惑星探査演習(前)約10000字
Added 2023-10-15 08:15:02 +0000 UTC突如、俺たちの住む星は終わりを迎えた。いや、正しくはこれから迎える、ことに、なる。何の予兆もなく現れた超巨大生命体。この星を優に超える大きさの巨体を持つ、たった1人の若き雄の巨人によって。
巨人は恐ろしく強大で、生命体としての格の違いはまさに圧倒的だった。この星の新たな空として俺たちの頭上を覆い尽くす、筋骨隆々とした肉体。そのボコボコに割れた腹筋の一つ一つが、この惑星の大きさに匹敵する程に大きい。衣服を一切身に纏わず、彫刻のように美しい黄金比率の肉体を自慢げに見せつける、神に等しき存在。
こんな宇宙の端っこの、たかだかひとつの惑星で支配者を気取っていた俺たちは、ただの微生物以下の存在でしかなかったのだという現実を突きつけられた。
当然、俺たち人類も惑星存続の危機に何もしなかった訳では無い。世界中の叡智を結集し、これまで築き上げてきたありとあらゆる技術を用いて、その全てで抵抗した。
しかし、人類の希望を乗せて放たれた一筋の光線は巨人の肉体を貫くどころか、その身に傷一つ付けることすら叶わなかった。鍛え上げられた雄々しい筋肉の鎧にとって、人類の必死の攻撃など砂粒が当たった程度のものだった。
巨人は嘲るような笑みを浮かべて、俺たち人間を見下している。無理もない。人類がこれまで築き上げてきた叡智を結集して放った攻撃。ありとあらゆる兵器を用いた抵抗。その全てが無意味だったのだから。
攻撃を受けた巨人が一瞬表情を歪めたとき、この星に住む誰もが歓喜の声を上げた。だが、それもすぐに止み、絶叫へと塗り変わる。巨人が感じたのは痛みではなく、快感だったのだと、この星の誰もが悟った。雄にとって急所となるはずの場所。人類の全身全霊の攻撃を放った箇所の1つ。光線を軽々と受けとめた立派なペニスがそそり立ち、この星を今にも押し潰さんとばかりに猛々しく勃起していたのだ。おかしいと思った。まるでここを狙え、とでも言わんばかりに立派な逸物を見せつけるように突き出してきた時点で気づくべきだった。人間が巨人に勝てるわけが無いと。完全に舐め腐った態度でニヤニヤと笑いながら、チンコをぶるんぶるんと揺らしている。つぅ、と垂れた先走りの一雫だけで都市が丸ごと押し潰される。巨大な男性器を前に、人類はあまりにも無力だった。
巨人の口が動く。声は聞こえないが、口の形で言わんとすることは読み取れる。
は ん げ き。
口角を大きく上げて、ニヤァと凶悪な笑みを浮かべる巨人。国1つほどもありそうなサイズの犬歯がギラリと覗く。
獲物を完璧に捉えた、捕食者の顔だった。
絶望に泣き叫ぶ数十億人の人類。うわ言のように命乞いをする俺たちのことなど気にも留めずに、巨人はギンギンにそそり立つ巨根を自慢げに右手でぬちゃぬちゃと扱きあげている。今やこの星の直径よりもデカい亀頭。その中心でポッカリと空いた穴がしっかりと、この星の中心に狙いを定めていた。
左手は大陸ほどのサイズの乳首をいやらしく弄んでいる。快感を求めて指先で突起をクリクリと弄る巨人。光線を受けたときよりも、気持ちよさそうに目を細めて頬を染めている。人類の全力を乗せた攻撃よりも、巨人が指先で摘む力の方が何倍も強いだなんて、馬鹿げている。
巨根を扱きあげるスピードがどんどん加速していく。表情は快楽に歪み、歯を食いしばっている。しかし、目はカッと見開かれ、自分の亀頭にも満たないほど矮小なこの惑星を、猛禽類のような鋭い視線で射抜いていた。
脆弱な人類が暮らす惑星を、ただの射精で粉砕するのを自分の目にしっかりと焼きつけるかのように。
巨大な亀頭が近づいてくる。まさか、目の前でぶっ放す気なのか。わざわざそんなことをしなくても、俺たちの星は精液が1発着弾するだけで簡単に粉砕されてしまうというのに。
汗と小便の匂いが混ざった若い雄の香りが星を包む。周りを見渡すと、どいつもこいつも発狂しながら、自分の性感帯を刺激してイき狂っている。まさにこの世の終わり、地獄のような光景だった。そういう俺も勃起した陰茎の先端を無意識に弄り、安物のスラックスにじっとりとした染みを作っていた。
ビグゥンッ!と大きく震えた巨人の亀頭が大地を震わせる。
ああ、くそ。返せ、返せよ。俺の未来。俺だって、これから結婚して、子供を作って暖かい家庭を築いていくはずだったんだ。
それが、こんな、巨人のたった1度のオナニーのためだけに……。ふざけんな。
でも、何故だろう。抑えきれないほどの怒りと共に、巨人を見ると身体の内側から燃えるような熱が湧き上がる。矮小人類を簡単に叩き潰せるあまりにも立派な男性器を見せつけられて、おかしくなってしまったのか……?頭がボーっとする。何度も、何度も、イくのを止められない。もうパンツがぐちょぐちょだ。分からない、俺、どうなって。
空を覆い尽くす尿道の穴が一瞬、大きく広がる。今まで聞いたこともないような轟音が、大地ごとビル街を粉々に砕いた。とてつもない質量の液体が迫り来る音。暗転する意識の端に映った視界が白濁色に染まる。その奔流は、俺たちが巨人に放った光線の何万倍もの破壊力を持って――――。
――――
「ハぁ……ッ!!ッグぁヤっ…べッ……!!ッああ"ア"ぁッ!! イクッ!!イグイグイグッッッ!!っア"ああ"ッ!!!!!!」
亀頭がグググッとはち切れんばかりに一瞬膨らみ、標的の星に先が触れた。その刺激で足先まで電流が走ったかのように全身が一瞬硬直する。その直後言い知れぬ快感に包まれ、白濁色の鉄砲水を勢いよく噴射した。液体というよりまるで個体とも思えるほどに濃い、優秀な雄の結晶。それが鈴口の先にある惑星に着弾し、その星に住む微生物共を容赦なく粉砕した。ま、ほぼゼロ距離だったから当たるのはとーぜんだけどな。
俺のオナニー砲を受けたちびっこい星は呆気なく核が崩壊し、吹き出したマグマによって地表がみるみるうちに赤く染まっていく。だが、2発、3発と放たれた精子がそれすらも丸ごと飲み込み惑星全体が白濁でコーティングされる。俺の精液に包み込まれた星はその凄まじい質量にぐしゃぐしゃに圧縮され、小さく縮んでいった。そして、さっきまで惑星だったホワイトチョコみたいな塊は、俺のチンコの引力に逆らえずに落ちてくる。そのまま亀頭にぶつかった衝撃で、粉々に砕け散って完全に崩壊。仮にも数十億の生命が活動していたちっちゃなちっちゃな星は、一瞬にして俺のチン毛に絡まる屑になった。
「はー、雑魚共のゴミみてえな星オナニーで潰すのマジサイコー……。つか、俺の精液すら受け止めきれねぇとか、マジで存在価値ねえな。これでも加減してやったのによ」
オナティッシュ代わりにした惑星では受け止めきれなかった精液が、辺りの宇宙空間をふよふよと漂っている。俺からすればただの零れた精液でしかないが、虫ケラ以下のチビ共にとっては巨大隕石みたいなもんだ。もし、これがどっかの星に衝突でもしたら、たちまち地表が砕け散り何億もの人間が押し潰されるんだろう。俺の精液だけで潰れる星とか弱すぎだろwそれを考えただけで、興奮してチンコがギンギンになってしまう。再びすっかり勃ち上がりきった自慢の巨根をブルン!と指で弾く。我慢できねえ。もう1発ぶっ放すか。たまらず、再び竿に手をかけようとしたとき、インカムに通信が入った。
「由良、調子はどうだ?まあ、お前の身体能力と巨大化適正値なら今回の任務はむしろ退屈なくらいだとは思うが……まあ、一応新人だからな。何か困ったことは無いか?」
指導係からの連絡だった。今回の惑星探査演習で俺のメンターを務める東堂大輝。大学二年生でまだプロの惑星探査官ではないが、優秀なんだとかなんとか。いまいち話を聞いていなかったので名前以外はあまり覚えていない。
「あー……ちょうどさっき任務完了したとこっすよ。ま、任務自体は終わらせてたんすけど、雑魚どもイジめてたって感じっすかね」
「そうか。流石、ヤることはちゃんとヤってんな。まだ、帰還までに時間あるし、おかわりいっとくか?予備のリストに調査惑星がいくつか残ってんだ。……どうせ、まだ暴れ足りねぇだろ?」
さすがによく分かってる。こんなちっこい惑星1個潰したくらいで、思春期真っ盛りの雄の有り余る性欲を発散し切れる訳無ぇ。
実際、惑星探査官なんてゴミ惑星を潰しまくりたい支配欲の強い雄だらけだからな。
文明の発展がーとか、建前上は聞こえのいいこと言ってても、現実はチビ共を圧倒的な体格差で玩具にして遊び潰したくてたまらないってやつらばっかりだ。
だが、もちろん巨人ならただでなれるって訳じゃない。宇宙で活動するためのしっかりとした肉体、運動神経、そして遺伝子の優秀さ。それらを併せ持った強い雄じゃないと惑星探査官にはなれない。つまり、惑星ぶっ潰しオナニーで気持ちよくなんのは、巨人の中でも本当に優秀なひと握りの雄にだけ許された権利ってわけ。俺みたいにな。
インカム越しの、なんだ……なんたか堂もそれがよく分かってっから気を利かせてくれたんだろう。中々役に立つじゃねえか、チビの割に。
「え、おかわりもらっていいんすか?あざっす!こんなゴミ惑星1個潰したくらいじゃ全然足りねえし、もっと調査wしたいんでw」
調査はちゃんとやるんだぞ、という先輩の言葉に適当に返事をして通信を切る。
手を前にかざしてウィンドウを開くと、調査対象惑星の事前スキャンデータが送られてきていた。
「はーん……こんなもんか。ちっせえな」
先程の惑星よりも調査難度が高いと聞いたのだが、単純に体積が大きいというだけの理由みたいだ。文明レベルだけで言えば、むしろ劣っているように見える。宇宙進出も大して進んでいないようだし、俺に対する迎撃手段もほぼ無いだろ。ま、チビ共に抵抗されたところで痛くも痒くもねえけどな。
「んー……区域は……っと」
天の川銀河 オリオン腕 太陽系 第3惑星。名前は……
「チキュウ、か。……っハハ……ッ!待ってろよ、チキュウのゴミ虫共……!大巨人京一様が星ごと絶滅させてやるからよ……!せいぜい、満足させてくれよな……!!!」
新たな玩具を使い潰すことに心を躍らせながら、俺は指定した宇宙座標へと転移した。
――――
「はー……しょうもねえな、こんなもんかよ」
太陽系に転移後、チキュウ以外の周辺の惑星もサーチしてみた。後で好き放題できるようにな。しっかし、見れば見るほどどれもこれも取るに足らない惑星ばっかりだ。そもそも人類が生息しているのがチキュウだけらしい。他の惑星は即ぶっ潰していい許可が降りるだろう。研究機関にデータを送信して重要調査の必要無しと返ってくれば、それでその星は終わりだ。データをとって用済みになった惑星の処遇は調査を担当した惑星探査官の裁量に任される。つまり、利用価値がない星は即玩具コースってわけだ。太陽系もチキュウ以外はそうなるだろう。俺は大体オナニーで使い潰すけど、結構人によって使い方が違うんだよな。
俺の周りだと、ちゃんと文明を築いている人類がいれば例え遥か格下でも気の済むまで調査する奴もいるな。虫の巣を観察してるみたいなもんだ。まあ、そんな奴でもなんの面白みも無い惑星はオナホにして惑星姦を楽しんでる。最近は縮小都市にハマってて、観察し終わった惑星からサンプル用に都市ごと持って帰ったりもしてるらしい。アクアリウムみたいなもんらしいけど、部屋に遊びに行ったら大体跡形もなく粉砕されてゴミ箱に捨てられてるけどな。あいつ絶対オナホに使ってるだけだろ。
他にも、惑星まるごとバリバリ喰ってたりする奴もいる。あいつ食い意地張ってるからなー……。最初は200mくらいで惑星に降りて、満腹になるまで人間を食い散らかす。その後に巨大化してデザート感覚で食ってるらしい。惑星の材料物質によって食感とか味が全然違って面白いんだと。よくある惑星グミ?チョコ?みたいなの食うより数百倍美味いって言ってたな。ま、あれは形模してるだけだけど。食ってるとき、数十、数百億単位の生命が自分の腹の中で為す術なく溶かされてるって考えると興奮するらしいぜ。俺も今度やってみっかな。
後は、惑星に降りてただひたすらに人間を蹂躙しまくるやつもいるな。必死の抵抗も虚しく潰されていくだけの弱っちい人間どもを見るのが好きなんだと。あまりにも弱すぎて可愛くて可愛くて仕方ないらしい。自分で潰しまくって身体中にベッタベタに残骸こびりつかせといて何言ってんだこいつって感じだけどな。で、結局最後は巨大化して太ももで挟み潰して「俺の脚で潰して貰えるんだからこいつらも嬉しいだろ」とか言ってるからな。最近は腋で潰すのにもハマってるらしい。探査後に風呂で一緒になったとき腋毛に絡まった砂粒みたいな星の残骸を見せつけてきた。
ま、つまり学術的には価値のない惑星も俺らにとっては価値があるってことだ。好きなように欲望を発散する丁度いい玩具って意味で。仮にも文明が存在するレベルの惑星なのに、玩具として使い潰されるってマジで哀れだよな。何十億人もいて俺1人にすら勝てねえとか……マジで弱ぇー……。
色々と考えていると研究機関から連絡が来た。予想通り、チキュウ以外の惑星に関しては重要調査の必要無し。チキュウだけは惑星に降りて現地調査をせよ、とのことだ。
「しゃーねぇなあ。チビ共いたぶってやるか!」
先方から調査指定された都市の名はトウキョウ。ちっせえ島国の首都らしいけど、本当にこんなところでいいのか?まあ、それでも機関から指定されたってことはチビ共の中ではそれなりにデカい都市なんだろう。それにしても可哀想になぁ。現地調査地に選ばれたってことはさ、
俺に滅茶苦茶に蹂躙されるってことだからなァ?
巨人が豆粒みたいな人間の巣の上を歩き回るんだから当然なんだけどよ。現地調査地に選ばれた都市は、基本的にぐちゃぐちゃに叩き潰されてほぼ確実に壊滅する。だから、その星で1番デカい都市ってよりは、2番目以降の都市の中から選ばれることが殆どだ。ま、トウキョウに住んでるやつは運がなかったってことでお疲れ様、って感じだな。それに、他のデカい都市も結局採集指定地になるだけで、別に見逃される訳じゃない。都市丸ごと掘り起こされて研究施設で巨人の管理下に置かれるだけだからな。
調査前の最終確認のためにもう一度資料を開く。トウキョウに住む人類の体長は……、大体1.65m位が平均か。ちっせー……。さっきオナニーでぶっ潰した星の奴らよりは遥かにデケェけど、それでも指先くらいだな。全然大したことない。まずは、巨大化せずにそのまま行ってみるか?大体100倍くらいだし、初手はそんなもんだろ。後から何かあればその都度デカくなればいいしな。よし、行くか。
転移準備を完了させ、一瞬だけ目を閉じる。わずか1秒にも満たない時間の後に、俺はトウキョウへと降り立った。
「よっ……と、とうちゃく〜。さぁーて…………あ"?」
転移後の俺の眼前には澄み切った綺麗な青空が広がっていた。雲ひとつない、まさに蹂躙日和の天気、なのはいいんだが……。おかしい、これじゃあまりにも……。
「視界よすぎじゃね?」
俺が今いるのは仮にも都会のど真ん中のはず。その筈だが視界を遮るものがまるでない。もしかして、と思い下を見る。
「あー……やべ、これやったな……」
小さい。あまりにも小さすぎる。
足元に広がるのはまるで地図の様な、平面にも近しい街並み。俺の巨大な素足が何千棟もの様々なビルを容赦なく踏み潰している。俺が降り立った衝撃で地盤は完全に崩壊。周囲の建物は同心円状に消し飛び、瓦礫の山になっている。泥のようにずぶりと足元が沈み、周りの地面が崩れて足の甲の上にポロポロと落ちてくる。細々したちっこいゴミが汗ばんだ足に絡め取られて、情けなくひっついてる。全ての建物が俺の踝にも届いていない。これは、間違いない。ウィンドウを開き、俺の今の身長を確認する。
「あー……なんでだよ、クソが……」
21162m。等倍にしたつもりがなぜか100倍になっていた。設定を変え忘れてたのか。ぶっ潰す分にはデカくて困ることはないが、調査となると別だ。というか、これじゃあもう調査どころじゃない。俺がデカすぎるせいで降り立っただけでトウキョウが壊滅してしまった。もう、多分生きてる人間はいないだろうし、まともに建築物などのサンプルも採集できそうにない。あー……めんどくせぇ。チッ、こいつらが弱っちいから……。
インカムを接続し、機関に連絡を取る。調査に適切でない大きさで現地調査地に降りたってしまい、誤って壊滅させてしまった。トウキョウでのサンプル採集ができそうにない。
さっさと連絡を終わらせたいので、事実だけを端的に述べて伝えた。結果として、まだ素人だからミスは仕方がないと許された。現地調査地については、その付近にあるオオサカという都市に変更とのお達しが来た。
「クソが……なんで俺様がこんなゴミ共のために加減してやらなきゃなんねーんだよ……。ふざけやがって……」
腹立たしい。完全に自分の過失によるミスなのは分かっているが、同時にこの星の人間共のあまりの弱っちさに怒りが湧いてくる。はー…………ウゼぇ。とにかく、このイライラをコイツらにぶつけたい。…………。………………そうだ。
「っハハハッ…………そうだなァ……。お前らが弱っちいのはちゃんと自分たちで責任とらねえとダメだよなァ……?」
力任せに地面を踏みしめる。地割れが起き、大地の裂け目に細々した街並みが吸い込まれるように崩れ落ちていく。
「俺をイライラさせんじゃねえよゴミ共が……。罰として、オオサカまで歩いて行く。ルート上にいるやつら、死ぬ準備しとけよ?」
流石にオオサカではちゃんと調査をしないといけないからな。だったら、そこに行くまでの道のりにいるヤツらでストレス発散してやるよ。仕方ねえよなぁ?移動しないといけねぇんだからよ。完全に八つ当たりだとは自分でも思う。だが、それでいい。何故なら俺が巨人だから。デカくて強いやつの方が偉いのは当然だろ?
「さぁて、行くかァ!!!俺のために潰れろチビ共がぁあああ!!!!!」
ーーー
「おい……なんなんだよ、これ……!どうなってんだよ!」
とある昼下がり、突如日本中が信じられないようなニュースで持ち切りになった。
『巨人の出現により、東京壊滅』
何を言っているのか分からない。何かのネタなのか?そういう番組?俺と同じく社食で飯を食っている奴らは皆、そんな風に半信半疑で事態を楽観視していた。しかし、そんな甘い考えは中継に写しだされた映像によって粉々に打ち砕かれた。
遠方に聳え立つ、山をも優に踏み潰さんばかりの大巨人。日に焼けた筋骨隆々とした裸体を惜しげも無く晒して、見せつけるかのように胸を張って立っている。その足元には、何も無い。いや、正確には瓦礫が一面に敷きつめられている。日本一の大都市だった、東京のビル群だったもの。アナウンサーが言う。東京が壊滅したと。……これが東京の今の姿だと?そんなの、信じられるわけがなかった。しかし、その瓦礫の海の中に辛うじて形を保って建っているものがある。それは、間違いなく東京にしかないもの。日本一の高さを誇る電波塔。東京スカイツリーだった。そこが間違いなく東京なのだと、思い知らされた。
「嘘、だろ……」
巨人が足を持ち上げた。
東京を証明する最後の塔に巨人の足が迫る。
「やめろ……やめてくれ……」
思わず制止の言葉が漏れ出る。634mの高さを誇るはずの巨大な塔は、巨人の鍛え上げられた太い脚と比べるとまるで楊枝のようだった。足の親指と人差し指でスカイツリーを挟む。そして、そのまま草でも毟るかのように根元から容易くへし折り、持ち上げた。そのまま俺たちに見せつけるかのようにプラプラと数度揺らしたあと、地面に落とす。そして、その上に巨大な足がのしかかった。スカイツリーはそのまま、巨大な足に踏み潰されて瓦礫の海の中に姿を消した。
東京が完全に陥落した瞬間だった。
中継ヘリに乗ったアナウンサーの、嗚咽まじりの声だけが食堂に響く。その悲嘆に暮れる声も、巨人の薄汚れた足裏が映った映像を最後に掻き消えた。絶句。その場にいる誰もが、言葉を失っていた。
沈黙を破ったのは、強い揺れ。巨人が動き出したのだろう。頼む、早くどこかへ行ってくれ。そんな俺の願いとは裏腹に、揺れはどんどん大きくなっていく。嫌だ、嫌だ。怖い。やめて。
「お、い……。あれ、……」
隣にいる同僚が力なく窓の外を指さした。見晴らしがいいことで社内で有名な窓。そこから、はっきりと見えた。
「は……はは…………無理だ」
デカすぎる。
全てを蹴散らしながら進む、巨人。その姿がどんどん迫ってくる。瞬く間に大きくなる揺れ。さっきまで東京にいたのに。そんなことを考えてももう遅い。名古屋など巨人にとっては目と鼻の先だったのだ。推定20000mを越える巨人の移動速度は、俺たち人間の物差しでは考えられないような速さだった。
フロア全体が大狂乱に包まれる。大騒ぎになる食堂の中で、俺はただ、窓の外を見ていた。
巨人は大きく足を上げ、力強く地面を踏みしめていた。顔には凶悪な笑みを浮かべている。抵抗の出来ない俺たち人間を蹂躙して楽しんでいるようだった。しかも、ただ子供がアリの巣を潰すように無邪気にやっているのとは訳が違う。この国のどの建築物よりも圧倒的に高い、立派な肉の巨塔が臍を優に越えて大きくそそり立っている。こいつは、人間を蹂躙することで性的に興奮しているんだ。自分よりも遥かに弱い存在を圧倒的な力でまとめて押し潰す。悪魔のような所業だった。
「……?なんだ……?」
巨人の歩みが止まった。お願いだ、こっちにこないでくれ。やめて。潰さないで。俺には、そんな風に願うことしかできない。圧倒的な力の前に、人間はあまりにも無力だった。
巨人がしゃがみ込む。かと、思うと立ち上がった。そしてまたしゃがんで……。ああ、そうか。これは、屈伸運動だ。何か大きく動くための準備。つまり、
俺たちは、今から、潰される。
巨人と、目が合った気がした。
しゃがみ込んだ巨人が大きく腕を振り、大地を蹴る。凄まじい衝撃。視界がぐるりと回る。悲鳴。窓の割れる音。そして、聞いたこともない轟音。人智を遥かに超える、巨体が落ちてくる音。若い雄の、汗臭い匂いが充満する。窓の外が暗くなり、そして。
俺の意識もまた、瓦礫の海に溶けていった。
――――
「っしゃあ!ドンピシャじゃね!?っはは!完全に潰れてやがる!マージで雑魚だなw」
オオサカの手前にちょうどいいサイズの都市があったから、飛んで踏み潰してやった。狙いは完璧。俺の足の下で完全に押し潰されてる。ワンチャン衝撃でオオサカヤバいかもしれねえけど、まあ、いい。……流石に大丈夫だよな?上から覗いてみるが、小さすぎてよく分からねえ。ぐちゃぐちゃにはなってない……と思う。それにしてもほんっと弱すぎな、マジ。百万匹以上のチビ共が俺の足の下敷きになって潰れてやがんの。こんな弱っちい巣じゃ外敵から身を守れねえぞ〜?ま、流石に俺とこいつらじゃ生物としての格が違いすぎる。ほんと、可哀想だよな〜w 俺だったら男の汗臭いデケェ足に踏み潰されて死ぬとか絶対嫌だけどな。まぁ、俺はそれをふつーにやるんだけど。チビ共を踏み潰して気持ちよくなるのは巨人に許された特権だからな。
さて、そろそろ調査始めるか。さっさと終わらせて惑星オナニーしてぇー……。元の大きさに戻って……うは……俺の足跡デケェー……。まあ、これでも本気の100分の1も出してねえけどな?さっきよりはだーいぶ小さくなったけどこいつらからしたら100倍のデカさだもんなー……しょーもないやつらだな。お、ヘリ飛んでんじゃん。軽く見せつけてやっか?
俺の周りを飛びまわるヘリに、ボディビルのポーズを見様見真似でやって見せつける。っへへ、すげぇだろ?俺のガタイ。お前らみたいなチビ共とは比べ物にならねえデカさだぜ……。さて……じゃあ、そろそろ本格的に始めるか!
ヘリを鷲掴みにして顔の前に持ってくる。プロペラや尾翼がバキバキに折れてしまったが、まあいい。よく聞け、チビ共。
「今からオオサカはこの俺、京一様のオモチャだ!一匹残らずぶっ潰してやるからなァ!覚悟しろよチビ共ォ!!!!!」
吠えるように叫んで脅してやった。手の中のヘリはそのまま握り潰して、市街地目掛けてなげつけてやった。破片が激突したビルが抉れて、ガラガラと崩れていく。
「さぁて……やるかァ!!!!!」
Comments
人間たちは結局本能の時点で巨人にはもう抗いようがないことが決まっている、っていうのを伝えてみたくて書きました!巨人からすれば、俺らのフェロモンで簡単に犯されちゃう時点でもう、生物としての格の違いが分かりきってるだろ?って感じですね〜。 京一はもうとにかく傍若無人!でも俺様は巨人だから許される!当たり前だろ?ってムーブをガンガンしてもらいます!京一はBIG4の中でもダントツで自分の優位性の顕示欲が強いので……!(他3人も当然のように思ってはいますが) チビ共の星一つ程度じゃ京一様のオナティッシュにするにも足りないくらいでしかないので、もう好き放題どんどんやってもらっちゃいます! 感想ありがとうございます!
Mibusaki
2023-10-27 22:28:32 +0000 UTC巨人のナチュラル支配者ムーブって本当にたまんないですよね……! 特に京一はとにかく巨人の尊大さを全面に押し出した性格なので圧倒的上位者ムーブガンガンしてもらってますね! 自分のミスでトウキョウぶち壊しちゃったのにお前らが弱っちいからとか、とにかく横暴がすぎるけど力関係でそれに反抗できるようなやつはまるでいないという……優秀な巨人にだけ許された振る舞いですねw メンターの先輩も京一からしたら気にもとめないレベルの相手でしかないと思いますねw とにかく自分の優秀さに圧倒的な自信があって、しかもそれを全く疑わない、弱いやつが自分にひれ伏すのは当然、みたいな傍若無人ムーブマンな京一をどんどんお見せできたらなと思います!感想ありがとうございます!
Mibusaki
2023-10-27 22:22:26 +0000 UTC最初に滅ぼされた星の男、 怒りに打ち震えているのにイくのを止められないって、 怒りを凌駕する程巨人の雄みが凄すぎて それにあてられてるって感じの描写でめっちゃ好きです(*´Д`) そうして星ひとつ滅ぼしてもまだ物足りないとは…… 京一様、途轍もない精力ですねぇ……! ほんと、言動ひとつひとつに圧倒的力や巨大感に酔いしれてる感じが伝わってきて 逐一興奮しました(*´Д`) うっかりミスの怒りの矛先を小人に向けられるのも、大巨人様だからこそできる特権ですね……! 後編も楽しみです!(*'▽'*)
曹達(ソーダ)
2023-10-17 12:25:38 +0000 UTCこの圧倒的上位者ムーブの京一くんたまんないです!!!!!!! 最初の惑星をたった一発の射精でぶっ壊してチン毛に絡まる屑にしたとこも、間違えて20000mで降り立って壊滅させても人間の弱さにイライラしちゃうとこも、あらゆるところで他の惑星の小さい人間をムシかゴミのように見下している、上位の巨人としての圧倒的な自信と強さ……とても最高でした。それからスカイツリーを足の指先で折って瓦礫にするとこの人間側の絶望とかもう……! あと巨人であるはずのメンターの先輩をあんま敬ってなさそうだったのも巨人の中でも自分がより優秀っていう自覚が見えてたまんない…ってなりました。 他の3人の惑星の使い方も少し垣間見えて楽しかったです!!個人的には水嶋くんのやり方がめちゃくちゃ興奮しますね…… このあとオオサカ、そしてこの星がどうなってしまうのか、とっても楽しみにしています!
ichiya
2023-10-15 14:04:04 +0000 UTC