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3話<挿絵付き小説>一年後、オタクのオレ♂は爆乳(ビッチ)ギャル♀になっている

♯2 https://narikae.fanbox.cc/posts/3125981

♯3 

五月も後半に差し掛かったある朝。目が覚めて、大きく伸びをしながらなんとなく発した声は、聞き覚えの無いものだった。 

「あ゛……んん゛…?」

顔をしかめながら何度か声を出してみるが、ガラガラとかすれてうまく出せない。今度は風邪か?と思ったが、

特に熱などもなく、体の調子はむしろいい。それに声はかすれているものの、喉が痛いということもない。これには、覚えがある。

…声変わりだ。

オレは首を少し上に傾け、自分の喉をさわる。

指先には喉ぼとけの形がきちんと感じられたが、これがあったのはいつからだっただろうか。

二度目の声変わり。昔の自分の声なんてもう覚えていないけど、中学の時の声に戻るのか?それとも、また違う声に変わってしまうんだろうか。


オレは洗面台で顔を洗い、鏡をのぞきこむ。

自分の顔に自信があるわけでもないので、オレはあまり鏡を見る習慣がない。

だからもしかしたら、他にも自分で気づかないうちに変化は起きているのかもしれない。

鏡に映っているのは、見慣れたさえないオタク顔だ。

運動も得意ではないため、体はやせ型。身長は中学であまり伸びなかったためクラスで前から3番目くらいかな。

高校で伸びることを期待していたんだけど…。まだ伸びる…よな?

なんとなく裾をめくって、自分の手足をマジマジと見つめた。

体毛が薄くなってる…ような気もするな。まぁ元々濃いほうではなかったし、薄くなって困るってこともないんだけど。

いかんいかん。なんか神経質になっているのかも。まだ一か月も経ってないんだ。そんなすぐに変わるわけない。

今までと何も変わっていない。変わっていないはずだ。

声のことだって、オレが勝手に声変わりだと思っただけで、本当は喉の調子が悪いだけかもしれないし。

もう一回、冷たい水で顔を洗い流し、ついでに念入りにうがいをしておく。

声の調子は戻らなかった。


6階建て賃貸マンション3階に我が家はある。間取りは2LDKで、個室はオレと弟が占有し、両親はリビングで寝ている。

昨年までは4つ下の弟と同室だったが、高校進学を機に父親が使っていた部屋を譲ってもらったのだ。

おかげで深夜アニメを気兼ねなく見れるようになったし、ヒトリアソビも捗るぜ。

…ん?そういや入院以降、一回もしてないような…?あれ?何日してないんだっけ?

一回夢精したきりで、それから………。

うん…色々あったしな。そういうこともあるだろう。今日帰ったら久しぶりにお気に入りのエロ画像(二次元)で励むとするか。

リビングに行き、声の調子の事を母親に報告し、寝ぐせ全開で起きてきた弟と一緒にニュース番組を見ながら朝食をとる。

父親は朝早く仕事に出かけるため、この時間は大抵いつもこんな感じだ。いつもと何も変わりはしない。

自室に戻り、パジャマを脱ぎすて、なるべく、自分の身体に目を向けないようにそそくさと着替えていつも通り登校した。

学校では声のことはすぐバレたが、単にかすれてるだけなので特に気にされなかった。オレは一体何を気にしていたんだろうか。

ホッとしたのもつかの間、問題はその後に起きたんだ。


(まずい、まずいぞ、これは……)

2限目、体育の授業中。マラソンとかいう苦行とは関係なく、オレの背中は冷や汗でびっしょりと濡れていただろう。

グラウンドを走っていると、胸に違和感を感じた。妙に擦れて痛いのだ。

はじめはわずかな違和感だったが、だんだんとはっきりと痛みを感じるようになり、

次第にガマンできる限界を超えつつあった。

さすがにおかしいと思い襟を引っ張って覗き込むと、Tシャツの上からでもわかるくらい、くっきりと乳首の形が浮かんでいる。

ただ寒さで乳首がたってしまうときとは違う。

上にジャージを羽織っているためそれほど目立っていないが、

山なりに服をもちあげるその形は、明らかにおっぱいの膨らみを主張していた。




(いやいやいや、さっきまでこんなじゃなかっただろ…!)

朝までは確かに、こんな風になっていなかった。よく見ていたわけじゃないが、さすがにこんなになっていたら気づくはずだ。

体操着に着替える際にだって見えていたはずで、気づかないわけがない。いや、自分の乳首なんて、いちいち確認しないか。でも少なくとも、違和感はなかった。

オレはちらりと周囲を見回す。

体育は2クラス合同が基本で、E組とF組各クラスバラバラに自分のペースで走っていて、自然といくつかの集団に分かれていた。

オレは後ろのほうでちんたらと走っていたわけだが、一番近くにいたのはE組の集団。面識はないし、こちらに注目している様子もない。

(やばい…こすれる…てか痛ぇっ…)

走るペースを落とす。が、乳首はかなり敏感になっており、服が軽く触れているだけでズキンズキンと鋭い痛みを感じた。

まるで針を突き刺されているような猛烈な痛みで、耐えられそうにない。

(クソっ…なんでオレがこんな目に…)

だめだ、これ以上は…。体調が悪いとかで抜けるしかない。体育担当は担任の宮下先生(通称ミヤコー)であるため、融通は効くだろう。

だが、場所が悪い。担任がいるのはコースのスタート地点で、オレがいるのは丁度反対側。ショートカットして直線的に向かうにしても数十メートルはある。

オレはわずかに前傾姿勢をとり、服と胸の間にスキ間をつくって、ゆっくり慎重にコースを横切りだした。

大丈夫、ゆっくり…。何人かがオレの様子に気づき視線を送っている。が、当然というか皆遠巻きに見ている、というか走っているだけで、

近づいてくる者はいない。まぁこんな状況を知られたくもないので、その方が都合がいいけど。

はぁっ…はぁ…はぁ…。呼吸が荒くなっているのは、さっきまで走っていたせいばかりではない。

乳首の痛みだけでなく、頭がぼーっとしてきて、身体が熱くなってきた。

(これは…まずい…本当に…また……あの時みたいに……)

あぁ最初の時もこんなだったなと思いながら、コースを外れ、ほんの数メートル歩いた後、

急激に意識が遠のき、軽い衝撃とともに、オレの視界は暗転していた。


つづく

3話<挿絵付き小説>一年後、オタクのオレ♂は爆乳(ビッチ)ギャル♀になっている 3話<挿絵付き小説>一年後、オタクのオレ♂は爆乳(ビッチ)ギャル♀になっている

Comments

nice

Genelec666

あざっす!続きは2、3日お待ちください。

nukemichi

ドキドキしてきます 続きが早く見たい!

d


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