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巨人デリヘル(前)

「はぁ…………あいつ、幸せそうだったな…………ちくしょう…………俺だって、俺だって……」


箱から出したバウムクーヘンを切り分けもせずに、そのままフォークで貪るように口に詰め込む。俺が片思いをしていた親友の結婚式で貰った引き出物だ。包装からして結構いいもののはずなのに、涙の味がしてしょっぱい。ぽっかりと穴が空いたバウムクーヘンは、まるで今の俺の心を表しているかのようだった。嗚咽を漏らしながら水で無理やり胃に流し込む。残されたゴミを片付けもせずに、力なくベッドに倒れ込んだ。シングルのマットレスがギィと音を立てる。静かな部屋の中に、やけに大きく響いた気がした。


(ん……なんだ……?)


サイドテーブルの上のスマホが通知を鳴らした。届いていたのは一通のメール。知らないアドレスからだ。普段なら気にも留めずにそのまま削除だが、何故か今はそのメールが気になって仕方がなかった。


「ギガント…………メンズヘルス…………?」


本来、知らないアドレスからのメールに記載されたリンクを開くなんて、ネットリテラシーからして完全にアウトだが、頭が回っていなかったのかメールを流し読みした俺は流れるようにそのリンクを踏んでしまった。表示されたのはワインレッドの背景にゴールドのラインが入ったゴージャスな雰囲気のサイト。トップにGIGANT MEN'S HEALTHと書いてある。


「デリヘル…………か」


聞いたことはあるが実際どんなものかはよく知らない。何となく下に読み進めていくと、サイトの概要が書かれたページになった。


『大きな身体が自慢の男子が貴方の元を訪問します!あなた好みのキャストを見つけて夢のようなひとときをお過ごしください。』


『地域限定メールが届いたあなただけのクーポン!今ならなんと初回無料!』


……怪しい。怪しすぎる。初回無料なんてそんなことあるか?どう考えても詐欺メールとしか思えない。馬鹿馬鹿しい。バツ印を押してサイトを閉じようとしたとき、1番上に表示されているキャストが目に入った。


(え…………めっちゃタイプ…………)


恐らくこのサイトの稼ぎ頭であろう男。これが驚く程に俺の好みドンピシャだった。こんがりと小麦色に焼けた肌。筋骨隆々とした肉体。短い黒髪に目鼻立ちの整った顔。そして、下着のフロント部から溢れんばかりのもっこり。全く非の打ち所がない。


「年齢21、身長206……!?足のサイズ34、陰茎勃起時26……!」


数字のプロフィールも完璧だった。デカい男に虐められたい俺にとって、これ以上ない好条件。こんな男、そうそうお目にかかれるもんじゃない。たとえ詐欺かもしれないとしても、連絡してみる価値はある。おあつらえ向きに現在の待ち時間は無し。しかも、俺の住んでいる地域はスピード訪問の対象らしい。このイケメンに、数分ですぐに会えるという。


「啓太くん……か」


細かいことを考えるまでもない。早くこの長身イケメンに会いたい。親友が結婚した寂しさを埋めるためだと自分に言い聞かせ、驚くほどのスピードで予約メールを送信した。詐欺の可能性はこの際考えないことにする。初回無料らしいので特に見もせずにオプションも全てつけてしまった。メールに記載してあったクーポンコードを忘れずに入力し、確認ボタンを押すと送信完了の文字が画面に表示された。


「送っちゃった……」


本当に来てくれるのだろうか。初めてということもあって、正直気が気じゃない。あまり期待しすぎても良くないと思い、期待半分の心持ちで落ち着いて待つことにした。

すると、予約をしてからわずか1分。ピコンとスマホの通知が鳴った。届いたメールを見てみると、間もなくキャストがお客様のお宅に到着します、の文字。


「えっ…………!?もう…………!?」


いくら何でも早すぎる。やっぱり騙されたのか?それでも、一縷の望みにかけてインターホンの傍に寄ろうとしたその時。


ズズゥンッ…………!


地面がグラリと揺れた。地震だろうか?何なんだ、こんなときに。念の為扉を開けてジッと揺れが収まるのを待つ。しかし、


ズッズウゥゥンッ………………!


ドッズゥッウウウゥンッ…………………!


ドズウゥッウゥウウウゥンッ……………………!


揺れは収まるどころかどんどん激しくなっていく。地震とは違う、体験したことの無い揺れ。外からはガラガラと建物が崩れる音や人々の悲鳴も聞こえてくる。一体、何が起きているんだ。外の様子を確認するため、窓を開けてベランダに出る。すると、そこには巨大な褐色の柱が二本そびえ立っていた。なんだこれは。正体を辿るように上を見ると、


「あ、ご予約いただいた武田さんですか?初めまして、GIGANT MEN'S HEALTHの啓太です!」


天を突くような巨人が俺の住むマンションを遥か眼下に見下ろしていた。


「あ…………ぇ…………?」


どういうことだ。今この巨人は間違いなく俺の名前を呼んで自分は啓太だと名乗った。容姿もさっきホームページで見たイケメンとそっくりそのままだ。まさか、目の前の巨人が俺が呼んだ啓太くんなのか?まさかというかそうとしか考えられないが、巨人が実在するなんて、そんなことがあるのか?現実とは思えない出来事に、理解が追いつかない。月光に照らされた逞しい肉体を見上げたまま、黙っていると啓太が口を開いた。


「あれ?違いました?おかしいな……住所この辺のはずなんだけど……。まあ、違うならいいや」


そう言うと啓太は俺のいるマンションの上に躊躇なく足を持ち上げた。足裏だけで10階建てのこのマンションと同じくらいの高さがある。ふと辺りを見ると、周りにあるはずの建物がほとんど瓦礫の山になっていることに気づく。どうしてそうなったのかなど、火を見るより明らかだ。つまり、


啓太は今からこのマンションを他の建物と同じように踏み潰すつもりだ。


「お、おい……!……ちょっと待っ…………」


ぐんぐんと巨大な足が迫り来る。足裏には潰した住宅やビルの破片が汗でこびりつき、指には引きちぎられた電線が絡まっている。このままだと、このマンションも踏み潰される。辺り一面に広がる瓦礫と同じように。


「ま、待ってください!!!俺が武田です!!!!!証拠もあります!!!!!」


喉が裂けるほどの大声で叫ぶが、足は止まらずにどんどん迫ってくる。啓太の巨大な足に視界が完全に覆われて表情などは全く見えない。聞こえなかったのだろうか。


「う、嘘だろ…………待ってくれ……嫌だ……!」


ついに巨大な足が屋上にのしかかる。ギシギシとマンション全体が歪む。次々と窓ガラスが割れ、バキバキと嫌な音が響く。


「俺が呼んだんです!!!!!啓太さん!!!!!潰さないでください!!!!!!!」


最後の望みをかけて、先程よりも大きな声でもう一度力一杯叫ぶ。すると、マンションを踏み潰しかけていた足が止まった。そして、そのまま足が持ち上げられ、マンションの横にドズゥンッ!と踏み下ろされる。その衝撃で崩れかけていたマンションが軽く傾いた。


「んー……でも、やっぱりここだよなー……。武田さん、いませんかー?」


地面に這いつくばって、マンションの部屋の中を覗き込む啓太。どうやら俺の声が聞こえた訳では無いらしい。もし、啓太が思い留まらなかったら俺は今頃足裏にこびりつくゴミになっていたのか…………。考えるだけで恐ろしい。


「あの!俺が武田です!!!啓太さんを呼びました!!!!!」


啓太に向かって叫び、体全体を使って大きく手を振る。すると、こちらに気づいたのか啓太がニカッと白い歯を見せて笑った。


「あ、やっぱりあなたが武田さんだったんですね!すみません、踏み潰そうとしちゃって。改めまして、啓太です!今日はよろしくお願いしますね!」


体育会系の凄まじい音圧にビリビリと身体が震える。マンションがカラカラと音を立てている。先程の踏みつけのダメージが相当大きかったのか、啓太の一挙手一投足で今にも崩れそうな勢いだ。このままだと、マンションの倒壊に巻き込まれかねない。家財を置いていくのは辛いが、命には変えられない。早くここを離れねば。自力で外に出るのも危険だし、ここはいっそ啓太に頼もう。


「あ、あの!」

「ん、どうしました?」

「さっきから、もうマンションが崩れそうなんで助けてもらえませんか?早く出ないと崩壊に巻き込まれそうで……」


すると、啓太は一瞬考え込んだ後、ああ、分かりました!と勢いよく返事をしてマンションの前にしゃがみ込んだ。

といっても、マンションをほとんど股の間に収めているような形だ。


「うぉ……す、げぇ、な…………」


目の前に広がるライムグリーンの布地。俺の住んでいる706号室の目の前には、啓太の巨大な膨らみが圧倒的な存在感を持って鎮座していた。それこそ、啓太が軽く腰を揺らしてこの膨らみがマンションに激突しようものなら簡単に突き崩せてしまいそうなほどデカい。まだ勃起していないにも関わらず、今にもジョックストラップのフロント部分から溢れてしまいそうなくらいにギッチギチだ。竿に布地が押し上げられて横からタマがはみ出しかけている。その隙間から溢れ出る雄の匂いが、マンション全体を包み込んでいた。


「オプションご利用でしたよね!ありがとうございます!では、こちらに入ってお待ちください!」


そういって啓太が腕のバンドに着いたケースから取り出したのはちょうど人1人が入れそうなゴンドラのような透明な箱だった。

差し出された啓太の手のひらの上に乗り、真ん中にちょこんと乗っかっている箱の中に入る。中からの景色は一面ガラス張りのようになっていて、見晴らしはいいが少し怖い。


「こちらの装置に入っていただければ、安全に俺と触れ合うことができますので!動きたい方向に念じれば脳波を読み取って自動で移動しますので、ぜひご自由に移動してみてください!あと、インカム機能もついているので大声を出さなくても俺と会話できますよ!」


そんな便利なものがあるのか。試しに念じてみるとしっかりと思った方向へ進み出した。啓太の股間にぶつかりそうになると、自動的にゆっくりと止まった。その様子を見ていた啓太がプッと吹き出して笑う。


「もう、待ちきれないんですか?……どうですか、武田さん。俺のチンコ、デカいっしょ?今から見せてあげますからね……ちょっと、離れててくださいよ……!」


啓太が立ち上がってジョックストラップから足を抜き、その場に脱ぎ捨てる。脱ぎ捨てられたジョックストラップはかろうじて無事だった近くのアパートに覆いかぶさり、そのまま完全に押し潰してしまった。

一糸まとわぬ姿となった啓太は、何を思ったのか俺の住むマンションを胡座の中に入れて座り込んだ。山のような啓太の巨体と見比べると、マンションがまるでお菓子の箱のようなサイズに見える。瓦礫の山がそれよりも遥かにデカい山のようなケツの下敷きになり押し潰されていくのが見える。


「じゃあ、派手にやっちゃいますよ!よく見ててくださいね!!!」


そう言うと啓太は左手で乳首をいじりながら右手でガシガシと巨根を扱き始めた。


(うわ…………デケぇ…………)


通常時ですらバス超えだった巨根が芯を持ち、太く、硬く天に向かってそそりたっていく。透明な先走りが溢れ出し、ヌチャヌチャと卑猥な音を立てる。ものの十数秒で啓太の巨根はフル勃起し、マンション並みのサイズになっていた。……もしかして、ホームページのプロフィールに書いてあった数字って、単位メートルだったのか?


「っへへ……準備完了ですね……」


ギンギンにいきり立った巨根をグググッと指でおさえつける啓太。そのまま指で弾くと、バヂイィィイィンッ!と凄まじい轟音を立てて腹筋に思いっきりぶち当たった。衝撃で弾け飛んだ先走りがズドンズドンと瓦礫の上に降り注ぐ。


「……さて、じゃあいきますよ!住居破壊オプション!今回は俺のこの自慢のチンコで潰しちゃいます!よく見ててくださいね……!」


住居……破壊……オプション?なんだ、それ。突然の宣言に呆気に取られていると、なんと啓太は俺の住むマンションを両手で鷲掴みにして根元からへし折ってしまった。


「はっ!?おい!嘘だろ!?ちょっ……何して……!」


啓太は右手に持ったマンションをそのまま自分の巨根へと近づけていく。まさか、嘘だろ。


「お、おい!やめてくれ!それ、俺の家……」


俺の悲痛の叫びは届かず、啓太は手に持ったマンションに向かって思いっきり巨根をぶっ刺した。


「っ……………あ"ぁっ!!!んっ……マジ、でコレ、最高ッ…………!!!」


バキバキバギィッ!!!と階層を突き破る音が聞こえる。恐らく、俺が買った部屋も完全にあのバカデケぇ亀頭に完全に押し潰されただろう。他の部屋の住人達も全員為す術なく潰されたに違いない。マンションを一瞬でただのボロボロの筒に変えてしまった啓太は、快楽に目を細めながら何度もストロークを繰り返している。マンションがまるでオナホ扱いだ。凄まじい握力に握り潰され、ガラガラと外壁が崩れていく。マンションの下半分がすっかり崩れ落ち、今にも粉々に砕け散りそうになった瞬間。肉棒がグォオッ!と膨張した。啓太が目を閉じ、歯を食いしばりながら逞しい筋肉を見せつけるかのように身を反らす。そして、


「ッぐぁア"ッ!あ"ーーーー…………イクッ、……イグイグイグゥッ!!!!」


残っていた上層階を丸ごと消し飛ばし、夥しい量の精液を空に打ち上げた!

ボヂャンッ!ボヂャンッ!とドロッドロの精液が瓦礫と化した街の上に降り注ぐ。爆発のような射精の余韻に浸りながら肩で息をする啓太。家をオナホ代わりに使い潰されて愕然とする俺のことなど全く気にしていないようだ。


「武田さん……ちょっとこっち来てくださいよ」


くいくいっと指を折って合図する啓太。近くまで寄っていくと箱自体を指先で摘まれ、巨大な亀頭の上に乗せられた。


「どうでした?俺のオナニー。すごかったっしょ?これでも昼にぶっ放したばかりなんですよ……」


あの量で昼に抜いたばっかりって……貯めてたら一体どれだけの量がでるっていうんだ。精液の池ができるんじゃないか。啓太がチンコの根元をギュウッと絞り、ブルリと身体を震わせる。尿道からビュクリと絞り出された精液に箱ごと擦り付けられた。


「す、すごかった…………けど、いや、俺の家!何でオナホにしてんだよ!帰るとこないんだけど!!!」


敬語も忘れて問いかけると啓太が不思議そうな顔をしてこちらを見下ろした。


「え……?住居破壊オプションご利用でしたよね?え……俺間違えたかな…………。……いや、武田さんちゃんと申し込まれてますよ!ほら、明細のところに書いてあります」


急いで申し込んだメールをチェックすると、適当につけた様々なオプションの1番上にしっかりと住居破壊と記されていた。そのままホームページに飛び、オプションについて書かれているページを見る。


『オプション【住居破壊】

キャストがあなたの住んでいる家を自慢の方法で破壊するパフォーマンス!人間社会での生活を辞めて巨人キャストに飼われたい方にオススメ!』


びっくりするほど堂々と書いてあった。啓太の自慢の方法が巨根で押し潰すことだったからオナホにされたって訳か……。

家を破壊する許可を自分で出していたことを知り、力なくその場にへたり込む。家どころか財産も全て無くなって、これから一体どうすればいいんだ。


「あのー……武田さん、もしかして住居破壊の予定じゃなかったとかですか?」


心配するように啓太がこちらを覗き込んで聞いてくる。俺が力なく頷くと一瞬バツの悪そうな顔をしたが、ニカッと笑って自信ありげに胸をドムゥンッ!と大きく手で叩いた。


「まあでも、大丈夫ですよ!どっちみち俺を呼んだ時点でもうこの街には住めませんから!それに、俺が武田さんの飼い主になることもできるんで!」


この街には住めないっていうのは分かる。啓太が歩いただけで街が滅茶苦茶になるからだ。ただ、啓太が俺の飼い主っていうのは……?まさか、俺はこいつのペットになるってことか?


「最近、巨人の間で流行ってるんですよ!人間をペットにするの!だから、武田さんさえ良かったら俺に飼われてみませんか?そうしたら、もう働かなくていいし楽だと思いますよ!それに……ペットになれば俺の身体好きに触り放題ですから」


鼠径部から胸筋の辺りまでを艶かしい手つきで見せつけるように撫で回す啓太。この完璧な肉体に……いつでも好きに触り放題……。とんでもないご馳走を目の前に吊り下げられて、思わずゴクリと喉を鳴らした。ペットというのがどうも気になるが、この街に置いていかれても正直どうしようもない。会社の方に問い合わせれば何とかしてもらえるかもしれないし、とりあえず頼ることにしよう。


「じゃ、じゃあそれでお願いしようかな……」


「本当ですか!?ありがとうございます!いや〜、俺を人間飼うの夢だったんですよ!ちゃんとお世話するんで!よろしくお願いしますね!」


……?飼うのは俺が初めてなのか?サイトの1番上に載っていた訳だし、てっきりよく指名を貰っているのだと思っていたけど……。みんなが皆巨人に飼われる選択肢は取らないってことか。まあ、まさか自分がペットにされるなんて普通思わないもんな。受け入れられなくても、無理もない。俺も受け入れるしか無くなったからそうしているだけだし。


「じゃあ、次のプレイいきましょうか!次は……シックスナインとかどうですか?」


シックスナイン?想像だにしなかった提案に少し驚いた。いや、デリヘルでは一般的なのかもしれないけど。今回の場合は訳が違う。シックスナインがどういうものかは知っている。お互いの性器を舐め合うってやつだろ?でもそれってあくまで体格が同じくらいだから出来るのであって、俺と啓太のサイズ差じゃそんなの出来るわけ……。


「あ、もしかしてシックスナインなんてできないだろって思ってます?心配しなくても大丈夫ですよ!俺、人間専用のシックスナイン開発してるんで!」


人間専用?どういうことだ?不思議に思っていると啓太は地面に座ったまま脚を大きく真横に開いた。太さだけで低層マンションくらいある太腿が辛うじて残っていた建物を軽々と薙ぎ倒していく。そのまま上半身を前に倒し、亀頭の上にいる俺に覆い被さるような体勢になる。まるで筋肉のドームだ。


「俺、めっちゃ体柔らかいんでセルフフェラできるんすよ!なんで、武田さんが俺の亀頭の上にいてくれればシックスナインできますよ!」


そうか、別に体格が違ってもお互いの舌と性器が全て同じ場所に集えば一応は可能になるって訳だ。随分と強引な解決法だな。つまり、俺が啓太の亀頭を舐めながら尻を突き出せばいいんだな……?チンコを舐めてもらうのは多分無理だから勝手に啓太の亀頭に擦らせてもらおう。これも一応兜合わせ、になる、のか?


「こ、こうか……?」


改めて実際にポーズをとると結構恥ずかしい。何せ、見てくる相手の目が俺の身長くらいデカいから余計にだ。向こうからしたら俺は客だし、それに人間はペットだって言ってたからなんとも思っていないのだろうけど、俺は違う。自分好みの筋肉イケメンに秘部を見られているのだから、恥ずかしいに決まっている。そんな俺の胸中を知ってか知らずか、啓太が溌剌とした声で話しかけてくる。


「そうそう!いいですね!じゃあ、いきますよ……!」


啓太が合図をした次の瞬間、


バクン!


「え?」


視界が暗転した。暗くて何も見えない。すると、


べちょおっ!


「うわあっ!!!!」


柔らかくてベトベトしたものに全身を撫でられた。シックスナインと言っていたからおそらく啓太の舌だろう。ということはつまりここは……、


「啓太の口の中、なのか……?」


聞こえなかったのか、啓太からの返事は無い。それとも、舌を使っているから喋れないのか。おそらく、俺を乗せたまま亀頭を咥えこんだのだろう。そう考えれば全てに説明がつく。しかし、これではシックスナインというより……


(セルフフェラに俺が巻き込まれてるだけだろ、これ……!)


実際、啓太考案の人間用シックスナインはお互いの性器や秘部を舐め合うなんて生易しいものではなく、啓太の口の中でクジラのようなデカい舌に揉みくちゃにされ、デケェ亀頭に擦り付けられる拷問のようなものだった。全身を舌先だけでいいようにされるのはマゾの俺からしたら気持ちのいいものではあったが、それよりも唾液で溺れそうになることの方が問題だった。透明な箱のような装置もプレイの最中は外殻がオフになるようで、完全に直で触れ合って舐め回されている。一応、防護機能はきちんと働いているらしく潰される心配はない……らしい。


「けい……た!そろ、そろっ……わぶぁッ!おわりで、いいッ!も……、溺れ……!」


必死に呼んでも啓太は止めるどころか、むしろドンドン舌の激しさが増している。それになんだか、俺を執拗に亀頭に擦り付けているような気がするが、これってもしかして……。


(こいつ……俺を使ってオナニーしようとしてないか……!?)


俺の身体の下にある亀頭の穴からドクドクと唾液とは違う粘性を持った液体が溢れてきた。先走り汁と唾液でどんどん口内が満たされていく。


(おい……待て……まさか口の中で射精するつもりじゃ……)


口内射精のプレイは聞いたことがあるが、デリヘル側が1人で完結させるのは予想外すぎた。というか、普通に生命の危機だ。さっき出したばかりとはいえ、あの量だ。口の中に噴射されたら普通に溺れ死にかねない。もし、啓太がそのまま飲み込みでもしたら一緒に腹の中行きも有り得る。


(早く……ここから出ないと……!)


頬を内側からドンドンと叩くが舌で器用に俺の身体を絡め取り亀頭の上に戻してしまう。こいつ、俺が出たがってるの分かっててやってるだろ!じゅぽじゅぽと、液体が泡立つ音がどんどん激しくなる。先程まで口内を転がされていたのに、今は俺の射精を受け止めろと言わんばかりに亀頭の上に舌で固定されてしまった。俺、死ぬかも。


喉から喘ぎ声のような音が鳴り、亀頭がビグビグッと震え、一瞬大きく膨張した。次の瞬間、


ぶびゅどゅるるるるっ!!!どぅぶぉぶじゃあっ!!!!


温泉が吹き出したかのような勢いで喉奥に全身を叩きつけられ、ドロッドロの精液とともに亀頭の上にべちゃりと落ちた。その後も2発、3発と余韻の射精が続き、気づくと精液のプールの中に沈んでいた。俺のチンコからもビュクビュクと精液が飛び、啓太の体液と混ざりあう。想像以上の激しいプレイにぐったりしていると、身を包む液体ごと啓太の手の上に吐き出された。


「どうですか、武田さん!俺考案のシックスナイン!気持ちよかったっすよね!俺もめっちゃ気持ち良かったっす!」


正直気持ちいい以前に死にそうというのが本音だが、あまりに真っ直ぐな瞳でこちらを見てくるため、無言で頷くことしかできなかった。啓太は色んな液体でベトベトになってしまった俺を優しく水で洗い流したあと、ふわふわのクロスで拭いてくれた。こういったところは気が利くんだけどなぁ。まあ、巨人だから人間に対する加減が分からないところもあるんだろう。


「よし!じゃあ、そろそろ次行きますか!」


そう言うと啓太は俺を掌の上に乗せたまま、立ち上がって歩き始めた。俺がいるところは大体地上170mくらいだろうか。遮るものなど何も無い、スカッとする景色だ。まあ、何も無いのは啓太が全部蹴散らしてきたからなんだけど。後ろにはパンパンに張り出した大胸筋と、微かに雄臭い汗が香る腋。……こっちもこっちで絶景だ。…………俺はこっちの方が好みだ。乳首に駆け寄って擦り寄ると、大胸筋がビグンッ!と大きく揺れた。啓太がいたずらっぽくハハッと笑う。


「さっきあんなに俺のちんぽミルクあげたのにおっぱいまで欲しいんですか?欲張りさんだなあ。もう少ししたら次のお楽しみ始めるんで待っててくださいよ」


そう言えば、今はどこへ向かっているんだろう。次のお楽しみって……確かにオプションはまだ残っているはずだが、場所を移動しないといけないことなのか?あまり移動すると街に被害が及ぶから、できればじっとしていてほしいんだが……。


「け、啓太。これから何をするつもりなんだ?」


不思議そうな顔でこちらを見下ろす啓太。顎でクイッと前を向くように示すと、俺が乗っていない右手で前方を指さした。その先にあるのは煌びやかな街の灯り。並び立つ高層ビルの群れ。まさか…………。


「決まってるじゃないですか!今回のメインオプション、『大都市破壊オナニー』っすよ!」



つづく

巨人デリヘル(前)

Comments

啓太君、かろうじで呼んだ武田君に対してだけは 最低限愛想よく丁寧に対応していますが、 勘違いしてマンションごと踏み潰そうとしたり、 住居無いならペットにならないかと言ってみたり……。 お客さんとサービス提供者っていう関係でありながら そもそもナチュラルに人間を同格に扱っていない感じが良いですね……(*´Д`) 本当にお世話してくれるのかなぁ……^q^ メインオプションで、武田君の住む街がどうなっちゃうのか楽しみです!

曹達(ソーダ)

こんなデリヘル呼んでみたい~~!!って思いながら読みました!! 特にたまらなかったのが、啓太のお客さんとそうじゃないものでの対応の違いです。最初は「初めまして」と愛想よさそうに挨拶していたのに、客じゃなさそうだと「違うならいいや」と遠慮も躊躇もなくそのマンションを踏み潰そうとする態度……来るときにも街を瓦礫の山にしちゃってますし、この客以外どうでもよさそうな態度がマンションを踏みつぶしかける描写とあいまってさいっこうでした。 よく見もせずオプション全部のせしたことですごいことになってしまってますね……「人間をペットにする」って部分もそこはかとなく不安でドキドキしますし、この後まってるメインオプションも楽しみです!!

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