俺はサッカーと【先行公開】10月19日に他プランでも公開予定小説『俺がサッカーチームのオーナーになった訳』【男の靴下、臭い、足コキ】いうスポーツ自体には一片の興味も無い。
有名選手の名前どころかルールすらろくに知らないのに、なぜ俺がこのサッカーチームのオーナーをしているのか。
答えは目の前の選手達にあった。
コートを駆け回る選手達の、その足元に。
スパイクが地面を捉えて土を蹴り上げる瞬間、急停止で足首にぎゅっと力が入る様、シュートを放つために振り上げられたしなやかな足の軌道。
その全てに俺はゾクゾクするような興奮を覚えていた。
「いいぞ古橋!そのまま行け!」
キャプテンの高井の野太い声が飛ぶ。
高井の声にチーム最年少である古橋が弾かれたように反応し、ボールを蹴りながらゴールへと向かっていった。
まだプレイ自体に荒さはあるようだが、必死にボールに食らいつく姿は若さが溢れてて悪くない。
特にあの爽やかな顔とは裏腹に、泥と汗にまみれたソックスの脛や足首にはなんとも言えないいやらしさがあった。
まぁ、俺の一番のお目当ては今の声の主であるキャプテンの高井なのだが。
チームを率いるキャプテンとして鍛えられた身体つき、チームのメンバーを見るあの力強い眼差し、仲間を鼓舞する熱の入った言葉。
そんなサッカーが大好きで、仲間思いでチームに熱を注ぐ高井のあの姿の裏には、俺にとっては堪らないSっ気が隠れていることを俺は知っていた。
練習や試合で酷使されて完璧に鍛えられた、青いソックス越しにも分かる脹ら脛の筋肉。
そしてその先の黒いスパイクに隠された、大きく力強い足。
その中を想像するだけで思わず唾を飲み、身体が熱くなってきてしまう。
練習の終わりが見えてきた頃、俺は重い腰を上げて選手たちの元へ歩み寄った。
俺の姿を見つけると、彼らは一様に緊張した面持ちになる。
それも当然。
若くして社長という立場にいる俺は、彼ら選手にとっては自分自身の存在を左右する権限を握る絶対者なのだから。
その俺と言う存在を特別視する視線が、俺はたまらなく好きだった。
「みんな、練習ご苦労だな。明日は試合だが、仕上がりはどうだ」
汗だくの選手達を見て内心穏やかではなかったが、努めて冷静に威厳のある声を意識して言う。
本当の自分を隠し、社員たちの前でいつも演じている頼れる社長の顔だ。
「はい。みんな日々頑張ってくれてるので、明日は良い試合ができるはずです」
キャプテンの高井が答え、それに後ろで頷く選手達。
そこで俺はあの古橋君も近くいることに気付き、良い機会だからと声を掛けてみる。
「古橋くん、だったか。高井から聞いてるぞ。最近動きが良くなってきて、エースの座も狙える程だと」
俺に名指しされた古橋は、まるで主人に誉められた犬のように目を輝かせた。
「は、はい!ありがとうございます社長!」
「期待してるよ」
純粋な喜びを全身で表現する古橋が、まるで大型犬のようで可愛く、思わず近付いて肩を軽く叩く。
そして俺の視線は、自然と古橋の足元へと落ちていた。
使い込まれた黒いスパイク、だらしなくめくれた青いソックスから覗く脛当て。
あぁ…良いじゃないか。
古橋にその邪な気持ちを悟られないにしながら、そのまま再び高井の前に立つ。
汗で張り付いた髪やユニフォーム、険しいながらも男らしく整った顔立ち。
彼は何も言わず、ただじっと俺の目を見ていた。俺の秘密を知るその瞳の奥で、俺を蔑むような色を浮かべながら。
「高井。明日の試合は期待しているぞ。古橋君にもな」
「……はい。必ず結果を出してみせます」
その俺の言葉の意味を正しく理解しながら、高井は硬い表情でそう答えた。
■■■■■■■■■
翌日。
結果から言えば、俺たちのチームは負けた。
高井の鬼気迫る力強いプレイも、古橋の最後まで諦めない走りも、残念ながら勝利には結びつかなかった。
まぁ、俺にとっては試合の勝ち負けなどどうでもいいのだが。
試合中、ボールを追い掛け必死に走り回り、汗と泥で蒸れ汚れていく選手達の『足』を堪能できたのだから、むしろ俺は最高の気分だったぐらいだ。
試合後、俺はロッカールームに引き上げてきた高井と古橋を呼び出した。
「この後すぐに俺の控室まで来るように。必ずその格好のままで」
簡潔にそう伝えると、古橋の顔がサッと青ざめるのが分かった。
今日の試合の結果のことで何か俺に詰められるとでも思ってるのか、不安そうに隣の高井を見上げている。
対照的に、高井は表情一つ変えなかった。
俺がこのチームを持っている本当の理由も、チームの勝敗になんか一つも興味がいことも知っている。
そして、この呼び出しが何を意味するのかも、当然ながら正確に理解しているはずだ。
今にもため息すらつきそうなそんな高井の蔑むような表情に、俺は期待で腹の底が熱くなってきていた。
今回試合を行った会場はうちの会社が出資をしているため、選手の控室とは別に関係者以外立ち入り禁止の俺専用の部屋が用意されている。
そんな俺の待つ部屋に、二人がドアを開けて入ってきた。
指定した通り、2人は試合終わりのまままだ汗だくのユニフォーム姿で、2人が歩く度にスパイクについた土や芝が部屋の床を汚していく。
俺はソファに深く腰掛けたまま、2人を見据えて口を開いた。
「今日の試合、残念だったな」
冷たく聞こえるように言い放つと、二人の顔が険しくなる。
俺が試合の結果を気にしていないのは知っているが、高井はサッカーへの熱が高く、俺がどう思おうと試合に対しては真面目に必死に取り組んでいるため、試合に負けたことはキャプテンとして責任を感じているのだろう。
そして何も知らないであろう古橋はと言うと、まるでほんとにシュンとした尻尾と犬耳が見える程に落ち込み、俺に今から怒られることを恐れているようだった。
俺はゆっくりと立ち上がると、彼らの前に立って決定的な一言を告げる。
「実はな、成績の残せないチームは持っていても仕方ないと経理からも言われてるんだ」
その言葉に古橋が息を呑むのが分かった。
「そんな…」
絶望するような古橋のか細い声が漏れる。
彼のサッカー人生が終わるかもしれないという絶望が、その顔にははっきりと浮かんでいた。
そんな純粋で可哀想な古橋とは対照的に、高井は静かに真っ直ぐに俺を見ていた。
その目に失望や怒りの色は全くない。
当然だな。
俺が本当に言いたいことや望んでいることを、高井は分かっているのだ。
そんな高井を見つめながら、俺はゆっくりと口角を上げて問いかけた。
「高井、古橋君には俺のことを話してるのか?」
「いえ、まだ…」
短く、淡々とした返答。
その答えに俺は視線を古橋へと移す。
わざと優しい声色を作り、絶望に打ちひしがれる古橋の肩に手を置いた。
「そうか。古橋君、今のチームの居心地はどうかな」
俺の問いに古橋はびくりと体を震わせたが、顔を上げて必死の形相で訴えかけてくる。
「さ、最高です!高井キャプテンを中心にみんなまとまってて、雰囲気もすごく良くて…俺、このチームが大好きなんです!だから、どうかなくさないでください!お願いします!」
そんなひたむきで純粋な古橋の訴えに、俺は内心笑みを浮かべながら真剣な表情で言葉に耳を傾ける。
「それと練習場の設備も良いし…あ、あとユニフォームやソックスを洗濯してくれるのも助かってます。これは他の先輩達も言ってました!こんなに福利厚生がしっかりしてるチーム、他にないって!」
その言葉が出た瞬間隣に立つ高井の口元が若干歪み、俺は逆にその言葉に思わず笑みがこぼれた。
汗と泥にまみれた選手たちのユニフォームやソックス。
それを専門の業者が毎日回収し、洗い上げてくれるというこのチームだけの特別なサービス。
勿論その費用はすべて俺のポケットマネーだ。
なぜサッカーに興味のない俺がそんな金を使うのか、社員たちは誰も理解していない。
しかし、高井だけは知っている。
回収された選手全員分の汚れたユニフォームやソックスが、洗濯業者に渡る前にまずこの俺の元へと届けられることを。
そして俺が、その選手たちの汗と土の匂いや感触を堪能していることを。
たったそれだけのことのために、俺が金を払っていることを高井は知っているのだ。
「そうか。みんな喜んでくれているなら良かった」
俺は心からの笑みを浮かべ、古橋の顔を覗き込む。
俺は視線を古橋の泥のついたソックスへと移しながら、怯えた子犬のような古橋にゆっくりと問いかけた。
「なぁ、古橋君。君は俺がなんでそんな『サービス』を提供してるか分かるか?」
俺の問いに古橋の瞳にわずかに希望の色が宿った。
古橋はきっと俺がチームへと期待をもって支援しているのだと、良い方向にそのサービスを考えたのだろう。
必死に頭を回転させ、オーナーである俺が喜ぶであろう模範解答を口にする。
「自分達の手間をなくして、サッカーに集中して欲しいから…ですか?」
そんな純粋で健気な勘違いに、俺は思わず小さく笑ってしまう。
「ふふっ、そう考えるか。おい高井、古橋君に説明してやれ」
俺は古橋の隣で静観している高井へと視線を送って言う。
その意味を理解した高井は、ゆっくりと古橋の方に向き直った。
その顔には古橋にも言うときが来たという決意と、もしかしたら本当のことを知った古橋が絶望するかもしれないという哀れみが浮かんでいる。
「古橋」
何か重要なことをいうような、重々しい高井の声に古橋の肩が小さく跳ねる。
「お前は社長がなんでこのチームを持ってるか、本当の理由は知らないよな」
「え…?そ、それは、社長がサッカーが好きだからじゃ…」
「違う」
高井は古橋の言葉を、食い気味に冷酷に遮った。
「社長はな、サッカーにはこれっぽっちも興味がないんだ」
「え…」
あまりの事実に古橋が驚愕して固まる。
「じゃ、じゃあなんで…」
頭に浮かぶ数々の疑問から、古橋の口から出たのは一番単純な疑問だった。
「社長はな、サッカーには全く興味がない。だがな、好きで好きで堪らないものがあるんだ」
「そ、それは…」
「……今俺らが履いてる、泥と汗でぐちゃぐちゃになったソックスだよ」
「……え?」
意味が分からず、古橋はつい間の抜けた声を漏らす。
高井はそんな彼を見下ろしながら、苦々しい表情を浮かべて更に残酷な真実を告げた。
「俺たちが毎日提出してる汚れたユニフォームやソックス。あれはな、すぐに洗濯に出されてる訳じゃない。全部まず社長のところに届けられてるんだ。社長が…俺らの臭い汗や足の匂いを楽しむためにな」
「しゃ、社長が…?」
信じられない、という顔で古橋が俺を見る。
その瞳はわずかに潤み、だがそれを否定して欲しいとわずかな希望を持っているのが分かった。
だから俺は、その希望を壊すように口の端を吊り上げて笑って見せる。
「高井の言う通りだよ。俺はな、ただ君達を堪能したくてチームのオーナーなんてものをしているんだ。試合の勝ち負けなんざ正直どうでもいい。だから君達の成績にうるさく言うつもりもないし、君達が望む最高の練習設備も提供している。そこで君達は大好きなサッカーが思う存分できる。そして俺も、君たちのその汗と努力の結晶を存分に楽しめる。お互いウィンウィンじゃないか」
悪びれる様子もなく、むしろ当然の権利であるかのように言い放ってやる。
それが古橋の純粋な思いを踏みにじったのか古橋は言葉を失い、助けを求めるように尊敬するキャプテンである高井に視線を移した。
しかし高井は何も言わない。
ただ、辛そうな表情で固まったまま床の一点を見つめているだけだった。
その沈黙こそが、俺の言葉が真実であるという何よりの肯定だった。
「う、嘘だ…」
その言葉とともに、子犬のような瞳から光が消えていく。
あぁ、なんて可愛いんだ。
その純粋な姿が堕ちていく様に気分が最高潮に達した時、俺は呼び出した目的を進めるために高井へと声をかけた。
「高井、お前に聞きたいんだが」
俺の声に、高井がゆっくりとその険しい表情の顔を上げる。
「今日のお前の足はどんな具合だ?」
俺の問いに高井は一瞬だけ目を伏せる。
そして次に顔を上げた時、その表情は完璧なドSのものへと変わっていた。
高井は自分の足元にゆっくりと視線を落とすと、先ほどまでの硬い言葉使いから一転して俺を嘲笑するような口調で言う。
「最悪ですよ。昨日の雨で地面がぬかるんで、踏み込むたびにスパイクが湿って蒸れて酷いもんです。おかげでこのソックスが俺の汗と汚れでぐっしょり重くなってますよ」
淡々と説明するように言いながらも、ねっとりと俺を誘惑するような声。
「きゃ、キャプテン…?」
隣で聞いている古橋が、いつもと違う高井の様子に息を詰めて体を硬直させているのがわかる。
しかし高井はわざと古橋に聞こえるように続けた。
「試合中ずっと走りっぱなしだったんで、スパイクん中がサウナ状態ですよ。足指一本一本まで汗びっしょりになってますよ。もし今ここでスパイクを脱いだら、染み込んだ汗がかなり熟成されて最高の匂いがするでしょうね」
高井はそこで一度言葉を切り、俺の目を真っ直ぐに見据えた。
その目は「これが興奮するんだろ?」と挑発的に語りかけてくる。
「ツンとした刺激のある男の汗の匂い…社長ならお好きでしょう?この俺のスパイクの中でじっくりと熟成されたくっせぇくっせぇ足の匂いが」
そのあまりにいやらしい誘いに喉がゴクリと鳴り、腹の底からどうしようもない興奮が上がってくる。
「へぇ、なかなか良いじゃないか」
俺は興奮でかすれた声でそう呟くと、満足げに高井に頷いてみせた。
そして、状況が理解できず怯える様子の古橋へとその視線を移す。
「古橋はどうだ?」
俺の視線が自分に向けられた瞬間、古橋の体はびくっと震えた。
どう答えるのが正解なのか、そもそもこの状況が何なのか、古橋の頭の中は完全に飽和状態なのだろう。
かろうじて動いた首が最後の望みを託すように、ゆっくりと隣の高井へと向けられた。
その目は助けて欲しいと必死に訴えており、そんな怯える古橋へ諭すように言った。
「そのままの状況を伝えれば良い。正直にな」
「で、でも…」
「お前も必死に走ってたじゃないか。俺なんかよりよっぽど汗もかいてただろ。それを感じたままを社長に報告すれば良い。それが、俺らの仕事だ」
尊敬するキャプテンからの言葉に、古橋の狼狽えるように目を泳がせる。
しかし観念したように俯くと、古橋は震える唇でぽつりぽつりと語り始めた。
「えっと…ぼ、僕のも、スパイクの中は…汗でびしょびしょで…いつもより足が蒸れてる感じがして…多分、スパイク脱いだら…臭いと思います…」
高井のような扇情的な言葉選びはできない古橋だが、不器用ながらに自分の足の状態を説明する姿も、高井とは違った興奮を俺へと与えてくれる。
「え、えっと…指と指が汗でくっついて…すごく気持ち悪くて…ソックスが蒸れてるせいで足に張り付いてます…」
その羞恥に染まりながら、それでも必死に自身の足の蒸れ具合を説明する古橋の姿に俺は満足げに頷くと、ソファに深く腰掛け直して目の前の二人に宣告した。
「良いぞ古橋君。君はなかなか見込みがあるな」
俺は心からの賞賛を浴びせるが、古橋自身は俺の言葉の意味を測りかねてただ怯えた目で見上げるだけだった。
「古橋君は今日俺の秘密を知ってしまった。なら、なんでここに呼ばれたかはもう分かるな?」
その言葉に古橋君の顔から血の気が引き、小さく震え始める。
自分自身の身にこれから何が起ころうとしているのか、それが段々と理解できてしまい怯えているのだ。
そんな古橋君に、俺はもう自分の欲望を抑えきれなかった。
ゆっくりと椅子から立ち上がると、俺の動きに合わせて古橋の視線が持ち上がって俺の腰のあたりで凍り付いた。
スラックスの生地を押し上げ、その存在を主張する俺の勃起したチンポ。
隠す気など毛頭もなく、俺は高井と古橋の今日の足の状態を想像しただけで俺のチンポは硬く膨れ上がっていたのだ。
「ひっ」
古橋は短い悲鳴を漏らし、後ずさってその場にへたり込みそうになる。
だがその隣に立つ高井は対照的に、俺のその様を冷たい笑みを浮かべて見下ろしていた。
そしてそんな二人へ俺が命じようと口を開こうとする、その時だった。
「相変わらず変態だな…気色悪い野郎だ」
氷のように冷たい、高井の声が室内に響いた。
先程までは敬語を使い、あくまで俺をオーナーとして振る舞っていたが、今はまるで俺のことをゴミでも見るかのような侮蔑の視線を向けていた。
「キャプテン…?」
尊敬するキャプテンの豹変に、古橋が戸惑いの声を上げる。
だが高井はそんな古橋のことなど眼中にないというように、ふてぶてしい態度でズカズカと部屋の隅にあったベンチへと歩み寄ると、ドカッと腰を下ろした。
そのまま挑発するように足を組むと、地面についたつま先で床をトントンと叩く。
そして『ここの跪け』と命じるように、顎をくいとしゃくって目の前の床を指し示したのだ。
そんな圧倒的な王者の姿を見た瞬間、俺の脳内は服従したいという欲望で満ち溢れる。
「はい…♡」
自分でも驚くほど熱に浮かされたような声が出てしまう。
普段の社長としての威厳はそこにはなく、俺はまるで人形のようにふらふらと高井の方へと歩み寄っていく。
そんな変態的な欲望を隠さない社長と、それを顎で使う自分の尊敬するチームのキャプテンの姿を古橋は呆然と見つめていた。
古橋のことを気にせず俺は恍惚とした表情のまま高井の足元へとたどり着くと、その汚れたスパイクのすぐそばにまるで犬のように四つん這いになった。
そしてその汚れた高井のスパイクにキスだけすると、ゆっくりと向きを変えて高井の脛に自分の背中を預けるようにして床へと座り込んだ。
背中に感じる高井の硬い脛当ての感触と、練習後の熱を帯びた高井の体温。
そして俺の頭のすぐ側から漂ってくる、汗と土が混じり合った雄々しい匂い。
その全てが俺の理性を麻痺させていった。
「古橋。こっちに椅子持って来い」
命令された古橋はびくりと肩を震わせながらも、試合では絶対的なキャプテンの命令に従うようにぎこちなく動き出す。
そして部屋の隅にあった来客用の椅子を持ち、おずおずと高井の前までやってきた。
「そこに座れ」
高井は床に座る俺の真正面を指差すと、古橋は戸惑いながらも言われるがままに俺と膝が触れ合うほどの距離に椅子を置き、おどおどしながら腰を下ろした。
これで完璧な構図が完成した。
後ろには王であり俺の支配者の高井の足を常に背中で感じることができ、そして目の前には戸惑いと恐怖と羞恥に染まった古橋。
「あぁ…」
これから起こることへの興奮で、思わず熱い吐息と共に歓喜の声が漏れた。
そんな最高のシチュエーションに俺の思考は溶ける中、俺の背後で高井が身じろぎする気配がした。
カツッと言うスパイクの鋲が床を叩く硬い音の後、ズボッとそのスパイクから足が抜ける生々しい音が静まり返った部屋に響き渡る。
まず片足、そしてもう片方。
スパイクと言う革とゴムの密閉された部屋から解放された高井の足が、ついにその姿を現したのだ。
続きは10月19日に他プランでも公開予定
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