まに様が書いたSSもつきます。是非とも一見ください。
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~~以下はSSです~~
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作者:まに
ガロットとは、絞首用の椅子を指す名称だ。
通常の椅子と異なる点は、不気味に長い背もたれと、その上部に取り付けられた麻縄の輪である。
この縄の輪は座った者の首を納めるよう弧を描いており、座った者の首を拘束する。
そして、背もたれを貫いた裏側に存在するハンドルを回せば縄の輪は対象の首を絞り、苦しめ、究極的には命を奪うわけだ。
殺伐とした拷問器具だ。色気もない。風情もない。
――だが、そこに座る者が魅力的な一匹の雌となると話は変わる。
ガロットの殺伐がむしろ女性の柔らかさを強調するのだから不思議なものだ。
「あ、えっと……あの、渡波結花(わたなみ・ゆか)です……♡ たった今から、首を絞められて逝きまーす……♡」
――おっとりとした滑らかな声色に艶やかな髪から芳香が香って、脳の痺れる想いがした。
薄暗い屠畜部屋だった。
俺は彼女の背後に立ちながら、その倒錯的な後姿を前に己の呼気が静かに荒いでいるのを感じていた。
ガロットに座る、OL姿の女性が一人。
薄汚い木椅子とは真逆に小綺麗な制服には、背後からでも存在を確認出来る乳房の形が浮いているのが分かる。
凄まじく魅力的な身体をした美女だ。後姿だけでも分かるほどに。
眼前に置かれたビデオカメラに映る彼女は、それ以上に蠱惑的に映っていることだろう。
考えている間に、彼女の両脚がしきりに悩ましい痙攣をもよおす。
――ガロットに開脚状態で固定され、はしたなく開かれた麗しい長い脚が、ぴくり、ぴくりと。
無機質に響く、ローターの駆動音に合わせて。さながらカメラ越しに、雄の欲情を誘うように。
「ガロットで逝くのがー、あっ♡ 夢だったのであんっ♡ あっ、んっ……楽しみですー……♡」
既に首を縄の輪に拘束された状態で、彼女の後姿はどこか滑稽に痙攣を繰り返す。
渡波結花。
データによれば――また先刻実際に会話をしてみた感想としても――清楚な女性だ、本来は。
一流企業に勤める朗らかな性格の受付嬢。雄を惹き付ける美貌とスタイルを持ちながら、淫売に走るわけでもなく、かといって計算高くもなく、本能的に人に好かれる生き方で世を渡ってきたおっとりとした美女。
だが、彼女は肉畜だ。
この屠畜の日においては、彼女は他の肉畜と相違なく一匹の雌として淫らに最後を楽しもうとしている。
「では……皆さん、今までありがとうございましたー……♡」
恐らくは、常に清く麗しく、他者を魅了し続けてきた、彼女。
すれ違う同僚に癒しの微笑みを向けてきた、彼女。
窓口に訪れる客を礼儀正しく出迎えてきた、彼女。
その豊満な胸で図らずも人々の視線を集めてきた、彼女。
――あの渡波結花が、ガロットに開脚で固定された状態で、秘部に当てられたローターで感じている。
普段のおっとり優しい彼女を知っている者であるほど、値千金に感じる映像だろう。全く美女とは、屠畜される姿ですら罪づくりだと言わざるを得ない。
ともかく俺は自分の職務を遂行する為、眼下のハンドルに手をかけた。
ゆっくり、丁寧にそれを捻ると、渡波結花の首を拘束する縄の輪がほんの僅か、動き出す。
「あっ♡♡♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ……♡」
ひたり、首に密着する金属の冷たさだけで、彼女は溢れる期待感に声をあげる。ガロットという屠畜方法を選ぶ肉畜には総じてこの時間が堪らないらしい。無機質に絞られる縄の輪によって死の迫っていく感覚に恍惚を抱くのだと。
現に渡波結花は、まだ首を絞められてもいないというのに歯を食いしばって絶頂した。
「ンヒッッ♡♡ イ゛ッッッッ♡♡」
脳の血管が弾けたかのような生理的と言える声を上げ、首を逸らして仰け反ろうとしてガロットを揺らす結花。
結局勢いのままに首を傾けながら、彼女はビクンと大きく下半身を跳ねさせて盛大に潮を噴いた。
制服姿にそぐわないはしたない様子は、自然と縄の輪を絞る手を逸らせる。
「……コッッ……カッ……♡」
……縄の輪を絞り、いよいよ彼女の首を絞めるに至る。
とはいっても、完全に気道を塞ぐ手前で手を止める。ガロットを用いた屠畜では、酸素の欠乏状態による苦しみとそこからくる恍惚を対象にたっぷりと堪能させる為に長い時間をかけるのが常だ。
拘束されたOLが一匹、ガロットに座ったまま淫靡に身体を捩らせる時間が始まった。
本能的に逃げようとしているのか、はたまた快楽に悶えているのか。
拘束の範囲内で精一杯に背を仰け反らせながら、声にならない声をあげつつ、彼女は度々何度も大きな絶頂の痙攣に身を捩らせた。
達する度に腰を激しく跳ねさせながら、制服は次第に乱れ、屠畜らしい倒錯的な様相を呈していく。整った容姿と恰好の美女が酸欠の快楽に溺れて人間以下の何かに成り果て命を落とす。この上なく魅了的な過程が展開されていく。
屠畜部屋に空虚に響く、彼女の暴れる音は激しい。
ガタンッ
……ガタッガタタッ
大きな音の響く回数は、そのまま彼女の絶頂回数と言って間違いないだろう。
眼前で踊る柔らかな女体が出すその音は、なんとも滑稽に思えて、それが格段に淫靡であった。
白目を剥き、悶える、彼女。それはおよそ、30分近く続いただろうか。
しかし彼女の出す音はやがて、次第に徐々に、か細くなっていく。
小水でももよおすように痙攣はぴくっ、ぴくっと小さく断続的なものとなり、現に小水も漏らしながら、フェードアウトしていく。
……後に残ったのは、快楽に溺れる死にかけのOL。
頃合いだと感じた俺は、今一度ハンドルに手をかけ、徹底的に、それを絞った。
「~~~~~~っ………♡♡♡」
声も出さずに、彼女は脚の爪先をぴーんと張った。
引いた筈の絶頂の波が、彼女を今一度大きくびくりと跳ねさせた。それはまるで、消える間際に一瞬激しく燃える蝋燭の火のように。
開脚OLの、ビクつきながらの最後の絶頂。
しかしそれは本人が感じているであろう、身体に残った全ての快楽を発散するかのような凄まじい絶頂感とは裏腹に、もう一滴の汁さえ出ない、空打ちの代物であった。
言葉を奪われた肉畜は、喘ぎの代わりにビックビックと痙攣の波に何度か身体を揺らした。
――そうしてやがて、動かなくなり、終わった。
俺はビデオカメラを停めて、改めて正面から渡波結花であるものを見つめる。
青ざめた彼女の虚ろな表情は、しかしどこまでも幸せそうにすら思えた。
死してなお、ガロットに拘束されているOLの無力感といったらない。
己が裡に滾るものを感じながら、俺はそれを抑えて後始末にかかる。
ビデオカメラの映像データをしっかり回収したのを確認して、滞りなく全てを終える。
それが俺の仕事なのだから。
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渡波結花を絞殺して一時間と経たない内に、俺は施設内にある別の屠畜部屋へと移動した。
この施設はルルモイ第一学園飼育場の附設屠畜場だ。屠畜部屋の数に困ることはなく、当然移動も極めてすみやかであった。
だが、いくらこの大きな附設屠畜場でも、従業員一人が日に複数回屠畜を担当することは稀だ。
部屋に入る前に、俺はふと息をついて片手に持った資料に改めて目を通した。
……本日の屠畜予定は、四件。残りは後三件か。
例外的と言える多さだが、それもまぁ、仕方のないことなのだろう。
何故なら今日の屠畜は全て、ルルイチ学園の展開しているある一つの企画の関連している。通常の業務より多忙を極めるのは当然と言える。
改めて、溜息を一つ。
疲労というのも当然あるが、それは溜息の直接の原因ではない。
矢継ぎ早に魅力的な屠畜に立ち会うというのは……はっきり言って目の毒なのだ。
扉を開くと、喘ぎ声の最中、激しい交尾に耽っている男女のカップルがいた。
男の方には興味などないが、甘い声をあげている女性の方には、つい見惚れるものがあった。
ファストフード店の制服を着た美少女である。
そう、この『制服』という点が重要なのだ。俺は改めて手元の資料に視線を滑らせた。
――『キャリアウーマンの屠畜映像販売によるルルイチ附設屠畜場の宣伝』。
制服を着た働く女性達の屠畜姿を映像作品として販売することによりこの屠畜場の宣伝に繋げようというのが、本日執り行われる屠畜のテーマだ。
当然これは肉畜達に強制して行われているものではない。
丁度近々屠畜をされたがっている制服姿の美女達という企画に合った肉畜を四人も集めることはそれなりの苦労があったが、それはまた別の話だろう。
「あーっ……♡ あっ♡ いくっ♡ やばっ♡ もっと奥♡ そこっ♡ おっ♡」
彼女の名前は森瀬摩希(もりせ・まき)。去年学園を卒業したばかりの元ルルイチ生徒で、高一の頃から今着ている制服のファストフード店に勤めていたらしい。
摩希はいかにもセックスを楽しんでいると言った様子だ。純粋に快楽に耽る様子は明るく、嫌味な雰囲気など欠片もない。その整った容姿と併せて、他者の交わりでありながら清々しい気分にさえさせる。
既に彼女達は二時間ほど前に『最後の告白』を録画し終えている。
つまり、あれからもう二時間も彼女達は交わっているというわけだ。
「あーっ♡ おっ♡ ギモヂッ♡ あへっ、あーもっともっとぉっ♡♡ あーダメダメイクイクまたイグッ――♡♡」
――奥を突かれて絶頂に仰け反る摩希の、紅潮しきった太腿の艶が視線に絡みつく。
男の股間を着地させる下半身の肉感を見るだけで、彼女との交尾が如何に心地良いかなど火を見るよりも明らかだ。
制服姿で犯される彼女の身体は、どう見ても交尾に適した肉付きをしているとしか言いようがない。
男としても、勿論それは、飽きずにセックス出来るだろうというものだ。
先刻彼女から聞いた話によると、そもそも彼はファストフード店の制服というものに特別の興奮を示す性癖の持ち主なのだという。そして二年ほど前にバイトをしていた摩希に一目惚れし、口説き落としたのだとか。
好みの制服を着た美少女が、あの、男性の性欲に媚び諂うような身体付き。
最後の刻まで抱いていたいと思うのは男として当然のことだろう。
「オッ♡ ホッ♡ まだイグあーんんイグゥゥ……♡♡」
そう、最後の刻。
着衣のまま瑞々しい股間周りの柔肌を吸い付け男のピストンをむっちむっちと受け止め喘ぐ摩希をよそに、俺は腕時計で時間を確認してから動き出した。
丁度、予定の時間だ。
資料を脇に置き、部屋の壁に立てかけられた鈍く光る銀色を手に取る。
仰々しい、斬◯用の刃物。
長時間の交尾によって全身に快楽を巡らせきった肉畜の首を、最高の形で落とす為にのみ存在する刃だ。
「あっ、あっ……もう、限界っ……♡♡ 気持ち良すぎて、死ぬぅっ……♡」
既に話はつけてある。最後の確認すら必要ない。
俺はただ冷酷に彼女の首を落とすだけ。これは彼女自身の望んだ屠畜方法だ。
そもそも今回の屠畜自体、ルルイチの企画を知った摩希が自ら申し出てきたもの。
俺が来るより回り続けているカメラの前で、邪魔にならないように斬◯を遂行するのみ。
気が付けば、恍惚に蕩ける摩希の目が俺を見上げていた。
いつの間に、俺は彼女のすぐそばにまで来たのだろう。
どうにも、気が逸ってしまっているらしい。
全く、この職業は本当に、どうにもお預けを喰らっているような気分になる。
――俺は思いながら、明確に斬◯をねだる摩希の首元に躊躇なく刃を振り下ろした。
鮮烈な血しぶきが摩希の首から吹きあがった。
首から上は、もうそこにはない。それは凡そ生者では出し得ない無機物的な音を立てて傍の地面に転がった。
後に残ったモノは、とびっきり魅力的な女体を制服に収めた、首無しの摩希であった代物だけ。
――それは男と繋がったまま、異常な痙攣に激しく跳ねる。
すぐさま、男のピストンに激しい熱がこもった。
屠畜業者である以前に、同じ男として彼の気持ちは良く分かる。
こんなに性欲をそそる物体など、ない。
雄の嗜虐心を駆り立てる滑稽な生理的痙攣に震える、好き放題に使い潰せる肉人形に成り果てた元彼女。
絶頂にうねる膣を貫きながら、制服を身に纏った女体を抱きしめて犯す興奮に比べれば、先ほどまでのセックスなど児戯に感じられるに違いない。
人権を失った首無しの肉人形に向けて腰を振り、奥へと精を放つ興奮は脳髄の焼き切れる心地だろう。
現に男は痙攣する女体を組み伏せるようにして、徹底的に腰を振っては絶頂に浸っているようだ。
映像を取りに来るのは後回しにしよう。
俺は二人を残し、屠畜部屋を後にした。
あの様子では、男も――そして摩希であったものも、まだまだ満足は出来ない様子だろうから。
<つづく>
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wind
2022-03-25 03:28:15 +0000 UTC弓の子
2022-03-07 15:39:22 +0000 UTC