今回の本題に入る前に、前回取り上げた内容について整理しておきます。
①Xは目の肥えた人たちが片手間にやっているSNS
②イラストの閲覧数や評価数はその片手間の人たちの反応に大きく左右される
③ただイラストを描いたという状態から脱する必要がある
こちらを前提として今回も話を進めていきます。
②についての補足…
ポストの拡散の仕組みの詳細についてはXの検索機能で[X アルゴリズム]などで検索すれば有識者(商材アカウントかもしれない)がまとめてくださっていますので、そちらを見るのがオススメです。
少しでもXでの評価を伸ばすためにお絵描きの講座や動画を見たことがある方なら、一度は目にしたことがあると思います。評価が欲しければ二次創作を描くべし。
私はこの言葉を全肯定するのは少し難しいと考えています。私自身一次創作をメインに活動を行っているからというのもありますが、一番の理由は二次創作で評価を増やせる、人に見てもらえる効果というのは限定的だと感じているからです。
※補足
心から二次創作がやりたくて、ファンアート描きたくてやっているんだ!という方には今回の話は当てはまらないかと思います。作品Aが大好きで、キャラクターBを愛していて、大好きなものを自分の大好きな形で表現したいんだ!という方の愛を私は否定しません。
いわゆる自分を売り込むためだけの「愛のない二次創作」についての話と捉えてもらえると幸いです。
確かに、二次創作の効果は絶大です。
まず、版権作品(Aとします)が好きな人がいます。さらに、作品Aに登場するBというキャラクターが好きな人。Bと関わりのあるC、Dというキャラクターがいて、BとC、BとDの絡みやカップリングが好きな人。それぞれです。
Bの二次創作イラストを描くだけで、作品Aを好きな人、Bというキャラクターが好きな人、そして可能性は低いですがBと関わりのあるキャラクターとのカップリングが好きな人にもリーチすることができるでしょう。
作品AやキャラクターBには固定のファンがいますから、その人たちに受け入れられるような、好かれるような作品を作れば、短期的に評価やフォロワーを大きく増やすことも可能でしょう。これを利用して今流行中の作品やミーム的人気のあるものの二次創作を次々に生み出して人気を得ている方もいます。その情報感度には目を見張るものがあります。
ただ、それは上手くいけばという話で、二次創作には二次創作なりの壁が立ちはだかることになります。
一つは解釈の一致。
Bというキャラクターにも性格や生い立ち、人間関係などの設定があります。それらを完全に無視してイラストに描くこともできるでしょうが、それだと作品Aの真のファンには受け入れてもらえない可能性が高いです。「Bちゃんはこんなことしない!」と思われたくなければ、それなりに作品Aをしっかりと知っておく必要があります。
もう一つは意外性。
二次創作、ファンアートを自ら探すような人はどんなことを思っているのでしょうか?
それは、原作では見られないキャラクターの姿や、あんなシチュエーション、こんな服装のBが見たいという願望です。作品Aの中では成し得ないものが有志の手によって形になる。それこそ二次創作の醍醐味だと捉えている人もいます。そういう人達にとっては、作品Aの公式イラストをそのまま見て参考にしたような、普通のBのイラストでは満足はできない。
このような、解釈の一致と意外性というような真っ向から反発する二つの観念のバランスを取り、上手く作品を作らなければその作品のファンから受け入れてもらうことは難しいでしょう。
ファンから受け入れられる必要はない、という思想を持つ人もいるかもしれませんが、知らない作品の知らないキャラクターのイラストを、外見が好みである、もしくは絵が好きだから評価する、という人がどれだけ存在するのでしょうか?もちろんゼロではありません。ただ、そういった人は作品のファンよりキャラクターに対する思い入れが浅い。あなたの作品を尊重してくれるとも限りません。
また、例え二次創作によってあなたの作品を見る人、評価する人、フォロワーが増えたとしてもそのほとんどはあなた自身の純粋なファンではありません。
作品Aのファン、キャラクターBのファン、そしてあなたの描くBのファン。Xのフォローの性質上、一度フォローした人でも飽きれば外してTLから排除することができます。これらの人たちはあなたが作品AやBのイラストを描かなくなった場合には、あなたから離れていってしまう可能性が高い。
あなた自身の作品が心から好きだ!というファンを生み出すには、二次創作だけでは心許ないのです。
以上のことから、個人的には評価を増やすために二次創作作品を作るのはオススメできません。
人を惹きつける確実な絵のうまさやセンスがある人になら作品を超えて好きになってもらえる力があるでしょうが、そこに到達するまで頑張るというのは遥かに遠い道のりです。決して不可能ではありませんが、気の遠くなる作業です。
それでは評価を増やすためには何をしたら良いのでしょうか。簡単です。一次創作をやりましょう。
次回は一次創作の魅力について、一次創作だからこそ人を惹きつけることができる理由についてお話ししたいと思います。
それではまた次回。
考えて描くについて
ファンボックスにてSakokuを支援していただきありがとうございます。
こちらの考えて描くシリーズは、進むにつれて最初の数回を全体公開、それ以降を支援者限定公開にする予定です。この二つ目の記事を公開した後、一つ目の記事も全体公開にさせていただきます。
ご理解いただけますようお願い申し上げます。
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2024-11-04 05:35:18 +0000 UTC