キャスター・ジルドレェの操る海魔に囚われたアルトリア。
聖槍を失った彼女にはもう、希望は残されていなかった――
「くっ、貴様……よくも……!」
「おお、ジャンヌよ……! 恩讐を纏いし貴女も実に美しい……! そんな貴女が、我が醜悪なる魔物によって汚されようとしている――ああ、何と嘆かわしいことかっ……!!」
アルトリアは激しい敵意を視線に乗せてキャスターを睨む。
だが彼はそれすらも愛おしいかのように、高らかに哄笑して――
「真なる甘美は、聖なるものが邪悪なるものによって汚される……その瞬間にこそあるのです。どうか堪能してくだされジャンヌよ。その鎧のみならず、貴女の魂までもを漆黒に堕として差し上げましょう」
「なッ……あ、やめっ――――」
「ン゛ッ♥♥ イ゛イ゛ぃぃイ゛ッッッ……♥♥♥ んぉおン゛オ゛おぉッッ♥♥♥」
「はっ、はっ……オほぉッ♥ おっ……おーっ……♥♥♥」
自らの陰部を一瞬にして貫かれ、アルトリアは苦悶と快楽の入り混じった悲鳴を上げる。
自身の腕よりも太く、強靭な触手による一撃。子宮内部まで深く到達したそれは、彼女の腹部を内側から見る見るうちに拡げていく。
「あっ、アッ……かはっ……♥♥♥ なんだ、これは……っ♥ 貴様、私の体に何をした……ッッ♥♥♥」
「フフフフ、安心してくださいジャンヌ。それなるは至高の快楽……汚物の如き魔物に孕まされるという、我が饗宴の一端なれば――――」
アルトリアは驚愕に震える。
ただの快楽であれば、耐えられる筈だった。
しかし、文字通り人外レベルのそれは、彼女に未知の感覚を恐怖と共に伝えてくる。
すなわち苗床――そのための霊基の改造、肉体の堕落。アルトリアの霊基は着実にレベルを落とし、やがて脆弱な……凡百のサーヴァントと変わらないレベル、否……それ以下まで失墜していくだろう。
(これが、今の私だというのか……っ♥ このままでは、確実に……その前に、早く、対処をしなければ――――)
アルトリアは必死に活路を模索する。
自身の霊基が完全に掌握され、最弱な存在へと成り果てるその前に。
まだ余裕は十分にある。だから――――
「なッ……♥ (胸に……)何を、して――――」
「オ゛ッ♥ ホおぉッッッっ……♥?♥?」
(す、吸われているッ♥ 私の魔力がっ♥ 霊基がっ♥ 体外に消えていくっっ♥♥♥)
アルトリアの乳房に吸い付いた触手、それが激しい吸引行動を開始した瞬間、彼女は自身の魔力が凄まじい勢いで減退していることに気が付いた。
とめどなく溢れ出す体液。それこそはまさにアルトリア・ペンドラゴンを構成する魔力の結晶。彼女の強さを形作っていた神秘に他ならない。
それが刻一刻と吸われ――1、2……10……尋常ならざるスピードで減少していく。
目には見えないデバフ。だが確実に弱体化しつつあることを自覚する。
「くっ、ッ……やめろ、やめろぉッ……♥♥♥」
「おおっ……善い表情ですよ。快楽に震え、恐怖に歪むその顔……絶望に嘆く貴女もひどくは美しい……!」
彼女という英霊を知る者ならばおよそ想像できない、必死に拒絶と懇願を繰り返すアルトリアの姿がそこにあった。
快楽はまさしく極致に達している。霊基が万全であったならばまだしも、今の彼女に魔物による侵食を止める術は皆無。
つまりは苗床。文字通り魔物の子を孕まされ、産み落とすという、最悪な末路しか残されていなかった。
「オ゛ッ♥ おぉッ、ンおぉお゛おッ♥ ふうっ、ふうっ……やめ、ッ……ンおぉぉオ゛オ゛♥♥♥」
「イ゛ッッ、ぐ……♥ イグ、イ゛ッ……んおっ、おぉお゛お゛〜〜♥♥♥」
「どうやらここまでのようですねぇ。神秘を吸い尽くされた今の貴女に、それを防ぐ手立てはありますまい」
「オ゛ッ……ほっ……♥」
「どうぞ堪能してくだされ。最高の堕落を。汚される悦びを。我が愛の前に……果てるのです、ジャンヌ!」
「ンああっ♥ ああっ! ン゛ッあぁああッッ――――!!」
触手の動きが一層激しくなる。
全身が享受した予感。破滅。決定的な一撃。
抵抗する気力は完全に失われ、まさしく無防備となった子宮めがけて、それは一斉に放出された。
(びゅっ、びゅーッッ! どびゅっ! ビュルぅううう!!)
「ンンッオ゛ッ♥ オ゛ほぉッッ!♥ オ゛ッ、ンおぉぉオ゛オ゛ぉぉッッ――――♥♥!!」
「はっ、はっ……はっ……♥♥♥」
「フフフフッ……! おお、素晴らしい……流石はジャンヌ、果て堕ちる瞬間も最高に美しいですよ……! ……ゆっくりお休みくだされ。じきにその身も完全なる苗床と成り果てるでしょう……」
キャスターの言葉も、今のアルトリアには届かない。
ただ経験したことのない快楽に脳を焼き殺され、蒸発させられ・僅かに残った理性がぼんやりと自覚する。
自らの肉体の変容。その身は既に魔なる生命を宿し……
「オ゛ッ……ごおッ……んほぉッ……♥♥♥」
乳房から絶えず魔力を垂れ流し、魔を内包したそのお腹を揺らし続けるアルトリア。
見るも無惨な姿へと成り果てた彼女は、ただただ快楽を貪り続ける。
産み落とし、そして、また宿す。
その繰り返し。
終わることはない。そう理解して、アルトリアは静かに瞳を閉じた……