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質問:魔族が人間を養子として迎えることはあるのでしょうか?

ご質問ありがとうございます。 結論から申し上げますと、魔族が人間を『息子』や『娘』として迎え入れるケースは、パパ活同様に深刻かつ闇が深い事例として多数報告されています。 長命種であるドラゴンやエルフを始め、母性や庇護欲が強い種族にとって、寿命が短く、ステータスも弱い人間は「儚くて守ってあげたい存在」であり、成人を迎えた人間であっても「まだまだ甘えたい盛りの赤ちゃん」にしか見えていません。 ​​魔界のパパ活における、人間を「パパ」にするのが『精神的な依存』だとすれば、魔族が「ママ」になるのは『圧倒的な庇護』となるのです。 被害者の事例は多種多様ですが、特に生活環境で精神的にも肉体的にも疲弊した人間さんや、家庭環境に恵まれなかった学生さんがターゲットになりやすい傾向にあります。 ​魔族に養子として迎えられた人間は、社会的地位も尊厳もすべて剥奪され、気づかぬうちに身体は大人・頭脳は赤ちゃんな『巨大赤ん坊』へと作り変えられてしまいます。 私の知る限り、​一度この環境に浸かった人間が社会復帰できた例はゼロです。 ましてや、魔界のパパ活やママ活と違い、人間側も、日々の絶え間ないストレスから開放され、絶対的な庇護下で愛される快楽に脳を焼かれてしまうため、脱出の意思を見せることはありません。 ​もし街中で、高級な乳母車に乗せられ、おしゃぶりを咥えた虚ろな目の人間を見かけたとしても、決して目を合わせたり、助けようとしたりしないでください。 どんな経緯があろうとも、既に人間が養子として迎えられていた場合、貴方は誘拐犯として逮捕されることになってしまいますし、相手が高位の魔族だった場合は貴方自身が行方不明になってしまう可能性がありますからね。人間界のことわざにある触らぬ神に祟りなしというやつです。 後学のため、今回は特別に、人間と養子縁組を行った魔族さんに取材を行って得られた、そこに至る経緯とその後の生活についての事例をお教え致しましょう。 事例① 【詳細な経緯】 対象者は、月200時間を超えるサービス残業と、パワハラ上司からの罵倒により、精神が摩耗しきっていた人間くん。 へろへろになって部屋に帰るやいなやベッドへ倒れ込み、そのまま明日を迎えていました。 まとも食事は週に数回摂ればよいほうで、お風呂もお湯に浸かることは無く、シャワーをさっと浴びるだけ。久方ぶりの休日もベッドの上で過ごし、目覚ましが鳴ると機械のように起き上がり会社へ向かいます。 このように、彼は完全に人間としての尊厳を失い、会社の部品となっていました。 ​そんな中、ある記録的な大雪の夜、残業で終電を逃した彼は、家の方角に歩きながらタクシーを探していましたが、意識が朦朧として視界が歪みます。その時、彼の前に現れたのが、観光で人間界を訪れていたハイエルフさんでした。 人間くんはハイエルフさんの、人間離れした美しさと、周囲だけ春のように暖かいオーラに吸い寄せられるようにふらつき、そのまま、彼女の豊かな胸に顔を埋める形で倒れ込んでしまいます。 その途端、突然の睡魔と脱力感に襲われます。 薄れゆく意識の中で彼が感じたのは、暴力的な寒さではなく、陽だまりのような体温と、甘い花の香り、そして「あらあら、なんて疲れているのかしら…魂もこんなに摩耗して……私が……貴方の………」という、脳髄を痺れさせるような母性の声でした。 彼女にとって、ボロボロのスーツを着た人間くんは、森で傷つき震える小動物と何ら変わりがなかったのです。 【その後の生活】 その後、エルフの里に移送され、精霊樹の中に作られたハイエルフの自宅にて生活している人間くん。 現在はストレスからの解放という名目で、一切の自立行動を禁じられています 衣服は「肌を締め付ける」として没収され、肌触りの良い特注の薄衣一枚か、あるいは全裸で、ふかふかの軟草が敷き詰められたベッドの上で過ごします。 食事は、ハイエルフさんが森で摘んできた果実や、精霊の蜜。エルフの里で育った栄養満点の野菜たち。 人間くんが自分の手で食べようとすると、ハイエルフさんは悲しげに眉を寄せ、「まぁ…こぼしたら大変ですから…ほら……」と手を制し、「喉に詰まらせなら危険ですし…」と言って口移しをするか、あるいはその豊かな肢体に人間くんを埋没させ、「ほら、あーんして?」と手ずから栄養を摂取させます。 入浴は、家のお風呂でハイエルフさんにつま先から頭のてっぺん、身体の隅々まで余すとこなく素手で洗われます。 その日の疲れがちゃんと取れるまで、ハイエルフさんがぎゅっと抱きしめながら一緒に湯船に浸かってくれるのです。 就寝も勿論ハイエルフさんと一緒です。大きなベッドの上でぎゅっと抱きしめられながら、「人間さんは生きているだけでえらいんです」「これからもママにお世話されてくださいね?」と頭を撫でられ、安心する香りに包まれて眠るのです。 日が経つにつれ、人間くんは本来の精気を取り戻し、まれに…いえ、最近だと殆ど毎日、無意識に欲情してしまうそうなのですが……ハイエルフさんは元気になったソレを優しく、そして、満足するまで何度も何度も気持ちよくしてあげるのだとか…… 最初は抵抗していた彼も、社畜時代には得られなかった「絶対的な肯定」と「甘ったるい快楽」に脳を焼かれ、今では彼女が部屋に入ってくると、言葉にならない甘え声を出しながらハイハイで近寄り、自ら彼女に抱きついてしまうまでに退行しました。 日中は森の小鳥や小型魔獣と共に、日向ぼっこをして過ごします。彼が何もしなくても、ただそこで呼吸をしているだけで、彼女は頭を撫で回し、キスの雨を降らせます。 かつての会社員として労働に勤しんでいた時代の知識は、今となってはママを喜ばせるための愛嬌以外、何の役にも立っていません。 ママが持ってきた養子縁組の書類にも一切の疑問を抱かずに名前を記入した人間くんは、今も森の奥で幸せな日々を送っているのだとか………… 事例② 【詳細な経緯】 事業に失敗した実家に、巨額の負債の肩代わりとして、魔界の裏オークションに出品された人間くん。 プライドが高く気高い彼は、舞台上でも涙を見せず、唇を噛み締めて必死に恐怖に耐えていました。しかし、その折れそうで折れない儚い姿、大人の世界に汚されつつも濁らずに輝く美しい魂が、会場のVIP席にいた龍娘さん(古龍種)の嗜虐心と、歪んだ庇護欲を貫きます。 龍娘さんは自身の領地から出ることが殆ど無く、今回のオークションも、旧友に珍しいもの(元勇者の聖剣)が出るらしいと無理矢理腕を引かれて、やってきただけでした。 そうして、周囲がどよめくほどの国家予算レベルの金額で人間くんを落札した彼女。 ずかずかと舞台に上がり、自身を見定めするよう見下ろす龍娘さんを見て、「これだけの金額…一生奴隷として酷使されるんだ…」と人間くんは覚悟しつつも、震えながらに「お、お買い上げいただき、ありがとうございます…ご主人様……」と頭を下げました。 しかし龍娘さんは、慈愛と狂気が入り混じった瞳で人間くんの頬に手を添えて、「何を言ってるの?ありがとうございますじゃないでしょ?……ほら、ママと呼びなさい」とまるで我が子を慈しむようにお姫様抱っこしながら、オークション会場を後にするのでした……。 【その後の生活】 龍娘さんに引き取られた人間くんを待っていたのは、遊びの拷問や過酷な労働ではなく、狂気的なまでの過保護でした。 龍娘さんは買い上げた人間くんを、自身の息子として迎え入れましたが、その扱いは宝物庫の最奥に閉まってある最上級の宝物と同等。 広大な屋敷の中、数十人のメイドに囲まれ、極上の甘やかし生活を強要されるのです。 もし人間くんが一人で廊下を歩こうものなら、どこからともなくメイドさんが瞬時に現れ、「危ない!怪我をしたらどうするんですか!まったく…ほら、どこに行きたいんですか?」と人間くんを抱き上げます。 龍娘さんは勿論、そのメイド達も一級の魔族。 「じ、自分で歩けますから…!」という人間くんの可愛らしい抵抗も、彼女達の体格と髄力の前には何の意味も成しません。 当初、龍娘さんが人間くんを連れて帰ってきたとき、『は…?人間を連れてきた?』『この崇高な屋敷に…?』『主は狂ったのか…?』『もし害を及ぼすなら私が……』なんて上位種故の思想で人間くんを疑いつつも自身の主の宝物を守るのは我らの役目とイヤイヤお世話していた彼女達。 しかし、一週間が経つと、彼女達も可愛くて愛らしい人間くんにベタ惚れし、人間くんを独り占めする主を僻むほど沼っています。 屋敷に来た初日、人間くんは高額な身代金分を働いて返そうと、メイド達にならって掃除や配膳を試みましたが、それを見た龍娘さんは激昂し、「誰がそんな下賎な真似をしていいと言った!お前は私の子供だ!座って愛されていればいいんだ!ここにこいっ!」と怒鳴りつけ、人間くんの部屋は撤去され、龍娘さんと相部屋になることに。 また龍娘さんは、人間くんが、『ご主人様』『──様(←メイドが龍娘さんをこうやって呼んでる。人間には発音できない言語なのに目一杯真似してて可愛い)』などと呼んでくることにも腹を立て、『ママ』以外の呼び方を禁じました。(お母さんは可←甘えたい時に言ってほしいらしい) 龍娘さんは人間くんを膝に乗せて絵本を読み聞かせたり、龍族特有の強靭かつ長い尻尾で人間くんをぐるぐる巻きにして高い高いをしたりと、扱い完全に幼児に対するそれです。 メイドたちも主の意向を汲み、人間くんを「坊ちゃん」と呼んで、着替えから下の世話まで、まるで愛玩人形を扱うかのように徹底的に甘やかしています。 最近では、人間くんにメイドさんではなく、『お姉ちゃん』と呼ばせる遊びが、メイドの間で流行っているのだとか……。 人間くんが屋敷に来てから半年。人間くんが一人でできることは呼吸くらいになっています。 事例③ 【詳細な経緯】 就職を期に地方から上京し、安アパートで一人暮らしをしていた人間ちゃん。 心細い都会生活の中、隣室に住む美人で優しいアラクネのお姉さんは憧れの存在でした。 お姉さんも、健気に引っ越しの挨拶に来てくれた人間ちゃんを気にかけており、「何か困ったり、分からないことがあったら何でも聞いてね?」と部屋の外で会う度に頭を撫でて、本当の姉妹や母親のように接していました。 そんなお姉さんは朝早くに家を出て、夜遅くに帰ってくる人間ちゃんを心配して、日頃から「作りすぎちゃったから」と栄養の摂れるお惣菜をお裾分けしたり、「可愛いカフェ見つけたから一緒に行こう」と遊びに誘ったりしていました。 同性だからという安心感もあり、人間ちゃんもお姉さんに心を許しきっていました。 休みの日にベッドで日頃の疲れを取っていると、新作の試着をしてほしいと部屋にやってきて、彼女の糸で編まれた極上の肌触りの衣服(耐久性が異常に高く、脱ぎにくい)をプレゼントされては、そのついでに家事をこなしてくれるお姉さん。 徐々にお姉さんの訪問頻度は増え、「部屋が汚い」「男子学生の食事じゃない」と、掃除・洗濯・料理を全て彼女がこなすようになり、気づけば壁に彼女の巣(ハンモック)が作られ、半同棲状態へと移行しました。 その頃には、人間ちゃんも自分が唯一甘えられる相手であるお姉さんに沼っており、もうお姉さん無しの生活は考えられないほど、ずぶずぶに依存しきっていました。 そしてある台風の夜、「停電で怖いでしょ?私の部屋においで?」と誘われた人間ちゃんは、疑うこともなくお姉さんの部屋へ足を踏み入れます。 それが、二度と外の世界へ戻れない一歩だとも知らずに……。 【その後の生活】 お姉さんが作った衣服を着用していたことで、気づかぬうちに極度のフェロモン依存に陥っていた人間ちゃん。 その日の晩、お姉さんに抱き締められながら眠ったことで、全身がフェロモンに満たされ、もうお姉さんのことしか考えられない状態になってしまいました。 そうして次の日から、天井付近に吊るされたハンモックで生活することに。 それに伴い、仕事は退職し、部屋も解約、人間ちゃんがずっと一緒にいたい…と駄々をこねるので、養子縁組を行いました。 それから人間ちゃんは「一人だと転んで怪我をする」「勝手にどこかへ行くと私が寂しくて死ぬ」という理屈により、手足は常に柔らかく強靭な糸で拘束されており、指先一本動かす自由すら奪われています。 最も特徴的なのは、トイレの自由すら剥奪された点で、尿意を催しても自分の意思でトイレに行くことは許されず、お姉さんに「しー、しー」と赤子のように促されながら、彼女があてがう容器に対して排泄することを強要されます。 羞恥心で顔を真っ赤にする人間ちゃんに対し、彼女は「上手上手、いい子ねぇ」と頭を撫で回し、終わった後は丁寧にお尻を拭き、ベビーパウダーを叩くのです。 今では慣れてしまったらしく、身体をむずむずさせて、トイレしたいと意思表示を行うのだとか。 ​ 当初は恥ずかしいからと拘束を解くよう懇願していた人間ちゃんですが、現在は糸に包まれていないと過呼吸を起こすほどの重度の依存状態です。 食事、排泄、睡眠、性処理のすべてをお姉さんに委ね、彼女の背中に背負われたまま一日を過ごしています。 私が取材に赴いた際、お姉さんが「今日はどんなお洋服でお散歩に行こうかしら?」と人間ちゃんに提案すると、うっとりとした表情で「ママの好きなようにして……」と答える様子が記録されており、人間としての自立心は完全に溶解したと判断されます。 今回紹介した上記の事例は一例でしかありません。 すでにご存じかもしれませんが、一時期、子は親の言うことを聞くべき…という習わしを知った魔族さんが養子縁組をこぞって行う…なんてことがありましたが、番や夫婦になれないということを聞いて、すぐに流行りは廃りましたよね。 つまり、いまこうして魔族が人間を養子に迎えようとする行為、それは下心が一切ない真実の愛といっても過言ではないのかもしれませんね。


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