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足クサDK巨人の密会 2 約2800字

補給艦が巨人に踏み潰された。


その様子を間近で見せつけられた居住用小型船の内部は阿鼻叫喚の地獄と化していた。移民船内部の壁面はホログラムで仮想の空を映しているため、外の様子を直接は見れない。だが、全国に放送されている映像で、自分たちの傍にどれ程の脅威が存在しているのかは分かりきっていた。巨人がズシンと足を踏みしめるだけで、この船は左右へ飛んで跳ねて。まるで紙くずのようだ。船の安定維持機能のお陰で体感することはないが、感じない痛みほど恐ろしいものは無い。致命傷を与えられるまで、その痛みを知ることが出来ないのだから。


「ソックスもいいけどよ。やっぱ、素足だよなァ。直接踏み潰してえし」


「マジでな。でもなぁ……、部活後の京一に踏み潰されるとか……地獄だなw」


「ばーか、ご褒美の間違いだろ。今なら潰れた後もしばらくこびりついていられてお得だぜ?」


「だってよ。チビ共、良かったな。こいつ、お前らのこと踏み潰す気マンマンだわ」


画面の中で巨人達が笑う。人間の踏み潰し方へのこだわりをさも当然の会話かのように軽く語りながら、泥と汗に塗れたソックスを脱いでいく。傍から見れば何気ない行為でも、それが他ならぬ自分たちを踏み潰すための準備だと知ってしまった人間たち。希望に満ちた旅路を行くはずだった船の内部は、怒号が飛び交う阿鼻叫喚の地獄と化していた。


そんな人間たちの様子などつゆ知らず、京一は軽く鼻歌を歌いながらソックスの端を押し下げる。人間たちに自分の巨大さを見せつけるように、わざとらしく焦らしながらゆっくりと素足を露わにしていく。

くるぶしを越え、足裏が見え始めた辺りで船周辺の湿度が急上昇し、環境計測器の針がぐんぐんと上がりだした。そして、足の半分ほどが露出した時点で、外界の生命維持可能レベルを計測するメーターがDANGERを指し示す赤色に到達。船内に警告音と外出禁止のアナウンスが鳴り響く。


『現在、当艦周辺の環境は非常に危険です。搭乗中の皆様は防護服を着用している場合でも、決して船外に出てはいけません』


人間たちは手元にあった搭乗に際する事前説明資料を見返し始める。


DANGERは船外の生命維持可能レベルにおける最悪の状態。

長時間の滞在は船体及び搭乗者に悪影響を及ぼす可能性が非常に高い。



この環境下で船外に出た場合、認可の受けた防護服を着ていても人間は数秒足らずで絶命する。



滝のように流れた汗が乾くことなく足の下で蒸れ続けた結果、醸造された濃厚な雄の臭い。39メートル級の巨大な靴の中でくすぶっていたそれは、まさに人知を遥かに超える破壊力を持っていた。ただの若い男特有のすっぱさを感じさせるツンとくる臭いでしかなくとも、あまりにも規模が違いすぎる。大巨人と、微生物。生物としての格の差がその刺激を文字通り殺人級のものにまで引き上げていた。


「うっわ、マジくっせ!お前もうそこにいるだけでこいつら制圧できるんじゃないか?『全滅理由、巨人の足が臭すぎた』とかもはやお笑いだなw」


「お前も加勢してくれたらヨユーじゃね?ワンチャンもう死んでるかもしれねーけどw ほーら、お前ら俺の足のイイ臭いたっぷり堪能しろよ〜?」


京一の足の表面は熟成された少し粘性のある汗を纏い、ぬらぬらとテカっている。若々しくハリのある肌には正しく山脈のような高さの血管がボコボコと這っており、縁には湖のような量の汗が溜まるほどだ。指の隙間やかかとには、つい数時間程前に蹂躙した街の電車の残骸やらカスのような血肉の跡やらが汗に絡め取られてじっとりとへばりついている。京一はそれらを綿ゴミなんかと一緒くたに脱いだソックスで軽くぬぐって、適当に丸めるとポイと投げ捨てた。まるで巨大隕石か惑星のようなサイズのソックスが居住用小型船の少し上を越えてすぐ後ろに着弾する。部活中、京一の足汗を一身に請け負ってきたソックスはずっしりと重たい。転がってズレた後には、濡れたタオルで拭いたあとのような水の軌跡が残っていた。


「おら、ゴミ共。大巨人様のでっけえ足だぞ。ありがたく拝め」


京一は自慢げに足を見せつけるようにゆっくりと床へと接近させ、転がっている船の1隻に覆い被さるように動かす。日に焼けた膝周りの小麦色とは違い、やや赤みがかった本来の白さのままの肉の天井。まるで、これがお前らの新しい空だぞ、とでも言わんばかりにふてぶてしく空気を押し退けていく。


「お前らの船の1番でけえやつよりでけえからな。見たことねーだろ?こんなでっけえ足」


京一は朝陽から旗艦カナタを受け取ると自分の素足の横に並べて見せた。船体の太さ、長さどちらをとっても京一の足には遥かに及ばない。足指にすら届かない船を見て、京一は嘲笑うように軽く吹き出した。


「正直これも一撃で踏み潰せるけどな……勿体ねぇからこいつは最後だ。その代わりにお前らで我慢してやるよ」


グシャッ


その言葉を聞いた人間たちには泣き喚く余裕すら与えられなかった。2隻目を踏み潰して興が乗ったのか、京一は箱の中にある残りの船を適当にわし掴んで床に転がした。天文学的な握力で握りしめられた船体はすでに半壊。乱雑に床に打ち捨てられた時点で中の人間たちは全滅していたが、そんなことは気にも留めずに快楽を求めて足を踏み下ろす。


グシャッ!グシャアッ!


頑丈な筈の船体の残骸が砂埃のように舞い、京一の汗ばんだ素足にこびり付いていく。玩具が足の下で潰れていく感触に合わせて、京一の股間の立派な逸物もビクビクとその身を震わせる。先端から溢れ出した我慢汁が、真っ赤なパンツの生地をすっかり濃いワインレッドに染め上げていた。


「ハッ……マジでッ、弱ぇなァ!抵抗しねぇとみんな潰れちまうぞ?オラオラァ!」


床に散らばった鉄くずの中に、京一の声が届く者などもう1人もいない。当然なんの抵抗を見せることも無く、あっという間に10数隻の小型船が京一の分厚い足裏に踏み潰され、へばりつくゴミと化した。


「マジ呆気ねぇー……。やっぱ雑魚は雑魚だな」


足元に散らばるゴミへ吐き捨てる様に言って、床にどすんと腰を下ろす。前屈みになり、転がした靴下を指先で摘んで手繰り寄せる。すると、その後ろから2隻の船が現れた。いや、正確には隠れていたのだ。最初に見繕った4隻の内、避けておいたものが靴下によって見えなくなっていたらしい。


「おっ、ここにもいんじゃねーか。悪ぃな、潰すの忘れてたわ」


京一はニヤリと年相応の悪ガキじみた笑みを浮かべ、動かない2隻の船を摘み上げた。先程とは違って外殻を潰さないように優しく指先で挟んでいる。しかし、その手つきとは裏腹に、京一の考える仕打ちは更に惨たらしさを増したものだった。


「さっきのヤツらは一瞬で潰しちまったからなァ、お前らには俺の足の臭いじっくり嗅がせてやるよ」

Comments

足の裏で嬲ってる感じが最高ですね…(*´Д`) 移民船団を18年って驚異的なスピードで、36船も仕立てちゃうんだから人類の総力傾けてるのが分かるのに支配者DKに、しかもちょっとした遊びのために踏み潰されちゃって二人ともそれを楽しんでる感じがめっちゃたまらないのです…!!!

あかいろ


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