SakeTami
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シナリオ公開





以下、シナリオの続きです。

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声をかけても返事がないので、仕方なく軽く肩を叩いてみる。[]


するとようやく、綾乃さんも我に返った様子で体を離し、口元を指先で拭った。[]


綾乃「っ……ご、ごめんね……」[]


砂生「えっ……い、いや……大丈夫ですか……?」[]


綾乃「だ、大丈夫だから……本当……」[]


綾乃さんは茹蛸のように真っ赤な顔をしながら、胸元を手で押えて息を整えている。[]


何となく気不味い空気が流れていて、どうしていいのか分からなかった。[]


綾乃「あっ! そろそろパートの時間ね……! 西木くん、ごめんねもう準備するから……」[]


少しわざとらしく手を叩き、切り替えるように綾乃さんが言う。[]


僕を帰らせようとしているのが伝わって来た。[]


砂生「あ、あの僕……」[]


綾乃「ごめんね、また今度ね」[]


まだ話したいことはあったけれど、綾乃さんには取り付く島がない。[]


そのまま追い出されるように、僕は自分の部屋へ戻ることになった。[]


砂生(嫌われちゃったのか……? でもさっきのはやっぱりイってたんじゃ……キスだけでイクなんて気持ちが無くてもあるものなのか……? 分からない……)[]


部屋に戻ってからも、その事で頭がいっぱいになる。[]


それと共に綾乃さんとのキスの感触や、あの興奮が甦ってきて、気が付くと僕はオナニーしていた。[]


砂生「ハァ、ハァ、ハァ……うぅ……綾乃さん……綾乃さんっ……」[]


まだ鮮やかに残る感触と記憶に、興奮が収まらなかった。[]


砂生(柔らかいし凄く良い匂いがした……それにまだ綾乃さんの唇の感触と唾液が残ってるみたいに感じる……ゴク……)[]


//(綾乃視点)

綾乃「……はぁ~~~」[]


西木くんが帰った途端に、私はその場にへたり込んだ。[]


綾乃「何やってるの私は……男の人とキス……それもあんな若い子と……それも舌まで絡めるなんて……」[]


思い出すだけで顔が熱くなる。[]


まだ唇や舌には濃密なキスの感触が残っていた。[]


綾乃「それに……キスだけで……それも西木くんの目の前でイっちゃうなんて……」[]


恥ずかしくて頭がどうにかなりそう。[]


真っ赤になっていた顔を見られるのが嫌で、西木くんを強引に帰らせた。[]


綾乃「というか……キスだけでイっちゃうものなの……? そもそも私って、まともにイった事すら無かったんだけど……」[]


今まで性的な快感をほとんど自覚したことがなかった。[]


それだけに自分が絶頂を迎えるなんて、しかもそれがキスだけだったことが、あまりにも衝撃的だった。[]


綾乃「何か上顎を舐められたらゾクゾクして、思わず西木くんの顔見たら、昔の覆井君にしか見えなくて何か変な感覚になっちゃったのよね……」[]


思い返すと、本当に西木くんと覆井君の姿が重なって見えた。[]


綾乃「それで……全身に何か広がっていって……気持ちよくなって……凄かった……あんなの初めて……」[]


まだ唇に熱が残っている気がする。[]


綾乃「……ってそうじゃないでしょ……いくら思い出が欲しいって言われたからって、西木くんとキスまでしちゃうとか……」[]


どうしてあんなことまでしてしまったのか、自分でもよく分からない。[]


だからと言って後悔しているかといえば、そういう訳でもなかった。[]


綾乃「昔の自分を見てるみたいだったのよね……それに西木くん、一生懸命になってくれて可愛かったから……つい……」[]


情に流されてしまったと言われたら否定はできない。[]


綾乃「はあ……もう西木くんの顔見れないじゃない……明後日シフト被るのに、どう接していけばいいの……」[]


どんな顔をして西木くんに会えば良いのか。[]


そう思い悩んでいるうちに、パートの時間が迫ってきていた。[]


綾乃「いけないっ……!」[]


慌てて支度を調えてお店に向かったけれど、その日は仕事でもミスが多く、散々な一日になってしまったのだった。[]


//(砂生視点)

綾乃さんとキスした翌日、あれから僕はずっと悶々としていた。[]


砂生(綾乃さんはどう思ってるのかな……)[]


部屋に引き籠もっていると色々と考えすぎてしまうし、気晴らしに近所の公園へ出かけてみる。[]


砂生「ハァ……」[]


公園のベンチに腰を下ろすと、思わずため息が出てしまう。[]


これから綾乃さんとの関係は、どうなっていくんだろう。[]


日向ぼっこをしながら、漠然とそんなことを考えていた時だった。[]


静真「こんにちは、いい天気だね~」[]


砂生「あっ……こんにちは……」[]


いきなり声をかけられて驚くと、それは綾乃さんの旦那さんだった。[]


昨日のキスのこともあって、顔を合わせるのが気不味い。[]


砂生(綾乃さんとキスしたことバレてないよな……? 旦那さんに話したりとか……)[]


静真「西木くんは、今日お休みなの? 僕も今日は半休でね、後で茜を迎えに行こうかと思ってるんだ」[]


この様子だと、綾乃さんとのことはバレてなさそうだ。[]


砂生「そ、そうだったんですか。 茜ちゃんもお父さんが迎えに来てくれたら、喜んでくれそうですね」[]


静真「ふふ、そうかな? あ、このあいだ茜と遊んでくれたみたいだね、ありがとう」[]


砂生「いえ、子供と触れ合う機会なんてあまり無いので、新鮮で楽しかったです」[]


静真「そっかー。 でもホントにありがとね。 出来たらまた遊んでもらえると嬉しいな。 茜も西木くんの事気に入ってるみたいだし」[]


砂生「本当ですか? だとしたら僕も嬉しいなぁ」[]


他愛もない、本当に当たり障りのない会話だった。[]


旦那さんからは、不思議とのんびりとしたその空気感が伝わってくる。[]


静真「さ~てと、じゃあそろそろ娘を迎えに行くとするよ。 西木くんはどうするの?」[]


砂大「僕は……もう少しここで休んでから、買い物にでも行こうと思います」[]


静真「そっかぁ、じゃあまたね」[]


旦那さんはヒラヒラと手を振って、現われた時と同じように飄々と去って行った。[]


砂生(綾乃さんの旦那さん、ボーッとしてるけど、なんか良い人だよなぁ……)[]


人当たりが良いというか、穏やかな雰囲気が伝わってくる。[]


そんな人の奥さんと、僕はキスしてしまったのだ。[]


砂生「はあ……諦めなきゃいけないんだろうなぁ……」[]


理性ではそう理解している。[]


でも昨日のディープキスで綾乃さんを直に感じ、余計に忘れられなくなっていた。[]


砂生(もう……忘れられるはずないよ……)[]


けれど旦那さんや茜ちゃんのことを思えば、僕がしていることはただの横恋慕だ。[]


このまま突き進めば、東雲家を壊すことになってしまう。[]


砂生(そんなのはダメだ……ダメだ……だから……っ……)[]


僕は繰り返し、そう自分自身に言い聞かせ続けた。[]


砂生(今日は綾乃さんと同じシフトか……)[]


翌日、アルバイトへと向かう道中で、僕は綾乃さんのことばかりを考えていた。[]


あんなキスをした後だし、果たして普通に接してくれるだろうか。[]


もしかしたら、もう嫌われてしまっていて、距離を取られてしまうかもしれない。[]


砂生(綾乃さん、どんな感じかなぁ……もし、あんなに優しい人から冷たくされたり無視されたりしたら、もう立ち直れないな……)[]


あのバイトも続けていられないだろうし、あのアパートにも住んでいられないと思う。[]


もう僕にとっての綾乃さんは、それくらい大きな存在になっていた。[]


砂生(あ……)[]


お店に到着すると、先に綾乃さんが入っていくところだった。[]


少し緊張しながら、あくまでも平静を装って元気よく挨拶する。[]


砂生「おはようございます、東雲さん!」[]


でも内心はドキドキだった。[]


綾乃「あ、西木くんおはよう! 朝から元気いいねー」[]


すると綾乃さんも、いつも通りに微笑んでくれる。[]


その微笑みに安堵するのと同時に、胸が苦しくなった。[]


砂生(全く意識されてないってことかな……)[]


綾乃「ふふ、今日も一緒に頑張ろうね」[]


砂生「……はい!」[]


むしろ少しくらいは、何かしら意識しているような反応を見せてくれたら。[]


綾乃さんのいつもと変わらない様子に、そう思わずにはいられなかった。[]


そして休憩時間になり、綾乃さんと同じタイミングで休むことに。[]


しかし、先に休みに入ったはずの綾乃さんの姿が見当たらず、裏口の方へと向かってみた。[]


綾乃「はぁ……」[]


すると綾乃さんがしゃがみ込んでいて、何やら溜め息を吐いている。[]


砂生「東雲さん……?」[]


綾乃「あっ……西木くん……」[]


綾乃さんは大人だから表に出さなかっただけで、やはり思い悩んでいた事がその表情とため息から分かり、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。[]


砂生「すいません……」[]


綾乃「え……?」[]


砂生「……僕があんな事したばかりに悩ませてしまって……」[]


綾乃「……あ、あれは……思い出に私が出来る事をしただけだから……謝らないで」[]


砂生「ありがとうございます。 凄く幸せな思い出が出来ました」[]


改めてそう正直な気持ちを伝えた。[]


綾乃「……な、何それ……」[]


綾乃さんは少し目を丸くしてから、軽く吹き出すように苦笑いを浮べる。[]


砂生「たぶん簡単には忘れられないと思いますけど、何とか綾乃さんの事を諦められるよう頑張ります」[]


綾乃「へ……?」[]


正直、それを確約できる自信はない。[]


いまこうしていても、綾乃さんへの想いが溢れ出しそうなくらいだ。[]


それでも僕はそれを約束しなければいけなかった。[]


砂生「忘れなくちゃいけないので……」[]


綾乃「そう……うん……」[]


それから少しの間、沈黙が流れた。[]


綾乃さんはその少し重苦しくなった空気を払うように、微笑みを浮べる。[]


綾乃「……あっ、そういえばいつの間にか名前で呼んでくれてるのね? どうして?」[]


砂生「あ……すいません……駄目でしたか……?」[]


綾乃さんに言われて自分でも気が付いた。[]


心の中ではずっと名前で呼んでいたせいか、それがつい口に出てしまったらしい。[]


綾乃「ふふ、駄目じゃないけど……二人きりの時だけしかダメよ? 他の人に聞かれたら流石に変に思われちゃうから……」[]


砂生「もちろんです、そこは僕も弁えてますから……でも良かった、前から綾乃さんの名前、凄く好きだったんです」[]


綾乃「名前が……?」[]


砂生「はい。 字面も響きも綺麗だし、女性らしい綾乃さんにぴったりだなって……だから名前で呼びたいなとずっと思ってて、それで無意識に呼んじゃったんだと思います……」[]


綾乃「そうだったの……私も自分の名前好きだから、そんな風に行ってもらえると凄く嬉しいな。 ありがとね、西木くん」[]


綾乃さんは素直に喜んでくれていた。[]


その微笑みを見ていると、ついつい視線が唇の方へと吸い寄せられてしまう。[]


砂生「そ、それじゃあ……! 僕、先に戻りますね!」[]


このままだと、またキスしたくなってしまいそうで、僕は慌ててそう切り出した。[]


綾乃「え……? う、うん……私もそろそろ行かなきゃね……」[]


お互いに仕事に戻ったけれど、僕はその後も目で綾乃さんを追い続けてしまっていた。[]


いけないとは思うのだけれど、どうしても止められない。[]


綾乃「あっ……」[]


砂生(っと……)[]


その綾乃さんがお盆をひっくり返してしまったようだ。[]


急いで駆け寄り、一緒に後片付けを手伝う。[]


綾乃「申し訳ありませんでした……!」[]


周りのお客様に謝りつつ、綾乃さんは急いで片付けている。[]


砂生「手伝います……!」[]


綾乃「あ……ありがとう、西木くん……」[]


一人でするより、二人の方が早い。[]


それに綾乃さんの助けになれるのなら、僕にとっては最高の喜びでもあった。[]


砂生(ガラスとか割れてなくて良かったな…………ん?)[]


床を拭きながらふと目を上げると、中腰になった綾乃さんの背中が目に入る。[]




僕の方にお尻を突き出すような格好になっていて、そこには下着の線が浮かんでいた。[]


砂生(や、やっぱりでかい……すごっ……それに下着の線が……)[]


お尻のボリューム感も凄かったけれど、スカートに浮き上がった下着の線に、思わず視線を奪われてしまう。[]


砂生「ゴク……」[]


するとそれを見ているだけで、僕のペニスはしっかりと反応してしまっていた。[]


砂生(ま、拙い……!)[]


慌てて目を逸らすと、同じようにそれを見ていたお客の姿が目に留まる。[]


その顔は緩みきっていて、鼻の下も伸びきっていた。[]


砂生(っ……!)[]


綾乃さんのそんな姿を他の男に見られたくなくて、咄嗟に体を割り込ませていた。[]


お客は僕の反応に気付き、気不味そうに目を逸らす。[]


綾乃「ん……?」[]


当人はよく分かっていない様子で、僕が背後に立ったことに首を傾げていた。[]


片付けが終わり、バックヤードへと戻ると、そこに綾乃さんもやって来る。[]


綾乃「さっきはありがとね、西木くん。 助かったわ」[]


砂生「いえ……」[]


綾乃「ところで、どうかした? さっき何か変な感じだったけど……」[]


砂生「いや……その……何か綾乃さんのお尻を見てるお客さんがいたから、それで……」[]


正直に話そうかどうか迷ったけれど、でも打ち明けないと自分の行動が意味不明過ぎる。[]


それに話しておけば、今後同じような場面で無防備になることもないだろう。[]


綾乃「えっ? ほ、本当……?」[]


綾乃さんは少し恥ずかしそうに、お尻を抑える仕草をする。[]


砂生「あ、大丈夫です……その……見えたりはしてないと思うんで……」[]


綾乃「そ、そうなんだ……そっか、守ってくれたのね? ふふ、ありがとう」[]


見ていたのは僕も同じだから、お礼を言われるのは少し申し訳ない気がする。[]


けれどそんなことは知らない綾乃さんは、少し機嫌が良さそうにしていた。[]


砂生(はあ……綾乃さん……諦められる気がしないな……)[]


そんな綾乃さんを見ていると、改めて気分の気持ちを意識してしまう。[]


この恋心はそう簡単には忘れられそうになかった。[]




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