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製作を断念した凌辱系ゲーム その3

カグヤ 「隊を乱すな! 遅れるんじゃないぞ!」 カグヤは自らの隊を率いて、任務へと向かっていた。 彼女の隊にとっては、なんてことのない簡単な任務の筈だったのだが……。 隊員1 「た、隊長っ! 敵を発見っ! 情報よりも数が……うわぁぁぁぁっ!!」 カグヤ 「なにっ!?」 それは、完全な奇襲攻撃だった。 まるでこちらの動きが筒抜けだったような、待ち伏せからの不意打ち。 その上、報告されていた数の倍以上は妖魔がいるのだ。 カグヤ 「こ、これは……どういうことだ!?」 いきなりの襲撃に、隊員達も動揺しまくっていく。 隊員2 「き、奇襲だっ!!」 隊員3 「こ、こんな数なんて……聞いていないぞ!」 パニックに陥る隊員達に、妖魔達が襲いかかっていった。 隊員4 「うっ、うわぁぁぁぁっ!!」 カグヤ 「落ち着け! 各個撃破しながら、体勢を立て直せ!!」 カグヤは、大声でそう支持を出すと、襲いかかってくる敵を容赦なく斬り捨てていく。 その間に彼女の脳裏には、過去のことが蘇ってくる。 カグヤ 「っ……まさかまた、密通者が……?」 あの時も、今回同様に奇襲を受けた。 まるであの時のデジャブを見ているようだとカグヤは思う。 しかし、今はそんなことを考えている場合ではない。 カグヤ 「くそっ!!」 カグヤは隊員をサポートするように戦い続けるが、いかんせん数が多すぎる。 一匹一匹は、そう強くはないが、5分の1程斬り捨てた段階で、少し息切れを起こしてしまう。 カグヤ 「ちっ……少し、キツイな……」 そう感じた瞬間、一匹の妖魔が声を上げた。 妖魔1 「動くなっ! この人質が見えないかぁ!?」 カグヤ 「!?」 妖魔は、瀕死の隊員の喉元に、刃を突きつけている。 人質にされた隊員は、自力では脱出できない程になっていた。 妖魔1 「ほらほらっ、抵抗したら、こいつを殺すぞぉ」 隊員達は、それを見て思わず動きを止めてしまう。 それを見て妖魔達は、人質を盾にするように集まってくる。 妖魔1 「貴様ら人間は、仲間を見捨てられないんだよな、ケケケッ」 隊員達 「っ……………」 仲間を盾にされて、隊員達はかなり戸惑いをみせていた。 それを目の当たりにしたカグヤは、かなりの危機感を抱く。 カグヤ (まずい……このままでは、隊が全滅してしまうかもしれない。) カグヤがそう思ったときには、もう妖魔達が無防備な隊員達に襲いかかろうとしていた。 カグヤ 「火遁っ!!」 妖魔1 「な、なにぃっ!?」 いきなり火を放ったカグヤの行動に、妖魔はもちろん隊員達も動揺を隠せない。 その場に居た全員が、まさかこんなに簡単に人質を見捨てるなど思っていなかったのだ。 隊員達 「隊長!! 何をっ!?」 妖魔1 「こ、こいつ……ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 人質を盾にして固まっていた妖魔達は、カグヤの火炎で焼き払われていく。 そしてその周りは、一瞬で火の海と化した。 カグヤ 「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 混乱する妖魔達を、カグヤは電光石火の勢いで斬り捨てていった。 妖魔2 「ぎゃあぁぁっ!」 妖魔3 「ぐああぁぁっ!」 断末魔の悲鳴を上げながら、妖魔達は次々と倒れていく。 そんなカグヤの姿を、隊員達は畏怖の目で見つめる。 カグヤ 「おおおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」 炎の中で刃を振るう彼女は、まさに鬼神のごとき姿に見えた。 そして……………。 カグヤ 「はぁ……はぁ……はぁ……」 炎が鎮火する頃には、全ての妖魔が殲滅されていた。 孤軍奮闘したカグヤは、すっかり息を切らしているが、それでも人質に取られていた隊員の元へと向かう。 他の隊員も、心配そうに集まってきている。 カグヤ 「……………っ!!」 カグヤはすぐさま印を結ぶと、体内から薬瓶1つ吐き出した。 それは、ガマの油から作ったカグヤ特製の秘薬である。 彼女はその秘薬を、グッタリとしている隊員の身体へとまんべんなくかけた。 すると傷口からの出血が、見る見るうちに止まる。 カグヤ 「任務は終了だ、怪我人の搬送を優先しろ。急げ!」 隊員達 「はっ!!」 こうしてカグヤの隊は、何とか任務をこなすことができた。 瀕死だった隊員も、カグヤの秘薬と医療部の働きによって、何とか一命を取り留める。 しかし、彼女の隊の中では、恐怖心と不信感が広がっていた。 任務の成功の為なら、仲間すらも燃やそうとしてしまうカグヤに対しての恐怖心が。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ カグヤ 「……………報告は、以上です」 報告を終えたカグヤに上層部の面々は、賛辞 の言葉を口にする。 上層部1 「まったく、その若さで大したものだ」 上層部2 「結果的に死傷者は無し敵は殲滅」 褒め称える言葉にも、カグヤは表情1つ変え ずにいた。 任務をこなすというのは、彼女にとって当然 のこと。別に褒められる事ではない。 上層部3 「人質も一命を取り留めたそうだし、見事な ものだ」 上層部1 「今回はご苦労だったな、下がって良いぞ」 カグヤ 「はっ……」 カグヤは一礼をすると、上層部の面々がいる 部屋を後にする。 そして部屋へと向かおうとした時。 チグサ 「カグヤちゃん、待ってっ!」 カグヤ 「チグサ……」 呼び止められ振り返ったカグヤの目に険しい 表情のチグサの姿が映った。 明らかに何か言いたい事がありそうな表情を している。 チグサ 「カグヤちゃんの隊の人から話聞いたよ」 カグヤ 「そうか……」 チグサ 「カグヤちゃん……人質に取られた隊員毎、 火遁で妖魔を焼いたんですって」 カグヤ 「ああ……」 カグヤの返事に、チグサの表情は、ますます 曇っていった。 チグサ 「なんでそんなこと!」 カグヤ 「あの時は、あれが一番の得策だったのだ。 実際に死者も出ていないし、敵も殲滅した」 チグサ 「だ、だからって!! 仲間に火遁を使うな んて……何か他に方法もあったはずよ」 カグヤ 「私の秘薬を使えば、焼いたとしても助かる 可能性はある。事実、人質も無事だったし… それにもし人質が戦死したとしても、1人で 済む」 少し冷たい口調でそう言い放ったカグヤを見 て、チグサは悲しげな表情を浮かべた。 そして搾り出すように呟く。 チグサ 「カグヤちゃん、なんでも合理的に考えるん だね」 カグヤ 「当たり前だ。でなければ、やられる」 チグサ 「私は仲間の命は天秤にかけられないよ」 チグサ 「仲間もそうだけど……カグヤちゃんが捕ら えられたりしたら……任務を捨ててでも…… 絶対にカグヤちゃんの無事を優先するよ」 カグヤ 「大丈夫だ、私はそんなヘマなどしない」 チグサ 「そういうことを言ってるんじゃなくて!」 そう叫んだチグサは、今にも泣きそうな顔を していた。 カグヤ 「うっ……」 カグヤはそんなチグサの顔を見ていられずに、 思わず背を向けてしまう。 カグヤ 「わ、私だって、チグサが人質に取られたら ……何よりもチグサを守る事を優先するっ! ……任務を放棄してだって、私はっ!」 そう言って振り返ると、すでにチグサはその 場にはいなかった。 カグヤ 「チグサ……………」 思わず唇を噛みしめながら拳を握るカグヤを チグサではない他の目が見つめている。 チグサと一緒にいたカグヤは、警戒心が緩み その視線に気づく事はなかった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ シュラ 「そうか……ご苦労だったな……」 暗い闇の中、満足げな男の声が響き渡る。 それはかつて、カグヤが殺したはずのシュラ の声だった。 シュラ 「なるほど……カグヤの弱点は、チグサか。 ふふふふふっ……」 シュラの声は、まるで新しい遊び道具を与え られた子供のように楽しげだ。 だが闇の中で光る目は、怨念の黒い炎を放っ ている。 シュラ 「やっと貴様に復讐が出来そうだぞ……なあ カグヤ……くくっ……ふはははははっ!!」 闇の中に響く笑いは、あまりにも不気味に聞 こえた。 その頃、チグサの小隊は、妖魔討伐の任務を 受けて出動する。 チグサ 「カグヤちゃん……」 カグヤの行動に納得がいかないチグサは、自 らの行動でそれを示そうと考えていた。 あくまでも仲間の命を大事にして、任務を遂 行する。 それを見せればカグヤも、自らの考えを変え てくれるのではないだろうか? そんな期待を持って、チグサは任務に向かっ ていた。だが……。 チグサ 「くっ……!」 襲いかかってくる妖魔達は1匹1匹は弱いが 倒しても倒しても後から後から沸いてくる。 チグサ 「もうっ! どうなってるのよっ! こっ、 これって……」 まるで、無限に出てくるような敵に対して、 さすがのチグサも脅威を感じ始めていた。 チグサ 「さすがに、数が多いと……キツイわね…… こ、このぉっ!!」 倒しても倒してもまた敵は襲いかかってくる。 明らかに異常な事態だ。 その裏ではチグサを狙っているシュラがいた。 シュラ 「ふふふっ……消耗戦ならこちらに利がある なぜなら……」 シュラは、おもむろに懐から出した種を地面 にまく。 するとそこから、妖魔が文字通りウヨウヨと 沸いて出てきた。 妖魔 「うおぉぉぉぉっ!」 出てきた妖魔は前線へと駆け上がっていく。 それを見送りながらシュラはニヤリと笑う。 シュラ 「デビルズネストで開発されたこの種さえあ れば、下級妖魔など無尽蔵に作れるのだよ。 ふふっ、いつまで持ちこたえられるかな?」 そう呟いたシュラはまた懐から出した種を、 地面へとまく。 チグサ 「まったく……何匹いるのよ……はぁはぁ」 後から後から出てくる下級妖魔達にチグサの 小隊は完全に疲弊しきっていた。 このままでは、いずれ力尽きてやられるのは 火を見るより明らか。 チグサ 「みんなっ! 一時撤退よ! さ、さすがに 数が多すぎるわ!!」 隊員達 「は、はいっ!!」 小隊が戦闘を止めて後退を始めると、妖魔達 は待っていましたとばかりにチグサへと襲い かかっていった。 チグサ 「な、なにっ!?」 無数の妖魔が雨のように降り注ぎ、チグサは たちまち、その下敷きにされてしまう。 隊員達 「チグサさんっ!!」 チグサの危機に気づいた隊員達は救出に向か おうとするが。 隊員1 「うわぁぁぁぁっ!!」 隊員2 「な、なんだ!? この触手は!!」 隊員3 「くそぉっ! ひゃ、離せぇぇぇぇっ!」 意表を突いて現れた触手が、隊員達の身体を 容赦なく締め上げていく。 その頃、妖魔の山に押しつぶされてしまって いたチグサは……。 チグサ 「こ、これぐらいで、負けないっ! えぇぇぇぇぇぇぇいっ!!」 力を振り絞って一蹴し、その勢いで、かまい たちを発生させると、のし掛かっていた妖魔 の3分の2が吹き飛んでいった。 チグサ 「はぁ……はぁ……はぁ……」 何とか妖魔達から抜け出たチグサは、肩で息 をしながら戦況を目の当たりにする。 チグサ 「なっ……!?」 隊員達は触手に捕らわれ、その触手の先には 見覚えのある人物が立っていた。 シュラ 「よお、久しぶりじゃないか、チグサ」 チグサ 「シュラ……隊長……!?」 すっかりと変わり果てているが、チグサには それが、かつての上司だということは理解で きる。 愕然とするチグサにシュラはニヤニヤと笑い ながら語り始めた。 シュラ 「嘘だと思っていたか? 残念ながら、私は こうして生きている」 チグサ 「シュラ隊長……な、なぜ……こんな……」 シュラ 「簡単な話だよ、復讐だ」 チグサ 「復讐……?」 シュラ 「私はね……お前達を裏切って妖魔と通じて いたのだよ」 チグサ 「えっ!?」 シュラ 「だが、それをカグヤにかぎつけられてね」 チグサ 「カグヤちゃんが……?」 シュラ 「そうだ……おかげで腕を失い、瀕死の重傷 を負って、今はこんな姿になっているのだ」 チグサ 「シュラ……隊長……」 呆然とするチグサに、シュラはニヤリと笑っ て告げる。 シュラ 「お前には、私の復讐の為に人質となって貰 うぞ」 チグサ 「人質……」 チグサの脳裏に人質も任務の為なら容赦なく 焼き尽くすカグヤの姿が浮かぶ。 その瞬間に……。 シュラ 「ふふふふふっ……」 チグサ 「ひいぃぃっ! な、なにっ!? きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 その隙を突かれたチグサはシュラが操る触手 によって雁字搦めにされてしまう。 チグサ 「くっ! こ、こんなもの!!」 チグサは触手の呪縛から逃れようと抵抗して みるが、その力はあまりにも強くて手も足も 使えない。 チグサ 「ううっ……」 シュラ 「さすがのカグヤでも、お前が人質では…… ふふふふふっ……は~ははははははっ!!」 チグサ 「…………………………」 次回に続きます。

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