前回はこちら

前回はこちら ● ドガッ! バキッ! グボッ! グボォォォォォォォッ! 「ぐ、ぉぉぉ……負け、ねぇぇ……っ!!」 「オラオラオラァッ!!」 グボォォォォォォォッ! ドボォォォォオオオッ! ルールが変わっても、いや、ボクシングから自由度を増した総合格闘技のルールによって、カナメは前回以上に速いペースで、...
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「はぁ……はぁ……!」
「はっ、何度やっても同じだって、お前も分かってんだろ?」
ドボォォォォオオオッ! グボォォォォォォォッ!
「ぐぶっ! ぐぉぉぉぉぉ……っ!!」
ゴウスケは冷ややかな声色で言いながら、容赦なくカナメにボディブローをめり込ませる。
リングで二人きりになるには、あまりに大きな体格差。だがゴウスケは、あえて一切の加減なく、カナメをその怪力でもって甚振り続けた。
「俺がいいっていやぁ、確かにお前はここで選手ができるだろうよ……」
「はぁ……はぁ……!」
「でもなぁ……、はっきり言ってやる。お前はここじゃ、一番弱ぇ。くだらねぇプライドで何敗もして、勝手に潰れんのは許さねぇ!」
ガシッ!
ゴウスケは唸ると、グロッキーなカナメの背後に回り、その腰をホールドする。
「オラァァァァァァッ!!」
ドボォォォォオオオッ!
「んぐぅっ! がぁぁぁあああああああああっ!!」
一呼吸の後……、強烈なジャーマンスープレックスが炸裂する。
キャンバスが揺れる衝撃。ゴウスケは少しの間の後、腕を外し……、カナメはそのまま、崩れていく。
「がぁぁ……ぁぁぁぁ……」
ビクッ! ビクッ!
「そんな俺の意思を、完璧に無視して、我を通そうとしてんだ……、んなもん、俺を倒せなきゃ話にならねぇよなぁ?」
全身を震わせるカナメを見下し、ゴウスケは冷たい表情のまま、鼻を鳴らす。
「オラ、立てや。二度もお前にチャンスやってんだぞ……、また俺をがっかりさせんじゃねぇぞ」
ゴウスケは吐きすて、指をくいとふり、早く立てと睨みつける。
このリングでの結末は二つだ。万に一つの可能性でカナメが勝つか、そうでなけれれば、多少甚振ってでも、「もう一回」なんて言い出せないまでに徹底的に叩きのめし、犯し、「弱い」と悟らせ屈服させるのみ。
「がぁぁ……ぁぁぁ……ぐ、そぉぉ…………」
カナメはキャンバスをひっかき、ふらつきながらも、立ち上がろうとする。
ゴウスケは、ロープに身を預け、身構えもしていない。自分を対戦相手とすら見ていないのだ。
……絶対、男として、認めさせてやる……。カナメは自分のカラダが早くも限界近いことを察しながらも……重い腕を上げ、拳を握り締めた。
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