S最終話についての解説と関連作品、お借りしましたリンクです。
(キャプションの3000文字にとてもではないけど全部入らなかったためこちらに貼らせていただいております。全ての記事が完成次第本編作品からもここへのリンクを貼っておきます)
今回はねずみ族さんについて+α
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【15P】
ヴェルトナー(トナン)さん・リットラ(スリ)さんをお借りしました。
お二人は海賊「獅子ねずみ」の現頭領・黒獅子ジャルヴァルさんの兄弟で(参照:ねずみ兄弟キャラシートアンケート)大陸にねずみたちの住む足掛かりとなるために領民を募集していたバランス領(グラーツ領)に士官をしてくださったという経緯があります。(参照:冬の屍春の萌芽)
ねずみ族は元々は大陸に暮らしていた亜人族の一種だったのですが迫害を受け、地図にも乗らない小さな島へと逃げ伸びました。
そんな島に豊富な資源があるわけもなく、結局ねずみ族は種の生存の為に略奪とその為の力こそだけを貴ぶ海賊獅子ねずみとなり近海に悪名を轟かせるようになりました。(参照:私たちの小さな世界)
ねずみ族の置かれた過酷な環境とその生き残りの為に行われていること、そこで生きる海賊たちの姿やその中から唯一の光として育てられた末の娘パレッタさんの生きざまというのはここで文字にして省略してしまっても壊れるほど愛しても1/3どころか1/10の伝わらないのであれくさんのpixivページに飛んで全部読んでいただくことを強くお勧めします。お願い全人類!!!
そのようなわけで海賊稼業を辞める訳にもいかず、かといってこのままでは待つのは滅びの未来のみ。
そのような中で頭領ジャルヴァルさんと兄弟で最も学のあるトナンさんは大陸にねずみたちを根付かせるためにある決定を行いました。
それがトナンさん・スリさんの二人がハバカリの下で信頼を得て足掛かりを作り、次いでそこに次世代のねずみたちを送り込み「海賊獅子ねずみ」ではなくただのねずみ族として種族をつなぎつつ、そして残った島民へ外から物資の輸送を行う…というものでした。(参照:冬の屍春の萌芽)
ハバカリがヴェルトナーさんにいきなり書記官長の副官というポストを与えた理由は作中にて説明した通り一つは能力のある者たちへの奮起を促す為です。
そしてもう少し言うと以下のような意図もありました。
①ヴェルトナーさんは族の出身である上ねずみ族受け入れの事を考えると基本的には自分の味方として振る舞ってくれる貴重な文官である。
②次世代のねずみ族を領地に迎え入れる事はグラーツにおける労働者だけでなく自分の支持者を増やすことになる。(生き残りの為多産が求められていることを除いてもねずみ族はおそらく人間より多産型と推測できる)それは10年後の領民投票でかなりのアドバンテージとなる。
③選択肢を持たないねずみ族の次世代に教育を促しまっとうに育てる事を選んだ方針に思うところがあった
④海賊獅子ねずみとのパイプはもとより二人の持つ海賊や船・海に関する知識を取り込みたかった
①ハバカリ達が山賊出身である為そういう感覚を共有している人間であるというのは何事につけても話をしやすいところがあります。
更に旧バランス領には目立った文官と言えばホイスとリナリーさんくらい(分類上戦士だったけどキーバイもどっちかというと文官より)で、大部分をグラーツの旧臣に任せてしまっている状況です。ハバカリに対する評価が未知数な書記官の下に常に目を光らせられる部下としてヴェルトナーさんを配置しておきたかったという思惑もあります。
道化として獅子ねずみの船でふるまってきたヴェルトナーさんであれば旧臣と正面衝突することもなくうまくやってくれるだろうとそういう期待を込めての任命でした。
②はそのままの理由。
③については、そもそもジャルヴァルさんは『私たちの小さな世界』においてポポマリアおばあちゃんの「物心つく頃には人を殺し奪うことしかできない世界」「何かを新しく学ぶ機会も時間さえもない そもそも他に何があるかなんて私たちには知る由もない」という言葉の後ろに映されているように育ちもその行動方針もねずみ族そのものを体現しているようなキャラクターさんでした。
ハバカリ自身もまた父親によってそれに近い状況を押し付けられていた人生をミッカラに救われた経緯があります。
しかしジャルヴァルさんとトナンさんは学ぶ余地さえもないその中で未来を見据え、誰かに救われるでもなく自ら手を伸ばし、汚し、一部を非情に切り捨てることになっても新しいねずみ族の未来を切り開こうとしています。我ら火を絶やさずという言葉のもとに……。(参照:獅子侵攻)
その姿に思うところがあり、ヴェルトナーさんは充分な能力も持っておられるので可能な限り早く活躍の場を与え計画を前倒しさせたいと考えた……という感じです。
③については、ハバカリ一行は基本山賊であり海の事は詳しくありません。
バランス領にもアンカーランドへ鉱石を輸送する船はあったのですがハバカリ達は領地を手に入れて間もなく戦争に出かけていたため結局そのあたり事業に着手する機会を得られないままバランス領を失っています。
3章テイル島の戦いにおいてヨークトャル船団に乗船しヨークトャルの戦士や海賊獅子ねずみと肩を並べて戦った際に海の常識やそこでの生き方などを目の当たりにして衝撃を受ける事は多かったと考えています。
そして新領地グラーツは領地の一部にオルキヌス湾を抱えています。
貿易や移動を含め今後の事を考えれば海について詳しいものをグラーツに抱えておくことと、海賊獅子ねずみの略奪から自分たちだけは逃れる事ができるというのは大変魅力的な事であったと思います。
最終話を投稿した後にダークトヨタ・ライジングさんに書いていただ『盗人戦記』という作品の中でも海路権益にについて言及し更には他大陸に向けての展望ものぞかせていました。
なのでやはり海、船についての知識を持つものを厚遇で抱き込んでおきたい……というのはあるんじゃないかなあと。
任命の理由はおおむねそんな感じです。リットラさんに関する処遇は現段階では触れられなかったのですが恐らくもう少ししてねずみの受け入れが始まってからが本領の発揮なのだろうなあと考えております。
余談ですが『冬の屍春の萌芽』にてスティールボールランズのCDを「通行証みたいなものだろう」「中に反射板があるから城門とかで掲げるんだろ」という会話があるんですけど、城門前で真面目な顔してお2人がCD振ってたのみて門番は
「え???なにこれ????えっ????」ってなってたのかなあ……って思うとだいぶ面白いです。
あれくさん、ねずみ族の未来を預ける先としてグラーツ領を選んでいただいて本当にありがとうございました!
【15P:最終コマ+16P:2コマ目のホイスの後ろのオッサン】
Q:こいつ誰?
A:山賊騎士バイルです。
こいつです。
こいつです。
こいつです。
ずっといた。
【15P:最終コマ~16P】
このくだりについてですが、バランス領の中にはエルダーグランの支配下になってもあそこに残る事を選ばれた方が何名もおられます。
その方々が普通に日常生活を送れているという設定になればいいなと思ってこのように描写させていただきました。
エルダーグランはそもそも「敵とか全員殺せーーー!」みたいな国では全くなかったですし、白旗上げたら普通に危害くわえないし住民には優しくしてくれるだろうな~と思いました。
「バランス領」としては消滅してエルダーグランという新しい国の枠組みの中にうまいこと組み込まれていったみたいなイメージです。
ホイスに関してはなんかまた別の機会があって気分が向くようなら他の自キャラと一緒に説明するページでも作ろうと思うのでここでは省こうと思います。もういい加減この解説も長いし。
ビフォー↑アフター↓
変わり過ぎィ!!!
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ちょっと今忙しいので次回解説はちょっと間が開いて5/15とかの投稿になると思います。