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高校女子プロレス 地方選手権レポート(試合シーン19枚)



今年も夏の高校女子プロレスの16傑が出そろった。


春の選抜を制した礼愛鹿児島・飛駒優姫、準優勝の聖楽大付・御剣舞といった世代の主役や新たなスター候補たちが、夏の聖地である愛知・三田記念ホールに集結する。


この記事では各地方選手権での彼女たちの闘いを少しずつ紹介する。


北海道選手権

決勝 (北海道・小樽女子)野崎遥花 vs 内川栞(北海道・釧路銀星)

春選抜にも出場した北海道最強女子・野崎と、空手出身の内川が決勝で対決。

得意の打撃で押し込む内川だったが、野崎のラリアットをモロに受けてしまってからは距離を置いて闘うように。

一方の野崎は、積極的だろうが消極的だろうがお構いなしといった様子で、内川を捕まえては投げ飛ばし、叩きつけるという、いつも通りの闘いぶり。

終盤までくると戦意をすっかり失った内川。

野崎がストレッチマフラーホールドであっさりとギブアップを奪い、北海道選手権を余裕綽々といった笑顔で制覇した。



東北選手権

決勝 (岩手・紫波商業)松井日和 vs 御剣舞(秋田・聖楽大付)

注目はもちろん春選抜準優勝の御剣。

しかし対する松井も、この大会中に「みちのくの元気印」と呼ばれ始める等、懸命に闘って勝ち抜く姿で人気を集めている。

超攻撃的に飛びかかる松井と徹底的に受けて立つ御剣のやりあいは、激しいままでペースを落とすことなく続いた。

途中松井が主導権を握ると、薙ぎ倒して押さえ込むシーンが何度か見られたが、御剣はこれを全てカウント1で返していく。

決めきれない松井が更に攻撃を仕掛けようとしたその瞬間、隙を見逃さなかった御剣が背後に回り必殺の高速ジャーマン。意識を失ってしまったのか松井はそのままピンフォールを許してしまい、長期戦を予感させた試合は突然の決着を迎えた。

貫禄の勝利で優勝を飾った御剣と、大会の中で存在感を増していった松井。

全国大会の舞台で更なる輝きを放ってくれることに期待したい。



関東選手権

決勝 (埼玉・京峰学院)渡瀬響子 vs 佐々木舞(東京・鹿倉)

関東選手権決勝では春ベスト8の佐々木と、好調を維持している渡瀬が対決。

かなりの体格差ということで佐々木の勝利を疑わない様子の観客席だったが、予想外の展開となった。

有り余るパワーを活かそうと渡瀬を捕まえにかかる佐々木だが、逆に渡瀬に関節を取られてグラウンドに持ち込まれるという状況が続く。

佐々木が力任せに振り解いて渡瀬を叩きつけるシーンも見られたが、ダメージは今一つの様子。

それでも終盤、強引に渡瀬を捕らえた佐々木が得意のSTOを浴びせるも、渡瀬がギリギリでこれを返して再びグラウンドに持ち込み、勝負が決した。

逆エビ固めに屈してタップする佐々木の姿にどよめく会場。仲間たちと抱き合って喜ぶ渡瀬。異様な雰囲気を最後まで残し、関東選手権は幕を閉じた。

正反対なスタイルでぶつかり合った両者。全国のリングで再び対決することがあれば、また違った雰囲気での観戦が楽しめそうだ。



中部選手権

準決勝 (岐阜・郡上工業)林実秋 vs 藤原羽芹(愛知・名古屋実業)

負傷で春選抜こそ逃したものの、やはり注目は2年生ながら昨年の夏全国に出場した林。

準決勝の相手は、強豪校・名実所属の藤原。同校の春ベスト4・真野紗雪が負傷のため急遽出場となったが、危なげない試合運びで準決勝までコマを進めている。

ゴング直後から軽量級らしく素早く動き回り、ぶつかり合う両者。その実力は間違いなく拮抗していた。

藤原のリバースパロスペシャル等に苦しめられて悲鳴をあげる林だが、ギブは奪わせず。

耐え抜いた林は疲れを見せ始めた藤原へ猛攻撃。防戦一方となった藤原へ、最後は気迫の籠ったスピアーを決めてピンフォール。白熱する勝負を制して決勝戦へ進んだ。


決勝 (岐阜・郡上工業)林実秋 vs 古閑くるみ(石川・慶友国際)

大きく荒れたのが中部決勝。

スピードのある林とバランスが優れている古閑の対決は互いに打撃で攻める流れだったが、徐々に容赦のないケンカのような雰囲気に。

取っ組み合いながら罵倒し合う両者にレフェリーが再三注意を入れるも、二人は止まらない。そんな中で皮肉にも観衆は少女たちが繰り広げるガチファイトに盛り上がっていく。

しかし10分を過ぎるとやはり疲れが隠せなくなってきた両者は、互いにトドメを狙った大技を仕掛けると、ここで古閑の得意技・フライングニールキックが林にヒット。倒れた林をすぐさま押さえ込む古閑だが、レフェリーはギリギリのカウント2という判定だった。

納得がいかないという表情で頭を抱える古閑。そこへ立ち上がった林が背後から膝蹴りで襲い掛かり、更にのしかかるようにスリーパーホールド。

抵抗を続ける古閑だったが間もなく動きが鈍り、ここでレフェリーが試合を止めた。

ゴングの直後、勝利を喜ぶ郡上工業と判定に抗議する慶友国際の両陣営が言い争う事態に。監督やコーチが選手たちを止めたことで収まったものの、禍根が残る試合になってしまったのは誰の目にも明らかだった。

全国の舞台で再び両者が相まみえる時は、どうかお互いに納得のいく闘いになることを願うばかりだ。


なお、中部地方からの全国出場3枠目は林と闘った名古屋実業・藤原が入る。



近畿選手権

決勝 (京都・城陽第二)元村美莉愛 vs 牧野美宝(兵庫・神戸総合)

「関西のクイーン」の名を欲しいままにする牧野が、元マネージャーという異色の経歴を持つ元村を迎え撃つ。

大番狂わせを演じ続けるダークホースに対し、クイーンはあえて相手が得意とするグラップリングでの対決を選択。元村の先を読む技術に苦戦を強いられながらも、客席へのアピールも忘れないプロ顔負けのファンサービス精神を見せつける。

会場全体を味方につけた牧野。響き渡る牧野コールに動揺し始めた元村。ここから女王による逆転劇が始まった。

格の違いを見せつけるかの如く流れるように関節技を披露し、ペースを完全に掌握。

どうすればいいかわからないという表情の元村を追い詰め、最後は蜘蛛絡みでタップアウト。

優勝を告げるゴングを聞き、四方に一礼ずつ。そして涙する元村とは優しく会話しながら抱き合う等、最後まで謙虚で器の大きい女王の姿が印象的だった。

シンデレラガール・元村と共に、全国の舞台でも最高のプロレスを見せてほしい。



中国選手権

決勝 (島根・海暁学園)榎田伊織 vs 穂積雛乃(広島・桜学館)

絶対的強者不在と言われる中国地方の決勝は、二人の「天才」が激突した。

怪我に悩まされながらも復活した天才・榎田と、2年生ながら上級生にも引けを取らない実力を持つ天才・穂積。

打撃で積極的に仕掛ける榎田だが、穂積はいつも通り表情を崩さず対応し続け、組み付いては投げや寝技を繰り出していく。

途中までは穂積が圧倒的優勢かと思われたが、攻めに転じた途端榎田の掌底アッパーを浴びてしまい、続けざまに得意のペディグリーを食らってしまう。

流れはここから急転。更に攻撃的なムーブを見せる榎田に対し、徐々に表情を崩し始め防戦一方の穂積。抵抗を続けるもペースを奪い返すことは叶わず、榎田のパイルドライバーに散った。

試合後、優勝に喜ぶ榎田の元に穂積が歩み寄りガッチリと握手を交わしていた両者。

相変わらず表情を崩さない穂積だったが、笑顔の榎田と会話するその姿はどこか満足げに見えた。

全国の舞台に進む二人の「天才」。突き進んでいく彼女たちから目が離せない。



四国選手権

決勝 (高知・四国芸術)森本灯 vs 岩谷柑奈(愛媛・愛媛経大付)

春選抜ベスト4の本命・森本灯が出場する四国選手権だったが、波乱が起きた。

その実績通り順調に勝ち上がってきた森本の前に立ちはだかったのは、愛媛の小さな刺客・岩谷。全くの無名選手だったが、その見た目からは想像できないほどのパワーでライバルたちを蹴散らしてきた。

岩谷は序盤から溢れんばかりのパワーで攻め続け、これには森本もたまらず距離を取るように。ここからしばらくは得意の打撃で岩谷を苦しめたが、岩谷も果敢に攻めかかり主導権が激しく入れ替わるシーソーゲームのような展開へ。

お互いに何度も押さえ込むが、カウントは毎回2までを数えるばかり。肩で息をする両者だったが、森本のミドルキックを防いだ岩谷が瞬時に詰め寄りベアハッグ。

岩谷の怪力はやはり想像を絶するものなのか、何度も悲鳴をあげた後に許しを請うようなギブアップが森本の口から宣言された。

ニュースター誕生の瞬間に会場はどよめきが収まらず、張本人は仰向けになりながら天井に向けて何度もガッツポーズを繰り返していた。

無限の可能性を秘めたオレンジガールは、大舞台でも快進撃を続けられるか。



九州選手権

準決勝 (佐賀・帝律)小出麗亜 vs 飛駒優姫(鹿児島・礼愛鹿児島)

群雄割拠の九州地方だが、それでも春選抜覇者・飛駒は格の違いを感じさせた。

準決勝で闘ったのは予想不能な動作で相手を惑わす小出。

蹴りを躱して挑発を繰り返して飛駒を苛つかせ、少しでも隙を見せれば丸め込むという、非常に厄介な動きを見せる。

それでも相手は実力者、猛攻で小出を追い詰めると強烈な蹴りでダウンさせた。

しかしこのダウンは小出の演技。立たせようと髪を掴んだ飛駒に絡みつくと、あっという間にクロスアームのカベルナリアへ。苦しむ飛駒を必死に絞り上げるも、ここは飛駒が耐えきった。

ここからは寝技に持ち込みたい小出と蹴りで対応したい飛駒の思惑が交差。あらゆる形で何度も丸め込む小出だったが、ついに飛駒のジャンピングハイキックがクリーンヒット。ゆっくりと前のめりに倒れるさまは正真正銘のダウンだった。

変則的な相手にも変わらず攻め続けた王者が、堂々と夏の全国出場を確定させた。



決勝 (鹿児島・礼愛鹿児島)飛駒優姫 vs 吉永平和(大分・大分水産)

圧倒的王者の飛駒と無尽蔵の体力を誇る吉永が決戦に臨んだ。

攻撃性の塊と言われる飛駒と、耐え続けて逆襲を狙う吉永は互いに自らのスタイルをぶつけ合う。果敢に蹴り倒そうとすれば受け止めて投げ飛ばし、飛び掛かれば捕捉して圧し潰すというやり取りが続くと、徐々に飛駒の表情に疲れが見え始めた。

ここで吉永がビンタ合戦へ誘うと飛駒はすぐさま応じ、気迫の籠った掛け声で凄まじいビンタの応酬が始まる。そして先に怯んだ飛駒を見た吉永は、ラリアットで飛駒を薙ぎ倒してバックドロップ等、投げを連発。

押さえ込むたびに客席から様々な声が響き渡るが、ぐったりとしながらも飛駒はしっかりとカウント2で返していく。ここでいよいよ序盤のダメージが効いてきたか、吉永の動きも鈍り始めた。

吉永に捕まりながらも飛駒はエルボーで抵抗。すると吉永の手から逃れることに成功し、その場で跳躍してジャンピングハイキックを叩き込む。

防ぐも怯んだ吉永へさらにハイキック、もう一度ジャンピングハイキックと余力を使い果たすような追撃を敢行し、ついに吉永が膝から崩れ落ちた。

倒れるように覆いかぶさり、これがカウント3。決勝の舞台に相応しい好勝負に、客席からは惜しみない拍手が両者に送られた。

「春を制した青き姫騎士」と、それをギリギリまで追い込んだ「南の不沈艦」。九州地方のレベルの高さを全国でも見せつけてくれるだろう。


なお、九州地方からの全国出場3枠目は飛駒と闘った帝律・小出が入る。



以上、8つの地方選手権のメインとなる試合をお伝えした。

様々な個性を持ったタレントたちが聖地に集結し、この夏をどのように盛り上げてくれるのか、非常に興味深い。


文=菅原あきる


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というわけで、今回は既に設定としては終了している地方選手権のご紹介でした。

勝敗が決した後に仲良くなった組み合わせがあれば、険悪な仲になってしまった選手たちもいるようですが、その辺りも今後表現することになりそうです!(。-∀-)


次回は更に遡って、春の選抜の様子を撮影してみようと思います!


お気に入りの選手や、良かったシーンがあったらコメントいただけると嬉しいです!(*n´ω`n*)


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Comments

元村美莉愛ちゃんが一番好みですねカワイイ! 岩谷柑奈ちゃんのベアハッグで苦しむのが見たいです!

RS


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