をする…そんな事を思い付く間もなく、特製の紅茶に促され急激な速度で生成された小便と糞は一気に下着を埋め尽くし、下ろしたての新衣装をも黄色く、そして茶色く染め上げながらドボドボと滝のように足元に打ち付けられていった。


普段から一般人には手の出ないような食事を嗜んでいるのだろう…この街の周辺に暮らし、ストリートファイトの果て、そして今回のようにトイレまで我慢できず…など、様々なシチュエーションで戦う女性達の粗相に出くわしてしまった人達の中には、リリの身体から漏れ出た小便と糞から、同じ年頃の女の子…飛鳥やシャオユウが漏らしてしまった時の排泄物よりも何か少しだけ高貴なものを感じさせる匂いを嗅ぎ取る者もいた。


「ほら…このままだと風邪ひくで…早くいこ…」


「う、ゔぅっ…あ、ありがと…うぅ…!あ、あ…ま、まだ出るぅ゙…」


ブビュブウゥッ!ブリュブリュブリュブリュブリュッブビビビビビビッ!ブリリリリブビビビビイイィィ!!


唯一の救いだったのが、凄まじい量により驚愕の表情は浮かべられたが、事情が事情のため周りもリリの大量脱糞お漏らしを嘲笑するまでには至らなかった事。そして隣にいる飛鳥が、甲斐甲斐しく自分の汚れた尻や脚を拭くことを手伝ってくれたことだろう…。




先日町中でお漏らし事件を起こしてしまってから、リリは自分のお尻の緩さを認め、恥を忍んでオムツを履くことを決めた。

財力を駆使しネット上にアップロードされたいくつかの画像や情報を消し去ったことで、リリの街中ウンコお漏らし事件が世間に知れ渡ることは無かった。

その為、強く優雅に試合で舞う彼女を応援するファンはリリが今、オムツを履きチョロチョロと小便を吸水パッドに染み込ませながら恐怖を押し殺して必死に目の前の敵に啖呵を切っているなんてつゆとも思わなかった。


次に公式に試合を行う相手との対峙…道端で会ったとて、戦うことは許されない…そのルールを信じ、リリは自身を持った態度で臨みながらも決して相手を侮るような事はしなかった。それは、これまで慢心を持って戦い無様に敗れ糞尿を噴き漏らしながら許しを請うた飛鳥や自身の経験から来るものであった。


「ほう…大した根性のねえちゃんだ…今まで鉄拳トーナメントにエントリーした女を見つけては喧嘩をふっかけてみたが…」

「結果はひでえもんだったぜ!どの女も最初は偉そうな口を叩くが、しばらく凄んでたらすぐに足元に水溜り作って泣き始めちまうんだ…それなのにテメエは全くチビる様子すらみせねえ…」


「ふん…そんな情けないお漏らし女達とはわけが違うと今更気付いたの?試合の日にその足りない頭に私の強さを叩き付けてあげますわ!」


(ち、違うのよ…私はもう、オムツを履かないとおトイレ見つからなくてやらかしちゃうのが心配で外にも出れない一番のビビリでヘタレなウンコ垂れ女なの…!これ以上漏らしたらオムツからはみ出ちゃう…戦う気が無いんだったら早く見逃してえぇ…!)


ぶりりりぃ…ムリムリムリムリ…ブリブリブリブリリィ…


それでもなお、屈強な相手に凄まれてリリはしっかりとビビリ、脚はガクガクと震え、そしていつものように少しずつ排泄物が体外へと漏れ出していった…。


オムツを履いていたおかげでビビってチビってしまったことはバレなかった。しかし事なきを得た後リリの心はしっかりと折れた…いや、むしろ小便を垂れてしまう程の恐怖に耐えきった事を讃えるかのように安堵の表情で残りの排泄物をオムツの中にぶち撒けた。


事の始終を見守っていた観客の目には、リリの勇姿は遥かに体格に優れる男にどれだけ脅されても一歩も引かずに舌戦を繰り広げる強かな女性に映っていた。全てが終わったあと、彼女の太ももを伝う数滴の茶色い雫を見て恐怖に屈せず戦い抜いたが、ほんの少しだけ排泄物をチビってしまったのだと判断した。


チビるどころかオムツに完全に漏らしきっていたリリが、来る試合の日に見事戦い切るか、それとも同じような失禁脱糞劇を改めて演じることになるかは、これからの彼女の努力次第といったところだろうか…








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