禁欲も19日目となり珍念の修行も完遂されようとしていた。
珍念はあれから毎夜、祥海のことを想わぬ日は無かった。元より祥海の顔立ちは良く、修行僧の中でも眩く輝きを放っていた。あれに誘惑されれば拒める僧などこの寺にはおるまい。
それを祥海自身も知ってか知らずか、あの日以来珍念の修行の為にと極力顔を合わせないように配慮している節があった。
だがそれは珍念の恋情を募らせるばかりであった。
それは珍念が寺庭を掃除している時であった。2,3人の楽し気な談笑の声が耳に入ってきた。
「今夜は儂とどうだ?」
「いや、今宵は俺であろう。おぬしは二日前に済ませたばかりであろうが」
また若い僧が俗世事にうつつを抜かしておるな、と珍念は眉を潜めて目をやった。
「はは…拙僧はお二方ご同席でも一向に構いませぬぞ」
祥海であった。
珍念の胸は狂おしく高鳴った。同時に会話の内容を理解してドロドロとした苦しい感情が渦を巻いた。
「ち、珍念殿、いい加減お手をお話し下され」
嫉妬に狂った珍念は祥海の手を掴み、ぽかんとする他の連中を残して堂へと連れ込んだ。放蕩を叱責されると覚悟していた祥海は「拙僧が未熟であるが故、怒っておられるのですね?」と珍念の顔を窺った。
「お、お前は…」珍念は絞り出すように喉を震わせた。「そんなに好きか。男が」
「は、はあ…拙僧、魚も酒も戒められてもこればかりは…はは…未熟で面目御座いませぬ…」祥海は頭を垂れた。
「不邪淫戒(※パートナー以外と性交をしてはならない)は守らねばならぬと…分かっておるな?」
「ええ、もちろん」
「ならば…」と珍念は自らの衣を脱ぎ去った。
祥海はあっけに取られてただ珍念の奇行を見守ることしか出来なかったが、褌を膨らませている熱に目を止めた時、珍念が何を言わんとしているか理解した。
「俺にしておけ」ごつごつとした武骨な手で祥海の手を引いた。
「珍念殿! 今はなりませぬ! 明日で禁欲の行も終えられましょう。何故今…」
祥海はあれほど厳格で己に厳しい珍念が何故今こんな誘いをしてくるのか理解できなかった。
珍念もまだ迷いがあるのか「くっ」と歯を食いしばった。
「分かっておる。未熟なのは俺もそうだ。だが…俺のマラは、いや、俺は…」
「しかし…」
珍念は褌からぼろんと張りつめた肉棒と玉を取り出した。その瞬間むわっと濃い、強い雄だけが放てる臭いが堂を充満させた。
「あ、あ…」男狂いの祥海は己の下履きの内でとろりと期待の雫が漏れたのを感じた。あの日珍念の雄々しきものを口吸いた時に感じた興奮が蘇ってきた。
祥海がそっと重い玉を揉みこむと、珍念は「うあああ」と唸った。
なんと大きなふぐりであることか。ここには雄として優秀過ぎる珍念の蓄えられた信心が詰まっているのが分かる。これほどの玉を俗世ではなく仏の道に捧げるとは…。女子を孕ませればその胤は強い子を残すことが出来るであろうに…。
男色で家を追われた自分の代わりにこの珍念が跡取りとなればどれほど父上は喜んだだろうか…?
絞った雑巾のように揉みこめば揉むほど透明な雫が鈴口からとろとろと漏れ出ていた。
「なんともったいない…」
「ふっほあ…!?」
亀頭の先を柔らかい口に含まれ、珍念は素っ頓狂な声を上げた。
普段なら刺激が強すぎる敏感なところ。溜まりすぎている珍念は、それだけでも種を出すには十分すぎる刺激であった。
じゅるっ…じゅるるるっ
「し、祥海…っ」
乳飲み子の様に己を先走りを吸われ珍念は恥ずかしさに顔を真っ赤にした。
射精するすんでのところで珍念の亀頭は解放された。
「ああっ」ビクンビクンと不満げに暴れる逸物を尻目に祥海は玉をさらに揉みこんだ。
「は、はは…素晴らしいです珍念殿…ほんとうに素晴らしい逸物…なれど、気をやるにはいささか早すぎるかと」
「祥海…祥海ぃっ!」
19日も溜め上げた珍念のタマは限界であった。くいくいと腰を振って珍念はその口を誘惑している。
「胤を漏らしてしまっては、修行のやり直しですぞ、本当によろしいので?」
「わ、分かっている、しかし」
珍念はもう射精することしか考えられなかった。否、愛しい祥海を己のイカ臭いで塗りつぶしたいという暗い情欲がその裏にあった。
「さすがにここではなりませぬぞ。拙僧の部屋へ参りましょう。続きはそこで…拙僧を抱いて下され」
祥海はペロリと珍念の鈴口をほじった。
「ぬほおおおおおお!!!!!!!」
強烈過ぎる刺激で腰奥の栓がはじけ飛びそうになるのを珍念は気合いで抑え込んだ。
祥海の部屋は個室であった。出家したとはいえ名門の家の出、それなりの待遇をされていた。祥海の色狂いが許されているのもこの為であった。
「祥海っ」珍念は裸になって祥海を抱き締めた。ふーふーっと鼻息荒く祥海の衣服を脱がそうとしているが、興奮しすぎているのも相まって童貞である珍念の手際は悪く、上手くいかなかった。
「珍念殿、落ち着いて下され。拙僧は逃げも隠れも致しませぬ…」
祥海も既に限界であった。手早く作務衣をはだけ、下履きを脱いだ。すべて脱ぐのを待つことも出来ず、珍念は祥海の身体にかぶりついた。
「ああっ祥海…なんと…なんと艶めかしい身体をしておるのだ…っ」
「そ、それは珍念殿の方では…」
ずいっと珍念は祥海の菊門にぬめった逸物を擦り付けた。
「おっ…」童貞のはずの珍念は鋭敏になりすぎた本能からか、祥海の穴を先端で感じ取ると、迷わずぬぷりと逸物を穴に沈めることが出来た。
「んおああああ…っ」
「珍念殿ぉっ」
想い焦がれたそこに珍念の逸物は歓喜に打ち震えた。ぶぴゅっと射精したのかと思う程に先走りを流し込み、動きを容易にさせた。
「おー…おっおぉぉぉぅっ」
逸物を包むとろける感覚に慣れるまで、童貞の珍念は動かず耐え忍んだ。
珍念はふぅーと息を吐くと「祥海、無事か?痛くはないか?」と祥海を気遣った。
「はい…珍念殿…どうかお心のままに…拙僧も、もうたまりませぬ…」
「うう…」
珍念はタマの奥がぎゅるぎゅると疼くのを感じた。雄の臭いがむわっとタマ裏から広がった。
「祥海っ祥海っ祥海っ」
珍念の理性はとうに消え失せ、獣のごとく腰を振りぐつぐつに煮立った祥海の尻穴を穿った。
祥海の穴から得られる快感を貪る珍念の逸物は大量の先走りを吐き出し、その雄穴を己のものだと誇示するように塗り付けた。
「珍念ど、の、あっ、激し、あっあっ」
「うおおおおっ! お、俺はもう…っ」
「拙僧も、もう堪えられませぬ…っああっどうかお情けを!!」
「ぐおああああああっ!」
「な、なんとすさまじい…ああ、そんなに出されたら、拙僧もぉ!」
珍念の種付けに祥海は陥落した。
「おあっあっ、あっ、ぐぅっ…」
祥海の絶頂の締め付けに珍念は射精真っただ中の敏感過ぎるマラを締めあげられ、いつまでも溜め上げた胤を注ぎ続けた。
それからというもの、祥海の姦淫は鳴りを潜め、珍念と仲睦まじく修行をしたそうな。