SakeTami
濁り丸
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【pixivFANBOX 限定】立花とマシュは仲良く 雄に服従する悦びを知る 前編

「——やったよ”マシュ”っ!!」 「やりましたね”先輩”っ!」  一目見ただけで元気ハツラツなお転婆娘であると分かる太陽のように明るい金眼とオレンジがかった赤毛を片側だけシュシュで結ぶセミショートの美少女——”藤丸 立花”、黒縁眼鏡を掛けて薄紫色のミディアムボムに右目が隠れているのが大人しい印象を受ける美少女——”マシュ・キリエライト”。二人は焼却された世界を救う『人理修復(グランドオーダー)』という険しい旅路に於ける大きな躍進、七つある特異点の内の一つを攻略した喜びをカルデアの皆で分かち合っている。 「それじゃあ次の特異点も頑張ろうっ!」 「はいっ! 先輩と一緒ならどこまでもお供しますっ」  そう遠くない内に挑むことになる国や時代も異なる”次の特異点”でも全力を出すと立花は宣言しており、彼女の言葉に呼応するマシュも服の上からでもたわわに実っていることが窺える胸元の前でグッと両手を握り締め、例え向かう先がどれだけ危険な場所であろうとも傍で先輩を守り抜きますと全身を用いてアピールしていた。  ただ傍に居てくれるだけで元気と勇気を貰えそうなマシュの健気な姿に感激した立花は、周囲にサーヴァントや職員がいることも憚らず背後から抱き付く。 「マシュ〜〜っ、一緒に頑張ろうねぇ」 「きゃぁっ!? いっ、いきなりはびっくりしますぅ」 「んふぅ……っ、マシュマロみたいに柔らかくて良い匂いがするぅ」 「ひぅッ♡♡♡ せっ、先輩ぃ……っ♡♡ みっ、皆さんに見られてぇっ♡♡♡♡」  女の子同士であるが故に一切の遠慮が無い肉体接触にマシュは驚いて小さな悲鳴を上げ、キュッと括れているウエスト部分に両腕を回される擽ったさに色っぽく艶めかしい声を漏らしているのだが、本物の姉妹のように仲が良い二人からすれば割と普段通りのじゃれ合いであった。  そもそも特異点などの遠征では一つのベッドを二人で分け合って寝ることもある程に気を許しており、お互いに命を預け合い死線を潜り抜けている間柄だからこそ、仲が深まっているのは当然と言えば当然のことなのである。何よりも周囲には秘密にしていることだが立花とマシュは”恋人”という親密な関係を築いているため、卑猥な手付きで身体を弄られても恥ずかしがるだけで嫌がったりすることは絶対に無い。 「「「…………」」」  男性の職員やサーヴァント達は何故か気不味そうに壁や天井などに視線を彷徨わせているのだが、それは目の前で繰り広げられる立花とマシュの百合百合しい過激なスキンシップにやましい感情を覚えたからだろう。若しくは長蛇の列に並んでいる際に前に並んでいたカップルが突然イチャつき始め、気不味くなって視線をスマホに落としたり横に逸らしてしまうのと同じ原理であった。 「うむっ、若い子達が元気があって良いねぇ」 「”ダ・ヴィンチ”さぁん、見てないで助けて下さぃっ」 「マシュちょっと太った? 前よりお胸にお肉が——」 「〜〜〜〜っっッ゛!!!??♡♡♡♡」  声にならない悲鳴を上げているマシュから助けを求められている世界的に有名な絵画『モナ・リザ』に瓜二つな容姿をしている美女——”レオナルド・ダ・ヴィンチ”は、立花達の少しだけ過激なじゃれ合いを微笑ましそうに眺めている。それは特異点を攻略することが出来たという達成感や安心感も確かにあるが、何よりも一時期は周囲を心配させないために元気な”演技”をしていた立花が、本当の笑顔を取り戻していることに安堵に近い感情を覚えているからに他ならない。  立花本人と”花の魔術師”しか知らない秘密でありダ・ヴィンチやマシュでさえ漠然としか分かっていないが、辛い時に寄り掛かることの出来る健全な意味での”依存先”を見付けたことにより、世界を救う重圧と死の恐怖に折れ掛けていた彼女の精神は再び安定したのだ。 「ここかな? マシュはここが良いんだよねぇ?」 「せっ、せんぱぁいッ♡♡ んぅ゛……っ♡ ぃ゛ひ——っ♡♡ そこは駄目れすぅ……っ♡♡♡」  ほぼセクハラおじさんと化している立花の魔の手から涙目のまま息も絶え絶えで本格的に喘いでいるほぼ十八禁になり掛けているマシュに対して流石に助け船を出そうと思ったのか、パンパンと手を叩くことで場の空気を切り替えるダ・ヴィンチは、特異点攻略をした直後ということもあり疲れている職員達のためにも解散させた。 「はいはいっ。仲が良いのは大変結構なことだけど、皆も疲れてるから一先ず解散するよっ! 次の特異点について考えることはあるけど、暫くの間は身体も心も休めて英気を養うように。それじゃあ……解散っ!」 「はーいっ!! お腹空いちゃったから、マシュも一緒に食堂に行こう」 「はぁーーっ♡♡♡ はぁ゛っ♡ ……はぃっ♡♡ ぉっ、お供しましゅ……っ♡♡♡」  処女雪を思わせる白くて滑らかな頬を上気させながら肩を上下にさせている乱れたままの呼吸とバクバクと高鳴っている心臓の鼓動を整えようと努めているマシュだったが、小学生のように元気いっぱいの返事をした立花に手を握られてそのまま食堂へと連行される。二人の姿には何故か散歩が大好きな大型犬に振り回される飼い主を幻視してしまうが、カルデアでは良く見られる光景であった。 「今日はブーディカさん特製のカレーだよっ!」 「あっ、アーチャーさんが今晩は肉じゃがだと言ってましたが……どちらにしましょう」 「えっ!? うっ、う〜ん……どっちも頼もうっ!! 今日はいっぱい食べるぞぉ」  元気いっぱいのマスターに振り回されてばかりのマシュだが、外の世界を知らない無色透明だった自分に色彩をくれた大好きな先輩と一緒に居られることに幸せを感じている。 「先輩のことなら何でも知りたいです……」 「んぅ? マシュ何か言った?」 「何でもないですっ! それより食堂から良い匂いが——」  心の奥底で思っていたことをマシュはボソっと呟いてしまい、こてんと首を傾げている立花に聞き返されて咄嗟に誤魔化すのだが、本当は女の勘と呼ばれるものなのか何となく気付いている恋人の”隠し事”も教えて欲しいと心の奥底では思っていた。  そんなマシュの願いは数日もせず、叶えられることになる—— ———————————————————  一ヶ月程前に西洋圏では『妖精に攫われた』、日本では『神隠しに遭った』と形容される、カルデアから忽然と藤丸 立花が姿を消すという事件が起きたのだが、一週間が経過した頃に失踪前よりも明らかに元気を取り戻した彼女が帰ってきたのである。サーヴァントを含めたカルデアが総力を挙げて立花を探し続けたにも関わらず、僅かな痕跡すら掴めなかったという不可解な事件であった。  最終的にはレイシフト適正が百パーセントである彼女が寝ている間に”夢を介して転移”する能力を持っていたため、それの延長線上による失踪だったのでは無いかと結論付けられている。  だが、実際には花の魔術師——”レディ・アヴェロン”こと”マーリン”が一形を案じた結果であり、お仕置きされたいロクデナシの手によって立花と並行世界の同一人物である男性の”藤丸 立香”の二人を『降参するまで出られない部屋』に閉じ込めたのだ。脱出するために根っからの負けず嫌いである立花と立香は淫らな勝負を繰り広げ、結果的には身も心も堕とされた彼女がひた隠しにしていた弱さを曝け出し、幸せな敗北を迎えたというのが事の顛末であったりする。  この一件以降、二人は夜更けに密会をするようになった。  焼却された人類史を救うという重圧といつ死ぬかも分からない恐怖により心身共に疲弊していた立花には、弱音を吐き出しても許される存在という”心の拠り所”が生まれたのである。  勿論、彼女が恋人であるマシュに弱音を吐かなかったのは、頼り無いと思ったからでは無い。同じ状況に置かれているのに自分だけ弱音を吐くのは狡いことだと感じており、周囲に不安が広がることが良くないと思ったから弱音を吐かなかったのだ。  こういった経緯により男性に抱かれて愛される喜びを知った結果、立花は元からナイスバディであったが、よりオスに愛して貰い易くなるよう肉付きが良くなったのである。そして、不意に同性でさえ胸が高鳴る表情や色香を纏った仕草をするようになり、男性経験が豊富であるメイヴなどには”男を知った”と勘付かれる変化を遂げたのだ。  現在の環境に満足している立花だが、たった一つだけ心の逆剥けがあった。 ————————————————————— 「んぅ゛っ♡♡♡ ちゅぅっ♡♡ ぷはぁ゛ーーっ♡ はぁ゛……っ♡♡ りっ、”立香”ぁ♡♡ んむぅ……っ♡♡♡」  時刻は深夜——  部屋の中には立花の艶めかしい吐息の音色と共に、意中の相手の名前を呼ぶ甘ったるい声が響いている。赤毛の彼女は黒髪の青年の首に腕を回して抱き付いており、唇同士を触れ合わせて小さいがやけに耳に残るエッチな水音を響かせていた。  恋人同士であるマシュに対しては責めっ気を見せていた立花だが、今の彼女は飼い主に対して甘えん坊な子猫のように見える。自分の弱い部分を見せても大丈夫だと認識しているからこそ、人類最後のマスターでは無くただの少女に戻れるのだ。 「んぅっ、はぁ……っ。今日の立花は甘えん坊だね?」 「〜〜〜〜っっッ゛♡♡♡♡ ひっ、久し振りだから良いでしょ……♡♡♡ 凄く大変で頑張ったんだもんっ♡♡」 「うん、いっぱい甘えて良いよ。その方が俺も嬉しいから」 「それじゃあもっと甘えさせてねっ♡♡♡ んむっ♡♡ ちゅぅ……っ♡♡♡♡」    二人は互いの存在を感触や体温で確かめるために抱き合ったまま、好きや愛してるという感情を言葉では無く行動で伝えようとして、唇同士を触れ合わせては離すのを繰り返している。啄み合うようなバードキスは快楽を貪るディープキスよりも快感は少ないが、気分を少しずつ高めてくれる最高のスパイスになっていた。 「ちゅぷぅっ♡♡♡ んぅ……っ♡♡ ふぅーーッ♡♡♡ んむぅっ♡♡」  出会ってからまだ一月しか経っていないが、二人の”りっか”は愛を育んでいる。

【pixivFANBOX 限定】立花とマシュは仲良く 雄に服従する悦びを知る 前編

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