SakeTami
Mibusaki
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湊の暇つぶし 約3100字

――7号機信号消失。機体の破損、もしくは通信が断絶される環境に――




ああ、また一機やられた。

もう、どうしたらいいんだ。


コックピット越しに眼前に聳え立つ肌色の巨壁を睨む。滑らかで艶のある、むちりとした白い肌。先程、ありったけの弾薬をぶちかましてやったのが嘘のように、傷1つ付いていない。

最新鋭のこの戦闘機でもお手上げでは、もう人類に打つ手など残されていない。いわゆる、詰みというやつだ。



この星の人類は、突如現れた大巨人によって絶滅させられるのを待つのみになった。



ほんの4時間前のこと。そいつはなんの前触れもなく現れた。そして、この星に住む人類の約1000倍にもなる巨体で、全てを叩き潰していった。その圧倒的な体格差を前にして、人類にできることなど何も無い。派遣された陸軍はわずか15分程度で壊滅。世界最強と名高い戦車隊の精鋭達は、瞬く間に巨人の素足の下に消えた。


それから、巨人は人類を弄ぶかのように街を蹂躙していった。大都市の高層ビル群ですら、巨人のくるぶしほどの高さしかない。蹴り挙げられたビルの塊が木の葉のように宙を舞い、数十棟単位で地盤ごと跡形もなく踏み潰されていく。地下シェルターは見つかり次第全てオナホとして使われ、地下道は幾度となく打ち出された精液によって決壊して水没。まるで虫の巣を無邪気に破壊する子供のように、楽しそうな表情で無慈悲に全てを潰していった。



(こんなのに……勝てるわけがねぇ)



後から出動した空軍も、もうほとんどいなくなった。みんな殺された。それこそ、蚊でも叩き潰すように。簡単に。悪びれる素振りもなく、当然のように、潰された。

残っているのも俺を含めてあと数機。手持ちの弾薬を打ってみても、まるで手応えなし。何もできずに、ただ巨人の周りを旋回している。


(……なんだ、あれ)


巨人の左腕が遥か上空に持ち上がった。その指先に短い紐のようなものが見える。だが、紐というよりも短いものが幾つも繋がった何かだ。あれは……





(……マジかよ)


巨人が摘み上げていたのは十両編成の電車だった。それが紐にしか見えないなんて、改めて眼前の怪物とのスケールの違いを思い知る。


巨人はそのまま電車を顔の近くに持っていくと、顔を少し上に向けた。そして、口を開いてゆっくりと電車をその中へと垂らしていく。まさか、嘘だろ?


電車を喰うのか。

いや、違う。正しくは、きっと、


電車の中の人間を喰うんだ。


垂らされた電車は、蛇がとぐろを巻くように舌の上で器用に束ねられていく。十両全てがあっという間に口の中に収まり、そのまま口が閉じられる。バキャ、グシャと歪な咀嚼音が辺りに響き、ゴクリと喉仏が大きく動く。次に口が開いたときには、電車の姿はもう無い。所々歯の隙間に微かに赤黒いものが挟まっているのが見えた。



喰われる



潰される



殺される



早く逃げなくては。早く、できるだけ遠くへ。


(あんな化け物の相手なんてしてられねぇ……!あんな、やつ、の……)


全速力でその場を離脱しようとした瞬間


巨人と目が合った。


(あ……)


巨人の口角が上がる。


そして、巨大な手が迫ってきて。


「あぁあ'"ぁあぁ!!!!!、――――――――



――――――――



――――――――――――



――――――――4号機信号消失。機体の破損、もしくは――――、





俺の意識は叩き潰された。





―――




(くっそ、一体何だってんだよ……)



無数の人の波に押し流されるように地下への長い階段を降りていく。かなり長いこと降りた先にあるのはそれなりに開けた空間、地下シェルターだ。夏場の割には思ったより涼しいが、人の熱気でプラマイゼロ。周りの奴らもギャーギャー喚いてうるせえし、意味わかんねえ。


今朝(といってももう昼過ぎ)は起きたら景色が道端だった。昨日飲み過ぎたからな……。幸い財布は取られてなかったし、そのまま二日酔いの頭でフラフラ歩いてたら人の勢いに流されて今に至る。給料入ったばっかだからソープでも行こうと思ってたのによ……一体何が起きてんだよ。


「なあ、あんた。これって今どういう……」


隣のやつに状況を聞こうと思った矢先、




ズドオオオオオォオオオオンッ!!!!!




身体が飛び跳ねるほどの凄まじい揺れが襲った。


「な、なんだ!?」


周りの悲鳴がいっそう大きくなる。パニック状態で騒いでいるやつも1人や2人なんてもんじゃない。シェルター全体がとんでもない大騒ぎだ。



ゴリッゴガゴガゴリゴリッゴゴゴガッ!



なにか、硬いものが抉り取られるような音に、大きな揺れ。なんつーか、地震っていうより……なんかもっと、すぐ側で揺れが起きてるような……。


(それこそ、この上で何かが削られてる的な……――)




「え」




天井が、砕けた。




頭上に瓦礫が降り注ぐ。幸い、俺には当たらなかったが、周りの奴らを見ると、かなり酷い状態のやつもいる。しかし、手当をしようにもこの人の多さじゃまともに身動きが取れやしない。


一体何が起きたんだ?急に天井が崩れるなんて、シェルターとしてヤバいだろ。心の中で悪態をつきながら、日の光が差し込むようになった天井を見上げる。




(は……?)




その先にあったものを見て、俺は自分の目を疑った。




『ん、いたいた。あると思ったんだよな。地下シェルター』




巨大な人間が、俺たちを見下ろしていた。




(……は?は?いや、え?なんだよ、あれ)


周りの騒がしさが遂に限界を突破したが、そんなことはもう全く気にならない。自分の心を整理するので精一杯だった。


きょ、巨人?なんで、そんなもんがいるわけ。いや、でも実際に目の前にいて……で、天井が崩れたのって多分あいつがやったんじゃ……。なんか、俺達のこと探してた?てか、シェルターを探してた、みたいな感じだったけど。一体何のために……。


『おー、結構いんじゃん。じゃ、ありがたく使わせて貰うな』


使わせて、貰う……って、何、を……。


巨人が身じろいだのか、大きな揺れが辺りを襲う。一瞬、巨人の姿が見えなくなった後、巨大な影が天井に蓋をした。その一瞬で、シェルター内に独特な異臭が充満する。嗅ぎ覚えのある、身近な匂い。

イカ臭くて、酸っぱくて、アンモニアと汗の匂いがする何かが、この上に鎮座している。ただ、何か、といっても正直これにあてはまるものなんて1つしかない。つまり、


巨人のチンコだ。


シェルターの直径よりも確実に太いふてぶてしい立派な亀頭を天井の穴にあてがっている。




(まさか……)




ぞくり、と背筋が震え、嫌な汗が伝う。


"使わせて貰う"って、もしかして。いや、嘘、だよな?

そんな、の、だって。そんなことされたら。


ここにいるヤツら、全員。




「いやだ、いやだ……」


開いたままの口から言葉がうわごとのように漏れ出る。身体が小刻みに震え出し、涙が頬を伝う。そんな、嘘――




『じゃ、いくぞー』




「やめ――――――」




ズグシャアアアアアッ!!!!!!


プチプチプチプチプチプチプチプチィッ!!!!


ドズンッ!!!ドズンッ!!!!ドズンッ!!!!!


グチュッ!!!ズヂュッ!!!!ブヂュンッ!!!!!


グジャアアアッ!ズガガッ!!ズゴオォンッ!!!!!


ヌヂャッ!!!グヂャッ!!!!ズヂャッ!!!!!




『ッあ"っ…………い、グウッ……ッあァッ……!!!』




ブビュヂュルルルルルルッ!!!

ドュビュブルルルルビュヂュッ!!!!!

ビュブッ!!!ドビュルルッ!!!ブヂャアァッ!!!!


ヌッ……ブッ……ズロ…ォッ……ボルゥンッ!


『あ"ーー……、やっぱサイコーだな……シェルターオナホ……。自分たちで潰しやすいとこに集まってくれんのマジで楽……。しかも……』


ゴリゴリッ!ズガガッゴゴッ!グジャアアッ!!!


『大体1個あったらその周りにもあるしな。……なあ、聞こえてるよな?シェルターの中のヤツら』


グチュッ…………グチュッ…………バヂイイィィンッ!


『ちゃんと全員俺のデカマラで潰してやるからな。大人しく待ってろよ?』


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Comments

良すぎる…顔が…顔が良すぎる…( * 艸 ) あまりにもご尊顔が良くて、しかし身体つきは完全にそこら辺の十把一絡げの人間を超越した雄の身体で… 神のように人間を使い潰すのが顔面と筋肉で説明できてしまう凶悪さがやばすぎです!!もはや納得するしかないというか、逆らう余地がないというか!!ピーピー騒ぐ事だけが価値ってのを全身で示しながら使い潰すのが力強い絵の一枚で証明できちゃうの最高です!!!

あかいろ


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