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永久就職#5 「吉井みずきの宣言」

森田宏樹

30歳独身でフリーターしている。身長175cm。


吉井みずき

年齢25歳。この世界線での丸の内OL。

身長183cm。

女性の平均身長130cmの世界線ではかなりの稀有な存在。


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森田は気を失っていたのだが、ふと気がついたときには留置所にいた。


みずきの家に入り込んでそこから強姦してやろうと思ったところまでは思い出せる。


確かそこで、みずきの手首が思った以上に太く、力も強かったのだ。またそこから、最後記憶にあるのがデカくでぶっとい足が自分に向いて振り下ろされたことだった。



やらかした・・・・・


かなりやらかした。


捕まってもいいなんて思っていたが、実際に捕まるとかなりまずいことになる。



森田も縮小の刑については知っていた。



それがかなり酷い刑であることも。



極刑に近いほどに効力があるのに、割とすぐにその刑が決まるのを森田はニュースなどでよく知っていた。



おそらく縮小の刑にはならないかとは思うが、それはかなり被害者の方に委ねられる部分があった。



縮小すると言うことは人間の尊厳をなくすことと等しい


一応生きてはいるが、それも勝手に死んでいくであろうという大衆の意見の一致より、戸籍は刑が決まった時点で抹消される。



当たり前のように仕事はできないし、小さくては社会活動ができない。



縮小の刑を受けた親族などから、この刑を廃止するようなデモが起きたりもするのだが現時点では法改正には至っておらず、現状維持である。


そういう社会の流れからも、縮小の刑を求める被害者は少なくなっていっているのも事実であるので、あの巨人女が常識的な認識の持ち主であれば、おそらく執行猶予付きで懲役刑で実質的には森田としては困ることはない。そう思っていた。



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裁判の日がやってきた。



みずきは堂々としたいでたちをしている。


セットアップの白いスーツを着て、純粋・潔白・清廉の言葉が似合うほどに美しい。


その整った顔の奥には、性犯罪は絶対に許さない。根絶してみせる。という思いに支配されていた。




性犯罪の場合には裁判長が直接、被害者にどのような刑を望むかとまずは聞く。


大抵はもう娑婆に出てこれないように終身刑に!などと望むことが9割で、しかしながらそれを全て叶えていると、立ち行かなくなるので、大概は3〜4年の服役に落ち着くのだった。



しかしまれにいる、縮小の刑を望むもの。


その選択をされると、裁判は一気に被害者有利になる。


ほとんどの場合には望めば、その刑は確定し、どこまで縮小させるかや縮小した後、縮小男はどこに放置されるかまでも決めることができるのだ。



1割のどうにも相手を許せない女たちは、一度は縮小の刑を選ぶのだがあまりにも酷い結末を迎えることも、その場で説明されるので1割の中の90%の女はそこで、縮小の刑を選択するのをやめる。



結局は10%の1割なので、1%しか縮小の刑は選ばれない。


しかも昨今のデモなども相まって、ほぼ確実に縮小の刑はないのだ。



みずきは白のスーツで堂々と証言台にたった。



「え〜それでは、今回、原告吉井みずきさんは森田宏樹被告に性的被害を受けたこと間違いありませんか? 」

裁判長は厳かに問う。



「はい。間違いありません。」

みずきはまっすぐな眼差しで裁判長を見た。




「なるほど。それでは吉井さん。あなたは森田被告にどのような刑を望みますか?」


裁判長は決まりきった文句を言う。


どうせここで、終身刑を!となるか、懲役刑で!長く!というか、酷くても死刑で!と言うだろう。


死刑はほとんどの場合ありえない。


被害者は生きているし、人を殺したわけでもないのに死刑は基本的にはない。



裁判長は心の中で、さあどれを選ぶか・・・


そう思いながらまっていた。



みずきはゆっくりと口を開く。


裁判長をまっすぐに見つめる。

その眼は少女のように光り輝き、

「はい!わたくし吉井みずきは森田被告に縮小の刑を望みます!!!」


声高らかに宣言した。


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