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濁り丸
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【Skebリクエスト先行公開】結ばれた水着A・Aとマスターは、 イチャラブ子作りエッチに励む -1-【無料!】

 ——ザザァ……っ、ザザァ——ッ  波が穏やかな海特有の子守唄を彷彿とさせる、波打ち際に押し寄せる細波の音色が響いている。  夜空に輝く無数の星々と満月が放っている柔らかな光に照らされているビーチは、波によって常に揺れている水面に月光が反射することでキラキラと輝いており、同時に裸足でも歩ける位に綺麗である白い砂浜全体もぼんやりと照らされていた。幻想的な雰囲気すら漂っている夜の砂浜には不自然な位に人がいないのだが、一組だけカップルに見える年若い男女が歩いている。 「——あのっ、もしかして怒っていますか?」 「ううん、怒ってないよ”A・A”」  明るいオレンジ色のインナーの上に真っ白な半袖パーカーを羽織り、黒のサルエルパンツという夏らしいラフなコーデをしながら、ウエストポーチを斜め掛けする黒髪蒼眼の青年——”藤丸 立香”がどこか緊張した面持ちをしながら歩いていた。そして、随所に遇らわれたリボンや二の腕から手首までを覆う西洋風の白い振袖のようなアームカバーによって水着なのに露出が控え目に思えるのだが、実際には競泳水着のような紺色のスイムスーツの谷間や背中部分は大胆に白い素肌が曝け出されている金髪碧眼の美少女——”アルトリア・アヴァロン(A・A)”がおずおずと彼の少し後ろを歩いている。 「どっ、どこに向かっているのでしょうか?」 「えっと……っ、もう直ぐだから」 「そうですか……っ」  普段ならば絶対に見ることが出来ない不安そうな表情を浮かべて俯いているA・Aは、"数時間前"に自分が感情のままに行動して発言してしまったことを今更ながらに後悔していた。そんな彼女の心情を表しているかのように薄い雲に月は覆い隠されていき、街灯などの人工の光が周辺に無い真夜中であるのに不思議な位に明るかった周囲が徐々に暗くなってしまうのである。  彼女が後悔している数時間前の出来事とは—— ———————————————————————— 「——つっ、遂に完成しましたっ! この二つの魔術があれば、マスターとの子供が——っ♡♡」  自分は成し遂げたという達成感と完成した魔術を用いた結果の妄想により恍惚とした表情を浮かべているA・Aだったが、それも至極当然のことであり最近の不満を解決するための”手段”を手に入れられたからであった。彼女の不満とは気持ちが繋がったマスターと一度は夫婦のように愛し合ったのにも関わらず、それ以降は抱いてくれず勇気を振り絞って遠回しに誘っても応えてくれなかったからである。  そして、何よりも——   「”あの”モルガンやマーリンは毎日のように抱いて、子供まで産ませてるのが許せませんっ!!」  自身を構成しているアルトリア・キャスターの根幹にある猪突猛進な”魔猪の士族”の部分が滲み出してプリプリと怒っているA・Aが口にしている通り、自分の誘いは断っている癖に自分と因縁浅からぬ”モルガン”や真正のロクデナシである夢魔と人間のハーフである”マーリン”は毎晩のように抱いているのであった。そして、剰え孕ませて悔しくなってしまう位に可愛らしい赤ちゃん達を産んでは直ぐに孕んでいる彼女達の姿は、多産の象徴ともされているドスケベ兎や淫乱ネズミを彷彿とさせてしまう程だったのである。 『んぅっ♡♡ 我が夫に似ておっぱいが大好きですね……っ♡♡♡ 母乳の吸い方も似ている気がしますっ♡♡ ぁんっ♡♡♡♡ これでは将来が我が夫のようになってしまわないか心配ですっ♡♡♡』 『それでねっ♡♡♡ ご主人様はボクがダメって言ってももっとシたいって……っ♡♡ 無理矢理、排卵させられちゃったんだっ♡♡♡♡ それで生まれたのが君達なんだよっ♡♡』  生まれた赤ちゃんに母乳を与えながら誇らしげな態度のモルガンとまだ言葉を理解していない赤ちゃん達に惚気ておりマスターに愛して貰うことしか考えていないマーリンの二人から”マウント”を取られることになり、A・Aは全く気にしていませんからと平静を装っているつもりであったのだが、注意深く観察すれば片方の口端と瞼はピクピクと痙攣しており米神の辺りにはくっきりと青筋を浮き上がらせていた。 『ふふふっ、良いでしょう。私の方がマスターに相応しいことを見せ付けてやりますっ!』  このような経緯があったからこそ、彼女は魔術の研究を始めたのである。  原因は良く分かっていないのだがエッチすることを避けられている彼に再び愛されながら沢山子作りをして、二人の愛の結晶となる可愛らしい赤ちゃんを授かって沢山産みたいという願望を叶えるための”魔術”を編み出そうと思い付いたのだ。そして、ある意味では才能の無駄使いであったのかも知れないが現代の魔術師が見たら泡を吹いて卒倒してしまう超高等技術を駆使した結果、遂に『サーヴァントでも孕めるようになる魔術』と『孕んだら赤ちゃんが急成長して直ぐに出産することができる魔術』の二つを完成させたのである。  魔猪の士族らしく即断即決なA・Aはスキップをするような軽やかな足取りでマスターの部屋へと向かい、気持ちが逸って興奮していたのか頬を赤らめ荒い呼気をしながら、突然の来訪に驚いている彼のことを自分の身体と壁で挟む俗に言う”壁ドン”を披露したのだ。  ——ドンっ! 「A・Aっ、いきなりどうしたの?」 「はぁーーっ♡♡♡ はぁ……っ♡ わっ、私っ♡♡ あなたとの赤ちゃんを産みたくて、直ぐに孕んで産めるようになる魔術を作りましたっ♡♡♡♡ 一度まぐわってからずっとご無沙汰でしたのでっ♡♡ 今からでも……っ♡ そのっ、子作りをしませんかっ♡♡」  捲し立てるような彼女に本気だと悟ったマスターは少しだけ思考を巡らせ、何かを決意したのかA・Aの肩に触れて掴みながら少しだけ時間が欲しいと口にする。 「凄く気持ちは嬉しいんだけど、ちょっとだけ時間をくれないかな? 前から——」 「————っッ゛!? もっ、モルガンやマーリンは沢山受精させているのに……何故っ。私はアレ以来、抱いてすらくれないのですかっ!?」  直ぐに押し倒してくれない彼に対して感情が昂ってしまい、彼女は怒りや妬み、そして寂しさが混ざり合った涙を目尻に溜めながら問い質した。これまで溜め込んでいた不満が爆発してしまった形であり、マスターの胸板に顔を押し付けて自分のことを愛して欲しいと縋り付いてしまう。  身体をプルプルと震わせているA・Aのことを彼は抱き締めて『ごめん』と口しながら、彼女が泣き止むまで抱き締め続けるのであった。それから暫くして感情を思いっ切り発露したせいか冷静になってしまったA・Aは気不味そうにしていたのだが、彼に手を引かれながら子どもの素体で活動しているダ・ヴィンチちゃんがいる場所へと向かったのである。 「あれれ? A・Aちゃんと仲良くデートかい? ここはあんまりデートスポットには向かないけどねっ!」 「ダ・ヴィンチちゃん、前にお願いしてた”場所”に行きたいんだ。それに一週間のお休みも欲しい」 「ははぁ……っ、なるほどなるほど。もう少し先の予定だったけど大丈夫っ!! 若者は我儘な位が丁度良いからねっ!」  二人の様子から全てを察したのであろうダ・ヴィンチは、ニヤニヤしながらも許可を出してくれるのであった。 「ありがとうっ! 行こう、A・Aっ!!」 「あっ、あの……っ。ちょっと、何処に——」  家中にいるのにただ一人だけ状況が呑み込めていないA・Aだけが混乱したまま、マスターに手を繋がれたまま引き摺られるように連れて行かれるのである。これから訪れる二人の幸せな姿を想像したことにより自然と笑顔を浮かべてしまうダ・ヴィンチは、少しだけすれ違ってしまった彼等が今まで以上に相思相愛なラブラブになって戻ってくることを確信していた。 「ふふふっ、若いって良いなぁ。それじゃあ私達も前倒しで休暇を楽しもうかっ!」    カルデアは予定を前倒しして、久方振りに訪れた長期休日を満喫する。  ——二人はレイシフトを行い、冒頭の夜の浜辺に繋がるのだ。 ———————————————————————— 「——ここにしようか」 「————っッ!?」  暫くの間、幻想的な雰囲気の美しい夜の浜辺を無言で歩き続けていたマスターとA・Aだったが、唐突に彼の足が止まりそれに合わせるようにビクッと身体を震わせながら彼女の足も止まってしまう。お互いに緊張していることが肌を通して伝わっており、打ち寄せる波の音と自分の高鳴っている心臓の鼓動以外には何も聞こえず、学生が好きな女の子を呼び出して告白をする時のような独特な緊張感に包み込まれている。  ダ・ヴィンチとの会話の時から自身に何が起こっているのか分かっておらず不安そうなA・Aに対して、後ろを振り返って彼女の瞳を見詰めながら覚悟を決めた表情を浮かべているマスターはポケットの中に片手を入れながら声を掛けた。 「渡したい物があるんだ」 「なっ、なんですか?」  ここまで来ても察することが出来ていないA・Aであったが、彼が騎士の忠誠のように片膝を突いたことでようやく気付いたらしい。両目を大きく見開きながら口元を両手で覆い隠している彼女に対して、ポケットから取り出した小さな箱を左手の掌の上に載せる。  そして、右手で箱をパカっと開けて光り輝いている”指輪”を見せながら、ずっと考えていたプロポーズの言葉を口にするのだ。 「色々と遅くなってごめん。A・A、俺と結婚して下さいっ!」 「ずっ、ズルいっ♡♡♡ ズルいですよっ♡ 受け取らない訳ないでしょう♡♡ バカぁ……っ♡♡♡♡」  嬉し涙を流しているA・Aは声を震わせながら、指輪を受け取るために左手を差し出すのである。マスターは箱から取り出した指輪を左手の薬指にスッと通して嵌め、泣いている彼女のことを愛おしそうに抱き締めるのであった。 「前に結婚してから子どもが欲しいって言ってたから、指輪とか場所とか休みとか……色々と準備してたんだ。A・Aのこと喜ばせたかったから、子作りも我慢してたんだけど……不安にさせちゃった。本当にごめんね」 「〜〜〜〜っっッ゛!??♡♡♡♡ まっ、マスターは準備してくれてたのにっ♡♡♡ 私は……っ♡♡ ほっ、本当にごめんなさいっ!!♡♡♡♡」  自分が勘違いしていたことに恥ずかしくなって申し訳なくなってしまうが、それでもどうしようも無い位に悦びの感情が込み上げてしまっている。気付けば月を覆い隠そうとしていた雲も綺麗さっぱりと消え去っており、抱き合っている二人のことを祝福するように照らしていた。   ——ちゅぅっ♡♡♡  抱き合っていた二人はじっと見詰め合い、愛情を伝えるために誓いのキスをする。

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Comments

感想ありがとうございます! 次回からエッチな描写多めで頑張ります

濁り丸

やっべ。甘々過ぎて0.1秒で糖尿病になりますわ


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