——微かに聞こえるのは布擦れの音と水音、そして女性の色っぽい嬌声であった。 「んっ♡♡ ぁ゛っ♡ ふぅ……っ♡♡♡ はぁッ♡ はぁーーっ゛♡♡ おっ、思ったよりぃ♡♡♡ んぅ゛……っ♡ じょっ、上手ね♡♡ ——はぅ゛♡」 キングサイズのベッドの縁に腰掛けているメイヴの瑞々しい上唇と下唇の隙間からは、熱っぽい吐息と嬌声がドロドロに混ざり合った"淫らな音"が漏れ出ている。彼女が色っぽい音を出すのに合わせて『びくっ♡♡ びくッ♡♡♡』と、女の子らしい華奢で丸みを帯びた肩を不規則に震わせていた。 足の指には力が入り身体を捩る姿は官能的であり、隠そうとしても快楽に溺れ始めていることは明白である。 太ももの上部までしか丈のない純白のオープンショルダーワンピースしか着用していないため、メイヴの長くしなやかな両脚の大部分は外気に晒されていた。艶かしくも健康的な色香を放つ彼女の下半身を見れば、”脚”という身体の一部に対して強いエロスを感じる人間に共感することが出来るだろう。 部屋の中心に置かれた大きなサイズのベッドの周りには、マスターの手によって脱がされた黒のバックストラップサンダルが無造作に転がっている。メイヴに良く似合っていたサンダルを彼が脱がせた理由は、彼女が求めた奉仕には足を装飾する品など邪魔でしか無かったからだ。 それに装飾品など無くとも美しさに誇りを持つ彼女の手入れの行き届いたおみ足は、稀代の彫刻家が心血を注いで作り上げた芸術品にだって劣るものでは無い。 「んぅ゛……っ♡♡♡ ふぅーーっ゛♡♡ ぁ゛っ、あんまりがっつき過ぎるとぉ♡ んぁっ♡♡♡ ぉ゛っ、女の子にモテないわよっ♡♡ ぉ゛ッ♡ ——ぃひッ♡♡♡」 傍から見ればベッドの縁に座る美女の足元に青年が傅いており、どちらが優位に立っているのかは明白である。しかし、上位に立つ側のメイヴが想像していた征服欲が満たされる感覚は無く、自分がマスターに”快感"を与えられて喘がされる屈辱の方であった。 喘ぎ声を抑えようと思っても彼女が想定していたよりもずっと刺激が強く、痺れるような電流にも似た快感が脊椎を伝って脳へと流れる。人間とは痛みには耐えることは出来るが、快感に抗うことが出来る人間は更に少なかった。 「ぁんっ♡♡♡ ぅ゛っ♡ わっ、私の脚を唾液でベトベトにしてっ♡♡ んぅ゛っ♡ どっ、どうせ舐めるだけで興奮しているんでしょう?♡♡ あぅっ♡ 本当にどうしようもない変態っ♡♡♡ まっ、まるでバターを舐めるワンちゃんみたぃっ♡♡ ——ぃぁ゛っ♡」 必死に平静を取り繕うとしているが隠し切れない”悦”が表情に滲み出るメイヴは、自分の感じている快楽を誤魔化すように彼を挑発するが、それは子供にも分かる程に弱々しい虚勢に他ならない。 例えるならば子猫が毛を逆立てて体を大きく見せて威嚇する様なものであり、そんな彼女のことを見てももっと哭かせたいと思わせるだけであった。 ——本人も意図せず嗜虐心を煽られるマスターは、口で行う愛撫を更に激しくする。 「ぁっ♡ んぅ゛っ♡♡ つっ、強く吸いすぎじゃ無いかしらぁ゛♡ ぁ゛っ♡♡♡ ん゛ひぃ……っ゛♡♡ ぃ゛っ♡♡♡ かっ、噛み癖まで持ってるなんてっ♡♡ ぁ゛ぁっ♡♡♡ あっ、後で本格的な躾が必要かしら……っ゛♡♡ ——んぅ゛ッ♡♡♡♡」 メイヴの処女雪のように白くきめ細やかな肌が眩しい太ももの内側には、キスマークとも呼ばれる赤い斑点のような内出血の痕が幾つも出来上がっており、ふくらはぎにも軽く甘噛みをした歯型が付けられていた。 穢れの無い珠のような肌に赤い痕を付ける行為は、背徳感に溢れ征服欲を満たす耽美なことに他ならない。時間経過と共に彼女の両脚に刻まれる朱色の痕は増えていき、刻み付けられた痕からはジクジクと鈍痛のような快感が生まれ続ける。 それら全てはマスターの唇や歯によって刻まれたものであり、痕を残される度にメイヴは色っぽい声を上げてしまう。両脚に付けられた痕は動物が行うマーキングのようであり、彼女の方が奉仕を受ける側である筈なのに、まるで彼の所有物の”印”を付けられているようであった。 「ん゛ぁっ♡♡ ぁッ♡ ふぅーーっ゛♡♡♡ はぁ゛……っ♡♡ ——ぃ゛ひッ♡♡♡ ふぅっ♡♡ ふぅーーッ゛♡♡♡」 両の足裏にはマスターの舌が触れていない場所が無くなるまで舌を這わされ、合計で十本もある足の指も一本ずつ丁寧に口の中に咥えられる。そして、足の指も口に咥えるだけでは無く内頬や舌、上下の歯を用いて、指がふやけるまでネットリと愛撫された。 鍋にタップリと溜められた水を弱火で温められるように、性感も少しずつ高められ身体も火照っていく。彼女が想像していたよりもずっと情熱的で、強い快感を与えられる奉仕である。 これまで自分の美貌に溺れ、飢えた獣のように肢体を貪る男達は掃いて捨てる程いた。しかし、マスターのような快感により屈服させようとしてくる、自分の土俵とも呼べる分野に於いて、真正面から攻めてくる雄は初めての経験だった。 現在進行形でメイヴの足先からより淫らな太ももやその先を目指して、彼の唾液塗れの長い舌が蛇が蠢くように這い回っている。そのためマスターが顔を寄せるメイヴの太ももからは、水音にも似た淫らな音が響いていた。 「んっ♡♡ ふぁ……っ♡ ぁ゛っ♡♡ はぁーーっ♡♡ 他の女にもこうやって……んぅっ♡♡ ほっ、奉仕してるのかしらぁ♡♡ それならワンちゃんみたいなことも納得ねっ♡♡ ——ぃひっ♡♡♡」 聞いているだけで下腹部に熱が集まっていくような蕩けた甘い声を出しながら、今も快感を与えてくるマスターに対してメイヴは虚勢を張っている。そんな誰にでも分かる虚勢を張る理由とは、沢山の経験を積んできた中で培ってきた自信と、多くの男達を屈服させてきたという誇りによるものであった。 ——数多くの男達を屈服せさてきた女王 メイヴとして、簡単に男には負けられないのである。 「ぁっ♡ んぅ゛……っ♡♡ わっ、私の気が向いた時にはぁ♡ ぃ゛ひっ♡♡ この部屋から出た後も……っ♡♡♡ はぅっ♡ んぅっ♡♡ なっ、舐めさせて上げても良いわっ♡♡ ぅひ……っ♡♡♡ ぃ゛ッ♡♡ ——んぁッ♡」 メイヴが右手の甲を口元に押し当てながら首を反らし、下唇をギュッと噛んで快感に耐える姿は淫靡である。彼女は内心で想像以上にテクニシャンなマスターの愛撫に舌を巻いており、自分が虎の尾を踏んだのだと確信しつつあった。 (ふぁ……っ♡♡ まっ、マスターのテクニックっ♡ 思ってたよりもずっと上手ぃ……っ♡♡ まるで私の気持ち良いところが、全部分かってるみたい♡ 意外と純情なモルガンやまだまだ初心なアルトリアの言う事なんてっ♡♡ ぜっ、絶対に誇張されてると思ったのにぃ……っ♡♡ んぁ——っ♡♡♡) メイヴの肉付きの良い太もも同士の間には、マスターの顔が深くまで潜り込んでいる。そして、快感を感じると本人も無意識の内に太ももにグッと力が入り、彼の頭が動かないように押さえ付けてしまっていた。 奉仕の動きを妨げる彼女の太ももをマスターは両手でペチペチと軽く叩き、彼女が羞恥心や屈辱を覚えることを口にする。それは彼なりに仕事を邪魔したメイヴに対する軽い仕返しであり、これからもっと快楽で屈服させるという意味合いも含まれていた。 「——はぁ……メイヴもっと脚開いて。ご奉仕して欲しいんでしょ?」 「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っッ゛♡♡♡♡ わっ、分かってるわっ♡♡ ぁっ♡ ——んぅ゛♡♡ ほら……これで良いでしょ♡♡♡ ぃひゅ——っ♡♡」 自分が感じていることを悟られていることに顔を真っ赤にするメイヴは、その羞恥心を隠すように今までよりも更に脚をガバッと左右に開いた。彼女の足元に跪いているマスターの眼前には、絹の上品な光沢が眩しい薔薇の刺繍が施された純白のショーツが晒される。 随所にレースがあしらわれた可愛らしさがありながら、お尻を覆う布地は極端に少ないセクシーなデザインであった。一般的に”Tバック”と呼ばれるメイヴが着用する下着は、男を誘惑し臀部の美しさを際立たせるのに最適である。 秘所を覆う純白のショーツには大陰唇の形に合わせて舟型の膨らみが浮かび上がっており、淫らな膨らみの中心部分には濃い色の染みが滲んでいた。膣口から愛液が分泌されたことによるものであり、染みの面積は少しずつ広がっていく。 「はぁ……メイヴって感じやすいんだね。脚を舐められるだけで、クロッチの部分が濡れてる」 「————っ♡♡♡ ぬっ、濡らしただけで得意にならないでよっ♡♡ ふぁ……っ♡♡♡ それにこんなにもねちっこく責められれば、不感症の女だって濡れるわ♡♡ んぅ゛ッ♡♡♡ だっ、誰も手で触って良いなんて言ってないわよ……っ♡♡ ぁっ♡ だめっ♡♡ あ゛っ♡♡ ——あぁっ♡」 言い訳をするメイヴの話を殆ど聞かずに、マスターは今まで愛撫に使うことの無かった両手を動かし始めた。しなやかな筋肉の上に触り心地の良い柔肉が載せられた太ももは、どれだけ撫で回したとしても飽きることの無い極上の感触である。 血流が集中する太ももの付け根から足に向かってマッサージをするように手が動き、これまで行ってきた口での愛撫も再開された。同時に三つの刺激を与えられることとなってしまい、メイヴは今度こそ我慢が出来ずに大きな嬌声を上げる。 「ぅ゛あっ♡♡ ぁ゛っ♡ ぁんっ♡♡♡ どっ、同時はだめぇ……っ♡♡ ぁひっ♡ ひぃっ♡♡♡ 駄目って言ってるでしょぉ……っ♡♡ んぁ——っ♡♡♡」 彼の愛撫を受ける脚から頭上に向かって身体が火照っていくのに合わせて、メイヴのきめ細やかで珠のような素肌からじっとりと大粒の汗が滲む。年若いメスの甘酸っぱい汗と女のフェロモンは次第に濃くなっていき、マスターの鼻腔の中は淫靡なメスの香りによって満たされる。 声にも態度にも余裕が無くなっていくメイヴに対して、彼は意地悪な笑みを浮かべながら声を掛けた。 「すぅーーっ、はぁ……えっちな匂いも濃くなってきてるし、染みも大きく広がってる。下着越しでも分かる位にアソコがヒクヒクして——もうイっちゃいそうなんでしょ?」 「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっッ゛♡♡♡♡ いっ、イかなぃ——っ♡♡ ぉ゛っ♡♡ お゛っ♡♡♡ ——んぁ゛……っ♡♡」 足の指を全て折り曲げて絶頂に耐えようとするが、既に絶頂までは時間の問題のようである。 今日中に提出しなければならない報告書の作成を邪魔され、それに加えて自分かメイヴが満足するまで監禁されることになってしまったマスターは、彼女が反省するまでお仕置きをすることを心の中で誓っていた。 彼は汗で滑りの良くなった脚を両手でマッサージするように動かしながら、少しずつ快感の波が大きくなっていくメイヴに屈辱となる絶頂を与えようとする。 「——こんな簡単にイっちゃえば、メイヴは恥ずかしいよね」 「イっ、イったりなんてしなぃ……っ♡♡ んぁっ♡ まっ、マスターの少し上手なだけの愛撫になんてっ♡♡♡ いっ、イかなぃ……っ♡♡♡♡ ぃひっ♡♡」 合計十本もある指がお尻と太ももの境目を撫で回し、蜜を溢れさせる秘所の直ぐ側の太ももの付け根を唇で挟む。ぴちゃぴちゃとイヤらしい水音を立ながら太ももに浮かぶ汗を舐め取り、メイヴが感じる場所を舌先で舐る。 いつしか彼女の両脚は中空へと持ち上がっていき、開いていた筈の脚もマスターの頭を挟み込むようになっていた。ベッドに着いていた両手も彼の後頭部を押さえ付けるようになり、両手両足で頭を抱え込むような情けない体勢になっている。 桃色の長い髪を左右に振って快感に耐えるメイヴは、こんな簡単な愛撫で絶頂したくないために恥を忍んでマスターにお願いをした。彼女の表情は蕩けて今にもイキ顔を晒してしまいそうであり、それに耐えようと目をギュッと瞑り目尻に涙を浮かべており、それだけでも自慰行為のネタになりそうな程に淫らである。 「もっ、もうダメっ♡♡ 止めっ、止めてぇ……っ♡♡♡ んぅ゛っ♡♡ イクっ♡ 本当にイっちゃうからぁ……っ♡♡♡」 「ちゅっ……はぁっ、イっちゃえ。脚だけでイっちゃうメスになれ——」 ——後一押しで達してしまいそうなメイヴに対して、マスターは太ももの内側を痛みと快感の境目のような絶妙な力加減で甘噛みした。 「イ゛ぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっッ゛♡♡♡♡ ぁっ♡ あ゛っ♡♡ あぁっ♡ ィクっ♡♡ イっちゃうぅ゛っ♡♡♡ イ゛っクぅ゛ぅうう゛ぅ゛うぅぅ゛うう゛ぅ゛ぅ————っっッ゛♡♡♡♡」 言い訳もしようがない程に大きな声を上げて哭くメイヴは、彼の頭に絡み付かせていた両脚をピンと一直線に伸ばして絶頂する。背を弓のように反らせた状態で『ビクっ♡♡ ビクンっ♡♡♡』と、身体全体を震わせる姿は淫靡であった。 純白のショーツの吸水能力は完全に機能しなくなり、お尻の下に敷かれたシーツには愛蜜と潮による淫らな水分の跡が作られる。我慢をしていた分だけ絶頂の余韻から中々抜け出すことの出来ないメイヴは、半開きになった口から舌先を突き出しながら荒い息を吐き出す。 「はぁ゛……っ♡♡ はぁ゛ーーっ♡♡♡ イ゛っ♡♡ イ゛っちゃったぁ……っ♡ ふぅっ♡♡ こんなのぉ……っ♡♡ くっ、屈辱よぉっ♡♡♡ ふぅーーっ♡♡ はぁっ♡ ぜっ、絶対に許さないんだからぁ……っ♡♡♡♡」 未だ心の折れていないメイヴは自分のことを辱めたマスターに復讐をしようとするが、一つ忘れていたことが彼は未だ彼女の太ももの間に顔を挟んでいたことであった。まだまだ絶頂の余韻から抜け出すことの出来ないメイヴの太ももに、マスターは再び舌を這わせ始める。 「ちゅっ……、メイヴがごめんなさいって言うまで、いっぱい気持ち良くして上げるから——れろぉ」 一度絶頂を迎えて昂ってしまった彼女の身体は、感度も高まったままであった。 「ぁ゛っ♡♡ ぁひっ♡ ひぃ……っ♡♡♡ まっ、待ってっ♡♡ 舌っ……止めへぇっ♡♡♡ ——んひぃ゛♡♡♡♡」 ——メイヴへのお仕置きは、まだ始まったばかりである。
濁り丸
2022-06-09 11:35:42 +0000 UTCH大臣
2022-06-08 14:43:12 +0000 UTC