カグヤ 「はぁ……はぁ……はぁ……」 そして今、シュラの目の前で、快楽に呑み込 まれそうになっているカグヤがいた。 妖魔 「すっかり息が上がっているな、くくっ」 カグヤ 「っ……!」 からかうような妖魔の言葉に、カグヤは思わ ず唇を噛みしめる。 カグヤ 「わ、私は……負けるわけにはいかない!」 そう叫んだカグヤの脳裏に、チグサの顔が浮 かんだ。 彼女を救う為に、負けるわけにはいかない。 その強い思いが、押し寄せてくる快楽の波を 押し返した。 カグヤ 「えぇぇぇぇぇぇぇぇいっ!!」 攻撃してきた相手の腕を取ると、そのまま倒 して関節を決める。腕ひしぎ逆十字だ。 妖魔 「うぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 さすがの妖魔も逆関節を決められ絶叫する。 しかし関節を決めたカグヤも、かなり辛そう な表情を浮かべていた。 カグヤ 「あぐっ! ぐっ……うううぅぅっ!」 妖魔の腕が股間に当たり、今までに感じたこ とのないような快感が、カグヤの身体を襲っ ているのだ。 敵の腕を締めれば締める程に食い込みが強く なっていく。 カグヤ 「ぐぅぅっ! ううっ! んんんんんっ!」 それでもカグヤは更に強く腕を締め上げ、高 まる快楽を歯を食いしばって必死に堪えなが ら一気にへし折る。 妖魔 「ぎゃあああああああああああっ!!」 完全に逆を向いた腕を抱え、のたうち回る妖 魔にカグヤマウントポジションでまたがると 渾身の力で拳を叩き込んでいった。 カグヤ 「このっ! このっ! このっ!」 またがっているので、股間への刺激は続くが それを紛らわすかのように何発もパンチを妖 魔に打ち込んだ。 妖魔 「がふっ! ぐあっ! うげぇぇぇぇっ!」 数発の拳がめり込んだ時、妖魔の身体がグッ タリと横たわる。 カグヤ 「はぁはぁはぁはぁはぁ……」 動かなくなったのを見て、カグヤは妖魔の上 から下り息を荒げた。 そんなカグヤに、歓声とブーイングが半々の 割合で浴びせかけられる。 観客6 「すげぇ! 強えぇ!」 観客1 「なんだよ、もっと喘がせろよぉ」 カグヤ 「はうっ……くっ! はぁはぁ……」 何とか敵を倒したものの、かなり股間への刺 激を受けた事で、彼女の身体はすっかり熱く 火照ってしまっていた。 カグヤ (あと2戦……おそらく私の身体は、気絶し ているうちに何らかの細工がされたのだ。) カグヤ (身体が相手と接触すると……特に、相手の 攻撃を受けると……変になってしまう。) カグヤ (そうなると……攻撃を受けないように距離 を取りながら、闘うしかないな。) しかし、そんなカグヤの作戦は、対戦相手が 入ってきた途端に脆くも崩れ去る。 妖魔 「くくくくくっ……」 リング上に上がってきた妖魔の腕は、触手状 になっているのだ。 カグヤ 「くそっ……」 あてが外れたカグヤは、即座に作戦を立て直 し始める。 カグヤ (触手なら鞭のように使って遠距離でも対応 してくるだろうし……まずいな。) カグヤ (刀さえあれば……問題ないのだが……。) そう思っているうちに、闘いが開始されてし まう。 妖魔 「ふふふっ……そぉらっ!」 ビュンと風を切る音が鳴り、思った通りに触 手が飛んでくる。 カグヤ 「くっ……!」 その攻撃速度は、彼女が想像していたよりも 速く強い。 何とかギリギリでかわしていくが、完全に防 戦一方になっていた。 妖魔 「どうした? 逃げてばかりか?」 カグヤ 「う、うるさいっ!!」 とはいえ、妖魔の言う通り逃げてばかりでは 勝つ事はできない。 カグヤ 「隙を見て……懐に飛び込むしかないな」 覚悟を決めたカグヤは、飛んでくる触手をか わしながら、タイミングを伺う。 妖魔 「そらそらそらそらっ!」 ビュンビュンと音を立てて襲い来る触手だが その動きの中にカグヤは、一筋の隙間を見つ ける。 カグヤ 「そこだっ!!」 一気に間合いを詰めた彼女は、無防備な身体 に渾身の力で拳を数発叩き込んだ。 妖魔 「げぇっ……ぐっぐふっ!!」 たまらず妖魔は、口から汚物を派手に撒き散 らしていく。 カグヤ 「おっとっ!」 溢れ出る嘔吐物を、バックステップで何とか かわすも、その異様なニオイに思わず顔をし かめた。 カグヤ 「くっ……な、なんだこのニオイは……」 修行により研ぎ澄まされた嗅覚には、たまら ない臭さである。 妖魔 「げぇぇ……よ、よくもやってくれたな」 あまりの臭気にカグヤが思わず足を止めた間 に妖魔は体勢を整えていた。 妖魔 「このアマぁぁ……もう容赦しないぞ」 怒り狂った妖魔は、更に2本の触手を身体か ら生やして、カグヤに襲いかかっていく。 カグヤ 「っ! ま、まだ触手があったのか」 妖魔 「おらおらおらおらっ!!」 カグヤ 「ううっ!」 2本でも手こずっていたのが倍になって襲い かかってくるのだ。 さすがに隙も見当たらずに、カグヤはまた防 戦一方になってしまう。 妖魔 「どうした! 手も足も出ないか!」 カグヤ 「くそぉ……これでは踏み込めない……」 まるで打つ手なしでかわし続けるカグヤだが その動きは、徐々に捕らえられ始めた。 妖魔 「くっくっくっ……隙あり!」 カグヤ 「なにっ!?」 触手の1本が、カグヤの身体を激しく打ち据 える。 カグヤ 「ひいっ! あああぁぁぁぁっ!!」 バシッという音と共に、はじけ飛んだカグヤ は、思わず叫ぶように喘いでしまっていた。 その声に観客の男達が沸き上がる。 観客1 「おお! いいぞぉ!」 観客2 「まるでSMプレイの鞭打ちだ!」 すっかり興奮しきった男共のイヤらしい視線 が、カグヤの身体に突き刺さるが、彼女の方 は、それどころではない。 カグヤ 「あっ……あっ……ああっ……」 気が遠くなりそうな快感に、身体はガクガク と震え、今にも崩れ落ちそうな状況だ。 妖魔 「へへっ、隙だらけだぞ! そぉらっ!」 バシッ! バシッ! バシッ! バシッ! カグヤ 「はうっ! ああっ! はぁんっ!」 派手な音が鳴る度にカグヤの口からは喘ぎ声 が上がり服が破れて飛び散っていく。 カグヤの身体が、徐々に露出されていくと、 観客達の歓声は一気に高まった。 観客3 「いいぞぉ! 剥いちゃえぇぇぇっ!」 観客4 「真っ裸にしてやれ~っ!!」 カグヤ 「くぅっ……」 観客のイヤらしい言葉に、カグヤは咄嗟に露 出した肌を隠す。 しかし、そんな体勢では敵と闘う事など出来 はしない。 妖魔 「そらそらっ!」 バシバシバシバシバシッ! カグヤ 「くぅっ! んんっ! あっ、あああぁっ! だ、だめだ……これでは……はうぅっ!」 恥ずかしがっていては、相手の攻撃をかわす どころか見極める事すらできない。 妖魔 「このまま、邪魔な服など剥ぎ取ってやる! そぉら! そらそらそらっ!!」 バシバシバシバシバシバシバシバシッ!! カグヤ 「ひいっ! はううっ! あっ! ああっ! んあああっ! こ、このままでは……」 このままでは本当に全裸にされてしまうと考 えたカグヤは隠していた肌を露わにさせた。 観客1 「おお! いいぞぉ!」 観客3 「おっぱい丸出しだぁ!」 カグヤ 「くっ……」 イヤらしい観客の言葉に、羞恥心が沸き上が るが、それを必死に押さえ込んで、カグヤは 襲い来る触手の動きを見つめる。 妖魔 「やられる覚悟が出来たか? おら!」 バシッ! カグヤ 「はうぅっ! くっ……うぅっ……」 身体を触手で打たれると、やはり喘ぎ声が勝 手に出てしまう。 それでも彼女は攻撃を受けつつも、触手の軌 道を見極めようと意識を集中させる。 そんなカグヤに触手は、容赦なく襲いかかり 続けた。 バシッ! バシッ! バンバンバンバンッ! カグヤ 「あぁんっ! はぁ……はぁんっ! うっ、 くぅぅっ……ああっ! あはぁんっ!」 打ち据えられる度に膝がガクガクと震え、耐 えきれずにうずくまるが、それでもカグヤは 襲いくる触手の動きから目を離さない。 カグヤ 「これしかない…肉を切らせて骨を断つしか 手は無い……んんんんっ!」 触手に打たれる度に、気絶しそうな快感が全 身に走るが、それに耐えながらカグヤは、そ の動きを見続けた。 妖魔 「そろそろ楽にしてやろうか? そら!!」 勝利を確信した妖魔が、最後の一撃とばかり に触手を振るう。 その瞬間、カグヤは飛んでくる触手の一本を ガッチリとつかんだ。 妖魔 「なにっ!?」 防戦一方だったカグヤに、触手をつかまれた 妖魔は明らかに動揺する。 その瞬間、カグヤの身体が大きく動いた。 カグヤ 「このぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」 妖魔 「ぬおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」 妖魔の触手を担ぐようにして、まるで一本背 負いのように持ち上げると、そのまま一気に 地面へと叩きつける。 妖魔 「ぐあああぁぁぁぁぁっ!」 触手の長さ分、勢いが付いたせいで、妖魔は その一撃の前に沈む。 しかし、勝利したカグヤも、その場に崩れ落 ちていった。 カグヤ 「はぁ……はぁ……あっ、ああっ……」 闘っている間は押さえ込めていた快感が、一 気に噴き上がってきたのだ。 カグヤ 「はうっ! んっ、んんんっ! ああっ…… こ、こんな……はぁ……はぁぁ……」 露出した身体を隠すように、彼女は自らの身 体を抱きしめうずくまる。 その身体は、まるで火が付いたかのように熱 く火照りきっていた。 カグヤ 「あっ、あと1戦……こ、こんな状態で…… 勝てるのか……?」 身体を駆け巡る快感に、思わず弱気になるカ グヤだが、チグサの事を思い出して自分を奮 い立たせていく。 カグヤ 「いやっ……絶対に勝たなくては……」 何とか立ち上がったカグヤは、露出した胸を 思わず隠してしまう。 すると観客席からはブーイングが起こった。 観客1 「今さら、隠してるんじゃね~よ!」 観客4 「そうだそうだ!」 観客2 「さっさと、その隠してる牛チチ晒せ!」 観客5 「そんな隠してたら、闘えね~ぞ!」 観客3 「見せろっ! 見せろっ! 見せろっ!」 カグヤ 「なっ!?」 観客の1人が発した見せろコールが、一気に 会場全体に広がっていく。 そんな下品なコールに晒されて、カグヤは思 わず唇を噛みしめる。 次回に続きます。