(駄文)異世界転生の導入を考える
Added 2022-12-24 01:46:16 +0000 UTC*ただのストーリーの練習です。 ___ 「申し訳ありませんでしたああああ!」 少女が正座で地面に頭を擦り付けている。 全裸で。 少女の隣にはさっきまで着ていた 「漆黒のゴスロリ」といった感じの洋服が 綺麗に畳まれて、チョコンと置かれている。 俺はすかさずスマートフォンのカメラを起動する。そしてカメラをその女に向けて画面の下に表示されているの丸いアイコンを長押しした。 バシャシャシャシャシャシャ ものすごい勢いでスマホからシャッター音が鳴り響き、あっという間に100枚ほどの俯瞰の裸の女写真がスマホに保存されていく。 俺はスマホのアプリを写真アルバムに切り替え、 撮れた写真を確認する。 しかし、どれも納得がいかない。 なぜならこの少女の頭には不釣り合いなほどのデカいツノが2本も生えていたからだ。 そのせいで完全に画面に収めるのが難しい。 「おい、魔王よ。そのツノ、小さくできたりしないのか?」 「は、はい?ツノを小さくですか?で、できませんが…」 「チッ、まあいいか。」 俺は少女に近づく。 立っていれば地面につくほどの紫色の長い髪が体に まとわりついていて撮影の邪魔だ。 俺はサッサっと手でその髪の毛を払い退ける。 「ひっ!」 俺の手が触れた瞬間少女はビクッと体を震わせる。何かされたのかと思ったのだろう。 後ろ髪が体から滑り落ち、丸まった少女の背中が 露わになる。 なかなか美しい褐色の肌だ。 背中の中心にある意味のわからん幾何学模様の刺青が邪魔なほどに。 「あ、あの?先程から何を?」 少女が地面に頭を突っ伏したまま 震えた声で俺に聞いてくる。 めんどくさかったのだが 「わからせた」ほうがいいだろう。 俺はそのデカイツノの生えた頭に向かって 説明する。 異世界人でもわかる様、俺が手に持っている 機械とその機能を「魔法」に例えて、 パシャパシャする音の正体を懇切丁寧に 教えてやった。 「つまり、私のこの姿を魔道具で絵に残しているのです…か?」 「そんな感じだ」 「…ぐふゅ…うう…うううっ」 少女は自分の状況を理解したと同時に 声にならないうめき声をあげる。 顔は見えないが、微妙に泣いているのだろう。 効いてる証拠だ。 俺は正面からの撮影を一通りこなすと 魔王に語りかけた。 「…さて、少し質問をしようか」 「し、質問?いったいどの様な…?」 「お前がするんじゃない、俺が質問をするんだ」 「は、はい!すいませんっ!すいませんっ!」 間髪入れず質問を投げる。 「お前はこの世界に何をした?」 「何をともうされましても…」 「一つ一つやった事を言え。」 「は、はい!ええっと…人間を支配するために魔物の軍団を組織しまして…」 少女は自分の罪を自ら告白していった。 どれもこれも全くと言っていいほどありふれている話だった。 「典型的なRPGの魔王がやりそうな事」として。 「それで、私の軍勢はついに人間どもの首都と言える都市までちかづき…」 「もういい。」 「あ、え?は、はい…」 「それで、反省はしているのか?」 「は、反省ですか?」 「自分のやった事にちゃんと罪の意識は感じてるのか?」 「そ、そうは言われましても、私としても魔王としての欲望を満たすため、魔族としてごく自然の行動をしたまでと申しますか…」 「どうやら、まだ謝罪の心が足りてないようだな」 「へひっ!?」 急に立ち上がった俺に魔王はまた身体をビクつかせる。 俺は再びスマホを撮影モードにして魔王のケツの方に手を伸ばした。 「ひゃ!ひゃうう!!」 ひんやりとしたスマホの表面が触れたのだろう。 今までと違った困惑の悲鳴を上げる。 魔王の背後にスマホを差し入れた俺は 画面も見ず、シャッターがあるであろう 部分に指をタップする。 カシャ! 「へひっ!!??」 その音が鳴ると同時に魔王の体が小刻みに 震え始める。 自分が何をされているのか完全に理解されている様だ。 「で、おまえは反省はできるんだろうか?」 「は、反省は・・!」 カシャ!! 「・・・!!!!」 魔王の息遣いが荒くなる、ひと目見ればわかるほど動揺している。 「心から…反省はできるのだろうか?」 「こ、心から…ともうされましても」 カシャカシャカシャ!!! 「ひうううっ!!ひぐっ!」 もう明らかに泣いている。 「反省は?」 「あ…っあっ、ぐひゅっ!」 カシャシャシャシャシャシャ シャシャシャシャシャシャ シャシャシャシャシャシャ!!!!! 「あああああああああああああ ああああああああああああああ! 反省しまひゅううううう!!! もう2度とこんな事はいたしまひぇん!! だからもうとらないでえええええええ! とらないでえええええ!」 「…よし、それだ。動画で残すからもう一度 そのセリフを言え」 「ひぐっ…え…ええっ…?」 俺はスマホを手元に戻して動画に切り替えようとした。 …だが、その前にせっかく撮れたものを確認しておくのも一興か。 画像フォルダをタップすると 「…ぷ、ぷふっ」 「・・?」 「お前こんなところにホクロがあるのな」 「あ」 「み、み」 「みちゃだめえええええええええええええ!」 漆黒の闇に少女の声がコダマした。 全裸土下座勇者、人は俺をそう呼んだ。