うちの学校の図書館は自習室も兼ねているため、それ用のテーブルと椅子がいくつも並べられている。
放課後、俺が明日の予習をするために図書館へと行くと、机に座って勉強する朱音の姿があった。
「よぉ」
「ん?あぁ彰か。あんたも勉強?」
「まぁな」
そう言って俺は朱音と同じテーブルの、朱音の向かい側に座る。
幼稚園の頃からの幼馴染である朱音は、なんでも話せるし俺にとっては貴重な存在の女子だった。
俺がMであることは男友達でも知らないのに、朱音だけにはカミングアウトしている。
そして朱音は、俺が足フェチであることまで知っている。
これは別に言うつもりもなかったんだけど、2人で性癖トークをしてる時に流れで言ってしまったのだ。
俺が足コキされたい欲があると知って朱音は爆笑していたが、朱音だって男子を拘束してみたいって言ってたし、変態具合ではあまり変わらない気がする。
教科書とノートを開きながらチラッと朱音の方を見ると、問題集を見ながら腕を組んで唸っていた。
どうやら難航しているらしい。
俺と朱音は幼馴染だけど性格も趣味も真逆だった。
俺はどっちかと言うと内向的だけど、朱音は人にグイグイいけるタイプだし、俺は勉強はそこそこ得意だけど朱音は苦手だった。
この学校にだって朱音はバスケのスポーツ推薦で入ってるし。
色白な俺と違って、健康的な肌色にシュっとした美人の朱音は男子からも女子からも人気があり、バスケの試合には朱音のことを応援するために他校からも女子が来たりしていた。
そして一番の違いは、朱音はドSで俺はドMだと言うこと。
足フェチの俺は女子から踏まれて興奮するのに対して、朱音は男子を拘束して弄びたいと常々言っていた。
相手が恥ずかしがったり、余裕がなくなる様子に堪らなく興奮するらしい。
前に朱音がエッチだと言っていた動画を見せてもらったが、幼馴染ながら結構な内容に少し引いた。
そんな見た目も性格も性別も違う俺等だけど、不思議と馬が合ってかれこれ13年程幼馴染をやっている。
「わっかんない…」
朱音の唸るような声にふと目を向けると、汗ばんだ身体に張り付くワイシャツを仰ぎながら、渋い顔をする朱音の顔が見えた。
相変わらず顔が良いな…
朱音は異性として全く俺に興味はなさそうだが、俺的には朱音はかなりアリの人間だった。
むしろ俺はずっと朱音が好きだったから告白したこともあるんだけど、「あぁごめん、彰はない」とバッサリ切られて終わった。
俺が告白した次の日も朱音は俺との関係性を全く変えることなく、ほんとにただの友人として平然と接してきて驚愕したのだが、そんな朱音だから俺に変な偏見など持たずに仲良くできたんだろうなと納得もした。
「ねぇ彰」
「っっ!?ん?どうした」
ぼーっと考えてる時に声を掛けられて驚きながらも、必死に取り繕って返事をする。
「この課題って彰のとこも出てるよね。写させ「ダメだ。自分でやれ」
「なんでよ!!」
俺が食い気味に断ると、朱音も負けずに突っかかってきた。
確かに朱音の言う通りその夏の課題は全クラス共通のため、俺にも同じように出されているし既に終わっている。
だけどこれはただ問題を解くものではなく、個人個人で課題に添ってレポートを書くものだから、俺がもし朱音に写させてやったらすぐにバレてしまう。
もし写させてやるなら、俺は俺でまた別視点でこの面倒なレポートを作るしかない…
そんなの流石に嫌だ。
「俺と全く同じの出したらバレるに決まってんだろ」
「大丈夫だって!ちょっと変えるから!」
「お前のちょっとは語尾の『ですます』を変えるぐらいだろ!それじゃ意味ねぇんだって!」
「なんでわかんのよ!?」
朱音は勉強に関してはほんと全然なのは昔から知ってるし、俺のレポートを見て参考にして自分なりに書くなんて言うことはできないことは分かりきっている。
「やっぱり…ダメだダメだ。自分でやれ」
「ねぇお願い!ほんとこれ全く何も浮かばないのよ…これ出さないと結構重めの補講を夏休み中受けるしかないし、私部活あるからほんっとにピンチなんだって!」
確かにこの課題を落としたら夏休みに1週間補講授業があったりするんだが、部活優先のスポーツ特待生の朱音にとってそれはかなり致命的なのかもしれない。
可哀想ではあるが、流石にそこは自分で頑張って欲しい。
「だから無理だって。資料貸してやるから自分でやってみろって」
「私の頭じゃ資料見たぐらいじゃ無理なの!!ねぇ、お願いだから!!」
「いやもう少し頑張れよ!」
「今まで頑張ってこれよ!?」
そう言って見せてきたプリントは、見事に朱音の名前部分しか埋まっていなかった。
「ほら!!」
「ほらじゃねぇよ!全然頑張ってねぇじゃん!!」
「だから私じゃ頑張ってもこうなの!!」
「ちょっとそこの二人!ここは図書室ですよ!うるさくするなら出て行ってください!」
朱音と少し強めの言い合いをしていると、図書室の職員が俺らの方へと来て注意をされてしまった。
「すみません…」
怒られて仕方なく二人とも席に座るが、朱音のせいで怒られたのにどうも腑に落ちない。
「なんで俺まで…」
そうぶつぶつ言いながら自分も課題をやろうと教科書へと目を向ける。
「ねぇ、彰」
すると再び小声で朱音が声を掛けてきた。
「…なんだよ」
「かーだーい!」
「だから写させねぇって!」
周りに気を使いながら小声で強めに返す。
「タダとは言わないからさ!」
「は?どういう意味…」
何が言いたいのか分からず俺が聞こうとすると、ふと足元に何か違和感を覚えた。
何かと下を見ると…
「!?」
「ほら、好きでしょ?これ」
朱音の声と共に目に映ったのは、上履きを脱いだ紺色のスクールソックスを履いた朱音の足だった。
その両足が俺の足元から上にのぼってくると、俺の足の股部分のイスに乗ってきたのだ。
「ちょっ!!!」
突然のことにどうして良いか分からず、俺は思わず朱音の方を見る。
しかし朱音はニヤニヤしながら、「見せてくれるならお礼にしてあげる」と平然と言ってきたのだ。
してあげる…?
まさかと思いながら朱音を見続けていると、なんと朱音の足が俺の股間をチョンと触れて来た。
「っっっ!!」
ズボン越しだが朱音の足が股間に触れたことに驚き、その感触に思わず身体がビクッと震えてしまう。
『あ・し・こ・き』
そして声に出さずに口だけで朱音はそう言うと、今度は明確にズボンの上からその足裏で股間を撫でてきた。
続きは9月21日に他プランでも公開予定
全文約11000文字
現在タバコプランにて先行公開中