こんにちは、桶乃かもくです。
さくっと前回の続き。着物の模様から。

こんにちは桶乃かもくです。 もう随分前から「Work In Progress」の本来の使い方が出来ていませんが気にしたら負け、2022年の正月絵の制作過程を載せていきます。 画像多めで淡々と。 ラフ。 着物のデザインがあんまり…このときはテックウェア風に寄っていたのですが、イマイチ詰め切れずださかったのでやめました。あと...
着物の模様。
別で3つほどツバキを描きました。綺麗な花ですが、散るときに花から落ちるので「=首から落ちる」ということであまり家には植えない方が良いと祖母に教わった記憶。所詮迷信と割り切っているし、私はツバキの花が好きなので気にはしないのですが、このふたりの少し不穏な物語の隠し味的な意味を込めて着物の柄に選びました。
あと一般的にツバキは赤ですが、「特別なもの」「珍しいもの」を連想して青にしました。「存在しないもの」とまでは知識不足で言い切れないのですがそういう意味も含む。
色分けレイヤー群の着物レイヤーにクリッピングをして模様を貼り付けていきます。陰影は上に乗せてある影レイヤーがつけてくれているので通常モードで。
①ツバキの模様を変形しながら貼り付け。
②葉っぱを描き足します。これは歪みを意識しながら手描きで。
③覆い焼きレイヤーでランダムにドット模様を飛ばしていきます。
はっきりしすぎるとポップな印象が強くなってしまうので控えめに。ブラシ設定をしていると楽。
④葉っぱの色をスポイトで取って、ガサガサした質感を覆い焼きレイヤーでつけています。ちょっと細かいですが、よく見るとツバキのところが掠れているのがわかる…かも。
⑤④と同じ色で、今度は焼き込み(リニア)レイヤーでニュアンスをつけていきます。
金箔が光に当たってところどころ黒に近い色になるような、そんな風になるように意識します。ちょっと説明が難しい…。
④&⑤の色は完全に色々試した上での思い付きです。明るすぎると全体が白飛びするので、結果的に彩度明度を抑えた真鍮のような色が良い味を出してくれました。
着物をチープにならないように描く上で重要なのは、
・柄はパスなどを使わずに、手描きかつ丁寧に形どった方が柄が浮かない。
・ほとんどわからない模様でもあるだけで遠目で見たときにも密度が増す。
・④⑤の汚しの塩梅がかなり重要。
のあたりかな。メモ。次に活かします。
透けている部分を描きます。こちらも色分けレイヤーにクリッピングしたレイヤーに描いていきます。
①エアブラシで薄く立体感をつける。
②着物の柄をのせる。これは予め着物全体に柄を配置しておき、そのレイヤーをコピーして透け布レイヤーにクリッピングします。
そのままだと透け感が出ないので、レイヤーマスクで適度に模様を薄くします。
③ハイライトや縁の模様を描き込みました。
着物の模様と同じような工程で帯の模様を描き込みました。
髪にも少し帽子の影を入れました。
ばらけた髪、目元、トラさんの髭、物と物の境界線などなど細かい部分を加筆しました。
こういう細かく、そして一番大事なところを悩んで焦っていた一昨年はおざなりにしていたのかもしれない。
サーナさんの鼻の頭がすこーし赤くなっているのがチャームポイントです。
オーバーレイでお嬢様の頬の赤みを追加しました。
一気に絵全体の空気感を作っていきます。気分はマイナス30度。
絵を氷漬けにしていきます。
背景の氷の板から光が透けるイメージでオーバーレイで光らせます。
サーナさんの口元に白い息。オルガンちゃんは平気。
絵自体の端を額のように薄く縁取ります。氷のひびなんかも描き込みます。ほんのうっすら。
私の手まで冷えてきました。
氷の冷たさを際立たせるために、そしていくらなんでも寒そうなので少し熱を加えます。
逆光に少しやわらかいオレンジを足します。オーバーレイレイヤー。光が当たるところは大体暖かいもの。
白で全体に雪っぽい汚しをつけました。うっすら。
顔回りを中心に彩度をあげました。数工程前に顔にオレンジを足したのが効いてきていますね。冷たい中でも少しキャラの血色が良くなりました。
この絵で一番目立たせたいのはお嬢様なので、部分的にお嬢様の彩度を上げて視認性を高めます。濃さを調節したエアブラシでぽんぽんと色を置いていくイメージ。
分かりやすいところだと髪の艶の部分が鮮やかになって前工程よりもプリズムカラーのような発色に近づいています。
ちらつく雪や白いエフェクトを加筆。
そして明度彩度を調整して…
完成です!
今回の作業工程は着物の柄以外は細かい微調整が多かったので違いがわかりづらかったかもしれませんが…こういう細かいことが大事だなと日々学んでいます。
最初と最後だけ見ると色味とかも大きく変わっているので本当に大事。
次回からはアクスタの作業を載せていきます。巻いて行かなければ…!
それでは最後までお読みいただき有難う御座いました!