魔界のパパ活とは?
Added 2026-01-08 11:41:23 +0000 UTC魔界におけるパパ活は、人間界のそれとは根本的に性質が異なります。 主なターゲット層は、「両親が異常なほどお互いを愛し合っている家庭」に生まれた、高位魔族の箱入り娘たちです。魔族の夫婦愛は凄まじく、一度火がつくと子供ですら「二人の世界の邪魔者」として放置されがちです。 莫大な富はあるが、愛に飢えている彼女たちは、心の隙間を埋めるための理解者を求めます。 そ)は肉体関係よりも精神的な充足がメインで「頭を撫でて」「愚痴を聞いて」「一緒にご飯を食べて」といった、人間からすれば他愛のない行為に法外な対価が支払われます。 一見安全に見えますが、彼女たちは一度手に入れた温もりへの執着が常軌を逸しています。 そして忘れてはいけないことは、彼女達は自分の好みやタイプなどで相手を選ぶわけではありません。 自身の運命を手繰って貴方に辿り着いているため、どれだけ容姿を悪くしようとも、横柄に接しようとも意味はありません。 目をつけられた瞬間に終わっているのです。 とはいえ、忠告だけでは実感が無いと思います。 ここで魔界のゴミ捨て場で発見された魔界のパパ活を行った人間の日記をご覧いただきましょう。 4月1日 今月のカード請求額を見て吐き気がした。 リボ払いの枠も限界、バイトのシフトもこれ以上は入れられない。人生詰んだか? と思った矢先、ネットの裏掲示板で『魔界パパ活』の噂を目にした。 なんでも、人間界の貨幣価値がバグってる魔族のお嬢様相手に、愚痴を聞いたりお茶したりするだけで、バイト一ヶ月分の給料が即日手に入るとか。 「魂抜かれる」「行方不明になる」なんて都市伝説もあるけど、このまま借金で首が回らなくなるよりマシだ。 震える指でパパ活専門のマッチングアプリをインストール。プロフィールは無難に「優しい聞き上手」で設定した。 目標は借金完済の80万円。それだけ稼いだら即アプリ削除して逃げ切る。絶対に深入りはしない。 4月3日 登録から3日。全くマッチングしない。スマホの通知は静まり返ってる。 女の子のアカウントは山程ある。「寂しい」「パパ欲しい」って書いてる可愛い子ばっかりなのに、「いいね」送っても全無視される。 とはいえ募集文が狂ってる子も多い。 「内臓ごと愛してほしい」「私の研究材料になって(蘇生可)」とか、命の危険しか感じない案件ばかり。 やっぱり辞めるべきか? でも来週の支払いが……焦りで胃が痛い。 ネットには簡単で入れ食いのように女の子が釣れるって書いてたのに…… 4月7日 もう諦めかけていたその時、通知が鳴った! ついにマッチング成立! 相手は「シャル」ちゃん。アイコンは深紅のゴシックドレスを着た、人形みたいに綺麗な女の子。種族は…たぶん吸血鬼の高貴な家系っぽい。 恐る恐るプロフィールを見ると、『お父様もお母様も私を見てくれない。ただ私のお話を聞いて、頭を撫でてくれるパパが欲しい』と書いてある。 ……これだ。これぞ俺が求めていた安全案件! 即座に「はじめまして。僕でよければ、いくらでもお話聞くよ」と送信。 すると秒で既読がつき、「本当ですか? 嘘つきは嫌いです。私だけを見てくれますか?」と返信が来た。 その後も当たり障りのない返信を返していったら、「うれしい」「あいたい」「ぱぱになって」と連投してくる。 ちょろい。これはいける。 4月10日 緊張の初顔合わせ。 指定されたのは人間界の魔界行きゲートの側にある高級個室ラウンジ。 実物のシャルちゃんは、アイコン詐欺どころか、直視できないレベルの美少女だった。 透き通るような白い肌に、宝石みたいな赤い瞳。そして装飾が施されたドレス。 席に着くなり俺の袖をギュッと掴んで、「パパ…来てくれた…本当に来てくれたんだ…」って涙目で震えてる。 話を聞くと、両親がラブラブすぎて、ここ数年間放置されているらしい。 屋敷では会話らしい会話もなく、食事も殆ど一緒に摂らない。両親はずっと寝室に籠っていて、月に顔を合わせるのは数回程度。 友達はみんな彼氏や旦那がいて、放課後や休日の遊び相手がおらず、昔からメイド達と過ごしていたらしい。 「寂しい」「誰かに触れてほしい」って泣く彼女の頭を、とりあえずよしよしと撫でてあげた。そしたら彼女、顔を真っ赤にしてフリーズ。 俺の手をとって頬ずりしながら「あったかい…パパの手、魔法みたい…」ってうわ言のように呟いてる。 一時間後、顔合わせだし…と思って解散しようとしたら「行かないで!」「やだっ!やだっ!」「もうすこし側にいて!」とパニックになりかけたので30分延長。 帰り際、「これ、今日のお礼」と渡された封筒を見て腰を抜かした。30万円入ってた。 たった1時間半、頭を撫でただけで? 震えが止まらない。あまりに割が良過ぎて、また会う約束をしてしまった 4月14日 今日はシャルが予約した個室の高級レストランで食事をした。シャルは前回よりも距離が近く、ずっと俺の腕に抱きついていた。 「パパの匂い、落ち着く。ずっと嗅いでいたい」と言って、首筋に鼻を押し付けてスンスンと深呼吸をしてくる。正直、くすぐったいし少し不気味だったけど、金のためだと割り切って耐えた。 食事中も、俺がフォークを持つだけで「あーんしてあげる!」と聞かず、結局全部彼女に食べさせてもらった。 別れ際、「次はもっと長く一緒にいたいな」と上目遣いで言われた。 別れてからも、毎分毎秒、シャルからのラインが止まらない。 「今日はありがとう」「気をつけて帰ってね」「寄り道しちゃやだよ?」「帰ったらお話できるかな?」などなど… なんとなくだが彼女の依存度が上がっているのを感じる。今日の報酬は前回と同様に30万。 少し面倒だが、このペースならあと数回で目標額に達成できる。調子に乗らないように慎重にいこう。 4月17日 今日はデートの約束だったのに寝坊してしまった。 一応、理由と謝罪を送ってはいたのだが、待ち合わせのカフェに少し遅れて着いたとき、シャルは見るからにイライラしていて、目が笑っていなかった。 「パパ、3分遅刻だよ? 誰と会ってたの? 途中で他の女の人とぶつかったりしなかった?」 矢継ぎ早に質問され、スマホを強引に奪い取られた。 連絡先や着信履歴を無言でスクロールする彼女の指先が怒りで震えていて、背筋が凍った。 「……ふーん、女の子の連絡先、いっぱいあるんだね」 彼女は低い声でそう呟くと、突然俺の首に腕を回し、人前にも関わらず強引にキスをしてきた。 驚いて突き放そうとしたが、細い腕からは想像できない力で締め上げられて、動けなかった。 「パパは私のなんだから、他の女の匂いなんてさせないで」 「シャルをイライラさせるなら、閉じ込めちゃうからね?」 「人間界の言葉では誘拐っていうんだっけ?パパをいないいないさせるなんて簡単なんだから」 「気をつけて」 その目は完全に据わっていた。 その後は急に機嫌を直し、「ごめんね、寂しかったからつい甘えちゃった」と笑っていたが、あれは「甘え」なんて可愛いものじゃない。所有権の主張だ。 帰り際、渡された封筒には50万円入っていたが、そろそろ関係を切らないと流石にヤバいかもしれない。 4月20日 今日はバイトだったのだが、スマホの通知が鳴り止まなかった。 休憩中に画面を見ると、シャルからのLINEが100件を超えていた。 『おはよう』『何してるの?』『なんで既読つかないの?』『トイレ?』『他の女といるの?』『もしかして浮気?』『ゆるさないよ?』『はやく通話でてよ』 恐怖で指が震え、とりあえず『バイト中だった、ごめん』と返信した。 すると即座に電話がかかってきた。出ると、彼女は泣き叫んでいた。 「バイトなんて辞めて! 私がお金あげるって言ってるじゃん! なんで私のこと優先してくれないの!?」 「今すぐ会いたい。パパの身体が欲しい。頭撫でるだけじゃもう足りない。全部私のものにしたいの」 「今から家に行くね。帰ってくるまで待ってる。住所、調べてあるから」 心臓が止まるかと思った。教えてもいない住所がバレている。 「今日は無理。週末に埋め合わせをするから」と断って電話を切ったが、その後も『なんで』『ひどい』『愛してる』『いないいないするよ?』というメッセージが交互に送られてくる。 もう金なんてどうでもいい。逃げなきゃ殺される。 4月21日 昨夜は一睡もできなかった。家の外に誰かの気配がして、ドアノブが静かにガチャガチャと回される音が朝まで続いていたからだ。 インターホンが鳴っても、怖くてモニターを見ることすらできなかった。 朝になり、気配が消えた隙を見て、必要最低限の荷物をまとめた。 スマホはGPSで追跡されているかもしれない。解約する時間もないから、電源を切って駅のゴミ箱に捨てよう。 実家に帰るのは危険だ。彼女なら実家すら特定しかねない。ネットカフェを転々として、遠くの街へ逃げよう。 アプリなんて入れるんじゃなかった。安易に金に目がくらんだ罰だ。 夕方、日が落ちたら出発する。これが最後の日記になるかもしれない。 4月22日 パパの日記、見つけちゃった! も〜、パパってば恥ずかしがり屋さんなんだから。 「逃げなきゃ殺される」だなんて、ひどい誤解だよね。 私はパパを愛してるだけなのに。殺すわけないじゃん。 殺しちゃったら、パパの声も、温もりも、愛の言葉も聞けなくなっちゃうでしょ? パパはちょっと、人間界の悪い常識に毒されすぎちゃってるみたい。 だから私が、時間をかけて「矯正」してあげることにしたの。 私の家の地下室なら、誰にも邪魔されないし、GPSなんてなくてもずっと一緒だもんね。 パパは今、ベッドの上でぐっすり眠ってる。 荷物をまとめて出てきたところを、後ろからごんっ…ってしちゃったんだけど、すこしだけ、力が強かったかも…… でも、シャルがずっと部屋の横で待ってたのに、それに気づかないんだもん……悪いのはパパだよね? 家に連れて帰ってきてからすぐにメイド長が回復魔法かけてくれたから、きっと大丈夫。 手足が動くとまた逃げようとしちゃうから、かわいそうだけど腱を切らせてもらったの。 シャルのこと心の底から大好きになってくれたら、すぐに魔術で治してあげるから安心してね♡ これからは私がパパの代わりに日記を書いてあげるね。 4月23日 パパが目を覚ましたよ! 最初は「うあー!」って叫んでて元気だったけど、自分の手足が動かないことに気づいたら、急に静かになっちゃった。 ずっと泣いてるから、寂しいのかと思って添い寝してあげたら、「シャル、ごめん、俺が悪かった、許してくれ。帰らせてくれ」って謝ってくれたの。 やっぱりパパは素直でいい子だね! でも、「帰らせて」は聞き捨てならない。だって、パパの家はシャルが住んでるここなんだから。 自分の立場を理解できてないみたいだったから、ちゃんと分からせてあげるために、パパの身体をいっぱいいじめてあげたの。 耳元で何千回も「愛してる」って囁いては吸血してを繰り返してあげたの。 パパ、最初は嫌がってたけど、吸血の快楽には勝てないみたい。 最後はヨダレだらけになって、「あぅ、あぅ」って鳴いてて可愛かったなぁ。 パパのおちんちんも、ぴーんって大っきくなってたんだけど、今日は撫でたり、フーってするだけで終わり。 パパから私にお願いして、パパの全部くれるなら、気持ちよくさせてもいいなって。 教育、順調かも! 4月24日 今日はパパのスマホの中身を整理したよ。 連絡先に入ってた「母」とか「店長」とか、要らないノイズは全部削除! パパの世界には私一人いれば十分だもんね。 あ、そうそう。パパの大学とバイト先には、私が代わりに退学届と退職届を出しておいたよ。 「一身上の都合」って便利だね〜。 人間界の警察もお金を渡してちょっとお願いしたら、行方不明っていう処分で捜査を打ち切りにしてくれたの。 これでパパは、社会的にも完全に「私のもの」になったわけだ。 そのことをパパに伝えたら、すっごく絶望してた。あの顔ゾクゾクするくらい素敵だったなぁ。 これでもう懸念は無くなったわけだし、帰ってからパパの至る所に噛み付いて吸血してあげたの。 私の血がパパを侵食するたびに、パパったら、み"ゃ〜♡って可愛い声で泣きながら、身体を暴れさせるの。 もう逃げる場所なんてどこにもないんだよ、パパ。 4月25日 パパの手足の傷を治してあげたよ。 でも、もう逃げようとはしないみたい。 鎖もつけてないのに、部屋の隅っこで体育座りして、私が部屋に入るとビクッて震えるの。 小動物みたいで超カワイイ♡ 「パパ、おいで?」って手を広げたら、ハイハイして私の足元まで来てくれた。 頭を撫でてあげたら、私の太ももに顔を擦り付けて、幸せそうに目を細めてる。 そう、これだよ。私が求めていたのは。 お金なんていらなかったんだね。最初からこうしてればよかったんだ。 パパはもう、自分の頭で考えるのをやめたみたい。 私が「ごはん」って言えば口を開けるし、「ねんね」って言えば目を閉じる。 頭を差し出せば撫でてくれるし、唇を突き出せばキスしてくれる。 完璧なパパ。理想のパパ。大好き♡ 4月26日 ♡ シャル ♡ 今日からこの日記は終わりにしまーす。 だって、もう書くことないもん。 パパとは言葉がなくても通じ合えるようになったし、過去のことなんて振り返る必要ないしね。 パパは今、私の隣で幸せそうに寝息を立ててる。 首輪がとっても似合ってるよ。 私の可愛いパパ。一生、死ぬまで、魂になっても離さないからね。 私たち、宇宙一幸せな家族になろうね♡
Comments
色んなパパ活ッ!読みたい読みたいッッッッ‼︎‼︎
ニーサン
2026-01-09 07:02:04 +0000 UTC魔界パパ活、なんてうらやま怖ろしい…!
メアリー
2026-01-08 11:56:25 +0000 UTC