イメージスケッチ
過去にデザインしたドラゴンの一枚絵ということで、元の絵を参考にしつつどんな背景にするかを考えます。
右下の生き物は過去に描いたものの色変え個体ですが、一枚絵の一部に入れようかと悩んでましたが絵的に合わなかったのでボツに……。
ラフ
デザイン決まってるしグリザイユでなくても大丈夫では?と調子にのってそのまま線画もろくに描かずに描きだしました。
だがこの軽率な行為が後に地獄を見る羽目に。
明度の調整
あまりにも暗すぎたのでドラゴンも背景も明るくします。主にオーバーレイや発光レイヤーを使っています。
本当は暗い森にひっそりいるような雰囲気を出したかったのですが、どうしても見易さへの考慮と自分の画力では難しいのではと。
黒いドラゴンに黒い背景は中々厳しいですね。
ついでにこの時点で手前の背景や賑やかし要素である小動物を追加。
形を整える
全体の雰囲気が決まったのでぐちゃぐちゃなドラゴンの形を整えます。
特に難しいことはせず、過去に描いた元絵を参考に地道に。
そしてこの手の甲殻(主に首らへんのトゲトゲしいの)をあまり描いたことがない事に気がつき大苦戦をする。
空気感
どうしても全体が暗いせいで空気感を感じないので、エアブラシでうっすら尾の付近に別レイヤーに吹きかけ空気感を作ります。
ついでにテクスチャかけてみたり(今回はあまりテクスチャの意味を感じなかった)
描き込み
空気感は一旦非表示にし、ドラゴンの描き込みを続けます。
一度スマホに画像を送り確認し、まだ暗さを感じたので腕やお腹の鱗などを明るさを意識しつつ、鱗の付け根の光も少し強めます。
背景
なんだかしっくりこなかったので開き直って背景に手を出します。
こちらも暗く感じたので、オーバーレイで明度を上げました。
背景とドラゴン
ドラゴンの尻尾が無理やり曲げて画面内に入れている感がしたので、先っぽだけ見せて距離感を出しました。
背景は手前の木のようなものの葉の部分が微妙だったので削除(綺麗さよりも不気味さを出したかったのもあります)
また、空気感がやはり微妙な気がするのでエアブラシで薄っすらモヤを追加。困ったときは大体これ。手前の背景とドラゴンの間とか特に。
小動物を不思議生物っぽくしたかったので身体の一部を半透明にしました。
半透明系のものは、背景の色を拾って塗ったり、内側を消しゴムで消したりすればそれっぽくなります。
背景の半透明な木のような植物も同じです。
背景と小物
半透明にした小動物がクリオネっぽく見えてきてたので、中心部に赤いコアのようなものを追加し、オーバーレイで青系の色を乗せより目立たせました。
通常の生物にとっては毒ガスが蔓延している土地で、奇怪な存在にしたかったので美しくも怖ろしいクリオネはいいですね。
手前の木も背景の色を拾い中心に塗り、透明感を出しガラスのようにします。
仕上げ
どーしてもしっくりこないので、最終手段としてドラゴンの角や発光部分、背景の鉱物や木をオーバーレイでエアブラシを使い彩度を上げるように発光させました。
人間の大半はきれいなものが好きなので(多分)どうしようもない時は色味、奥行きを出しやすい空気感に頼るに限ります。利用できるものはなんでも利用しましょう。
なんだかメルヘンチックになりましたが、まあこれはこれで悪くない……はず。
反省点を挙げるとしたら、黒いドラゴン=黒、という、あまりにも短絡的な考えと最初にデザインが決まっているからと油断して慎重に描かずに進めてしまったことでしょうか。
デザインが決まっていないものでしたら描きながら考えるので色々と試行錯誤や盛ることも出来るのですが、これはそうもいかないので。
まあ勉強になった一枚でもありました。
神秘的で不思議な雰囲気の土地ですが、多くの生物にとって毒となるガスが出ている領域でもあります。
時としてドラゴンでも死に至るこの土地の毒に適応できている存在は数少ないので、とても静かな場所です。
青い光ってきれいなイメージもありますが、チェレンコフ光のような危険な意味でも好きですね。
この土地やドラゴン、生物の放つ青い光はチェレンコフ光ではありませんが、まあ人や一般的な生物にとっては危険なものではあります。
ちなみに最初に入れるか迷ったあの犬のような生き物は、このドラゴンの角や鱗の隙間から出す青白い光で自身から出ている植物を育てているという設定があったり。葉の色は食事も影響しますが、何の光を浴びるかで変わります。
共生関係というか、一方的にドラゴンについてきてるだけなのであまりドラゴン側のメリットは無かったり。