永久就職#1「性犯罪者への罰」
Added 2025-08-14 16:49:31 +0000 UTC「主文、被告人を縮小の罰に処す。」
その言葉を聞いた途端、森田宏樹は法廷で崩れ落ちた。
無期懲役、死刑、懲役・・・
様々な処罰がある中で、この世界には「縮小」という刑がある。
と、いうのもこの世界での男女は現世の男女とは少し違う。
性別による体格差がかなり大きい。
この世界での日本人の男性の平均身長は170cmなのに対して、女性の平均身長は130cmとかなり低い。
このような体格差は何を意味するのかということだが、簡単に言ってしまえば物理的な力の差が現世よりもより大きくなる。
そしてそれは性犯罪への煽りとなってしまうこともしばしばなのだった。
平均身長に男女差で30cmの開きがあるとそれはほぼ、大人と子供の差と言っていいだろう。
現世とは違って学校は完全に性別で分かれている。
小学生でも男性ならば160cm近く成長してしまうのに対して、女性は成人しても130cm程度。同学年であれば小さい子は1mくらいにしかならないので共学は難しいのだった。
それゆえなのかもしれないが、男性は成人してから初めて女性と関係を持つこともしばしば。
そうなると拗らせてしまった男性達が性欲を女性にぶつけてしまい、抵抗しようにも圧倒的な体格差で抵抗できず、性犯罪はかなり多くなっているのだった。
そんな懸念を打破するべく、数年前に性犯罪法の改正により、性犯罪者に対しての処罰を厳しくなった。
政府が打ち出した、「縮小の刑」
性犯罪を犯したものについては程度がひどい場合には死刑や無期懲役よりも辛い刑が科される。
これは最新技術により受刑者脳に電気信号を送り、脳に細胞破壊の信号を絶えず出し続けさせていくことで、骨や筋肉の破壊が止まらず、どんどん縮小していってしまうという刑なのだ。
しかもこれは、被害者の女性が相手の男性の縮小サイズを決めることができ、その後の処遇も決めることができる。
過去には5cmに縮小させた男をカマキリが大量に入った虫籠に落とし、そのまま命を落とすといった事例や
8cmに縮小した男を繁華街に放置させて、気が付かずに車や人に潰されて死亡させるなど
一瞬で終わる死刑よりもある意味酷い刑なのだった。
その刑が今また新たに確定した瞬間だ。
森田宏樹は30歳独身でフリーターをしていた。
ある時電車の中で吉井みずきにあったのだがこの女性があまりにもタイプだった。
というのも、森田は長身女子が大好きな長身フェチを拗らせている。
しかしながら、この世界の女子の平均は130cm。
9割以上の女性が森田よりも身長が低い。
ちなみに森田は175cmあるのだが、今まで自分より大きい女性にはあったことがなかった。
そんな中で、電車に乗っていた吉井みずきはどうみても180cmはあるように見える。女性ならありえない身長だ。
この世界では女性の長身は150cm。
それよりも30cmも高いなどありえない。
しかし現実にそこにいるのだった。
こんな長身の女性に会えることはもう一生ないだろう。
絶対にこの機会を逃したくない。
そう思った吉田は行動に出たのだった。