好意を寄せているマスターへの想いを募らせていくゼノビアは、連日のように夜空が白けるまで自慰行為に耽っていた。それ故に声を掛けられても反応が遅れてしまう程、日中の彼女の注意力は散漫になっていたらしい。
「——さん。ゼノビアさん、ボーッとしてるけど大丈夫?」
「————っッ?! まっ、マスターっ。もっ、問題ないぞ……っ」
普段の戦士の凛々しさと女王の気品が感じられるゼノビアの様子からは考えられない位に心ここに在らずとなっており、そのことを心配したマスターは彼女の傍に近寄って右手を伸ばすことでおでこに触れたのである。
「もしかして熱とか? 前にサーヴァントでも罹るシュメル熱が流行ったりもしたから」
「〜〜〜〜っっッ?!!♡♡♡♡ あっ♡ そっ、そのッ♡♡♡ あぅ……っ♡♡」
突然の肉体接触にどぎまぎしてしまうゼノビアは、羞恥と興奮から頬や耳の先まで真っ赤に染めていた。相手の体温や息遣いまで感じられる至近距離となっており、マスターのことをまともに直視することさえ出来ない彼女は、視線を横に逸らしたまま年頃の少女のように身体をモジモジさせる。
恥ずかしさと興奮も相俟ってゼノビアの体温は上がってしまうのだが、そんな体温の変化を手の平で感じたマスターは余計に熱があるのではないかと心配してしまう。
「少し熱があるかも。ゼノビアさん、本当に大丈夫?」
「だっ、大丈夫だ……っ♡♡♡ 熱など無いから心配しなくて良い♡♡ 私は至って健康だからっ♡♡♡」
「……それなら良いんだけど。何かあったらいつでも相談してね」
「わっ、分かった……♡♡ はぁ……っ♡♡♡」
何とかマスターのことを説得することが出来たゼノビアは、安堵感から胸を撫で下ろすように息を吐いたのであった。
純粋に心配してくれるマスターの優しさに触れたゼノビアの鼓動は高まり、縦に窪んだ美しいお臍の奥にある子宮はキュンキュンと疼いてしまう。磨き抜かれた珠のように滑らかでシミ一つない褐色の太ももの内側には、じんわりと滲んだ汗とは異なる秘所から溢れた淫らなメスの体液が『トロぉ……ッ♡♡』と伝っている。
「それじゃあ周回に行こうか」
「あぁ……っ♡♡ 私に任せてくれっ♡♡♡」
その後も意識し過ぎないように努めているゼノビアであったが、自然と視線はマスターの澄んだ空色の瞳や健康的な血色の唇、鍛えられた逞しい首や厚い胸板に吸い寄せられてしまう。表情や仕草一つに彼女の心臓の鼓動は高鳴り、性的な興奮によってデカパイの先端は黒いビキニ越しでも分かる程にプックリと膨らんでいた。
肝心の”周回”をしている最中もゼノビアのムラムラは溜まっていき、本日のノルマが終了したら彼女は足早に自室へと戻ったのである。そんな彼女の後ろ姿を心配そうに見詰めているマスターの存在に気付かず——
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部屋の扉が閉まったことを確認したセノビアは、倒れ込むようにベッドにダイブした。今日も朝まで自慰行為に耽るだろうと思いながら、彼女はいつものように右手でたわわに実った乳房をタップリと揉みしだき、左手のしなやか指先で既に濡れそぼっている秘所をクチュクチュと水音を立てるように弄る。
——クチュっ♡♡ ぬチュっ♡♡♡ クチュチュッ♡♡
「あっ♡♡♡ ぁ゛ッ♡ マスターっ♡♡♡ んぅ゛……っ♡♡ ぁ゛ひ——っッ♡♡♡」
優しいマスターのことを想いながら一人エッチに耽るゼノビアは、物凄い勢いで性感が高まっていき絶頂が近付いているのを感じながら両手の動きを更に激しくする。戦闘をしている最中も傍に彼が居てずっとムラムラしていたため、身体の火照りを治めるためにも彼女の心も身体もオーガズムを求めていた。
——クチュッ♡♡♡♡ ぢゅっぷぅっ♡♡ ぬちゅッ♡♡♡ ぐっちゅぅ゛っッ♡♡♡♡
「ぁッ♡♡♡ イク——っ♡♡ ますたぁ♡♡♡ いクィくいク——っッ♡♡ イ゛〜〜〜〜っっッ♡♡♡♡」
——コンコンっ
「ん゛ぅ゛————っっッ゛??!!!♡♡♡♡♡♡」
後数秒も経てば意識も飛ぶような絶頂を迎えていただろうが、寸前でそれを阻むように部屋の扉をノックする音がしたのである。絶頂に達することが出来なかったゼノビアは、声にならない声を上げながら跳ねるように飛び起きた。
ゼノビアは大量の汗を掻いて発情したメス特有の甘酸っぱい香りを漂わせ、若干衣服が乱れたままのベッドから移動して扉を開ける。
「はぁーーっ♡♡ ふぅ゛……ッ♡ だっ、誰だ……っ♡♡♡」
「俺です。周回後に直ぐ部屋に戻っちゃったから、ゼノビアのことが心配になったんだ」
「まっ、マスターっ?!!♡♡♡ その……っ♡♡ んぅっ♡ 私はこの通り元気だぞっ♡♡♡ 心配してくれてありがとぅ♡♡♡♡」
突然のマスターの来訪による驚きと自分を心配してくれた嬉しさを感じながら、数十秒前まで自慰行為をしていた事実を隠そうと必死に隠し通そうとする。だが、全身に大量の汗を掻いて首元まで真っ赤に染めているゼノビアは、体調を悪いことを誤魔化しているようにしか見えず彼は真剣な態度で詰め寄るのであった。
「本当に具合が悪かったらいつでも相談して欲しい。頼りないかも知れないけど、俺はゼノビアのマスターなんだから」
「〜〜〜〜っっッ゛!!???♡♡♡♡♡♡ えっ、えっと……っ♡♡ ぁッ♡ そのっ♡♡♡」
詰め寄られたことでどう誤魔化そうかと逡巡してしまうゼノビアであったが、マスターのことを心配させてしまう状況に良心が耐えられなかったようである。彼女は誤魔化すことを諦めたのか大きく息を吐き、自分の痴態を話すためつい先程まで自慰行為をしていた室内へと招き入れるのであった。
「はぁ……っ、全て話すから部屋の中に入ってくれっ♡♡」
「うん、分かった」
こうしてゼノビアとマスターは部屋の中へと消えていき、これを切っ掛けに主従であった二人の関係性は大きく変わっていくこととなる。
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——二人の間には沈黙が流れている。
「「……」」
自慰行為によってシーツが乱れたままのベッドの縁にゼノビアは腰掛け、それに対面するような形でマスターも差し出された椅子に座っていた。ほぼ告白と変わらない相手への好意や自分の恥ずかしい痴態を説明する勇気が出ない彼女は沈黙しており、それでも彼は急かしたりせずに優しく見守っている。
心の整理に時間は掛かってしまったが、決心がついたゼノビアは艶やかな唇を動かす。
「そっ、その……っ♡♡♡ 今から話すことで軽蔑しないでくれるか?♡♡」
「うん、絶対にそんなことしないよ」
「分かったっ♡♡ すぅ゛ーーっ♡♡♡ はぁ……ッ♡♡ わっ、私は生前に夫や子どもまでいたのにっ♡♡♡♡ 優しくて頼りになるマスターに”女”として惹かれているのだっ♡♡」
「————っッ」
突然のゼノビアからの告白にマスターは、目を見開きながら息を呑み込んだ。そして、一度堰を切ったら止まらなくなってしまうように、彼女はこれまで溜め込んできた思いの丈を全て吐き出していく。
「風紀を乱すような真似だとは分かってる……っ♡♡♡ そっ、それでもマスターへの気持ちが抑えられないのだっ♡♡ はぁ……ッ♡♡♡ 淫乱な女だと笑ってくれ♡♡ 私はマスターのことを想い何度も身体を慰めていたっ♡♡♡♡」
「ゼノビアさん……」
「マスターを見ているだけで身体が芯から火照ってしまうっ♡♡ 強引に押し倒されて抱かれる妄想で何度も致していた……っ♡♡♡♡ こっ、このような色欲に狂った女なのだ私はっ♡♡ 幻滅してくれて構わない……っ♡♡♡」
全ての罪を吐き出すように自分の想いや自慰行為をしていた事実を口にしたゼノビアは、気不味さからマスターのことを直視することが出来ずに伏し目がちに俯いていた。そのせいで彼女は彼が浮かべている表情に気付けず、これからされる行動にも咄嗟に反応することが出来なかったのである。
「ゼノビア——っ!!」
「きゃぁ……っ?!!♡♡ まっ、マスターいきなり何をっ♡♡ ぁ——っ♡♡」
寝台の縁に腰掛けていたゼノビアは迫るマスターによって押し倒され、女の子のような可愛らしい悲鳴を上げながら困惑することしか出来ない。そして、彼の一人の男としての真剣な表情を鼻先数センチメートルの近さで目にすることとなり、まともな言葉さえ発することさえ出来なくなってしまった。
「軽蔑したり幻滅なんてしないよ。ゼノビアさんが話してくれて嬉しかった」
「だっ、だが……っ♡♡ 私はマスターで自慰行為をするような淫乱女だっ♡♡♡ このようにスケベな女のことは嫌いだろう……?♡♡ ぁッ♡ んむぅ〜〜〜〜っっッ゛?!!♡♡♡♡」
言葉で幾ら伝えたとしてもゼノビアの説得は出来ないと思ったのか、マスターは強引に瑞々しい唇を奪ったのである。突然のことに彼女は目を見開いてしまい、唇が塞がったまま声にならない悲鳴を漏らす。
混乱しているゼノビアはマスターの厚い胸板に両手を置きながら、そのまま突き出せば直ぐにでもキスを拒める体勢となった。だが、両腕にそれ以上に力を込めたりすることは出来ず、誘惑に負けてしまうように両手を添えてしまう。
「ちゅぅっ♡♡ んむ……ッ♡♡♡ ふぅっ♡♡ ふぅ゛ーーっッ♡♡♡ ちゅぷぷぅ……っ♡♡」
緊張と驚きによってゼノビアの唇はキュッと閉じていたのだが、快楽に蕩けてしまうように柔らかく弛んでいく。実際には短時間であったのに彼女にとっては永遠にも感じられる口付けが終わり、ゆっくりと顔を離したマスターは行動だけで無く言葉でも改めて告白をしたのである。
「はぁ……っ、これで俺の気持ちは分かりましたか?」
「はぁ゛ーーっッ♡♡♡ はぁ……っ♡♡ なっ、何のことだッ♡♡♡♡」
「俺はスケベなゼノビアさんも大好きです。それじゃ駄目ですか?」
「〜〜〜〜っっッ゛?!!♡♡♡♡ だっ、駄目じゃない……ですっ♡♡♡」
真っ直ぐなマスターの告白に対して、消え入りそうな声でゼノビアは受け入れた。
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