海外で未知のウイルスに感染して帰国してしまったので隔離される事になった。(心療内科のヒトイヌ達・番外編)
Added 2024-08-19 15:01:07 +0000 UTCこちらはpixivにて公開中の『心療内科のヒトイヌ達』シリーズ https://www.pixiv.net/novel/series/10050795 の設定を使った番外編の作品となります。 海外旅行から帰国した私は未知のウイルスに感染してた様で検疫で止められ、隔離される事になってしまう。 更にウイルスを外に漏らさない様に、適切な設備がある施設へと移送される。 そこで私は、全身を密閉してしまう拘束衣を着る事になってしまい…。 --------------------------------------------------------------------------------------- 「はぁ~、まさかこんな事になっちゃうなんてなぁ…。」 殺風景な白い部屋。 ベッドだけが置かれてるこの部屋で私は大きな溜息をついた。 「ウイルスに感染してるから仕方ないけど…、退屈…。」 ボフッ。 私はベッドに寝転がり、スマホを弄るけど…。 「やっぱりアンテナが立たない…。」 どうもこの部屋には電波が届きにくい様でスマホは常に圏外でした。 「はぁ~、いつまでこうしてないといけないのかなぁ…。」 つい先日私は海外旅行から帰って来た。 そして検疫で引っかかってしまった。 どうやら何かのウイルスに感染してしまっていたらしく、私は今こうして隔離処置をとられていた。 この部屋に隔離されてもう4、5時間ぐらい経つ。 「一体いつまでこうしてないといけないのよ~。」 なんて一人愚痴をこぼしてると…。 ガチャ。 「お待たせしました。」 ようやく扉が開き人が入って来た、けど…。 何、その物々しい格好は…。 入って来たお医者さんや看護師さんは皆、全身を完全防備する防護服に身を包んでいました。 え?もしかして私、相当ヤバいものに感染してるの…? 「え~、診断の結果が出ました。」 お医者さんはそう切り出して私の感染してるウイルスについて説明してくれた。 その内容は…。 ひとまずすぐに命に係わる心配は無いとの事。 ただ、このウイルスに関してどんなものなかよくわかっていないので、感染拡大をしない様に隔離を徹底しないといけない、と言う事でした。 「ですので、ウイルスを外に出さない為に我々で協議した結果、あなたにはとある施設に隔離させていただく事にしました。」 「そんな…。」 私、家に帰れないの? 「あなたに負担を強いるのは心苦しいのですが、ウイルスを封じ込める為には最初が肝心ですので、どうかご理解ください。」 頭を下げられてここまでしっかり言われると我儘を言う訳にもいかず…。 私はお医者さんに言われた通りに、別の施設に移送される事に同意しました。 ギュムッ。 うう~、なんなのこの服…。 体にピッタリ張り付いて体のラインがくっきり出て…。 恥ずかしすぎる。 このラバースーツって言うの?は、通気性も無くて、蒸れる。 すでに結構ラバースーツの中は汗が出ている。 それが気持ち悪い。 「すみません、ウイルスを外に漏らさない様にする為にと移送先の施設から送られてきたもので…。」 確かにこれだけ通気性が無ければウイルスも漏れないだろうと思う。 「シュコー、わかりました、シュコー。」 頭にはガスマスクを被らされ、自分の呼吸音がうるさい。 これもウイルスが外に漏れないようする為らしい。 「準備も出来ましたので、移送先の施設に行きましょう、車まで案内します。」 「シュコー、はい、シュコー。」 そうして案内してくれる看護師さんについて歩き出すけど…。 ううっ、ゴワゴワする…。 頭の先から爪先まで全身を覆ってるラバースーツですが、実は排泄の為に股間部部だけがくり抜かれた様にぱっくり開いていました。 ただトイレにも行けない私はオムツを履かされて、その上にゴムで出来たオムツカバーを履かされていたのです。 そのせいで若干ガニ股になるし、オムツが擦れて股がゴワゴワして、ちょっと歩きにくい。 まだ排泄はしてないのですが、体中にかいた汗が唯一の開口部の股間から流れ出してしまうので、その汗がオムツに吸い込まれて…。 すでに少しグジュグジュしててそれが気持ち悪かった。 ただ、オムツを取り換えてほしいって言うのも恥ずかしいので、我慢してそのまま私は案内された車に乗り込んだ。 グジュ。 ううっ…。 車の座席に座ると汗で濡れたオムツが股間に張り付き、更に不快になる。 う~、我慢我慢。 隔離施設に着くまでの我慢よ。 ブロロロロー。 そして車が走り出し、移送先の隔離施設へと私は向かう事になりました。 ……。 遠いなぁ…。 もう車が走り出して2時間くらい経つけど、まだ着く気配が無い。 ……うう~。 どうしよう…。 オシッコしたくなって来た…。 でも車を止めてもらおうと思っても、私の乗ってる後部座席と運転席は分厚いガラスの壁で隔てられていて、声が届きそうにも無い。 それにウイルスがあるからきっと外の公衆トイレとか使わせてくれないだろうし。 やっぱりこのままオムツにするしか無いみたい。 どうせもう汗でビショビショだし、オシッコ出してもたいして変わらないよね…。 そう思って私は覚悟を決めてオシッコを出す事にした。 ……う~、いざ出すとなるとなかなか踏ん切りがつかない。 でも、我慢も限界だったので、しばらく頑張っているとオシッコが出だした。 ジョワ~。 ううっ、股が生温かくなって…、気持ち悪い…。 そんな不快な股間を抱えたまま更に1時間走って、車は目的地に辿り着いた。 「はい、確かに承りました、こちらでしっかり隔離処置をとらせていただきます。」 ここまで連れて来てくれた運転手さんからこちらの施設の看護師さんに私は引き渡された。 「さあ、こちらへ。」 「シュコー、はい、シュコー。」 やはり感染対策でしょうか、看護師さんもナース服の下に私と同じ様にラバースーツを着込んでいました。 「最初は着心地に違和感があるかもですけど、着てる内にこの感触が病みつきになって行くんですよ、うふふっ。」 キュッ、キュッ。 言いながら看護師さんはインナーのラバースーツを擦って若干蕩けた様な表情をしてた。 え?この人、大丈夫なの? 「シュコー、そ、そうですね、シュコー。」 私はなるべく関わりにならない様に当たり障りのない返事をする。 「ふふっ、絶対その方がいいですよ~、もう脱げないですしね。」 「シュコー、え?」 「はい、着きましたよ、どうぞ入ってください。」 なんだか気になる事を言われた様な気がしたけど、目的地に到着したので私の意識もそちらへと引っ張られ、追及できずに話が終わる。 言われるままに案内された部屋に足を踏み入れると、そこは一面真っ白な部屋でした。 「すみませんね、ここは元々心療内科の隔離病棟で、患者さんが暴れても大丈夫な様にこんな風にクッション張りになってるんです。」 部屋の中には私を連れて来た看護師さんと同じ様にインナーにラバースーツを着込んでガスマスクを被った看護師さんが二人いて、その看護師さんからガスマスクを受け取りながら、私を連れて来た看護師さんが説明してくれた。 「この施設の患者さん用の拘束衣がウイルスをシャットアウトするのにちょうど都合がいいと言う事で、こちらであなたを管理させてもらう事になったんですよ。」 「はぁ…、シュコー。」 気になるワードがいくつかあるけど、ここがどう言う所で、なぜここに私が連れて来られたのかは理解した。 「シュコー、それでは早速拘束衣を着せて行きますね。」 「拘束衣って…、シュコー。」 「ごめんなさい、シュコー、ウイルスを完全にシャットアウト出来る衣服がここの拘束衣しか無いので…、シュコー、少し不自由な思いをさせてしまいますが我慢してくださいね。」 「シュコー、その代わり私達があなたの身の回りのお世話をしっかりしますから、シュコー。」 3人の看護師さんに代わる代わる説得されて、私はその拘束衣を着る事を了承しました。 そして持ち出されたのは、またラバースーツ。 でもなんだか手足の長さが足りない様な…。 「これを着てもらうのですが、シュコー、その前にオムツの処理をしちゃいましょう。」 言われてホッとする。 ああ、やっとオムツから解放される。 もう汗とオシッコでグジュグジュでとっても気持ち悪かったのです。 見ると若干重みで垂れ下がって来てる様にも見えるし…。 早く外したかった。 「シュコー、では、床に寝転んで股を開いてください。」 恥ずかしい、けど…。 私はオムツを早く外したかったので、恥ずかしさを堪えて床に寝転び股を開いた。 「は~い、では外しますね~、シュコー、あ、大きい方は出してないですね~。」 ううっ、いちいち口で言わないでっ、恥ずかしい…。 外したオムツとオムツカバーは何重にも袋に入れられて処分された。 きっとウイルス対策なのでしょう。 「ではこのまま排泄管理と性欲管理の器具を装着しましょう、シュコー。」 え?何なの、その何とか管理器具って…? ですが私にそれ以上の説明は無く、股間を、アソコの辺りを触られる。 「ひゃっ、シュコー。」 「消毒しますから少しヒンヤリしますね~、シュコー。」 股間をアルコール消毒され、その股間を拭いたガーゼも先程のオムツ同様に何重もの袋に入れられる。 こう言った一連の物々しい雰囲気から私はやはり重大な事なんだと感じて、文句も言えずに大人しく従うしかありませんでした。 「では肛門から行きます、シュコー、排泄管理器具を挿入しますので力を抜いてくださいね、シュコー。」 そう言うと看護師さんは私のお尻にたっぷりワセリンを塗り込み、それからミサイルみたいな形のものを肛門に当てて力を籠めてお尻の中に押し込んで行く。 「ひぐっ、シュコー。」 とっても太いウンチをした時の様に肛門が大きく拡がる感覚があって、その拡がりがどんどん奥へ奥へと進入して来る。 「あ、ああぅ、シュコー、ああっ、シュコー。」 「根元まで挿入完了しました、シュコー。」 「それじゃあ、固定の為に硬化ラテックスを注入して、シュコー。」 「はい、シュコー、注入します。」 看護師さん同士のやり取りがあった後、私のお尻の中に入れられたものが更に太くなって行ってる感じがした。 「注入完了しました、シュコー。」 「了解、では膣の性欲管理器具の挿入に移りましょう、シュコー。」 そう言ったやりとりがあって、今度は私のアソコにお尻に入れられたのと同じぐらいの太さ大きさの棒状の器具、見た目は男性器によく似てる、が入れられて行く。 「ひぃ、ああ、シュコー、あっ、ああ…、シュコー。」 ズブズブと膣内を押し拡げながら男性器を模した器具が埋まって行く。 「性欲管理器具、挿入完了しました、シュコー。」 「では、カテーテルチューブをお願い、シュコー。」 「はい、カテーテルチューブの挿管に入ります、シュコー。」 そして今度はゴムかシリコンで作られたチューブがオシッコの穴に入れられて行く。 「あぅ、シュコー、あっ、ああっ、シュコー。」 普段出すだけの穴に何かが這い上がって来る感覚が慣れなくて変な声が出てしまう。 「膀胱に達しました、バルーンに硬化ラテックスを注入します、シュコー。」 看護師さんは小さな注射器の様なもので中に入ってる黒い液体をどうやら膀胱に入れてるみたいだけど、自分の感覚ではわからなかった。 「注入完了、カテーテルチューブの固定出来ました、シュコー。」 尿道の奥、多分膀胱の辺りが看護師さんがカテーテルチューブを軽く引くとそれに合わせて軽く引っ張られる感覚がありました。 「では、カテーテルチューブと性欲管理器具の排液チューブを排泄管理器具へ接続を行って、シュコー。」 指示された看護師さんはカテーテルチューブとアソコに入れた男性器を模した器具の底部から出てるチューブを手にして排泄管理器具と呼ばれるお尻に入れた器具の底部に接続した。 すると…。 「ひぅっ、シュコー、な、何?」 お尻の奥の方に何か生温かいものが入って来てる感覚があって…。 ギュルルルル、ゴロゴロゴロ。 「ううっ、シュコー、お腹が…。」 その生温かいものに刺激されて腸が活発に動き出し、便意が襲って来ました。 「その反応ですと、ちゃんと機能してるようですね、シュコー。」 と言う事は、これは…。 「カテーテルチューブから尿が直腸に浣腸されているのです、シュコー。」 やっぱり思った通り、私は自分のオシッコを自分のお尻に注入されていた。 そう思ってる内に、便意がどんどん強くなって行き…。 ああっ、もう、出るっ。 そう思ったのですが…。 「だ、出せない…、シュコー。」 どうやらお尻に入れられてる排泄管理器具が肛門を塞いでるせいで、ウンチを出す事が出来なくなってるみたいです。 しかもその排泄管理器具ごと押し出そうと息んでみますが、いくら力を入れてもお尻から抜け落ちる事はありません。 「では、そのまま排泄装置の動作テストに入って、シュコー。」 私の焦りをよそに淡々と作業指示を出し続ける看護師さん。 その指示を聞いて、もう一人の看護師が蛇腹ホースの付いた箱の様な機械を持って来て、私のお尻に入ってる排泄管理器具に接続した。 カチッ。 そしてその機械のスイッチが押されると…。 ギュゴゴゴゴゴ。 急速に腹痛と便意が収まってお腹の中がスッキリして行く感じがしました。 「排泄装置に排泄物の吸引確認しました、問題ありません、シュコー。」 「了解、シュコー、ではラテックスによる封印を行ってください、シュコー。」 ラテックス?封印? 訳がわからず戸惑っていると、私の股間に黒いネバっとした粘液が塗り付けられた。 今挿入された器具やチューブを覆い隠す様に塗り付けられて行き、その上から何重にも塗り重ねられて行く。 ついにはお尻の排泄口以外が黒い粘液の中に塗りこめられて、着ているラバースーツとの境目がわからなくなり、元々股間も覆われていた様になる。 「股間の処理終わりました、シュコー、続いて呼吸管理、給餌ホースの取り付けに入ります、シュコー。」 看護師さんがそう言うと、私の被っていたガスマスクが外され、口に何かマウスピースらしきものが付いた器具を噛まされました。 「あ、あがぁ…。」 マウスピースが噛まされると口が開いたままで固定され動かせなくなる。 しかもなんだかマウスピースと歯の間にぐにゃっとした感覚があり、何かが隙間を埋める様に広がったみたいでした。 カチャカチャ。 その口枷の様な器具に付属してた革ベルトで私の顔にしっかりと固定される。 「マスクを被せます、シュコー。」 そう言って持って来られたのは硬く分厚いゴムで作られた全頭マスク。 ガスマスクの代わりも兼ねてるのか、鼻にあたる部分にはフィルターの様なものが設けられていて、口には…、チューブ?ホース?が付いていたのだけど…。 そのホースはかなりの長さで、何に使うのか今はまだよくわかりませんでした。 そのマスクを被らされて行く。 マスクの内側には鼻に挿入するチューブがあって、それが私の鼻の穴に入れられる。 「ふ、ふがっ。」 しっかり奥の方まで入れられたので鼻の奥がツーンとした。 そして口から長く伸びるホースが開いたままで固定された口に入れられる。 その後しっかりとマスクを被せられると、外の音が若干遠く聞こえる様になる。 ジ、ジジ。 後頭部の大き目なジッパーによってマスクが閉じられた。 「んふー、んふー。」 口にホースを咥えさせられて言葉が喋れなくなってしまう。 鼻からの呼吸だけになりしかもフィルターを通して空気が入って来るので、若干呼吸が苦しい感じがする。 そして口に咥えたホースは一体何に使うのかと思っていたら…。 ホースが私の股間の方、お尻に伸びて行き…。 カチリ。 ホースがそこに繋がった様な音がした。 え? 一体何をされたの…? 「今回収したばかりですのでしばらくは口に流れ込んでは来ないと思います、シュコー。」 何が? しかし、私の口はそのホースで塞がれ、問い返す事も出来ずに、看護師さん達は次の作業に移って行ってしまう。 「では拘束衣の着用に移ります、シュコー。」 今更ながらやっぱりウイルスを封じ込める為に拘束衣で自由を奪われるのに納得がいかない。 「大丈夫ですからね。シュコー。」 「自由は無くなりますが、私達がしっかりサポートしますからね、シュコー。」 でも、もう私はそんな看護師さんの言葉に文句を言う事も出来ない状態にされてしまっている。 そして…。 ギュムッ、ギュムッ。 分厚いゴムで作られた拘束衣に体を押し込まれて行く。 拘束衣に私を押し込む看護師さん達が怖くなってしまい、思わず抵抗してしまう。 「んふーっ。」 ううっ、そ、そんな無理やり押し込まなくても…、わ、わかった、わかりましたから、大人しく拘束衣を着ますから、そんな力入れないで…、っつ。 私は看護師さんの力の強さに抵抗する気も失い、結局されるがままに拘束衣を着込んで行く。 この拘束衣の手足の短さは着用する人間の手足を折り畳んで収納するからだったと、着せられてわかる。 こんなの着せられたら、本当に自分で何も出来なくなっちゃう…。 やっぱり怖くなって、何とか拘束衣から逃れようと藻掻くけど、手足が折り畳まれて押し込まれてしまったせいで、もう自分ではどうしようも出来なくなっていた。 ジジジ、ジジ。 とうとう全身が拘束衣に覆われてしまい、背中のジッパーを上げられて閉められる。 こうなっては本当に自力でこの拘束衣から逃れる事は出来ない。 だと言うのに、更に追い打ちをかける様に…。 「マスク及び拘束衣の封印作業に入ります、シュコー。」 ベチャッ。 看護師さんの言葉と共にジッパーを覆い隠す様に黒い粘液が塗り付けられる。 ベチャッ、ベチャッ。 ジッパーを覆い隠すと、今度はマスクとラバーの拘束衣の継ぎ目を覆う様に粘液が塗り付けられて行く。 しかし、それだけでは終わらず、粘液は全身に塗り付けられて行って…。 ラバーマスクもラバーの拘束衣もその黒い粘液に覆いつくされてようやく作業が終わった。 「これで作業は終わりました、シュコー。」 「また様子を見に来ますので、それまではゆっくりお休みください、シュコー。」 そう言って看護師さんは、私を折り畳まれた手足の肘と膝で立つ四つん這いの姿勢にして、使用した道具などを片付けて出て行った。 ちょっ、ちょっと待って! そう言ったつもりでも、口に咥えたホースの中にくぐもった『おおあぅ』と言った声が響くだけで、外には届く事は無く、看護師さんは達は部屋から出て行ってしまった。 看護師さん達を追いかけようと、立ち上がろうとして出来なくて…。 肘と膝で四つん這いで前に進もうとする。 ううっ、全然進まない。 獣の様に四つん這いで歩くけど、全く歩幅が無く必死に歩いても普通に歩くよりも遥かに時間がかかってしまう。 それに、マスクがかなり硬いゴムで出来てるせいで、四つん這いだと首が上げられず床しか見えない。 いちいち一度体を起こして進む方向を確認しないといけなくて、更に進むのに時間がかかる。 「んふー、んふー。」 しかも呼吸も鼻からしか出来なくて、激しく動くとすぐに酸素が足りなくなってしまう。 私はすぐに疲れてしまって、床にへたり込んだ。 「んふー、んふー。」 私、この先いつまでこんな格好でいないといけないの? ウイルスを外に出さない為に、こんなに厳重に体を覆われているのだから、ウイルスが無くなれば普通の生活に戻れるはず。 でも、その肝心のウイルスがいつになれば無くなるのかを私は知らされていない。 そして質問したくても、口が塞がれてしまってもう出来ない。 私、これからどうなっちゃうんだろう…? 動き回るのに疲れた私は、床にへたり込んでそんな事をぼんやり考える。 そうしている内に私は今日の怒涛の一日疲れがどっと出て来てしまって、床にへたりこんだまま気を失う様に眠りに就いた。 「んんっ…。」 腹部の違和感に気付いて目が覚めた。 あの自分のオシッコがお尻の中、腸内に流れ込んで行く感覚です。 ううっ…、いくらウイルスの為に普通に外に出せないからってこんな仕打ち酷い…。 そう思っても自分ではどうする事も出来ず、ただ腸内に流れ込んで来るオシッコを受け入れるしかありません。 「んむぅ~…。」 ギュルルルル。 そして、当然腸内を刺激されれば便意が起こります。 ブホッ、ブッ。 そして排泄管理器具と呼ばれる砲弾の様な形状の器具は中空になっていて、私は肛門を締める事が出来なくされています。 なので、便意が起こればそのままウンチが垂れ流されて行く。 でも、外には漏れ出て行かない。 だったら一体私が出したウンチはどこに行くのでしょう? そこまで考えて、私は恐ろしい事に気が付いてしまった。 そう言えば私の口に咥えさせられているホースは私の体の下の方へと伸びて行って、お尻の辺りで接続された音がしてました。 それに今はさっき出したばかりで流れ込んでこないとも言っていた。 と言う事は…。 「むおっ、ごほっ。」 息を飲んだ拍子に口で呼吸してしまいホースを通して流れ込んで来た空気が鼻へと抜ける。 く、臭いっ。 鼻を刺激するアンモニア臭ともうひとつ、そのニオイの元に心当たりがありました。 ブッ、ブホッ。 それはお尻からウンチが垂れ流される音が聞こえる度に強くなって行く。 い、嫌…。 察しがついてしまった私は何とか口からホースを外そうと格闘しますが、しっかりと固定されてるホースはビクともしない。 そうしてる内に、ついに…。 「お、おごっ。」 舌がなにがドロッとしたものに触れた。 その瞬間、口に中に苦みが広がり吐き気を催す。 反射的に口の中に入って来たものを吐き出してしまうが、結局また口の中に戻って来てしまう。 ホースで口とお尻が繋がれている以上、逃げ場はありません。 そのドロリとしたもの、自分のオシッコ浣腸によって排泄されたウンチを、私は飲み込んで行くより他ないのでした。 翌朝。 と言っても、この部屋に窓も無ければ時計も無いので本当にそうなのかはわかりませんが…。 ただ、一晩自分の排泄物を強制的に飲み込まされ続け、泣きながらなんとか全て飲み干し、ようやく収まりウトウトとし始めた時に部屋の扉が開かれたのです。 「おはようございます。」 折り畳まれてラバースーツに収められてる手足を投げ出して横たわっている私に向かってくる看護師さん。 「ご気分はどうですか?」 「シュコー、シュコー。」 鼻の呼吸口にフィルターが付いてるせいか、私の声は外に届かず、ただ呼吸音が出るだけでした。 まあもしも外に声が届いたとしても、口にはホースを咥えさせられているし、それでなくても口枷を嵌められていて、口は開いたまま固定されているので、まともな言葉は喋れないのですが…。 「……やはり辛いですよね…、でも仕方ないんです、ウイルスが付着してる可能性が強いので排泄物も外に出す訳にはいかなんです。」 でもだからと言って自分で自分の排泄物を食べさせられるなんて…。 「一番確実にウイルスを外に出さない為には、もう一度あなたの体内に戻すのが最善なのです、ご理解ください。」 理解はするけど、納得は出来ない。 でも、文句を言おうにも言葉は喋れないし、ここから逃げ出そうにも私の体にほとんど自由が無くてこの部屋から出るだけでも大変でしょう。 結局はここの施設のやり方をもう受け入れるしかなかった。 昨夜もウンチを飲み込まされるのが辛過ぎて、何とかこのラバーの隔離スーツを脱げないかと藻掻いてもみたけど、無駄な努力に終わった。 それで疲れて横倒しに倒れてしまったら、今度はその姿勢から自分で起き上がれなくなって現在に至る。 「起こしますね…、よいしょ…。」 体を起こされて犬の様に四つん這いで立たされた。 もう普通に二本足で立つ事は出来ない格好で、歩くのも折り畳まれた手足を使って、肘と膝で歩くしかなかった。 ただ、四つん這いの姿勢だと、前が見れない。 私の被らされてるラバーの全頭マスクは非常に分厚く硬いラバーで作られている為に首を動かす事が出来ない。 そのせいで四つん這いの姿勢になると下しか見れなくなってしまうのです。 いちいち体を起こさないと前が見れない。 しかし体を起こすには凄く力と体力を使うので、昨夜も歩いては起き上がり前を確認し、また四つん這いになって歩くと言う事を繰り返していた。 だから疲れてしまって、先程の様に力尽きて倒れてしまったのです。 そうやって私は昨夜一晩で、もうここからは絶対に逃れられないと思い知ってしまった。 「それでは、栄養剤の投与をしますね。」 栄養剤? 「お口が肛門と繋げられて排泄物以外が食せないので栄養が足りなくなるんです、だからこうして足りない栄養を補充するんですよ。」 そう言いながら看護師さんは私の口と肛門を繋いでるホースに設けてある注入口に注射器の様な器具を差し込み、中に入ってる液体を注入された。 「はい、終わりました、これからは3日に一度栄養剤の注入、それに1ヶ月に一度鼻のフィルターの交換の為にこちらに来ます。」 えっ? それ以外の時は私はどうなるの? 「ごめんなさいね、ウイルスの事もあるので、あなたとの接触は最小限に抑えられているんです、寂しいでしょうが我慢してくださいね。」 そう言うと看護師さんはさっさとこの部屋から出て行ってしまった。 ちょ、ちょっと待って! 呼び止めたくても声も出せず、私は再びこの真っ白な部屋に一人で取り残されてしまった。 嫌…、嫌よ…、こんな不自由な姿でこんな所に一人でずっと、なんて…。 出して!脱がせて!家に帰して! 私は四つん這いで看護師の出て行った方向によちよちと歩いて行く。 どこ?出口はどこなの!? この部屋は出口が閉じられると内側にはノブも無く開ける事が出来ない。 それどころかまるで壁と一体化したかの様に真っ白な壁にしか見えず、どこに扉があるのかもよくわからなくなる。 それでも私は所かまわず白い壁にぶつかって行くけど…。 床と同じく壁にもクッションが張り巡らされていて、衝撃は全てそのクッションに吸収されてしまう。 「シュコー、シュコー。」 ううっ…。 ひとしきり四つん這いで獣の様に暴れて、疲れてへたり込む。 そんな姿も犬みたい。 ……私、ほんと惨め…。 なんでこんな事に…。 旅行先で調子に乗ってあまり観光客が行かない地元民しか行かない様な所に行きたい、とか思ったのがいけなかったの? こんな事になるなんて…。 本当に私、いつまでこうしていなければいけないの…? そうやって悲しみに暮れていると…。 うっ、また…。 また口の中にまで自分のウンチが上がって来てしまって、私は吐き気を堪えながら飲み込んで行くのでした。 この部屋では時間の感覚がわからなくなる。 ただ、看護師さんが3日に一回やって来る事で私は日数を確認していた。 それによると、私は1週間ぐらいここにこうしているみたい。 そして今日、変化が訪れた。 「ウイルスの様子を診る為に診察室にいって検診します。」 そう言われて私は久しぶりにこの真っ白な部屋から出された。 「ごめんなさいね、あなたは前を向けないので危険だから…。」 そう言いながら私の首に首輪みたいなものを着けられてそれに繋がれたリードを引かれて、看護師さんに連れて行かれる。 まるで自分が犬にでもなった様な気分になって、とても惨めな気持ちになる。 「さあ、行きますよ。」 看護師さんがリードを引いて私に歩く様に促す。 診察室ってどれぐらいの距離があるんだろう? 私はキレイに磨かれた廊下を見つめながら、引かれるままに折り畳まれた手足を動かして歩く。 四つん這いでの歩行は歩幅があまりなく、歩みは遅々として進んで行きません。 一生懸命歩いても少しずつしか進んでいかない自分が惨めになってくる。 「あ、お疲れ様です。」 私を連れてる看護師さんが誰かに挨拶をしてる声が聞こえ、私は廊下の端に誘導される。 「お疲れ様、さあ行きましょう。」 「お、おあぁ。」 さっき挨拶した別の看護師さんの声と、何かもう一人、呻き声の様な声が聞こえた。 「おあぁ…。」 ポタッ、ポタッ。 その声と共に私の横を何か獣の様な姿の物体が通り過ぎる。 これって…。 私はその正体を見ようと体を起こした。 そして私の目に入ったのは…。 私と同じ様に手足を折り畳まれて拘束されているのか、短い手足動かして四つん這いで歩く犬の様に見える人でした。 ただ私と違ってウイルスの防護の為にあの姿をしてる訳ではなさそうで、口枷で開いたままにされてる口から涎がポタポタ廊下に落ちて行ってるのが見えます。 その人は私と同じくリードを繋がれて看護師さんに引かれて廊下を進んで行く。 「驚きました?」 私を引いてる看護師さんが話かけてきた。 「ここは本来は心療内科の隔離病棟で、患者さんが暴れてケガしない様にああやって拘束して管理してるんです。」 そうなんだ…。 じゃあ私と同じ様に不自由な思いをしてる人がここには何人もいるんだ…。 「さあ、行きましょうか。」 看護師さんに促され、私は再び四つん這いの姿勢に戻り歩き出す。 辛い思いをしてるのは私だけではないとわかり、少し軽くなった心と共に廊下を歩んで行くのでした。 「災難だったわね、あなた。」 診察用の大きな椅子に座らされた私に、女医さんが労いの言葉をかけてくれた。 「早速だけど、あなたのこれからの事についてお話しするわね。」 真剣な表情でカルテを見て、一呼吸おいて女医さんは話し始めます。 「このウイルスに対するワクチンや症状を抑える薬はまだ無いの。」 じゃあ治らないの? 「ワクチンの開発自体はされてるみたいだから、その内手に入るようにはなるでしょうけど、それはおそらく数年先とかになるでしょう。」 そんな…。 「今のところあなたの体調に変化は無い様だし…、しばらくはこうして隔離措置を続けさせてもらうわ。」 ああ…、私は少なくとも数年間はこのままここで過ごさないといけない様です。 「ではお部屋に戻ってください、次に部屋から出るのはワクチンが完成した時になるでしょう。」 「シュコー、シュコー。」 「さあ、戻りましょう。」 看護師さんに椅子から降ろされ、またリードを付けられて引かれて診察室から出て行く。 その足取りはとても重く感じた。 「ふぅ…。」 私の出て行った後、診察室で女医さんが息をつく。 「まあ、たとえワクチンが出来てもあの子はもうここから出る事は、いえ、あのラバーの拘束スーツから解放される事は無いけどね…。」 女医さんは誰に言うともなく呟く。 実は私に着せられてるラバーの隔離スーツの上に塗り重ねられたラテックスは非常に特殊なもので、ここでしか使われていない。 このラテックスは半永久的に劣化しない為、もうこの病棟にいる人達にも私を隔離スーツから解放する事は出来なくなっている事など、私は知る由も無かった。 そして私は今日も一人、少し汚れが目立ってきた白い部屋の中で自分の排泄物を飲み込み続ける。 いつかこのラバーの中から解放される日を願いながら…。 その日が永遠に訪れない事を知らずに…。